遊戯王カードWiki - 《無頼特急バトレイン》

《無頼特急(ぶらいとっきゅう)バトレイン/Ruffian Railcar》 †

効果モンスター
星４/地属性/機械族/攻1800/守1000
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：１ターンに１度、自分メインフェイズに発動できる。
相手に５００ダメージを与える。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(2)：このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから機械族・地属性・レベル１０モンスター１体を手札に加える。

　「遊戯王ZEXAL 激突！デュエルカーニバル！」攻略本付属カードで登場した地属性・機械族の下級モンスター。
　バトルフェイズを放棄する代わりに相手に500のダメージを与える起動効果、墓地へ送られたターンのエンドフェイズにレベル10の地属性・機械族モンスターをサーチする墓地発動の誘発効果を持つ。

　(1)は微弱なバーンを行う起動効果。
　500の効果ダメージとバトルフェイズの放棄というデメリットは全く釣り合っていない。
　先攻１ターン目や《転回操車》のリクルート効果と併用するなど、デメリットを気にしなくて良い場面でのみ発動するようにしたい。

　(2)はレベル10の地属性機械族モンスターをサーチする誘発効果。
　エンドフェイズで発動するため、即効性には欠けるものの、発動条件は場所を問わず墓地へ送られた場合と緩い。
　《奈落の落とし穴》には弱いが、《激流葬》や《神の警告》を食らってもサーチできるのは優秀。
　エクシーズ素材から墓地へ送られた場合はもちろん、手札コストからでも発動できるため、《転回操車》とは抜群の相性を誇る。

　サーチ先の幅は狭いが、自身の効果で特殊召喚できる《除雪機関車ハッスル・ラッセル》・《重機貨列車デリックレーン》・《弾丸特急バレット・ライナー》、妥協召喚できる《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》と、【列車】の主力モンスターのほとんどに対応する。
　特に《除雪機関車ハッスル・ラッセル》は相手ターンへの備えになるため、自分ターンでサーチする対象として適している。

　【機械族】ではランク10のエクシーズ召喚を狙う場合だけでなく、《スキルドレイン》や《マシンナーズ・フォートレス》との相性も良い。
　後者が手札にある状態ならこのカードと自身を墓地へ送って特殊召喚する事で、同時に自己再生分の機械族を確保できるようになる。

　《スクラップ・リサイクラー》とも中々に相性が良く、あちらの(1)の効果でこのカードを墓地へ送ることでサーチを能動的に行える。
　また、墓地にこのカードが溜まって《転回操車》のリクルート対象がデッキに無くなった場合でも(2)の効果でこのカードをデッキに戻すことで弾切れを防ぐこともできる。
　ただし、(2)のサーチ効果はエンドフェイズ時にこのカードが墓地にないと使えないので、墓地へ送ってすぐにデッキに戻した場合にはサーチ不可能な点には注意。

元々カードの性能としては悪くなかったのだが、サーチ先が少ない事から登場時点ではそこまで高い評価を得ていなかった。
その後サーチ先や関連カードが増加し【列車】が形成された事により評価は上昇する。
攻略本付属カードでしか収録されていなかったため入手難易度がネックだったのだが、その後RARITY COLLECTION －20th ANNIVERSARY EDITION－に再録された事で入手しやすくなった。

日本とは裏腹に英語版のThe New Challengersでは、なんとノーマルで収録されている。

元ネタは、『銀河疾風サスライガー』に登場する、機関車から人型ロボットへ変形する主役メカ「サスライガー」だろう。
玩具化の際、メーカーの都合により「バトレインＣ-３」として販売されていた。
無頼は同作品シリーズ(Ｊ９シリーズ)「銀河旋風ブライガー」からだろう。
その『銀河旋風ブライガー』を元ネタとした《ブライ・シンクロン》がカード化した際、著作権等を考慮してかカラーリングやポーズが変更されたが、こちらはアニメで出た段階でカラーリングを元ネタの緑から赤へと変更している。
また、袋とじの記載の一部で『銀河旋風ブライガー』の予告で決まり文句である「お呼びとあらば即参上」が使われている。

英語名の「Ruffian」は「悪党」「破落戸」などの意味。
「無頼」の部分に該当するのだろう。

原作・アニメにおいて―
アニメZEXALII(セカンド)の「遊馬＆アンナvs羽原飛夫＆海美」戦にてアンナが使用。
飛夫に直接攻撃を仕掛けるが、海美の通常罠《エクシーズ・ムーブ》でバトルフェイズを終了され、メインフェイズ２に効果を発動して海美に500のダメージを与えた。
効果名は「トレイン・レイン」。