遊戯王カードWiki - 《ランプの魔精・ラ・ジーン》

《ランプの魔精(ませい)・ラ・ジーン/La Jinn the Mystical Genie of the Lamp》 †

通常モンスター
星４/闇属性/悪魔族/攻1800/守1000
呼び出した主人の言うことを、何でも聞いてくれるランプの精。

　BOOSTER4で登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
　専用サポートの《マジック・ランプ》の起動効果で手札から特殊召喚できる。

　悪魔族通常モンスターとしては、このカードよりステータスの高い《デーモン・ソルジャー》が存在するので、採用の優先度は低い。
　《高等儀式術》や《レスキューラビット》などで数が必要な場合でも《レッド・サイクロプス》・《暗黒界の騎士ズール》がいる。
　そのため、実質的に《マジック・ランプ》専用モンスターと言える。
　リンク召喚の素材やリリース要員として利用できるほか、これ単体でも汎用リンク２モンスターの多くを戦闘破壊できる程度の打点は備えている。
　ただし、《マジック・ランプ》自体は通常モンスターやそのサポートカードとあまり噛みあわない。
　《ダーク・シムルグ》・《Ａ・ジェネクス・バードマン》とは相性が良いため、そちらも採用したい。

　《マジック・ランプ》による特殊召喚効果は１ターンに何回でも発動可能なので、一度に複数体並べることも可能。
　活用するなら《苦渋の決断》や《闇の量産工場》と組み合わせて積極的にこのカードを手札に集めるといいだろう。
　さらに、フィールドや墓地等にあるこのモンスターを手札に戻す手段があれば、無限ループも成り立つ。
　《パーペチュアルキングデーモン》、《出たら目》が存在する場合、墓地へ送られた悪魔族は手札に戻るか特殊召喚の二択となる。
　ここに《マジック・ランプ》を組み合わせれば無限ループとなり、このカードを《プリーステス・オーム》などで無限に射出し１ターンキルを行ったり、繰り返しリンク素材に使ったりすることが可能となる。

Struggle of Chaos －闇を制する者－で《レッド・サイクロプス》が登場するまでは、悪魔族のトップアタッカーであった。
しかし、《レッド・サイクロプス》より守備力が低い点は《黒き森のウィッチ》でサーチできる利点でもあり、このカードを愛用し続けるプレイヤーも多かった。
その後は《ニュート》が登場したが、ゲーム付属カードであり絶対数が少なかったため、このカードの出番がなくなるということはなかった。

LIMITED EDITION 3では、イラスト違いのこのカードが収録されている。
海外で発売されたDuelist Pack：Kaibaでも、このイラストが使用されている。

モチーフは、伝承集『千夜一夜物語』の１つ『アラジンと魔法のランプ』において登場する、魔法のランプを擦ると現れるランプの魔人（イフリート）だろう。
ジーン（ジン,Jinn）とはアラブ方面で信じられてきた精霊であり、イフリートはその一種とされる。
カード名に関しては前述の「アラジン」のもじりと考えられる。

原作・アニメにおいて―
「決闘者の王国編」の「闇遊戯vs海馬」戦において海馬が使用。
《マジック・ランプ》とのコンボにより闇遊戯の攻撃を妨害していた。
また、この時使用された初期版デュエルディスクでは、「手札にも攻撃可能。魔法・罠カードを攻撃した場合は無条件で破壊できる」エキスパートルールが適用されていた。
そのルールが適用されていたため、裏側表示の《光の護封剣》を攻撃して破壊した。
（アニメでは、ルールの辻褄合わせで《魔法除去》とのコンボで使用。）
アニメではカードを破壊するのが攻撃ではなくカード効果になったためか、口から炎ではなく手から怪光線を放っている。
アニメオリジナル「乃亜編」の「海馬瀬人vs海馬剛三郎」戦では、《マジック・ランプ》の効果により特殊召喚された。
《魂粉砕》の発動条件となった後、《マジック・ランプ》と共に《青眼の白龍》の生け贄となった。
「城之内vs海馬」戦でも海馬が使用し、《死のデッキ破壊ウイルス》でフィールドがガラ空きになった城之内に直接攻撃を決めている。
しかし、次のターンに《天使のサイコロ》（原作効果）で攻撃力が４倍になった《ランドスターの剣士》に戦闘破壊された。
攻撃名は「魔精火炎葬」。

海外オリジナル「カプセルモンスターズ編」にも登場している。
遊戯たちを苦しめたが、《ネオアクア・マドール》と相打ちになった。

アニメARC-Vの「柚子vsハリル」戦でハリルが使用。
先攻１ターン目で通常召喚され、次のハリルのターン、《レッド・ランプ》と共に《ランプの炎精ファイヤー・ジーン》の融合素材となった。
この時使われたのはLIMITED EDITION 3版のイラストだった。
ハリルの融合召喚時の口上では「闇より呼ばれし魔人」と称されている。