《エクスチェンジ/Exchange》 †
通常魔法
お互いに手札を公開し、それぞれ相手のカードを1枚選択する。
選択したカードを自分の手札に加え、そのデュエル中使用する事ができる。
(墓地へ送られる場合は元々の持ち主の墓地へ送られる)
遊戯王デュエルモンスターズ5 エキスパート1 付属カードで登場した通常魔法。
お互いの手札をピーピングし合い、一枚ずつ手札を交換する。
メタを読んだ上で使えるサイドデッキ向けのカードであり、特にミラーマッチで威力を発揮する。
1ターンキルのミラーマッチならば、キーカードを奪うことで自分のコンボを決めやすくできる。
【除去ガジェット】のミラーマッチならば、手札事故を回避しやすくすることができる。
《マインドクラッシュ》・《異次元の指名者》等のピーピングと合わせても良い。
【ダイヤモンドガイ】等のコンボ主体のデッキでは、メインデッキからの採用も検討できる。
手札に来た《死の合唱》や《メガトン魔導キャノン》、《おジャマ・デルタハリケーン!!》等を相手に渡せば、手札事故を回避しつつ相手に損失を与える。
他には、リクルーター等の戦闘破壊後に発動する効果を持つモンスターが候補に挙がる。
相手が使わなければ1:1交換に、使えばそれを戦闘破壊してアドバンテージを稼げる。
同様の理由で、スピリットや《N・グラン・モール》を渡しても良い。
ただし、《サンダー・ブレイク》等の手札コストにされる可能性はある。
他方で奪うべきカードは相手のキーカードや《ハリケーン》、《冥府の使者ゴーズ》等の汎用性の高いカードだろう。
当然、渡してはいけないカードもこれとなる。
相手が優位な場合、手札にはキーカードや汎用性の高いを温存している事が多い。
またマッチ戦の場合、2戦目以降相手は魔法・罠カードを伏せる傾向が強くなるので、サイドデッキに《心鎮壷》が有力である。
- まずお互いに手札を公開する。
- 次にターンプレイヤーが(実質的に発動者が)先に選び、そのカードを相手に確認させる。
- その後相手が選び、そのカードを自分が確認する。
(当然だが2で自分が選んだカードを相手が選ぶことはできない。)
- 交換した手札について(10/03/13の裁定)
処理の結果、持ち主が別の同名カードが手札に複数存在することが有り得る。
この際に持ち主がどちらのプレイヤーなのか明確にするため、以下の行動はとれない。
お互いにどれが相手のカードなのか把握しておこう。
- OCGのルールにおいて、時として判定を難しくさせる原因となり、審判泣かせのカードである。
自分と相手のカードでスリーブが違う場合、相手には交換したカードがバレバレになる。
公平性をきすならスリーブを全てはずしてしまうのが一番だが、仲のよい人間でなければ了承してくれないだろう。
ルールではなくマナートラブルの問題なので、大会で使用した場合の対応は、その大会の運営管理者の判断任せとなる。
審判が判断できないという点では本ゲームで一番面倒な効果と言えるだろう。
自分の思ったとおりの効果で使えない可能性もあるので非常に注意が必要なカードでもある。
- 実際にやってみるとわかるが、イラストの手の位置はおかしい。
また再販版は、イラスト内の手札が全く違うカードに変わっている。
再販版はどちらが発動したのかは不明だが、どちらにしてもその状況で使うのはマズい。
- 原作・アニメにおいて―
「バトルシティ編」における「遊戯vs城之内(洗脳)」戦で遊戯が使用。
わざと《真紅眼の黒竜》が手札にある状況で使用し、それを選択しなかった親友の心は死んでいないと確信した。
その後のデュエルでも主に序盤〜中盤に使用されている。
「vs海馬」戦では通常魔法《天声の服従》によって海馬の手札に加わった《オシリスの天空竜》を奪い返すも、通常罠《削りゆく命》を奪われ、後にそれによって《オシリスの天空竜》の攻撃力を下げられている。
「vs闇マリク」戦では闇マリクのキーカードである《死者蘇生》を奪うが、《融合解除》を奪われ、後の《ラーの翼神竜》のメタルデビル・トークンへの攻撃を解除させられている。
いずれも《エクスチェンジ》がなければ遊戯が危機に直面していたとはいえ、このカードの「諸刃の剣」たる一面を表していると言える。
その頃の原作・アニメでは、交換したカードはその時のコントローラーの墓地に送られた。
アニメ版の「闇獏良vs闇マリク」戦にて闇獏良が使用。
《闇の指名者》で闇マリクの手札に加えさせた《ラーの翼神竜》を奪った。
しかし、その代償として《死者蘇生》を闇マリクに奪われてしまい、その後墓地に送られた《ラーの翼神竜》を蘇生され敗北する事となる。
アニメオリジナルの「乃亜編」における最初のデュエル「遊戯vsビッグ1」において遊戯の手札にあったが、相手のリバース効果モンスター《アシニグライ》の効果によって手札から捨てるカードとして選ばれた。
同じくアニメオリジナル「ドーマ編」の「遊戯vsラフェール」(1戦目)ではラフェールが使用。
この時点でのラフェールの手札は1枚しかなく、ラフェールは遊戯の手札の中から通常魔法《ネクロマンシー》を選択したが、遊戯はラフェールの1枚しかない手札をそのまま受け取るしかなかった。この時に渡されたカードこそが、そのデュエルのキーカードとなるフィールド魔法《オレイカルコスの結界》であり…。
映画「光のピラミッド」における「遊戯vsアヌビス」戦でのラストターンに遊戯の手札にあったカード。手札の交換をしようにもオカルト的なカードの操り方をするアヌビス相手には全く意味を為さないカードだったが、遊戯が最後にドローした《二重魔法》を発動させるために魔法カードであるという性質を活かされてコストとして使われた。
- 乃亜編で、海馬がモクバに株の仕組みを計100枚のカードで説明しているシーンにも登場している。
- 「遊戯vsアテム」の決戦前夜においてデッキ作りのためテーブルに置いたカードのうちの1枚。
関連カード †
―イラスト関連
- G5-03版
- DL2-136版、BE1-JP170版
収録パック等 †
FAQ †
Q:《エクスチェンジ》によって相手に《暗黒界の軍神 シルバ》を渡し、自分が他のカードの効果によって相手の手札から捨てさせた場合、《暗黒界の軍神 シルバ》の誘発効果は発動しますか?
またそれは「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果も有効ですか?
A:発動し、特殊召喚します。(08/06/15)
「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果については、「相手の手札から落ちた場合」には発動しません。(08/06/15)
Q:《エクスチェンジ》によって相手に暗黒界を渡し、相手が他のカードの効果によって手札から捨てられ特殊召喚した場合、暗黒界の「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果は発動しますか?
A:「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果については、「相手の手札から落ちた場合」には発動しません。(08/06/15)
Q:《エクスチェンジ》で自分の《闇より出でし絶望》を相手に渡し、『自分が《手札抹殺》』あるいは『相手が《手札抹殺》』を使うことにより相手の手札にあった自分の《闇より出でし絶望》が墓地に送られた?場合、《闇より出でし絶望》の効果は発動しますか?
A:《闇より出でし絶望》の効果は、元々の持ち主が使用している場合でなければ効果を発動する事ができません。
したがって、《エクスチェンジ》などの効果によって、相手の手札に加えられている場合、墓地へ送られて?も特殊召喚する事はできません。(08/04/15)
Q:《エクスチェンジ》によって相手に《イビー》《エレクトリック・スネーク》を渡し、自分の《押収》によって手札から捨てさせた場合、効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。
Q:《エクスチェンジ》によって相手に《イビー》《エレクトリック・スネーク》を渡し、相手の《天使の施し》によって相手が手札から捨てた場合、効果は発動しますか?
A:発動しません。(10/07/28)
Q:《エクスチェンジ》で相手に渡し、相手が召喚したそのモンスターを《洗脳解除》《所有者の刻印》で自分の場に移すことは出来ますか?
A:「持ち主」が自分なので可能です。
Q:自分か相手の手札が無い状態でも発動できますか?
A:いいえ、できません。空撃ちに該当してしまいます。