相互互換

 「相互」とはお互いということ、「互換」とは互いに取り換えがきくこと。
 つまり、「相互互換」とは類似した効果・性能を持つカードを指す。
 微妙な差異はあるが「入れ替えても基本的な使い方は共通となるカード」と言ったところ。
 本来の意味の「相互互換」という言葉はもう少し厳密な意味合い(完全に同じ働きを期待できる)を持つが、遊戯王OCGには全く同じカードが殆ど存在しない(《ゲート・キーパー》《メガソニック・アイ》など、存在しないわけではない)。
 そのため、本来の意味からは多少外れるが、遊戯王OCGでの「相互互換」という言葉は、「よく似た効果ステータスカードで、相互に一長一短がありどちらが上とも言いがたい」程度のニュアンスで使われる事が多い。

 上記の通り本来の定義からは外れるが、遊戯王OCGにおいてよく相互互換と言われるカードの例としては以下の組み合わせが挙げられる。
 しかしこれらは正確には相互互換と呼ぶことはできないことも覚えておこう。

 もちろん、どんなに似たカードでも「微妙な差異」があるため厳密には相互互換とは呼べず、また常に完全に同じ働きを期待する事はできない。
 例えば《和睦の使者》《威嚇する咆哮》はどちらも1ターンの間相手攻撃をしのぐ目的で使われる。
 しかし、《和睦の使者》戦闘自体は行えるため、「同攻撃力モンスター同士の戦闘自分モンスターだけを守ることができる」、「戦闘を行った時が発動条件効果剣闘獣リクルート効果等)を発動できる」といった違いがある。
 《切り込み隊長》《ゴブリンドバーグ》《ブリキンギョ》のように、似て異なる特殊召喚能力を持ち、その中では能力範囲が明らかに狭く攻撃力も低く、絶対評価的には下位互換性が大きい《ブリキンギョ》であるが、レベル等が功を奏して「実用を鑑みればマイナス要因になりにくい」と環境で評価され、二者と同等以上に採用度を高めたケースもある。
 コンボシナジーを考えるとこのような違いが重要となる場合もあり、どこまでが相互互換と呼べるかはデッキやカードプール等によっても変わってくる。

  • TCGによっては「ローテーション」と呼ばれるルールを採用していることがある。
    これは「一定期間経つと過去のカードが使用できなくなる」というルールであり、このルールの下では《サイクロン》のような基本的なカードもいつか使えなくなってしまうので、それを防ぐために同じ効果のままカード名だけ変えて収録するということが行われる。
    これが本来の相互互換であり、ローテーションがなく過去のカードを全て使用できる遊戯王OCGでは厳密な意味での相互互換が必要とされない理由のひとつでもある。

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