超古深海王(ちょうこしんかいおう)シーラカンス/Superancient Deepsea King Coelacanth》

効果モンスター
星7/水属性/魚族/攻2800/守2200
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキからレベル4以下の魚族モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃宣言できず、効果は無効化される。
(2):フィールドのこのカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカード以外の自分フィールドの魚族モンスター1体をリリースして発動できる。
その効果を無効にし破壊する。

 PHANTOM DARKNESSで登場した水属性魚族最上級モンスター
 デッキからフィールド魚族を複数特殊召喚する起動効果と、このカード対象にとる効果無効にする誘発即時効果を持つ。

 高い攻撃力を持つ上に、魚族モンスターを大量に展開できる【魚族】の切り札となるモンスター
 (1)の効果により、手札を1枚捨てるだけで自分フィールドを一気に魚族モンスターで埋め尽くすことができる。
 リクルートされたモンスター攻撃効果が封じられるため、速やかにシンクロ素材エクシーズ素材リンク素材に使用するのが基本となる。
 魚族チューナーにはレベル1〜4が存在し、様々なシンクロモンスターへと繋げることが可能。
 エクシーズ召喚の場合、通常ではランク4以下までだが、《忘却の都 レミューリア》を併用することでランク9まで可能となる。
 リンク召喚の場合《オイスターマイスター》が抜群の適性を持ち、トークンを残す効果で2回分のリンク素材となる事が可能。
 リクルートしたモンスターレベル7のシンクロ召喚の後、このカードとでランク7のエクシーズ召喚を狙う事もできる。

 その爆発力は高く、妨害さえなければ高確率で1ターンキルが可能。
 例えば《竜宮の白タウナギ》(チューナー)1体・レベル4を1体・水属性2体をリクルートし、《白闘気白鯨》シンクロ召喚《マスター・ボーイ》リンク召喚する。
 これにより相手攻撃表示モンスターを全て破壊して総攻撃力8500で攻撃を仕掛ける事ができ、守備表示モンスターが残った場合も攻撃力3300の《白闘気白鯨》貫通2回攻撃が可能。
 リンク素材《オイスターマイスター》2体を使えば、生成したトークンでもう1体《マスター・ボーイ》を出せるため、さらなる瞬間火力が見込める。

 また、《光鱗のトビウオ》《水霊術−「葵」》《フィッシャーチャージ》等のコストとして使うのも効果的。
 このカード自身も含めれば5回分のコストとなり、《オイスターマイスター》を用いれば更にコストが増える。
 《D−HERO Bloo−D》《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》等の3体のリリースを要するモンスター特殊召喚に使用するのも良いだろう。

 リクルートしたモンスターに付与されるデメリットのため一度フィールド離せばリセットされる。
 《世海龍ジーランティス》デメリットリセットだけでなく、この(1)の効果の再使用も可能になる。

 (2)の効果は他の魚族コストにこのカード対象にとる効果無効にするというもので、自身の効果で展開した魚族コストにする事で無駄なく発動できる。
 ただ、このカードリクルート効果発動前を除去カード等に狙われる事が多く、耐性がほしいタイミングと発動できるタイミングがやや噛み合っていない。
 また、リクルートした魚族リンク召喚先等は魚族以外である事が多く、活用の機会にあまり恵まれない効果である。

 運用する上で最大の問題は、このカードが自身を特殊召喚する効果を持たない最上級モンスターである事である。
 最も効率が良いのは、《揺海魚デッドリーフ》墓地へ落とし、《揺海魚デッドリーフ》と何らかのレベル4で《No.60 刻不知のデュガレス》エクシーズ召喚、その効果蘇生する方法であろう。
 《白闘気一角》による蘇生も有効な出し方であり、《素早いマンボウ》《ジェネクス・ウンディーネ》等、このカード墓地へ送る方法も豊富である。
 《水精鱗−サラキアビス》の(3)の効果による擬似的なリクルートや、《白の救済》の(2)の効果によるリクルートが可能だが、どちらも相手への依存性が強い。
 カード消費は多いが、《シャークラーケン》等に《トランスターン》を使うことで、デッキから直接リクルートすることもできる。
 手札に来た場合は《ゴーティスの灯ペイシス》《アビス・オーパー》による特殊召喚が基本となるか。
 《アビス・オーパー》を用いる場合は消費こそ激しいが、特殊召喚したこのカードに対しての《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》を(2)の効果《アビス・オーパー》リリースする事により無効にできる利点がある。
 《死皇帝の陵墓》《スター・ブラスト》《クシャトリラ・バース》を採用しての通常召喚もできなくはない。
 【水フルモン】のような弱小モンスターの展開に長けたデッキであれば、いっそ普通にアドバンス召喚するのも手である。

 このカードが採用されている以上、戦略は【魚族】に限られるため、必然的に相手からは最優先にマークされる。
 召喚時とリクルート時の2度にわたり、《奈落の落とし穴》《神の警告》等の脅威にさらされる上、《灰流うらら》にも弱い。
 フィールドのカードに対してはエクストラデッキモンスターで大概は除去できるので、何よりも出鼻をくじかれないよう《墓穴の指名者》等での防御を図りたい。
 複数回リクルート効果発動するとデッキ魚族が足りなくなるが、効果が通ればおおむね1ターンキルできるので補充手段を考える必要は薄い。

  • 「シーラカンス(coelacanthまたはcelacanth)」とは、硬骨魚綱総鰭類の魚の一群の魚のこと。
    デボン紀に現れ白亜紀末に恐竜と共に絶滅したと考えられていたが、20世紀になり生きているものが地底湖にて発見され、「20世紀最大の発見」と生態学者らのなかで称された。
    全長約1.5メートルで対鰭は扇形をなしており、古生代から姿を変えず生息しているため「生きた化石」と言われている。
    • シーラカンスは「シーラカンス目に属する魚類の総称」で、生物学的にはシーラカンスという魚がいる訳ではない。
      もっとも、「犬は生物学上はイエイヌ」といっているようなものなので、日常で気にすることではない。
      かつては20種類以上のシーラカンスが居たが、大半が絶滅し、現存するのは2種類のみである。
  • 知名度と人気の高さ故に「生きた化石」の代表格の様に扱われる事も多く、「長年変わらない存在」を意味する比喩表現として使われる事もある。

関連カード

リクルート可能なモンスター一覧

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

(1)の効果について

Q:(1)の効果効果処理時にこのカードフィールドに存在しない場合、魚族特殊召喚されますか?
A:はい、特殊召喚されます。(09/07/12)

Q:(1)の効果発動した場合は必ずフィールドに空きが無くなるように特殊召喚しなければなりませんか?
A:はい、可能ならば必ず空きがなくなるように特殊召喚しなければなりません。(09/03/14)

Q:デッキ内の特殊召喚可能な魚族メインモンスターゾーンの空き未満しか存在しない場合、(1)の効果発動できますか?
A:はい、その場合でも発動できます。(11/03/07)

Q:《超古深海王シーラカンス》がフィールドを離れたり裏側守備表示となった場合、(1)の効果特殊召喚した魚族モンスターへの制約は無くなりますか?
A:いいえ、魚族モンスター対象をとり続ける効果ではないため制約がかかったままとなります。(08/11/05)

Q:《超古深海王シーラカンス》の、(1)の効果処理時にその《超古深海王シーラカンス》が存在しない場合、効果無効攻撃不可の制約は適用されますか?
A:その場合でも特殊召喚された魚族モンスターは、攻撃宣言をする事ができず、効果無効化されます。

(2)の効果について

Q:(2)の効果ダメージステップ発動する事は可能ですか?
A:いいえ、発動できません。(14/03/26)

Q:同一チェーン上で(2)の効果を複数回発動できますか?
A:はい、複数回発動できます。(07/12/07)

Q:(2)の効果リリースコストですか?
A:はい、コストです。(09/03/14)

Q:(2)の効果コスト裏側表示魚族リリースする事はできますか?
A:はい、できます。(09/03/14)

Q:このカード対象にしたモンスター効果に対してこのカードの(2)の効果発動した時、さらにチェーンしてそのモンスターに対して《禁じられた聖杯》発動効果無効にした場合、このカードの(2)の効果モンスター破壊できますか?
A:いいえ、破壊できません。(14/04/10)


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