ガチデッキ

 大会などの、いわゆる環境において勝利することを目的としたデッキ
 「真剣勝負」を意味する「ガチンコ」から名づけられている。
 基本的には「相手に反撃の隙を与えず短期決戦を狙うもの」と「相手の展開を妨害しつつ確実にアドバンテージを稼ぐもの」で締められる。
 必然的にパワーカードのみで構成される事が多く、また「勝つためのパターン」も研究段階で絞られてくるため、異なるプレイヤーデッキであってもその構成は大体似通ってくる(→主流デッキ)。

 ガチデッキを指して「誰でも勝てるデッキ」等と称するプレイヤーもいるが、そうとも限らない。
 一見構築が似通っていてもそこには様々なメタ戦略が存在し、ガチデッキ側のメタにかからない地雷デッキと当たれば思わぬ敗北を喫することもある。
 周囲の環境デッキを合わせ、デッキにあったプレイングを身につけて初めて真の力を発揮できるのであって、単に構築を真似するだけではその力を引き出すことはできない。
 むしろガチのデッキだからこそ、高次元の強さを実現するためにはサイドデッキを含めた構築・プレイング両面で高い技術が求められる事に留意したい。

 とはいえ、生半可なファンデッキでは手も足も出ない「身も蓋もない強さ」を持つデッキも存在することは確かである。
 そのような傾向は特に相手の行動を抑制・妨害するモンスターが次々に展開される第8期以降の環境に顕著である。

  • 一例として、漫画版GX作者の影山なおゆき氏が【BF】の事を「誰が使っても勝てるデッキ」と評している。
    当時【BF】は他の主流デッキと違ってほぼ規制がかかっておらず、大会上位がそれ一色になる事も珍しくない程に環境を支配していた。
  • 大会と違い、プレイヤー同士の交流を深めることが目的のフリープレイでは、知らない者同士でいきなり上記の「身も蓋もない強さ」のガチデッキを持ち出すと相手に不快感を与える恐れがあることに注意したい。
    取り分け長時間を要するソリティアデッキを一方的に回す、等の行為は嫌われてしまう事も多い。
    もちろんガチデッキの相手をする方も「ガチデッキだから勝って当然」などの相手に不快感を与えるような発言をしないように気を付けたい。
    一方ガチデッキの使用者も、ファンデッキネタデッキを嫌ったり馬鹿にする発言・行動をする事があるが、当然これも容認されるものではない。
    これらを踏まえ、互いにルールとモラルを守ったプレイを心がけたい。
  • カードゲームは楽しむと同時に勝ち負けを競い合うものでもある。
    しかし、過程を楽しむことと勝率を高めることは矛盾に近い関係にあり、お互いに衝突することがある。
    無論どちらかが一方的に否定されるべきものではなく、その点は『Vジャンプ』の「遊☆戯☆王☆国」等、公式の場でもしばしば言及されている。

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