遊戯王カードWiki - 《ヴァレット・トレーサー》

《ヴァレット・トレーサー/Rokket Tracer》 †

チューナー・効果モンスター
星４/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
このカード名の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分・相手ターンに、自分フィールドの表側表示カード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「ヴァレット・トレーサー」以外の「ヴァレット」モンスター１体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかＥＸデッキから特殊召喚できない。

　ストラクチャーデッキ－リボルバー－で登場した闇属性・ドラゴン族の下級モンスターのチューナー。
　自分フィールドの表側表示のカード１枚を破壊し、同名カード以外のヴァレット１体をリクルートする誘発即時効果を持つ。

　表側表示のカード１枚を破壊するが、ヴァレットをリクルートすることができる。
　基本的には自身以外を破壊し、リクルートしたヴァレットとシンクロ召喚・リンク召喚・エクシーズ召喚につなぎたいところ。
　ヴァレットがレベル１～４・７が存在するため、レベル５～８・11のシンクロ召喚とランク４のエクシーズ召喚、リンク２のリンク召喚が可能。
　エクストラデッキから特殊召喚できるものが闇属性に限定されるが、該当するモンスターは多岐にわたるため、予め対応したエクストラデッキを組んでおけば選択肢には困らない。

　破壊するカードとしては、無意味に残った表側表示の魔法・罠カードや、破壊された場合に効果を発揮するヴァレットが狙い目となる。
　フリーチェーンで発動できるという点を利用し、魔法・罠カードを発動、チェーンしてこのカードでそのカードを破壊するという動きで実質消費なしで展開するという動きも可能。
　このカードを呼び出すために効果を使った、《守護竜ピスティ》を破壊し、リクルートしたヴァレットと合せてドラゴン族以外の闇属性モンスターに繋ぐということも可能。

　自身を対象とすれば単体でも発動でき、能動的且つ即座にリクルートできるのでトポロジック等のトリガー役としても有用。
　《ヴァレル・リロード》とは相性が良く、自身を含めた装備モンスターを破壊する事でリクルートとドローでアドバンテージとなる。
　フリーチェーンなので除外やバウンスに対するサクリファイス・エスケープにも使えるが、その場合このカードが先に狙われるので牽制に近いか。

　フリーチェーンという点も含め【ユベル】等の能動的に効果破壊したいデッキとも相性が良い。
　また、効果を無視して《クイック・リボルブ》でリクルート可能なレベル４・闇属性・ドラゴン族のチューナーとして使うのも良い。
　高レベルのシンクロ召喚を行いたい【ドラゴン族】ではセットで出張採用する事も検討できる。

フィールドのこのカード１枚から、闇属性の、リンク２のリンクモンスター・レベル５～８または11のシンクロモンスター・ランク４のエクシーズモンスターに繋げる事ができる。
条件：フィールドにこのカード、デッキに《リボルブート・セクター》と任意のヴァレット、エクストラデッキに《ストライカー・ドラゴン》。
1. このカードをリンク素材に《ストライカー・ドラゴン》をリンク召喚。
2. 《ストライカー・ドラゴン》の(1)の効果で《リボルブート・セクター》をサーチ。
3. 《ストライカー・ドラゴン》の(2)の効果で自身を破壊しこのカードをサルベージ。
4. 《リボルブート・セクター》を発動、(2)の効果で手札からこのカードを特殊召喚。
5. このカードの効果で《リボルブート・セクター》を破壊し目的に応じたレベルのヴァレットをリクルート。
6. このカードとリクルートしたヴァレットでリンク召喚またはシンクロ召喚またはエクシーズ召喚

手札に《リボルブート・セクター》があるなら手順４以降のみでも同様の事ができる。
ただ、《ヴァレルロード・Ｓ・ドラゴン》をシンクロ召喚するなら、墓地にリンクモンスターの《ストライカー・ドラゴン》を用意する為に手順１から順番にやってもいいだろう。
その場合、デッキに《リボルブート・セクター》が無く、サーチできなくても問題ない。

リクルート予定だったヴァレットを引いてしまっても問題ない。
手順４でこのカードと共に特殊召喚できる為である。
その場合、手順５を省くことができる。

レベル４の闇属性チューナーでは初の、特に召喚制限やデメリット、誓約効果を持たないモンスターである。
《召喚僧サモンプリースト》を採用するデッキで《魔王龍ベエルゼ》等を出したい場合に使えるが、同じくデメリットを持たない《斬機ナブラ》・《ＢＦ－嵐砂のシャマール》やデメリットが軽くレベル変更が可能な《ＢＦ－弔風のデス》もいる為、これらとの差別化も意識する必要がある。
《召喚僧サモンプリースト》・《聖鳥クレイン》と《ブラック・ガーデン》を共有できるメリットはあるが、それは《ＢＦ－嵐砂のシャマール》も同様である。

ヴァレットである事から、この場合の「トレーサー」とは、発光体を内蔵し発射後の軌跡がわかる特殊な弾丸の「曳光弾(えいこうだん)(tracer ammunition)」だろう。
(1)は対象を撃ち抜くと共に曳光弾からの光の線でヴァレットを導く、というデザインなのだろう。
「トレーサー」自体は英語で「追跡する者」の意味になる。