ビーステッド/Bystial

 DARKWING BLASTカテゴリ化された「ビーステッド」と名のついたモンスター群。
 属するモンスターは全て光属性闇属性ドラゴン族で統一されている。

  • 大別するとレベル6の軍団とそれ以外に二分でき、属性効果だけでなくネーミングやデザインの面でも傾向が異なっており、明らかに別種の存在として描かれている。
  • 前者は、実在する神話・伝承の怪物と後述の『偽ベロッソス書』に登場する人物を掛け合わせたと思われる固有名を持ち、肩書きは「深淵の獣」と書いて「ビーステッド」と読む。
    また、生物的な肉体を持ち、鎖と拘束具のような装飾が見られる点で共通している。
  • 後者は、《アルバスの落胤》を中心としたストーリーの登場人物を連想させる固有名を持ち、肩書きは「深淵の獣」と書いて「ザ・ビーステッド」と読む。
    また、金属質の装甲で全身を覆った機械的な見た目をしており、通常召喚モンスター達と対照的なデザインをしている。
  • 同じ当て字で「The」の冠詞の有無が分かれるという意味深なネーミングだが、カード名を宣言する際には注意したい。
  • 同じ世界観のストーリーの中で、共通のモチーフを用いているものとしては、666項から構成されるドラグマの教典「ドラグマ聖文」が存在する。
  • 英語名の「Bystial」は「Abyss(深淵)」と「Bestial(獣のような)」を掛けた名前だろう。
  • 通常召喚モンスターの固有名は、『偽ベロッソス書』に基づいていると見られる。
    15世紀後半に神学者ヴィテルボのアンニウスによって、バビロニアの歴史学者ベロッソスの史書が発見され、大洪水(ノアの方舟)の後の歴史とブリテン(イギリス)建国の神話が書かれているとされた。
    以下の通り、ブリテン建国から5人の王の記述があり、後に歴史家ラファエル・ホリンシェッドが既存のブリテン伝説の2人の王アルビオン・ブルータスを付け加える形で流布された。
    しかし、後年にアンニウスによる偽造と判明し『偽ベロッソス書』と呼ばれるようになった(偽書であるため以下の内容は事実ではない)。
    • サモテス(Samothes)(別名はディース):ノアの息子ヤペテの子で、洪水後に初めてケルティカ(グレートブリテン島)に上陸したと記述されている。
    • マグヌス/マグス(Magus):サモテスの子で、賢人マギ(Magi)の祖になったと記述されている。
    • サロン/サッロニウス(Saron/Sarronius):マグスの子で、大学を創設し哲学者一派のサロニデス派(Sarronides)の由来となったと記述されている。
    • ドルイス(Druis/Druiyus):サロンの子で、ドルイド(Druid)の祖になったと記述されている。
    • バルドゥス(Bardus):ドルイスの子で、吟遊詩人(Bard)の祖になったと記述されている。
      以下はホリンシェッドによる、『偽ベロッソス書』以前からの伝説と結びつけた記述。
      • アルビオン(Albion)ポセイドンの息子の巨人族で、バルドゥスを倒し王になったが、ヘラクレスに倒された。
      • ブルータス/トロイのブルータス(Brutus of Troy):アルビオンの死後にグレートブリテン島にいた巨人族を倒して王となり、「ブリテン」や「ブリトン人」の由来となった。

関連リンク

―「ビーステッド」と名のついたモンスター
 ※は「ビーステッド」に関する効果を持つモンスター

―「ビーステッド」に関する効果を持つカード

―その他のリンク

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