遊戯王カードWiki - 《マズルフラッシュ・ドラゴン》

《マズルフラッシュ・ドラゴン/Flash Charge Dragon》 †

リンク・効果モンスター
リンク３/闇属性/ドラゴン族/攻2300
【リンクマーカー：左上/上/右上】
ドラゴン族モンスター２体以上
自分はこのカードのリンク先にモンスターを出せない。
(1)：１ターンに１度、このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードのリンク先のモンスター１体を選んで破壊し、
相手に５００ダメージを与える。
(2)：このカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
自分フィールドのモンスター１体をリリースして発動できる。
その発動を無効にする。

　COLLECTORS PACK 2018で登場した闇属性・ドラゴン族のリンクモンスター。
　リンク先に自分がモンスターを出せない効果外テキスト、リンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合にリンク先のモンスター１体を破壊しダメージを与える誘発効果、自身を対象とした効果の発動を無効にする誘発即時効果を持つ。

　左上/右上のリンクマーカーを持つリンクモンスターであり、メインモンスターゾーン中央に置いた場合、どちらのエクストラモンスターゾーンにもリンクマーカーが向く。
　しかし、リンク先に自分がモンスターを出せないため、自分でエクストラリンクを成立させることはできない。
　相手はリンク先にモンスターを出せるため、向かって左のエクストラモンスターゾーンに《閃刀姫－カガリ》、右のエクストラモンスターゾーンに《閃刀姫－シズク》を出されると相手のエクストラリンクが成立する。

　(1)はリンク先にモンスターが出た場合、リンク先のモンスターを破壊する効果。
　エクストラモンスターゾーンに出し、相手のメインモンスターゾーン３カ所の使用を牽制するのが狙いとなる。
　リンク先に自分がモンスターを出せないため、壊獣、《ブラック・ガーデン》などで特殊召喚し(1)の効果を自発的に狙うことはできない。
　メインモンスターゾーン中央に置いてエクストラモンスターゾーンの使用を牽制するのも良い。
　リンク先に先出しされたモンスターが存在する場合、(1)の効果で召喚・特殊召喚されたモンスターを無視して、そのモンスターを破壊することも可能。
　自分だけがエクストラモンスターゾーンを使用している状態で、もう片方のエクストラモンスターゾーンにリンクマーカーが向くようにこのカードをメインモンスターゾーンに出せば、相手のエクストラデッキの利用を一方的に牽制することもできる。

　(2)はこのカードを対象とする効果の発動を無効にする効果。
　コストとしてモンスターをリリースする必要があり、やや重い。
　相手が無効にされると分かっていて使うとは考えにくく、牽制程度の役割である。

　《地盤沈下》でリンク先以外の相手のメインモンスターゾーン２箇所を封鎖することで、相手のモンスター展開を大幅に制限できる。
　(1)については１ターンに１度の制限があり、破壊するタイミングを見極める必要があるものの、先攻１ターン目にこの２枚を出して、(2)のコストとなるモンスターを途切れなく用意できれば、相手の計画を大幅に狂わせることができる。

「自分はリンク先にモンスターを出せない」という珍しいテキストを持つ。
この制約がないと、上記の通り右下か左下のリンクマーカーを持つモンスターをエクストラモンスターゾーンに置くだけでエクストラリンクが成立してしまうため、それを防ぐための措置と思われる。
なお、効果外テキストであるため、《禁じられた聖杯》等で無効にすることは不可能。

自分のメインモンスターゾーン中央にこのモンスターがいる場合、自分はこのモンスターを特殊召喚の素材に使用してエクストラモンスターゾーンへの特殊召喚を行う事はできない。
モンスターの特殊召喚は「たとえ特殊召喚の途中で不可能な状況が解除されるとしても、特殊召喚を行う事自体ができない」ルールがあるためである。

上記の裁定により、相手にこのカードを送りつけ、メインモンスターゾーンの中央に移動させることで相手のエクストラモンスターゾーンの使用を封じることができる。
（コントロールを変更した場合、コントロールを新たに得たプレイヤーがカードの位置を決められるため、送りつけるだけでは不可能）
このロックを解除するには、メインモンスターゾーンに左右のリンクマーカーを持つモンスターを特殊召喚するか、このカードをリリースあるいは自爆特攻するなどで処理しなければならない。

ちなみに、(2)の効果は対象になった自身をリリースして発動する事もできる。
そのため、リリースする手段を用意できなくても、このカードを対象とする適当な効果を発動すれば、上記のロックを仕掛けられても対処できる。
同じ理由で、ロックを仕掛ける側は、たとえ相手モンスターが送りつけたこのモンスター１体のみの場合でも、このモンスターを効果の対象にするとロックを解除されてしまう。

登場当時は新マスタールールだったため、このロックはエクストラデッキに入るモンスター全般に対して一定の拘束力があった。
だが、マスタールール(11期)への移行に伴い、融合・シンクロ・エクシーズモンスターは出せるゾーンに制限がなくなったため、拘束力が大幅に減退した。

マズルフラッシュとは、銃を発砲した際に銃弾内の火薬が銃口から飛び出すまでに燃焼し切らないために起こる閃光である。
射手はこれにより目が眩み狙いを付け辛くなり、更に敵に位置を捕捉されやすくなってしまう。
これを解消するためゴーグルを付けたり、銃口の先にフラッシュサプレッサーと呼ばれる円錐状のパーツを付けるなどして射手の目を保護する。
フラッシュサプレッサーは穴が開いているものもあり、《ヴァレルガード・ドラゴン》に描かれているような形状のものもある。

原作・アニメにおいて―
アニメVRAINSの「遊作/Playmaker vsリボルバー」（３戦目）でリボルバーが使用。
《スピンドル・ドラ》・《オーバーフロー・ドラゴン》・オーバーフロートークンをリンク素材にリンク召喚された。
《ガンパウダー・ドラゴン》による強化を受けた上で直接攻撃を決め、Playmakerに大ダメージを与えた。
その後Playmakerによる３体のスプールトークンの特殊召喚をトリガーに(1)の効果を発動し、リンク先の１体を破壊した上で500のバーンを与えた。
返しのターンに《ガンパウダー・ドラゴン》をコストに(2)の効果で《セキュリティ・ドラゴン》の効果を無効にして除去にも耐えたが、《デコード・トーカー》に戦闘破壊された。
最終的には通常魔法《リンク・リカバリー》で蘇生された後に《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》のリンク素材となった。
攻撃名は「ダーティ・ラッシュ・スプレマシー」。