遊戯王カードWiki - 《時の女神の悪戯》

《時(とき)の女神(めがみ)の悪戯(いたずら)/Mischief of the Time Goddess》 †

速攻魔法
このカードはチェーン発動できず、このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(1)：自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合、自分バトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを墓地へ送る。
次の自分ターンのバトルフェイズ開始時までターンをスキップする。
そのターンの終了時まで自分は「時の女神の悪戯」を発動できない。

　EXTRA PACK 2019で登場した速攻魔法。
　自分バトルフェイズ終了時から次の自分バトルフェイズ開始時にターンをスキップする効果、チェーン２以降で発動できずこのカードの発動にチェーンされない効果外テキストを持つ。

　次のバトルフェイズ開始時までターンをスキップさせ、もう１度バトルフェイズを行うことができる。
　自分モンスター全てに２回攻撃を付与するに等しく、大きな戦闘ダメージが期待できる。
　また、ターンが切り替わるため、効果の回数制限や召喚権がリセットされる。
　メインフェイズ１にセットした罠カードもターンが経過するため、発動可能になる。
　特に、《ワルキューレ・ツヴァイト》は、２回の戦闘で２枚分のサルベージができるため相性が良い。
　ただし、《ＷａｌｋｕｒｅｎＲｉｔｔ》の戦闘ダメージを０にする効果や、《ワルキューレ・アルテスト》の攻撃力変化など、ターン終了時までの効果は切り替わりによって終了してしまう。

　応用の利くカードではあるが、その代わりワルキューレモンスター以外（裏側守備表示モンスターも含む）が存在すると発動自体ができない。
　《ＷａｌｋｕｒｅｎＲｉｔｔ》は発動条件に必要なワルキューレモンスターをフィールドに用意しつつ、このカードをサーチできる。
　さらに、あちらが持つデメリットのバウンスをこのカードでスキップできるので、併用が望ましいだろう。
　《ワルキューレ・アルテスト》でのサルベージも可能。

　また、カードの発動にチェーンされないので、発動はほぼ阻害されない。

バトルフェイズ終了時に発動する必要があるのでバトルフェイズ自体を行う事ができない先攻１ターン目に発動する事はできない。

《光の護封剣》の自壊するエンドフェイズがスキップされた場合、自壊せずそのまま残り続ける。
攻撃を封じる効果も有効。

「このカードを墓地へ送る」というテキストに関して―
TCG公式サイトの紹介記事ではターンをスキップするという性質からプレイテスターが混乱してしまう事があったため、発動した後墓地へ送る事を明確にするために追加されていると説明されている。
《マクロコスモス》が存在する場合など、このカードを墓地へ送れない状況でも問題なくスキップが行える。(19/09/14)
- アニメで持っていなかったチェーン発動を禁じるテキストが追加されている。
  このカードの効果でターンをスキップした場合に、同一チェーン上に存在した効果の扱いが複雑になることを避けるためだろうか。
  この効果によって効果処理前に除去されてしまい、この効果で墓地へ送れなくなってしまう混乱を防ぐために追加されたとも考えられる。

イラストに描かれているのは、《女神スクルドの託宣》のイラストに描かれている女神である。
スクルドは三姉妹である運命の女神の中で「未来」を司るので、「スクルドの悪戯で未来に跳ばされる」という事なのだろう。
なお、OCGのイラストではスクルドが《女神スクルドの託宣》のイラストと同じタッチで描かれているが、元のアニメ版ではよりデフォルメされたスクルドが描かれていた。

元々は、TCG版Shadows in Valhallaで追加された15種の海外新規カードの内の１枚である。

原作・アニメにおいて―
アニメオリジナル「KCグランプリ編」の「海馬vsジーク」戦でジークが使用。
《攻撃の無力化》によってバトルフェイズを終了させられた後のメインフェイズ２に発動し、２度目のバトルフェイズに移行する事でワルキューレの再攻撃を可能にした。
しかし、海馬も《機械じかけのマジックミラー》によってこのカードの効果をコピーし、海馬のバトルフェイズに移行した事で追撃は不発に終わった。
ただし、ターンのスキップは行われたので、《ＷａｌｋｕｒｅｎＲｉｔｔ》によるエンドフェイズのバウンスデメリットの回避には成功している。

アニメでは発動条件や制約が一切無かったため非常に強力なカードであった。
先攻１ターン目のメインフェイズに発動すれば実質的な先攻１ターンキルも可能であり、現に下記のオージーンはその使い方をしている。

OCG化するにあたり、ジークの使用モンスターであるワルキューレのサポートカードとした上で幾つかの点に制約を付けて調整している。
ただし、上記のシーン自体は現実のこのカードの効果でも再現可能なように調整されている。
一方、下記のアニメGXの使用に関しては、制約を満たせず先攻１ターン目にも使用できないと言う二重の点において再現できない。
また、カードの発動にチェーンされないテキストが追加された。

ちなみに海外サイトの紹介文では、このカードを「Once thought to be too powerful to ever be printed in real life, this classic Spell Card from the original Yu-Gi-Oh!」（一度は現実に出るには強力すぎるとされた遊戯王DMの古典的魔法カード）と紹介している。

アニメGXの「斎王vsオージーン」戦ではオージーンが使用。
攻撃力を4000まで上げた《サテライト・キャノン》を先攻１ターン目（処理としては先攻２ターン目）に攻撃させて１ターンキルを狙ったが、《アルカナフォースＸＩＶ－ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ》の効果により戦闘ダメージを０にされ失敗に終わった。
その後、オージーンはメインフェイズ２にターンを跨いだ事で召喚権が戻ったのを利用して《サテライト・ベース》を召喚したが、それが斎王の手札の通常魔法《運命の介在》のトリガーとなってしまい、後攻０ターンキルでの敗北へと繋がった。

ジークは速攻魔法と発言しているが、DM劇中の作画上及びアニメGXのED1で確認できるこのカードにはアイコンが無かった。
また、オージーンが使用する場面でもいずれもアイコンの部分が視聴者から見えない状態となっており、オージーンも「マジックカード」としか発言していない。
結局通常魔法・速攻魔法のどちらなのかはあやふやなのだが、どちらであったとしても上記の２つのデュエルの流れには影響はない。
OCGではジークの発言通り速攻魔法としてカード化されている。