*【デッキ破壊】 [#top]

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**[[デッキ]]の概要 [#abstract]
 [[デッキ破壊]]を用い、[[デッキ切れ]]による勝利を狙う[[デッキ]]。~

 [[アドバンテージ]]を得にくく、逆に[[相手]]の[[墓地アドバンテージ]]を増やすことにも繋がるため、プレイングは難しい。~
 [[リクルーター]]や[[手札交換]]等の[[デッキ圧縮]]を行う[[デッキ]]に対しては、より早く[[デッキ破壊]]を進めることができるだろう。~
 また[[デッキ破壊]]により[[相手]]の[[デッキ]]が把握でき、特に[[マッチ]]戦では思わぬ[[情報アドバンテージ]]に繋がる事もある。~

 なお、[[1ターンキル]]を目指す[[デッキ破壊]]については、[[【デッキ破壊1キル】]]を参照の事。~

**[[デッキ]]構築に際して [#introduction]
 [[デッキ破壊]]には「[[ドロー]]させる」か「[[デッキ]]から直接[[墓地へ送る]]」の二つがある。~
 前者には[[ハンド・アドバンテージ]]を、後者には[[墓地アドバンテージ]]を[[相手]]に与える[[デメリット]]がそれぞれある。~
 このため、[[【デッキ破壊1キル】]]程ではないにせよ、速効性と効率が求められる。~

 以下に、そうした戦術を満たせる[[カード]]を列挙する。~

***[[モンスターカード]]について [#monster]
-[[《ニードルワーム》]]~
もっとも有名な[[デッキ破壊]][[モンスター]]。~
[[リバース]]するだけで5枚を[[墓地]]送りという高い性能を誇る。~
[[《月読命》]]と組み合わせれば連続使用も可能。

-[[《月読命》]]~
[[リバースモンスター]]の再利用に使われる。~
[[スピリット]]なので[[エンドフェイズ]]までに[[除去]]されなければ何度でも利用でき、重要性は高い。

-[[《カオスポッド》]]~
[[相手]]の場と[[デッキ]]をかき乱す[[デッキ破壊]][[モンスター]]。~
守りにも使うことが可能であり、擬似[[《月読命》]]としても使える。~
[[《闇の仮面》]]の再利用なども狙いたい。

-[[《精気を吸う骨の塔》]]~
[[アンデット族]]の[[特殊召喚]]に反応する[[デッキ破壊]][[モンスター]]。~
[[《ピラミッド・タートル》]]の[[自爆特攻]]を駆使し、[[相手]]の[[デッキ]]を一気に削れる。~

-[[《ネクロフェイス》]]~
[[デッキ]]から[[除外]]という形で[[デッキ破壊]]を行うため、[[墓地]]利用させにくく、再利用も防ぎやすい。~
[[アンデット族]]なので、[[《精気を吸う骨の塔》]]とも共存できる。~
[[《封印の黄金櫃》]]で一気に[[効果]]を使っていこう。~
こちらに比重を置いた[[デッキ]]は[[【ネクロフェイス】]]や[[【トーチ・テンペスト】]]参照。~

-[[《メタモルポット》]]~
強制[[ドロー]]による[[デッキ破壊]][[カード]]。~
場合によっては[[1ターンキル]]も可能だが、[[相手]]が得することも少なくない。~

-[[《ウォーム・ワーム》]]~
あらゆる[[破壊]]によって[[効果]]が[[発動]]する[[デッキ破壊]][[モンスター]]。~
[[《ニードルワーム》]]よりも[[破壊]]出来る枚数は少ない分、小回りが効く。~

-[[《シールド・ワーム》]]~
[[《ニードルワーム》]]、[[《ウォーム・ワーム》]]を積むなら投入しやすい[[カード]]。~
[[壁]]としても使用でき、[[効果]]も[[発動]]しやすい。~

***[[魔法・罠カード]]について [#spell_trap]
-[[《手札抹殺》]]~
強制[[ドロー]]による[[デッキ破壊]][[カード]]。~
[[《メタモルポット》]]と比較して、即効性があるのが強み。~
反面[[カウンター]]を受けやすい。~

-[[《トリックスター・リンカーネイション》]]~
[[相手]]にのみ[[除外]]版[[《手札抹殺》]]の[[効果]]を与える。~
[[罠カード]]なので遅さは欠点だが、[[トリックスター]]に属するため[[サーチ]]が容易。~
後半の[[効果]]はこの[[デッキ]]ではオマケに近いが、この[[カード]]を[[サーチ]]するためにセットで採用した[[《トリックスター・キャンディナ》]]を[[蘇生]]させることができる。~

-[[《浅すぎた墓穴》]]~
[[リバースモンスター]]を再利用できる。~
[[相手]]の[[モンスター]]も[[蘇生]]してしまうが、[[《砂漠の光》]]で[[《カオスポッド》]]を[[リバース]]して、もみ消しておくことが求められる。~

-[[《砂漠の光》]]~
[[モンスターカード]]を[[リバース]]する。~
[[《カオスポッド》]]や[[《ニードルワーム》]]との[[シナジー]]が評価できる。~
[[《抹殺の使徒》]]の回避にも使用可能で攻めにも守りにも使える。~

-[[《皆既日蝕の書》]]~
上記の[[リバースモンスター]]を使いまわす際に非常に重要になる。~
[[ロック]]タイプの場合、[[相手]]の[[攻撃]]を止めることにも使える。~
[[相手]]に[[ドロー]]させてしまうが、[[相手]]の[[デッキ]]が少なくなれば[[ドロー]][[効果]]も[[デッキ破壊]][[効果]]として期待できる。~

-[[《月の書》]]・[[《太陽の書》]]~
[[《太陽の書》]]で[[リバース]]し、[[《月の書》]]を[[チェーン]]すれば[[デッキ破壊]]をより進められる。~

-[[《プレゼントカード》]]~
[[相手]]にのみ[[《メタモルポット》]]と同様の強制[[ドロー]]を強いることができる。~

-[[《連鎖除外》]]~
適用範囲や[[デッキ破壊]]の枚数こそ多くはないものの、[[同名>同名カード]][[モンスター]]を根こそぎ[[除外]]できる。~
[[マストカウンター]]を見極め[[デッキ]]の[[キーカード]]を[[除外]]する事で、[[相手]]の展開を妨げた隙に粛々と[[デッキ破壊]]を進めていきたい。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint]
 [[《スキルドレイン》]]や[[《聖なる輝き》]]、[[《停戦協定》]]等に、[[リバース]]時の[[効果]]を封じられると痛い。~
 [[魔法・罠除去]]や[[カウンター罠]]、時には[[《禁止令》]]等も駆使して対応したい。~
 これらは[[メタカード]]としての意味合いが強いので、[[サイドデッキ]]に用意しておこう。~

 また、[[リバースモンスター]]が根こそぎ[[除去]]される[[《抹殺の使徒》]]も天敵になるだろう。~
 こちらは[[メインデッキ]]からも投入できる[[《八式対魔法多重結界》]]や[[《砂漠の光》]]の[[チェーン]]で対処できる。~

 さらに、恒常的に[[墓地]]の[[カード]]を[[デッキ]]に回収できる、[[【ガスタ】]]や[[【マドルチェ】]]なども苦手な相手となる。~

 中でも[[《ジャックポット7》]]とは非常に分が悪く、[[自分]]の[[カード]]のどのような[[効果]]でも[[墓地]]に[[《ジャックポット7》]]を落としてしまうと[[相手]]の[[特殊勝利]]に貢献してしまう。~

**この[[デッキ]]の歴史 [#history]

***第1期(1999年〜2000年) [#history1]
 [[BOOSTER5]]で[[《ニードルワーム》]]と[[《メタモルポット》]]が登場した事で、[[OCG]]に[[デッキ破壊]]の戦術が加わった。~
 また登場当初は「[[相手]]の[[デッキ]]に干渉する初の[[モンスター]]の一体」としても注目を集めた。~

***第2期〜第3期(2000年〜2004年) [#history2]
 [[Pharaoh's Servant −ファラオのしもべ−]]発売以降に登場した[[《サイバーポッド》]]・[[《現世と冥界の逆転》]]・[[《処刑人−マキュラ》]]等のこの戦術による勝利を高速化させる強力な[[カード]]が多数登場。~
これらを効果的に活かした[[【デッキ破壊1キル】]]等が当時の[[環境]]を席巻することとなった。~

***第4期(2004年〜2006年) [#history4]
[[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]に[[《サイバーポッド》]]が、[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]に[[《処刑人−マキュラ》]]が、[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]に[[《現世と冥界の逆転》]]がそれぞれ[[禁止カード]]になるという重い[[規制>制限強化]]を受けた為、従来の運用からの大幅な変更を余儀なくされた。~

***第5期〜第6期(2006年〜2010年) [#history5]
 [[《ネクロフェイス》]]や[[《ヘル・テンペスト》]]等といった「[[デッキ]]から[[除外]]という形で[[デッキ破壊]]を行う」[[カード]]が登場。~
 これらは[[相手]]に[[墓地]]利用させにくく、再利用も防ぎやすい点が注目された。~
 その結果、[[【ネクロフェイス】]]や[[【トーチ・テンペスト】]]等が生み出され当時の[[環境]]でも結果を残していった。~

***第7期(2010年〜2012年) [#history7]
 [[《ネクロフェイス》]]が[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]の[[制限改訂]]により[[制限カード]]になるという重い[[規制>制限強化]]を受けた為、従来の運用からの大幅な変更を余儀なくされた。~

***第9期(2014年〜2017年) [#history9]
 [[15/01/01>リミットレギュレーション/2015年1月1日]]に[[《現世と冥界の逆転》]]が[[制限復帰]]した。~
 しかし、[[エラッタ]]により[[禁止カード]]化以前のような[[先攻]][[1ターンキル]]は不可能となった。~
 ただし、[[《デビル・コメディアン》]]との[[コンボ]]などはあるため、かつての[[【現世と冥界の逆転】]]のギミックを活かした[[1ターンキル]][[デッキ]]としての構築自体は可能となった。~
 一方、[[【トーチ・テンペスト】]]は[[EXTRA PACK 2016]]で登場した[[【壊獣】]]の登場に伴い、それまでの[[デッキ破壊]][[コンボ]]一辺倒から一転、[[【壊獣】]]及び[[【ゴーレム】]]の戦略要素と折衷した[[コントロール]]色重視の[[デッキ破壊]][[コンボ]][[デッキ]]へと変化していった。~
 終盤になると[[マキシマム・クライシス]]で登場した[[《灰流うらら》]]により、「[[相手]]の[[カード]]を[[デッキ]]から直接[[墓地へ送る]]」[[効果]]を持つ[[カード]]を[[無力>無効]]化させることが簡単になった。~
 その結果、「[[相手]]の[[カード]]を[[デッキ]]から直接[[墓地へ送る]]」[[効果]]を持つ[[カード]]に依存した[[デッキ]]は[[対策>メタを張る]]され易くなり、結果を残すのが厳しくなった。~

***第10期(2017年〜) [#history10]
 [[17/04/01>リミットレギュレーション/2017年4月1日]]の[[制限改訂]]での[[《妨げられた壊獣の眠り》]]の[[規制>制限強化]]や[[新マスタールール]]導入、[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]の登場等に伴い、[[【トーチ・テンペスト】]]は従来の運用からの見直しを余儀なくされた。~
 一方、[[CODE OF THE DUELIST]]で登場した[[《トリックスター・リンカーネイション》]]を軸に据えた[[【トリックスター】]]が登場。~
[[《トリックスター・リンカーネイション》]]自体が[[《テラ・フォーミング》]]or[[《盆回し》]]→[[《トリックスター・ライトステージ》]]→[[《トリックスター・キャンディナ》]]からこの[[カード]]への[[サーチ]]が可能であり、実質11枚の[[サーチ]][[カード]]に対応する。~
 その上[[《トリックスター・リンカーネイション》]]の[[効果]]の特性上[[デッキ破壊]]以外でも[[サーチ]][[メタ]]・[[手札破壊]]・[[トリックスター]][[蘇生]]用の[[カード]]として機能する点でも[[親和性>シナジー]]が高い。~
 その結果、[[CODE OF THE DUELIST]]発売以降の[[環境]]では[[【トリックスター】]]を軸にしたタイプも結果を残すようになった。~
しかし[[17/10/01>リミットレギュレーション/2017年10月1日]]にて[[《トリックスター・リンカーネイション》]]が[[規制>制限強化]]され、また上述の[[サーチ]][[カード]]である[[《盆回し》]]も[[18/01/01>リミットレギュレーション/2018年1月1日]]に[[規制>制限強化]]されることとなった。~
その一方で、[[CODE OF THE DUELIST]]で登場した[[《レスキューフェレット》]]、及びその後の[[リンクモンスター]]の拡充に伴い、[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]を絡めた戦術が研究・開発されるようになった。~
 
**代表的なカード [#card]
-[[《ニードルワーム》]]
-[[《カオスポッド》]]
-[[《メタモルポット》]]
-[[《砂漠の光》]]

**関連リンク [#link]
-[[【ロックデッキデス】]]
-[[【アンデットデッキデス】]]
-[[【ネクロフェイス】]]
-[[【トーチ・テンペスト】]]
-[[【デッキ破壊1キル】]]
--[[【現世と冥界の逆転】]]
--[[【三原式】]]

-[[デッキ集]]
-[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]