【超量】 †
ブースターSP−ウィング・レイダーズ−で登場した超量と名のつくカード群を用いたエクシーズ召喚系デッキ。
超量士を用いてエクシーズモンスターの超量機獣を展開しやすく、場合によっては強固な耐性と相手の行動を大幅に制限する《超量機神王グレート・マグナス》を展開して攻められる。
《超量機艦マグナキャリア/Super Quantal Mech Ship Magnacarrier》
フィールド魔法
(1):手札を1枚捨て、自分フィールドの
「超量士」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。
その自分のモンスターと同じ属性の「超量機獣」Xモンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
(2):フィールドゾーンのこのカードを墓地へ送り、
自分のフィールド・墓地の「超量機獣」Xモンスター3種類を1体ずつ対象として発動できる。
エクストラデッキから「超量機神王グレート・マグナス」1体を特殊召喚し、
その下に対象のモンスターとそのX素材を全て重ねてX素材とする。
【超量】デッキは大きく分けて、超量機獣のフリーチェーン効果を使って立ちまわるタイプと、短時間で6種類以上のエクシーズ素材を持つ《超量機神王グレート・マグナス》を立ててそのまま相手を封殺するタイプの2つに分かれる。
前者が超量カードを多数採用する場合が多いのに対し、後者は超量の枚数は最低限とし、他のカテゴリの展開力を借りて超量機獣を展開するパターンが多い。
したがって、この項目では最初に超量機獣を主体に戦うタイプを解説し、《超量機神王グレート・マグナス》を高速で出すタイプはデッキの派生の項目でカテゴリ別に紹介する。
もっとも、超量機獣主体のタイプであっても展開次第では初手で《超量機神王グレート・マグナス》を出すことは十分可能ではある。
現状ではメインデッキに投入できる超量モンスターは、超量士4体+《超量妖精アルファン》の5種であり、フル投入しても15枚とデッキの半分以下である。
しかし、超量以外のモンスターを使用せず、他は魔法・罠カードのみで構築しても十分動かせる。
他のテーマとの混成デッキとする場合はランク3〜5を狙いやすいものと組み合わせるか、手札コストを補いやすいものを選ぶ。
超量以外で採用するカードはデッキタイプによって大きく違ってくるため、まずは超量関連カードについて解説を行い、その上で主要なデッキタイプに相性のよいカードを解説する。
―超量魔法・罠カード
―その他の魔法・罠カード
戦術 †
まずは《超量士ブルーレイヤー》やそのサポートを使って必要な超量カードを手札に引き込み、《超量機艦マグナキャリア》によるエクシーズ召喚へと繋ぐ。
基本的に超量士をフィールドに残しておくメリットは乏しいので、同レベルモンスターを並べるか《超量機艦マグナキャリア》を利用するなどして速やかに超量機獣にしてしまうのが望ましい。
超量機獣を並べた後は、それらの持つフリーチェーンでの除去・妨害能力を活かしてコントロールデッキのように動く。
中でもエクシーズ召喚しやすい《超量機獣エアロボロス》・《超量機獣グランパルス》を中心に立ちまわることになるだろう。
《超量妖精アルファン》の(2)の効果も重要なアドバンテージ源となるが、デッキの超量士が1種類でも切れると本来のポテンシャルを発揮できない。
デッキの超量士の残量を把握し、適宜《超量士ブルーレイヤー》の(2)の効果で調整しておきたい。
エンドカードである《超量機神王グレート・マグナス》の召喚条件は一見複雑で困難に思えるが、《超量機艦マグナキャリア》を使えば難しい条件ではない。
《超量機獣マグナライガー》の確保さえクリアすれば、残りの条件はデュエルの流れの中で自然と満たされるだろう。
【アーティファクト超量】 †
【アーティファクト】との混成型。
《超量機獣グランパルス》の効果で相手ターンにアーティファクトを破壊し、《アーティファクト−デスサイズ》や《アーティファクト−モラルタ》の効果で相手の行動を阻害する。
アーティファクトはいずれもレベル5のため、《超量機獣マグナライガー》をエクシーズ召喚しやすい点も強み。
以下のデッキは初手でエクシーズ素材6種類以上の《超量機神王グレート・マグナス》を出し、相手の動きを完封して勝利を目指すタイプである。
これらのデッキは、これまで述べてきた超量機獣を主力とするデッキとは様々な面で異なる構築が必要となる。
【EM超量】 †
手札からの超量士の展開をEMを用いたペンデュラム召喚で加速するタイプ。
《EMモンキーボード》で《EMリザードロー》をサーチすることで、容易に超量士3体をペンデュラム召喚できるスケールを確保でき、更に《EMリザードロー》のペンデュラム効果でドローすることで《超量機艦マグナキャリア》の手札コストまで確保できる。
これに加え、《EMドクロバット・ジョーカー》で《EMモンキーボード》をサーチしてくれば、《超量機獣エアロボロス》のエクシーズ素材1体分を実質ノーコストで確保できる。
レベル5のエクシーズ素材となる《EMドラミング・コング》を投入するのも良いだろう。
【イグナイト超量】 †
ペンデュラム召喚を活用して初手でエクシーズ素材6種類以上の《超量機神王グレート・マグナス》を目指すタイプ。
こちらはレベル3・4・5を擁するイグナイトを用いてエクシーズ素材を揃える。
《超量士レッドレイヤー》は炎属性の戦士族なので、イグナイトの共通ペンデュラム効果でサーチ可能。
イグナイトは手札消費が激しく《超量機艦マグナキャリア》の手札コスト捻出が難しいので、エクストラデッキからペンデュラム召喚したイグナイトを用いて通常のエクシーズ召喚で超量機獣を並べる形となる。
なおペンデュラム召喚後にイグナイトのペンデュラム効果を使えば手札コストを1枚確保できることは覚えておこう。
【超量ゼンマイ】 †
ランク3〜5のエクシーズ召喚を得意とする【ゼンマイ】のギミックを借用するタイプ。
詳しくは【ゼンマイ】の項目を参照。
超量士は墓地へ送られた場合に効果が発動する他、手札コスト確保のためのカードも大体墓地を利用しているので、《マクロコスモス》等の墓地封じに弱い。
他には種族や属性が分散しているので、《群雄割拠》や《御前試合》にも動きを邪魔されやすい。
幸い《超量機獣グランパルス》や《超量機獣エアロボロス》が非常に出しやすいデッキなので、一部のメタカードは比較的突破しやすい。
例えば《御前試合》ならば《超量士ブルーレイヤー》を特殊召喚し、《超量機艦マグナキャリア》で《超量機獣グランパルス》を出せば除去できる。
特殊召喚やモンスター効果を封じられるとほとんど何もできないが、それはこのデッキに限ったことではないだろう。
プレイングレベルでは、《超量機艦マグナキャリア》への依存度が高いため、これを徹底的に除去されると辛い。
特に(1)の効果にチェーンして《サイクロン》や《幽鬼うさぎ》で破壊されると手札コストの払い損となってしまう。
素材4種類以上の《超量機神王グレート・マグナス》を突破してくるカードとして、最も警戒すべきは《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》である。
レベル4モンスターを2体並べれば出せるのであらゆるデッキから出現しうる上、攻撃力5000で攻撃でき、更にバトルフェイズ中の効果の発動を封じる効果により超量機獣蘇生効果も封じられてしまう。
また《オネスト》を使えば光属性モンスター全般で戦闘破壊できるため、光属性モンスターが攻撃表示で出てきた場合も注意が必要である。
珍しいところでは、超量カードの効果には耐性がないので、相手のエクストラデッキに《超量機獣マグナライガー》か《超量機獣エアロボロス》が存在するとあっさり突破され得る。
こちらのフィールドに《超量機獣マグナライガー》か《超量機獣エアロボロス》が存在した状態でコントロール奪取を受けた場合でも同様である。
相手のデッキがコントロール奪取を得意とする様ならば並べない様に注意したい。
こういった弱点となるカードはメインフェイズ中にデッキバウンス効果で除去する必要があるが、1枚を囮に別の1枚での突破を試みてくる事も十分考えられる。
《超量機神王グレート・マグナス》も無敵ではない事を肝に銘じ、無闇に棒立ちさせるのは避けるべきであろう。
第9期(2015年〜2017年) †
《超量士ブルーレイヤー》・ 《超量士レッドレイヤー》のみを出張させた【超量帝】として環境で結果を残すが、16/04/01に《緊急テレポート》が制限カードに指定される。
第10期(2017年〜2020年) †
新マスタールールの施行により、リンクモンスターがなければエクシーズモンスターを複数エクシーズ召喚することができなくなった。
特に《超量機神王グレート・マグナス》高速召喚型のデッキへの影響は大きくなっていた。
その後、リンクモンスターが増えることによってある程度改善されている。
第11期(2020年〜) †
新マスタールールからマスタールール(11期)に移行した事でエクストラデッキからの展開の制約が解除された。
《超量機神王グレート・マグナス》高速召喚型のデッキは展開が大幅に楽になり、従来の力を取り戻した。
関連リンク †