便乗(びんじょう)/Appropriate》

永続罠
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。
その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 Curse of Anubis −アヌビスの呪い−で登場した永続罠
 相手ドローに反応してドロー加速を行う効果を持つ。

 一見ドロー効果に対するメタとも読めるが、後述する発動の難しさによりメタとしては不完全。
 むしろ、《魔宮の賄賂》などの相手ドローさせるデメリットを持つカード自分が使うことで、ドローエンジンに変換させるためのカードと考えたほうが良い。

 以下の様なカードコンボを狙うことができる。

 一度発動に成功さえすれば、魔法・罠カード《魔宮の賄賂》モンスター効果攻撃《皆既日蝕の書》で封じつつドローを行うことができ、極めて強固な布陣を敷くことができる。
 このカードサーチ手段が乏しいのは辛いが、《手札抹殺》などの手札交換を駆使して手早く手札に加えたい。
 手札交換カードと相性の良い【暗黒界】【デッキ破壊】と組み合わせるのもよいだろう。
 変わったところでは、相手手札が増えたところで《大暴落》発動すれば、相手手札を大幅に減らしつつドローまでできる。

 以上のように、専用デッキを組めばかなりの活躍が見込めるカードだが、「時の任意効果」ゆえにカードの発動時にタイミングを逃しやすいカードの発動時にはドローできない等、ルール上ややこしい処理を持つ。
 そのため、利用する場合には、あらかじめこれらを把握しておく必要がある。
 以下、その処理について詳しく述べる。

  • 初期のテキストは以下のようであり、効果の適用が即時にできてしまった。
    相手がドローフェイズ以外でカードをドローしたら発動してもよい。
    デッキからカードを2枚ドローする。
  • 原作・アニメにおいて―
    アニメARC-V第21話において、遊矢が読んでいた雑誌「Dステップ」の記事中で紹介されていたカードの1枚。
    解説では、「ドローソースが乏しい今の環境だとちと使いずらい…。でも将来きっと日の目を見る日はくるだろう…。」と書かれており、扱い辛いカードとして紹介されている。
    事実、アニメARC-Vでのデュエルでは従来と違いドローソースがあまり使用されていない。
    また、余談だが解説の「使いづらい」が「使いらい」と誤って書かれている。

関連カード

カードの発動に使用できる、相手ドローさせる効果を持つカード

効果の適用にのみ使用できるカードドローを参照。

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:このカードには「その後」と記述でありますが、この「その後」というのは、「次のカード発動してから」という意味なのでしょうか?
A:はい、具体例的には以下のような流れになります。

  1. 相手《強欲な壺》発動する。
  2. 自分が《便乗》を発動する。
    この時、《便乗》は表側表示になるが、効果の適用はしない。
  3. 相手《天使の施し》発動する。
  4. 自分の《便乗》の効果が適用される。

Q:2枚ドローする効果チェーンブロックを作りますか?
A:チェーンブロックを作りません。(14/08/30)

Q:お互いにこのカード発動済みの場合、両者の効果が交互に発動し、無限ループとなりますか?
A:はい、なります。(09/01/03)
  お互いカードドローし続け、先にデッキ切れとなったプレイヤーデュエルに敗北します。(09/01/28)

Q:自分が2枚、相手が1枚《便乗》を表側表示コントロールしています。
  自分ドローフェイズ以外にカードドローした時、どうなりますか?
A:相手プレイヤーが《便乗》の効果によって2枚ドローする毎に、自分は4枚カードドローします。(09/01/28)
  またこの場合、自分は《便乗》2枚で2回分のドローをしているので、次に相手は《便乗》1枚で2回分のドローを行い、それに対し自分は《便乗》2枚でそれぞれ2回分のドローをすることとなり、結果的にドローする枚数は次第に増えていくことになります。(12/09/28)

Q:このカード自分フィールド上に表側表示で存在している時に、相手チェーン1で何らかの効果チェーン2で《強欲な瓶》発動した場合、自分はどのタイミングでドローを行いますか?
A:《強欲な瓶》効果処理時に相手がドローした時、チェーン1のカード効果処理前に《便乗》の効果で2枚ドローします。(14/09/03)

Q:《暗黒界の取引》のようなドローの後に別の一連の処理が入るカードは、どのタイミングでこのカード効果によるドローを行いますか?
A:そのカード効果処理を全て終えた後です。(14/09/04)

Q:このカード自分フィールド上に表側表示で存在している時に、相手チェーン1で《強欲な瓶》チェーン2で《八汰烏の骸》発動し、ひとつのチェーン処理で2回ドローした場合、ドローした回数分《便乗》の効果によりドローしますか?
A:はい、ドローした回数分《便乗》の効果によりドローします。(12/09/28)

Q:《一時休戦》自分相手ドローをし処理が終了しました。
  このタイミングで「チェーン1:セットされた《便乗》の『カードの発動』」「チェーン2:セットされた2枚目の《便乗》の『カードの発動』」とチェーンを組むことは可能ですか?
A:はい、組むことができ2枚とも発動できます。(17/11/01)


Tag: 《便乗》 永続罠

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