遊戯王カードWiki - 対象をとる（指定する）効果のバックアップ(No.50)

対象を取る（指定する）効果/Effects that Target a Card †

　対象を取る効果とは、効果を与える目標を選択して発動する効果のことを指します。
　不特定のカードに効果を与えるものや、効果の処理時に目標が決定される効果は「対象を取る効果」ではありません。

　（公式ルールブック新マスタールール対応バージョン 1.0 P85 より引用）

対象を取る（指定する）効果/Effects that Target a Card

　改めて書くと「効果発動時に単数、もしくは複数のカードを選択する効果」のこと。
　「条件に合うカード全てに適用する効果（枚数制限がない）」や、「効果処理時にカードを選ぶ効果」は「対象をとる効果」としては扱わない。
　「プレイヤーの意思でカードが選べる効果」と同義語ではないので注意。

（注：「効果の対象にならない」効果に関しては、効果の対象のページを参照）

効果発動時に目標を選択し、その後にチェーンを積むタイミングが訪れる。
従って相手から見て、「何に対して」効果を発動したのかがわかった後、対処できるカードで妨害するか決めることができる効果である。（つまり「対象を外すことができる」効果と言える）
例えば《サイクロン》等の場合、相手がどのカードを破壊するのかを確認した後に、カウンター罠等で妨害するかどうか決める事ができる。

他方で「対象をとらない効果」は発動時に、どれを目標にするかの宣言も必要がない。
デッキサーチする効果や特に《融合》等で、効果発動時に何を持ってくるか、何を特殊召喚するかを宣言をする必要はない。
効果処理時の段階でデッキや手札の状況から選ぶことができる。

対象を決定した場合、その後チェーンを積まれ対象となったカードが不在になったとしても新しく対象を選択しなおす事ができない。
例えば、相手フィールドに《海》と《縮退回路》がある状態で《サイクロン》を《縮退回路》に対し発動したとする。
相手がそれにチェーンして《非常食》で《縮退回路》を墓地へ送った場合、《サイクロン》は対象不在となり不発になる。
「効果処理時の段階で対象を《海》に変更する」という事はできない。
→不発

複数枚を対象にとる場合について。
《サルベージ》や《ゴッドバードアタック》のように「一部が効果処理時に不在となっても、残りは通常通り処理する」のが基本である。
しかし、《貪欲な壺》や《ガトムズの緊急指令》の様な例外も存在する。
これらの場合、基本的には効果処理時にも対象の数を指定しており、その条件を満たさない場合は不発となる。

《魂を削る死霊》《ナイトメアを駆る死霊》の自壊や、「対象にとる効果の無効化」で問題になる。

《早すぎた埋葬》《未来融合－フューチャー・フュージョン》は特殊召喚後も対象を取り続ける効果であり、《魂を削る死霊》《ナイトメアを駆る死霊》が自壊してしまう。
《生者の書－禁断の呪術－》等はフィールドに出てからは対象にとっていないので自壊しない。

対象となったモンスターのコントロールが移動しても、そのモンスターが対象から外れる事は基本的にない。
ただし、「自分のモンスターを対象に発動する」等の指定がある場合、コントロールが移動したことで対象不適切となり不発に終わる場合はある。

例：自分の《Ｅ・ＨＥＲＯネオス》を対象に《ラス・オブ・ネオス》を発動した際、相手がチェーンして《Ｅ・ＨＥＲＯネオス》のコントロールを奪ったとしても、《ラス・オブ・ネオス》の効果は問題なく処理される。

例：《即神仏》の効果処理時に対象のモンスターのコントロールが相手に移っていた場合、効果は不発となり墓地へは送られない。

第９期以降に発売されたカードは、テキストに「○○を対象として発動する。」と明記されており、対象を取るか否かを明確に判別することができる。
- 第８期のテキストでは、対象をとる効果を「選択する」・対象を取らない効果を「選ぶ」と表現している。
  公式ブログであるかーどビング通信でも、「（何かのカードを）選択して発動」と書いてある効果は基本的に「対象をとる効果」だ、と説明されている。
  ただし、「基本的に」とあるように、第８期の時点ではまだこの法則が当てはまらないカードも存在していた。
- さらに第７期以前では、対象をとる効果か否かをテキストだけで明確に区別する事は不可能であった。
  ほぼ同じテキストであるにもかかわらずに処理が異なるカードも多く、カードごとに事務局に裁定を確認することが必須であった。
- 「対象をとる効果」ではなく「対象をとる（指定する）効果」となっているのは、「対象をとる」という意味で「指定する」というテキストのカードが存在するためだろう。
  - このように、第７期以前はテキストから判別できない要素だったため、《ロード・オブ・ドラゴン－ドラゴンの支配者－》で「対象にならない」という効果が初登場したときは大混乱が発生した。
    当時の関連書籍では、「《サンダー・ボルト》は全てのモンスターを対象に取っている」と回答しているものすらあった。

「コストにする」ことは、「そのカードを効果の対象にする」ではない。
例：相手の《ブルーアイズ・カオス・ＭＡＸ・ドラゴン》を壊獣でリリースにすることは可能。

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FAQ †

Ｑ：《リビングデッドの呼び声》や装備魔法カードが対象を取り続けることはテキストから区別できますか？
Ａ：まず、《リビングデッドの呼び声》や装備魔法カードは、発動した後、フィールド上に残り続けます。
　　《リビングデッドの呼び声》については、テキストに「このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される」とあり、どちらか一方のカードがフィールドから離れたり破壊されたりすると、もう片方のカードも破壊される、という点から"対象を取り続けている"ということが分かります。
　　また、装備魔法カードについては、もともと"モンスターに装備する"というルールですので、対象を取り続けているカードであることが分かります。
　　このように、《リビングデッドの呼び声》や装備魔法カードに関しては、基本的なルールを踏まえて読み解くことができます。(19/05/24)

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