フィールド魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、 フィールド上及び墓地に存在する全てのモンスターをアンデット族として扱う。 また、このカードがフィールド上に存在する限り アンデット族以外のモンスターのアドバンス召喚はできない。
ストラクチャーデッキ−アンデットワールド−で登場するフィールド魔法。
フィールド・墓地に存在するモンスターをアンデット族にし、アンデット族以外のモンスターのアドバンス召喚を封じる効果を持つ。
墓地に存在するモンスターを全てアンデット族に変更するため、《馬頭鬼》や《生者の書−禁断の呪術−》で自分の墓地のモンスターを自由に蘇生する事が可能となる。
《ゾンビ・マスター》は手札のモンスター１体をレベル４以下のモンスター限定の《死者蘇生》に変換できる。
また、このカードが発動中には、自分か相手の墓地にレベル４以下のモンスターが存在すれば自分の手札からレベル４以下のモンスターを特殊召喚できることになる（この特殊召喚は蘇生扱い）。
単純に手札にきた《Ｄ−ＨＥＲＯ ディスクガイ》の効果をいきなり発動することもできる。
他にも《ならず者傭兵部隊》の除去効果を何度でも使いまわす事も可能。
さらに除去したモンスターを蘇生されれば、相手にとっては悪夢としかいえないだろう。
《真紅眼の不死竜》と《闇竜の黒騎士》は何度でも蘇る、サイズの小さい《ゴヨウ・ガーディアン》の様に運用できる。
アンデット族になることを利用すれば、《威圧する魔眼》をほぼすべての下級モンスターを対象に発動が可能となる。
《お注射天使リリー》に使うことで3400もの直接攻撃をすることが可能になり、《Ｘ−セイバー エアベルン》や《首領・ザルーグ》のハンデスも容易にできるようになる。
蘇生するのはアンデット族に不足しがちな除去効果を持ったモンスターや、【推理ゲート】等に採用される大型のモンスターが適任だろう。
チューナーも併せて採用すれば、《ゾンビ・マスター》をシンクロ素材として即シンクロ召喚する事もできる。
墓地に数種類のチューナーが居ればレベル調整も容易であり、状況に応じたシンクロモンスターをシンクロ召喚出来る。
コストで《馬頭鬼》を墓地に送っておけば、墓地に送られた?シンクロモンスターが再び蘇ってくるので、相手としては厄介極まりない。
単純に種族を変更するカードと見ても、このカードの影響力は極めて大きい。
フィールド・墓地に存在するモンスターの種族を変更するため、《戦士の生還》や《リミッター解除》などの比較的多くのデッキに採用されるカードも腐らせる。
他にも種族デッキで大きなウェイトを占める《ディメンション・マジック》や《ゴッドバードアタック》、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》等々、影響を受けるカードは多い。
《アテナ》や《冥界の魔王 ハ・デス》は完全に効果を殺され、ただの上級モンスターになり下がる。
完全に近い効果耐性を持つ《毒蛇神ヴェノミナーガ》ですら、このカードを出されるだけで攻撃力が０になってしまう上、自己再生もできない。
特に墓地の種族が大きく影響する【サイバー・ダーク】、【儀式天魔神】などにとってはまさに地獄絵図だろう。
【機械族】は《リミッター解除》や《キメラテック・オーバー・ドラゴン》のための《オーバーロード・フュージョン》が使えなくなるが、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》による除去を受けなくなるメリットもある。
これら種族変更により大きな被害を受けるデッキには、《砂塵の大竜巻》などによる対策が必須になるだろう。
てっとり早い方法として、新たなフィールド魔法を発動してしまうのも手。
なお、変更するのは種族だけであり、種族指定以外の墓地融合等は防げない（例として《龍の鏡》で《青眼の究極竜》や《超合魔獣ラプテノス》を特殊召喚するなど）。
後半のアドバンス召喚を封じる効果も優秀である。
【アンデット族】にこのカードを投入した場合、実質《生贄封じの仮面》に近い制圧力を発揮する。
自分も使えなくなるが、流行の《邪帝ガイウス》を封じることができるのはありがたい。
ただしリリース自体を封じる効果ではないため、《ならず者傭兵部隊》等には無力な点に注意したい。
言い換えれば、それらのカードは普通に使えるということでもある。
また、《Ｄ−ＨＥＲＯ Ｂｌｏｏ−Ｄ》や《アルカナフォースＥＸ−ＴＨＥ ＬＩＧＨＴ ＲＵＬＥＲ》等はアドバンス召喚ではないので、問題なく併用できる。
このカードを使う場合、上級アンデット族以外のフィニッシャーには、これらを採用すればいい。
モンスターの召喚自体も、アンデット族の展開力を用いれば、特殊召喚するのも簡単だろう。
また、《神禽王アレクトール》を使用することで、自分のターンにのみ必要に応じて他の種族をアドバンス召喚できるようにする方法もある。
《神禽王アレクトール》は自身の効果での特殊召喚も可能なので、このカードでアドバンス召喚を制限していても場に出すことは容易である。
一方で、このカードを主軸にしてデッキを組む場合、このカードをサーチする手段や、破壊から防ぐ手段が必須となる。
このカードが存在しなければ、《真紅眼の不死竜》などはミラーマッチでもなければ効果を発揮することは難しい。
さらには、相手がメタカードで《ゾンビ・マスター》や《闇竜の黒騎士》を使用してきた場合は、自分の墓地ばかりがアンデット族のため、逆に利用されてしまうので注意。
さらに、この２体などは単体でも優秀なアタッカーになり得るため、メタでの採用に気をつけたい。
強力である分だけ、この１枚に依存しすぎるのは危険である。
以上のテキストからも分かるように、コンボカードでありながらそのコンボの選択肢の多さと爆発力の高さは凄まじい。
その可能性の高さは計り知れないと言えるだろう。
―イラスト関連