賢者(けんじゃ)(いし)−サバティエル/Sabatiel - The Philosopher's Stone》

通常魔法
(1):自分の墓地に「ハネクリボー」モンスターが存在する場合、LPを半分払って発動できる。
デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。 
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「賢者の石−サバティエル」3枚を除外し、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分アップする。

 コレクターズパック−伝説の決闘者編−で登場した通常魔法
 融合またはフュージョン魔法カードサーチする効果墓地から同名カードを3枚除外モンスター1体の攻撃力フィールドモンスターの最高攻撃力分アップさせる効果を持つ。

 融合またはフュージョン魔法カードサーチできる。
 同様にサーチできるカードでは、《竜魔導の守護者》などがある。
 そちらはライフコストは不要で融合素材蘇生もできるが、融合モンスター以外をエクストラデッキから特殊召喚できない制限がつく。
 こちらはハネクリボーの要素を加えなければならないが、リンクモンスターを先に出せるなど独自の利点はある。
 【E・HERO】X・HEROなどのリンクモンスターを採用した方が動きやすく、こちらを優先する理由はあるだろう。

 墓地に置くハネクリボーは、効果外テキストE・HEROに属する《ハネクリボー LV6》が無理なく採用できる。
 E・HEROサポートカードサーチおよび墓地へ送ることが容易であり、特に《E・HERO フレイム・ウィングマン−フレイム・シュート》サーチリクルートできるのが大きい。

 他には、《ハネクリボー》《クリボーを呼ぶ笛》でのリクルートを経由して墓地へ落とすことができる。
 【HERO】系以外のデッキでは単体で召喚効果発動ができるこちらも選択肢にはなるが、こちらも融合召喚自体と特別なシナジーは全く存在しないことは念頭に置く必要がある。

 墓地ハネクリボーは消費されないので1枚墓地にあれば何度でも発動できるが、ライフコストがかなり大きいため多用はしにくい。
 【コンタクト融合】では《ミラクル・フュージョン》サーチしつつライフポイントを減らして、《E・HERO エアー・ネオス》攻撃力を上昇させる事も出来る。

 (2)の効果は、対象を問わず大幅な攻撃力アップが望めるものの、発動条件墓地同名カード3枚と厳しい。
 いち早い条件成立には、《マジカルシルクハット》などを専用墓地落としカードとして採用する必要がある。
 こだわり過ぎれば事故性の上積みとなってしまうため、基本的には前半の効果を使用する中で運良く墓地に3枚揃えば使用する、程度の認識にとどめておこう。

  • 「賢者の石(Philosopher's Stone)」とは、中世ヨーロッパの錬金術士ヘルメス・トリスメギストスが「エメラルド・タブレット」の中に示した、鉛などの卑金属を貴金属(特に金)に変える際の触媒となると考えた霊薬である。
    この石の別名、もしくは賢者の石から生成された霊薬をエリキシルと呼ぶ。
    • 「賢者の石」が「エメラルド・タブレット」に記されていた由来からか、イラストにはエメラルドが描かれている。
  • 「サバティエル(Sabatiel)」とは、ミカエルの別名でもある。
    賢者の石と関連性がないが、これの詳細は三幻魔を参照。
  • アニメでのテキストは以下の通り。
    通常魔法
    「ハネクリボー」が破壊された時、デッキのこのカードを手札に加える。
    ライフポイントを半分支払い、自分のデッキ、墓地にあるカードとこのカードを交換する。
    交換したカードを使用した後、このカードを手札に戻す。
    この効果で3度交換した後、次の効果をこのカードは得る。
    このターン、対象となったモンスター1体は相手フィールド上にいるモンスターの数だけ、
    モンスターの攻撃力を倍化させる。
    「交換する」という独特なテキストを持っているが、この場合手札加えるのと同義であり、3回まで万能サーチサルベージ可能という途方もないパワーカードであった。
    OCG化の際は、全ての効果の面影が残されている。
  • 大徳寺曰く、究極の錬金術師にしか使えないカードであり、イメージを頭に思い浮かべることで3度までの奇跡を起こす事ができ、3回願いを叶えると本当の力を現すとのこと。
    その説明通り、十代は目的のカード名宣言せずに望むカードを交換していた。
  • 3年目に三幻魔が復活した際に、十代が「このカードがあったから三幻魔に勝てた」と発言しており、このカードがなくなった状態で勝てるかは不安視していた。
  • コナミのゲーム作品において―
    TAG FORCE シリーズではOCGに先駆けてオリジナルカードとして登場しており、テキストは以下の通り。
    通常魔法
    自分フィールド上の「ハネクリボー」が破壊された時、
    デッキからこのカードを手札に加える事ができる。
    ライフポイントを半分払い、自分のデッキ、墓地にあるカード1枚を手札に加え、
    このカードをデッキに入れシャッフルする。
    この効果を3回使用した後、このカードは次の効果になる。
    自分フィールド上の表側表示モンスター1体の攻撃力を、
    ターン終了時まで相手フィールド上にいるモンスターの数だけ倍化する。
    交換効果を使用した後に自身をデッキに戻すため連続使用は難しいが、それでも強力なカードであるため、ゲームでは初代は制限カード、2から6までは禁止カードに指定されている。
    5または6の場合はゲーム内の特殊制限リストを適用することで複数枚投入することもできるが、発動した回数のカウントはカードごとに行われているためどの《賢者の石−サバティエル》が何回発動したかを把握するのは非常に難しい。

関連カード

収録パック等


Tag: 《賢者の石−サバティエル》 魔法 通常魔法

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