(かみ)居城(きょじょう)−ヴァルハラ】

デッキの概要

 《神の居城−ヴァルハラ》を軸とした【天使族】
 《神の居城−ヴァルハラ》効果を利用して天使族モンスター特殊召喚し、ビートダウンを行う。

 フィールド制圧できる最上級モンスターを容易に特殊召喚することができ、大きなアドバンテージを得ることができる。

《神の居城−ヴァルハラ/Valhalla, Hall of the Fallen》
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動と処理ができる。
《ヘカテリス/Hecatrice》
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1500/守1100
(1):自分メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「神の居城−ヴァルハラ」1枚を手札に加える。

デッキの構築

モンスターカードについて

 ここでは、《神の居城−ヴァルハラ》と併用する意義のあるモンスターを中心に紹介する。
 その他の採用候補については【天使族】も参照のこと。

上級最上級天使族
 《神の居城−ヴァルハラ》特殊召喚するメインのモンスター
 強力なモンスターは多いが、手札事故を起こしやすいので、採用枚数は吟味が必要。

  1. 万能な除去効果を持つ《マスター・ヒュペリオン》
  2. 天使族以外のモンスター弱体化と、魔法・罠カード無効化させない《The splendid VENUS》
  3. 特殊召喚封じを持つ《大天使クリスティア》
  4. 貫通効果妥協召喚効果を持つ《光神機−轟龍》
  5. 召喚制限がない天使族では最高の攻撃力を持つがギャンブル性がある《アルカナフォースXXI−THE WORLD》
  6. 天使族限定の《おろかな埋葬》トークン生成の2つの能力をもつ《堕天使アスモディウス》
  7. 相手モンスター全体除去ができる《堕天使ゼラート》
  8. 墓地フィールドモンスターを入れ替えられる《アテナ》
  9. さらなる展開を可能とする《幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト》
  10. 除外効果を持ち、自分フィールドモンスターがいる場合でも使える自己特殊召喚効果を持つ《守護天霊ロガエス》
  11. 貫通ダメージと、ドローを加速する能力を持つ《天空騎士パーシアス》《天空勇士ネオパーシアス》
  12. 貫通ダメージと、パーシアスまたはカウンター罠サーチする効果を持つ《天空聖騎士アークパーシアス》
  13. コントロール奪取効果を持つ《春化精の女神 ヴェーラ》
  14. 天使族《凡骨の意地》内蔵している《光神テテュス》
  15. リリースなしで召喚する効果を持つ《光神機−桜火》

下級天使族
 主な役目は《神の居城−ヴァルハラ》のサポート。
 通常召喚と合わせて2体並べ、シンクロ召喚エクシーズ召喚リンク召喚を狙うことも考えられるが、手札消費が激しいので積極的に行うほどではない。

  1. 《神の居城−ヴァルハラ》デッキからサーチできる《ヘカテリス》
  2. 天使族で数少ない除去能力を持つ《ダーク・ヴァルキリア》
  3. ダブルコストモンスターであり戦闘破壊されない能力を持つ《ジェルエンデュオ》
  4. 同じくダブルコストモンスターであり幻奏召喚権追加により更に展開を加速できる《幻奏の音女セレナ》
  5. 特殊召喚時に手札レベル5以上の天使族特殊召喚でき、破壊時に後続をサーチできる《勇気の天使ヴィクトリカ》
  6. フィールドを空けつつ《春化精の女神 ヴェーラ》サーチできる《地久神−カルボン》

魔法・罠カードについて

 最上級モンスターが多くなるため、手札事故を減らすためのカードを中心に採用する。

召喚特殊召喚サポート
 《神の居城−ヴァルハラ》がない時のフォローや、後続モンスターの展開に利用できる。
 手札事故を軽減できる反面、手札消費が多くなりがちなことには注意が必要。

手札交換カード
 手札事故が起こりやすいデッキなので、採用するモンスターと相性の良いカードを適宜採用したい。

―その他の魔法・罠カード

デッキの種類

《アテナ》

 蘇生効果バーン効果を持つ《アテナ》を中心に据えた型。
 《神の居城−ヴァルハラ》が不得手とするモンスターの複数展開を《アテナ》蘇生でフォローできる。

 《アテナ》効果墓地へ送るための下級天使族を採用するのが特徴。
 ただし、それらが単体で残ると《神の居城−ヴァルハラ》を阻害してしまうため、《ジェルエンデュオ》等の単体でも機能するモンスターを採用したい。
 下級天使族は増やさず、《光神化》等でコストを賄うのも良い。
 《光神化》エンドフェイズの、光神機妥協召喚時の自壊デメリットリセットできる。

 《アテナ》下級天使族手札に、《アテナ》以外の上級天使族墓地にあった方が都合がよい。
 手札に残したいカード墓地に置きたいカードがはっきりしているため、《トレード・イン》《光の召集》など手札を操作できるカードも採用候補。

 バーン効果相手ライフを大量に奪えるため、《光神化》《地獄の暴走召喚》とのコンボを狙うのも一興。
 バーンを持つトリックスター特殊召喚が重要となり同一ターン効果使用制限が緩い幻奏属性は異なるが同じく高レベルが多い堕天使など相性の良い天使族カテゴリには事欠かない。

《大天使クリスティア》

 自己特殊召喚効果を持ち、特殊召喚メタにもなる《大天使クリスティア》を中心に据えた型。

 このデッキでは、自身の効果特殊召喚できる上級天使族は貴重な存在。
 特殊召喚効果を持つ最上級天使族は他にもいるが、その中で特殊召喚しやすいのは《守護天霊ロガエス》《マスター・ヒュペリオン》《マジェスティ・ヒュペリオン》《ガーディアン・エアトス》くらい。
 《神の居城−ヴァルハラ》で他の天使族特殊召喚した後、自身の効果特殊召喚することで、展開力不足をフォローできる。

 ただし、《大天使クリスティア》特殊召喚には墓地天使族の数を調整しなくてはならない。
 墓地を肥やすカードの他に、墓地を減らすための《神聖なる魂》など墓地天使族の数を操作できるカードを採用する必要がある。

 自己特殊召喚効果は有用だが、それ以上に特殊召喚封じが強力。
 《神の居城−ヴァルハラ》以外の特殊召喚手段に乏しいこのデッキでは特殊召喚封じによる影響は少なく、相手の展開を一方的に妨害できる。
 《神の居城−ヴァルハラ》により何度でも手札から特殊召喚できるため、《大天使クリスティア》デッキトップに戻る効果メリットになる。
 同じく特殊召喚を封じる《虚無の統括者》《閃光の結界像》を併用し、特殊召喚メタに特化しても良いだろう。

 コントロール色を強めるのであれば、《エンジェルO7》《天魔神 インヴィシル》《The splendid VENUS》辺りも採用候補となる。
 《死皇帝の陵墓》を利用する場合、他種族上級モンスターも併用しやすくなるので、《光と闇の竜》《虚無魔人》等を採用しても良い。
 元々事故の起こりやすいこのデッキで自身にも影響の及ぶメタカードを採用すると、自分の首を締めることにもなりかねないが、上手く嵌った時のリターンは大きいので、狙ってみる価値はある。

《アルカナフォースXXI−THE WORLD》

 ターンスキップという凶悪な効果を持つ《アルカナフォースXXI−THE WORLD》を中心に据えた型。

 【アルカナフォース】との大きな違いは、《アルカナフォースXXI−THE WORLD》以外のアルカナフォースを採用しない点。
 《光の結界》適用下で《神の居城−ヴァルハラ》により《アルカナフォースXXI−THE WORLD》特殊召喚するだけなので、コイントスを補助するカードすら入らない。

 表の効果を得たあとの2体のコストの確保の方法については《アルカナフォースXXI−THE WORLD》【アルカナフォース】を参照。

レベル7・光属性天使族【天空の聖域】

 《アテナ》《守護天使 ジャンヌ》《天空勇士ネオパーシアス》レベル7・光属性天使族を中心にした型。
 【天空の聖域】の要素が加わり構築難度は高くなるが、《ヘカテリス》《天空の使者 ゼラディアス》と専用サーチがありパーツ集めは楽。
 これらの最上級モンスターさえ出ればライフ・アドバンテージを得るのは容易く、《天空勇士ネオパーシアス》が驚異のフィニッシャーになる。

 また、《天空の聖域》適用下では、《アテナ》効果《ホーリー・ジェラル》を入れ替えるだけで、1000ポイントの回復と600ポイントのバーンが発生し、大きなライフ・アドバンテージを得られる。

 このデッキタイプだと、レベル1・天使族チューナーである《ハネワタ》が最大限に利用できる。
 《神の居城−ヴァルハラ》によってレベル7の天使族特殊召喚し、続けて《ハネワタ》通常召喚することにより1ターンレベル8のシンクロ召喚をすることが可能である。
 《アテナ》との相性もよく、《ハネワタ》蘇生することでもレベル8のシンクロモンスター特殊召喚することができる。
 《ハネワタ》自身の効果により効果ダメージ《天空の聖域》により戦闘ダメージを防ぐことができるため、1ターンキル耐性ができる事もポイントである。

《コート・オブ・ジャスティス》併用型

 《神の居城−ヴァルハラ》ではできない後続の展開に《コート・オブ・ジャスティス》を利用する型。
 レベル1のモンスター《イーバ》《エンジェルO1》《アルカナフォース0−THE FOOL》等を採用する。
 それらの補助に《シャインエンジェル》《コーリング・ノヴァ》も採用するため、下級モンスターの割合が増えるのも特徴。

 《コート・オブ・ジャスティス》サーチ手段が少ないが、かと言って積みすぎると《神の居城−ヴァルハラ》との兼ね合いから、手札事故が多くなってしまう。
 《コート・オブ・ジャスティス》《神の居城−ヴァルハラ》の採用枚数は調整を繰り返し最良の枚数を選択しよう。

このデッキの弱点

 《神の居城−ヴァルハラ》は場にモンスターがいると効果の発動ができない。
 つまり、「状況の挽回」は得意だが「攻め手の強化」は不得手であり、デッキ攻撃力は非常に高い反面ラッシュをかけるのには向かない。
 さらに手札からの特殊召喚なので、何度も効果を使うとあっという間に手札が無くなってしまう。
 一気に決着をつけ辛いので相手によるモンスター除去を許しやすく、展開した高レベルモンスターを次々に除去されるとジリ貧になりやすい。

 1ターンに何度も特殊召喚するようなデッキではないが、上級モンスターが多く特殊召喚が主体となりやすいので、特殊召喚メタが刺さる。
 《大天使クリスティア》《強制転移》などでコントロール奪取されると、何もできずに終わる可能性もある。
 また、《おジャマトリオ》ダストン等のリリースできないトークンモンスターにも《神の居城−ヴァルハラ》を封じられるが、この点は素材指定の緩いリンクモンスターを採用しておくことで対応可能。

 デッキの特性上戦闘破壊が主となるため、戦闘破壊耐性を持つモンスターを出されると対処しにくい。
 低ステータスならば《光神機−轟龍》などの貫通効果持ちでダメージを与えられるが、《ギガンテック・ファイター》《BF−アーマード・ウィング》ではダメージもほとんど与えられない。
 光属性の比率が高い場合は、《A・O・J カタストル》にも無力となる。
 また、最上級モンスターが多い上にレベル3以下のモンスターの採用も少ないので、ロック刺さる
 天使族モンスター除去魔法・罠除去も乏しいため、魔法・罠カードによる対処手段を用意しておきたい。
 モンスター効果については《大天使クリスティア》特殊召喚封じで抑えられることもある。

 このデッキでは、《神の居城−ヴァルハラ》への依存度が高いほど、《神の居城−ヴァルハラ》の弱点がそのままデッキの弱点となってしまう。
 《フォトン・サンクチュアリ》《死皇帝の陵墓》等の《神の居城−ヴァルハラ》との共存が容易なカードがあり、上級天使族には特殊召喚効果妥協召喚効果を持つモンスターもいるため、それらを投入するなどをして様々な状況に対応できるようにしたい。

代表的なカード

関連リンク

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