《エアーズロック・サンライズ/Ayers Rock Sunrise》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の獣族モンスター1体を対象として発動できる。
その獣族モンスターを特殊召喚し、相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、
それらのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
自分の墓地の獣族・鳥獣族・植物族モンスターの数×200ダウンする。

 コレクターズパック−伝説の決闘者編−で登場した通常魔法
 獣族1体を完全蘇生し、その後相手モンスター攻撃力自分墓地獣族植物族鳥獣族の合計数に比例して全体弱体化させる効果を持つ。

 完全蘇生弱体化が1枚で行え、発動条件デメリットも一切存在しない。
 デッキ獣族に統一すれば、《死者蘇生》相互互換としての働きが期待できる。
 弱体化に関しても1枚あたりの数値こそ大きくはないが相手のみかつ全体に及ぶ上、デュエル中盤以降であれば1000以上の威力も十分望める。
 弱体化では獣族以外に植物族鳥獣族の分も加算されるが、純【獣族】でも低下量に変化はないので無理に併用する必要はない。
 植物族には《ローンファイア・ブロッサム》《スポーア》《捕食植物オフリス・スコーピオ》《捕食植物ダーリング・コブラ》などの出張カードがあるため、少量の併用は難しくない。
 また、獣族以外に制限はないため、蘇生したい獣族がいるデッキなら、他の種族を用いていても問題なく採用できる。
 たとえ僅かでも弱体化さえ発生すれば《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》効果対象に選択できるため、レベル4を蘇生してもう1体と共にエクシーズ素材としてしまってもいい。
 専用の蘇生カードを持ち種族も混在しているものの、この性質からランク4を主力とする【紋章獣】での採用も検討でき、《紋章獣レオ》回転にも貢献してくれる。

 【ビースト】【宝玉獣】では獣族鳥獣族が無理なく共存しているので、弱体化を活かしやすい。
 特に【宝玉獣】では、《リビングデッドの呼び声》などの永続罠による蘇生を避けたいためこのカードが活躍しやすい。
 弱体化《フレムベル・ヘルドッグ》《ツインヘデッド・ビースト》効果とも相性がよいものの、これらについては《真炎の爆発》《炎王炎環》の存在も考慮する必要がある。

 獣族は複数展開を前提としたサポートカードが多いため、それらのサポートもしやすい。
 戦闘面では《ビーストライザー》《バーサーキング》《コアラッコ》、展開面では《チェーンドッグ》などが挙げられる。

 逆を言えば獣族には単体で有効活用できるものが少なく、他のカードでの展開補助として活用する方が良い場合もある。
 《魔獣の懐柔》を軸としたデッキリクルート対象に地属性1体を含み、《No.64 古狸三太夫》エクシーズ召喚して影武者狸トークンを生成。
 残した地属性1体と《No.64 古狸三太夫》の2体で《ミセス・レディエント》リンク召喚
 その後このカードを使えば、召喚権を残したまま、生成時点でフィールド上の最高攻撃力と同値の影武者狸トークンに500の攻撃力強化が入りつつ、相手側には600の全体弱体化が為されるので、戦闘補助としても悪くない。

  • エアーズロック(Ayers Rock)とは、オーストラリアに存在する巨大な一枚岩である。
    現在確認されている中では世界で2番目に大きい岩とされており、先住民からは「ウルル」と呼ばれ崇められている。
  • 「エアーズロック」という名称は19世紀後半に西洋の探検家によって名付けられた英語名であり、歴史としては先住民の呼び名「ウルル」の方がずっと深い。
    そのため、1980年代頃からは『「ウルル」の方が正式名称である』という意見が世界的に強まり、21世紀現在では片方だけ表記する場合は「ウルル」の方が優先されやすい。
    英語表記においても、かつては「Ayers Rock」の単独表記であったのが、1993年に「Ayers Rock/Uluru」と併記され、2002年には「Uluru/Ayers Rock」と順番が逆になっている。
    • このカードがアニメで登場したのは2005年であり、未だ「エアーズロック」の方が(少なくとも日本人には)馴染み深い時期であった。
      カード化された2014年になると「ウルル」の知名度もかなり上がっていたのだが、カード名がアニメから変更される事は無かった。
      ただし、ポルトガル語版のみは唯一「Uluru」表記を使っており、時勢に配慮した姿勢を見せている。
      なお、同作中においてもジム・クロコダイル・クックが《ウルルの守護者》というカードを使用している。
  • 元々先住民でも一部の祭祀を除いて立ち入りを禁じる聖地であった事から2019年10月26日を以て観光客の立ち入りが恒久的に禁止となっている。
    現在ではエアーズロック及び近隣の先住民の聖地に許可無く立ち入った場合、罰金が科せられる。
  • 原作・アニメにおいて―
    アニメGXにおいて、I2(インダストリアル・イリュージョン)社主催のカードデザインコンテストで優勝した前田隼人のイラストカード化されたもの。
    ペガサスより隼人に届けられ、「隼人vsクロノス」戦で使用された。
    《ビッグ・コアラ》蘇生した上で《古代の機械巨人》攻撃力を400ダウンさせ、反撃の起点となった。
  • アニメでは同名カード発動制限はなかった。
    OCG化に約9年を要したカードだが、効果そのものにアニメ版からの変更は行われておらず、このような例は珍しい。
    また、アニメ版のイラストは全体的に明るめになっている。
  • イラストに描かれた「エアーズロックからの日の出」は、隼人が落第してオーストラリアに旅行した際に、アカデミアでの学業継続を決意した思い出の場所・景色であることが語られている。

関連カード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:相手フィールドモンスターが存在しない時でも発動できますか?
A:はい、発動できます。(14/05/17)

Q:自分墓地に存在する獣族モンスターが1体のみで墓地に他の獣族植物族鳥獣族モンスターが存在しない場合でも発動できますか?
A:はい、発動できます。(14/05/17)

Q:特殊召喚攻撃力ダウンの処理は同時ですか?
A:同時です。(14/06/02)


Tag: 《エアーズロック・サンライズ》 魔法 通常魔法

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