SPYRAL(スパイラル)−ボルテックス/SPYRAL Sleeper》

特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/悪魔族/攻2800/守1200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の「SPYRAL」カード3枚を除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「SPYRAL」カード1枚と、
相手フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分フィールドのカードを全て破壊し、
自分の手札・デッキ・墓地から「SPYRAL−ダンディ」1体を選んで特殊召喚する。

 EXTRA PACK 2017で登場した光属性悪魔族特殊召喚モンスター
 墓地SPYRAL3枚を除外して特殊召喚できる召喚条件自分フィールドSPYRAL相手フィールドのカード破壊できる誘発即時効果自分フィールドのカードを全て破壊し、《SPYRAL−ダンディ》特殊召喚する誘発効果を持つ。

 除外するSPYRAL魔法・罠カードでもよいので、デッキSPYRALで固めれば召喚条件は難しくない。
 ただし《SPYRAL GEAR−ドローン》SPYRAL MISSION等、他にも墓地から除外して使えるカードがいくつかあるので、採用枚数には注意したい。

 (1)の効果SPYRAL版の《毒蛇の供物》のような効果
 SPYRALさえ用意できればフリーチェーンの2枚除去が撃て、いざとなれば自身を対象発動して擬似サクリファイス・エスケープもできる。
 対象《SPYRAL−グレース》等の墓地発動する効果を持つカードを含めれば、自分カード破壊する点を逆に利用する事もできる。
 1:2交換になる使いやすい効果だが、《スターライト・ロード》等には注意が必要。

 (2)は破壊され墓地へ送られた場合に《SPYRAL−ダンディ》特殊召喚する強制効果
 《SPYRAL−ダンディ》除外以外の場所であればどこからでも特殊召喚できるが、その前に自分フィールドのカードを全て破壊しなければならない。
 相手からするとこのカード破壊するだけで下級アタッカーが1体だけ残る全体除去になるので、積極的に破壊を狙ってくるだろう。
 このカードを残したまま相手ターンを回す場合には、墓地《SPYRAL MISSION−奪還》を置いておくか、いざという時に使える手札誘発の防御カードは欲しいところ。
 それらがない場合は(1)の効果自分ターンに処理しておくのも手段の1つである。

 SPYRALの中では《SPYRAL GEAR−ラスト・リゾート》との相性が特に抜群である。
 耐性が付与されたこのカード自身を(1)の効果対象にする事でフリーチェーン0:2交換が可能。
 相手からしても《SPYRAL GEAR−ラスト・リゾート》を先に除去するか破壊以外の手段で除去する必要があるため、(2)の全体除去が暴発する危険性も下がる。

 特殊召喚時のコストによる重さや自分に被害が及ぶリスクはあるが、然るサポートを整えれば高い制圧力を発揮する、総じてハイリスクハイリターンなカードと言える。
 幸いSPYRALに属しているが故にサーチ手段には事欠かないため、詰めの一手としてピン挿ししておく運用が可能なのは利点である。

  • 「ボルテックス(Vortex)」は、一般的には「(自然現象としての)渦・渦巻き」を意味するが、そこから派生して社会運動や権力、政争等によって周囲の人々や組織、社会が(まるで渦にまかれるように)巻き込まれる様やそういった状況を引き寄せる(生み出す)人や状況を指して表現する場合が多い。
    結果、本人の役職よりもカテゴリ名との繋がりや彼のイラストが名前に反映されたといえよう。
    • 英語名の「スリーパー(Sleeper)」とは一般的には「眠る者」という意味だが、SPYRALのモチーフを考えるとこのカードの場合は「スリーパー・エージェント」の意味だろう。
      「スリーパー・エージェント」とは有事に備えて一般人や特定の組織の構成員に紛れ、普段は内通者としての行動を起こさずに普通に生活・活動し、潜伏に専念している工作員の事である。
      (2)の効果はこのカード破壊され墓地へ送られたという有事に対応し、工作員としての行動を起こすということだろうか。
      あるいは下記の設定からするとこのモンスターSPYRALに紛れた敵対者の「スリーパー・エージェント」という事なのかもしれない。
  • 『007』シリーズには様々な悪役が登場するが、このカードは映画『ゴールデンアイ』に登場する「アレック・トレヴェルヤン/006」がモデルと思われる。
    MI6に所属するエージェントであると同時に犯罪組織「ヤヌス」を統べる二重スパイであり、「007」ことジェームズ・ボンドの敵として立ちはだかる。
    主人公の元同僚、実は犯罪者サイドの人間である点等が共通している。
    • 上記のタイトルを意識してか、イラストの人物の左目は「金眼(ゴールデンアイ)」である。

関連カード

―《SPYRAL−ボルテックス》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等


Tag: 《SPYRAL−ボルテックス》 特殊召喚モンスター 効果モンスター モンスター 星8 光属性 悪魔族 攻2800 守1200 SPYRAL 正規の方法以外での特殊召喚不可

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