*《オレイカルコス・シュノロス/Orichalcos Shunoros》 [#top]
 特殊召喚・効果モンスター
 星10/闇属性/機械族/攻   ?/守   0
 このカードは通常召喚できない。
 このカードの(1)の効果で特殊召喚できる。
 (1):自分の通常モンスターが戦闘で破壊された場合、
 ダメージステップ終了時に発動できる。
 このカードを手札から特殊召喚する。
 (2):このカードの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×1000アップする。
 (3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
 フィールドのレベル4通常モンスターは効果では破壊されない。

 [[LIMITED EDITION 15>LIMITED EDITION#LE15]]で登場した[[闇属性]]・[[機械族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 [[通常モンスター]]が[[戦闘破壊]]された時に自身を[[特殊召喚]]できる[[誘発効果]]、[[相手]][[モンスター]]の数だけ[[攻撃力]]がアップする[[永続効果]]、[[レベル]]4の[[通常モンスター]]に[[効果]][[破壊]][[耐性]]を与える[[永続効果]]を持つ。~

 (1)の[[効果]]により、[[通常モンスター]]が[[戦闘破壊]]されただけで[[手札]]から[[特殊召喚]]でき、その奇襲性は中々高い。~
 (2)の[[効果]]で[[攻撃力]]が[[強化]]されるが、[[相手]][[モンスター]]の数に依存するために1000〜2000程度になりがちであり安定しない。~
 (3)の[[耐性]]付与も[[レベル]]4の[[通常モンスター]]のみと対象が狭く、そもそも[[レベル]]4程度では[[効果]][[破壊]]への[[耐性]]を与えても[[戦闘破壊]]されてしまうことも多い。~
 この[[カード]]自身に[[耐性]]がない事もあいまって、有効活用が難しい[[カード]]である。~

 有効に使いたいなら[[特殊召喚]]のしやすさか、[[耐性]]付与の有用性のどちらかを切捨て、一方に特化する必要がある。~
 [[特殊召喚]]の狙いやすさと[[レベル]]を重視するのであれば、同じく[[通常モンスター]]との連携が図れる[[《究極封印神エクゾディオス》]]との[[エクシーズ召喚]]が狙える。~

 (3)の[[耐性]]を活かす場合、[[《強者の苦痛》]]等を[[使用]]し、[[レベル]]4の[[モンスター]]による[[ハイビート]]寄りの専用[[デッキ]]を組んだほうが良いだろう。~
 その際、[[《凡骨の意地》]]によって[[ハンド・アドバンテージ]]を確保し、[[ペンデュラム召喚]]や[[《ツーマンセルバトル》]]で大量展開できれば、[[耐性]]付与も有効に活きてくる。~
 [[レベル]]4の[[通常モンスター]]の[[ペンデュラムモンスター]]が[[戦闘破壊]]された際に出し、その後[[ペンデュラム召喚]]することで、[[耐性]]付与することもできる。~
 [[【獣戦士族】]]では[[《ジェネティック・ワーウルフ》]]や[[《剣闘獣アンダル》]]等の[[攻撃力]]の高い[[レベル]]4[[通常モンスター]]が多く、[[《獣神機王バルバロスUr》]]の[[コスト]]にもできるため相性がよい。~


// 高[[レベル]]と[[通常モンスター]]の両方の要素が必要となるため[[手札事故]]を起こしやすくなるのが難点だが、[[戦闘破壊]]される機会も少なくない[[聖刻]]と組み合わせても良いだろう。~
// また、ルール上[[通常モンスター]]として扱われる[[モンスタートークン]]や、[[通常モンスター]]扱いとなる一部の[[罠モンスター]]を利用するのも1つの手である。~
// また、[[《デーモンとの駆け引き》]]と[[《アドバンスドロー》]]と組み合わせるのも良い。~
// [[《アドバンスドロー》]]は、[[《デーモンとの駆け引き》]]の[[発動条件]]を満たすことのできる[[カード]]であり、不必要になったこの[[カード]]を処理するのにも使える。~
// [[《バーサーク・デッド・ドラゴン》]]は[[《悪夢再び》]]を共有できるので[[《ドラゴン・ゾンビ》]]等とまとめて併用するのも手。~

-[[召喚条件]]の[[通常モンスター]]は[[レベル]]を問わないが、[[破壊]][[耐性]]を得られる[[通常モンスター]]は[[レベル]]4のみである。~

-[[《オレイカルコスの結界》]]との相性は悪くなく、[[レベル]]4の[[通常モンスター]]が[[特殊召喚]]されていた場合でも、それらの[[破壊]]を防げる。~
影響下では低[[攻撃力]]の場合には高[[攻撃力]]の[[通常モンスター]]に守られやすく、[[通常モンスター]]の[[戦闘破壊]]から2体目の[[特殊召喚]]にも繋ぎやすい。~
[[攻撃力]]も[[強化]]されるので、[[戦闘]]で突破されにくくもなる。~

-[[通常モンスター]]扱いされる[[モンスター]]が存在する[[【デュアル】]]に投入してみるのも良い。~
[[デュアル]][[モンスター]]は[[レベル]]4のものが比較的多いため、[[再度召喚]]までは多くの[[モンスター]]に[[耐性]]を付与できる。~
[[《エナジー・ブレイブ》]]と併せれば、全ての[[レベル]]4[[デュアル]][[モンスター]]に[[耐性]]を付与することができる。~
ただし、[[効果モンスター]]扱いとなっている[[デュアル]][[モンスター]]を[[戦闘破壊]]されてもこの[[カード]]を[[特殊召喚]]できない。(09/08/09)~

-[[《ブラック・ガーデン》]]とも相性が良い。~
[[トークン]]は[[通常モンスター]]扱いなので[[相手]]が[[通常召喚]]・[[特殊召喚]]するだけでほぼ[[召喚条件]]は満たせる。~
[[攻撃力]]は半減してしまうが、[[モンスター]]が減っても[[攻撃力]]は変わらないので安定して使うことができる。~
([[《ブラック・ガーデン》]]の[[FAQ>《ブラック・ガーデン》#faq]]参照。)~
こちらが[[モンスター]]を展開すれば、自然と[[相手]]の[[モンスター]]を増やせるので、何らかの手段を使い[[反転召喚]]すれば、[[《ブラック・ガーデン》]]の[[効果]]を受けないので、高[[攻撃力]]の状態を作り出すことも可能である。~

-[[《リミッター解除》]]や[[《レスキューラビット》]]等で[[自壊]]が確定している[[レベル]]4[[通常モンスター]]を[[フィールド]]に留まらせることもできる。~
ただし、[[《リミッター解除》]]を使うと[[機械族]]であるこの[[カード]]自身は[[破壊]]されてしまう。~

-「オレイカルコス(Orichalcos)」とは、[[アトランティス>《伝説の都 アトランティス》]]のみで採掘できると言われる幻の赤い金属のこと。~
「オリハルコン」とも呼ばれ、古代ギリシア・ローマ世界の文献、現代においては様々なゲーム作品に度々その名前が登場している。~
「シュノロス」は古代ギリシャ語で「全部」、「全体」を意味する言葉である。~
また、この[[モンスター]]の姿形は、縄文時代に製作されていた「[[土偶>《磨破羅魏》]]」に非常によく似ている。~
土偶は[[地母神>《蛇神ゲー》]]を象ったものであり、これはアニメにおける「[[オレイカルコス>《オレイカルコスの結界》]]の正体は地球の怨念」というダーツの台詞を表しているものと思われる。~

--アニメのオレイカルコス[[カード]]の[[カード名]]の部分は、全てが「エノク語」と呼ばれる言語で書かれていた。~
しかし、この[[カード]]だけは英語で「orichalcos shunoros」と書かれている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメDMの「ドーマ編」「遊戯&海馬vsダーツ」戦でダーツが使用。~
《オレイカルコス・キュトラー》が[[破壊]]された時の[[効果]]によってのみ[[特殊召喚]]できる、《オレイカルコス・キュトラー》の進化体とされる[[カード]]だった。~
アニメでの[[攻撃力]]は《オレイカルコス・キュトラー》が[[無効]]にした[[戦闘ダメージ]]の合計になる[[効果]]を持っていた。~
作中では合計19500もの[[戦闘ダメージ]]を[[無効]]にしており、[[特殊召喚]]された時には[[《オレイカルコスの結界》]]の[[効果]]が加わり20000という驚異的な[[攻撃力]]になっていた。~
「オレイカルコスの三重結界」により[[魔法&罠ゾーン]]に[[特殊召喚]]され、[[モンスターゾーン]]には《オレイカルコス・デクシア》と《オレイカルコス・アリステロス》(後述)を[[特殊召喚]]した。~
ダーツの[[通常罠]]《殉教者の呪い》によって[[《ミラーフォース・ドラゴン》]]の[[効果]]を[[無効]]にして[[戦闘破壊]]し、海馬の[[ライフ]]を0にする。~
(ただし、ダーツの説明では[[効果]]による[[破壊]]に近く、その[[ダメージ]]で決着が付いたものだと思われる。)~
最終的に[[《伝説の騎士 クリティウス》]]の[[効果]]で遊戯の[[墓地]]に置かれた[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]を[[発動]]されて[[破壊]]されるが、この[[カードの効果]]により[[《蛇神ゲー》]]を[[特殊召喚]]した。~
[[攻撃]]名は「フォトン・リング」。~

--[[イラスト]]の胴体(本体)を[[カード]]とすると、右腕パーツと左腕パーツが単体の[[モンスター]]として独立していたのもアニメ版の特徴。~
自身の[[効果]]により、この[[カード]]の右腕である《オレイカルコス・デクシア》と左腕である《オレイカルコス・アリステロス》を[[特殊召喚]]している。~
この[[カード]]及び腕パーツが[[戦闘]]を行なった場合、[[戦闘]]した[[モンスター]]の数値分この[[カード]]の[[攻撃力]]が下がっている。~
また、この[[カード]]自身は[[直接攻撃]]ができない[[デメリット]]が存在していた。~

---これらの腕にも「[[攻撃力]]または[[守備力]]が[[戦闘]]する[[モンスター]]の[[攻撃力]]+300ポイントの数値になる」という[[《邪神アバター》]]の様な凶悪な[[効果]]が備わっていた。~
ダーツは、それぞれをこの[[カード]]の究極の剣(右腕)・究極の盾(左腕)と呼んでいる。~

---ダーツは[[《オレイカルコスの結界》]]を用いて、2本の腕が前衛、本体であるこの[[カード]]を後衛に配置することで、この[[カード]]が[[攻撃対象]]に選択される事を防いでいた。~
([[《オレイカルコスの結界》]]の[[コントローラー]]は[[魔法&罠ゾーン]](後衛)にも[[モンスター]]を[[召喚]]でき、[[モンスターゾーン]](前衛)に[[モンスター]]がいる限り[[相手]]は後衛の[[モンスター]]に[[攻撃]]できない[[効果]]がある。)~

--闇遊戯は3体の[[伝説の騎士]]で《オレイカルコス・アリステロス》に[[攻撃]]し、この[[カード]]の[[攻撃力]]を15200から5900にまで下げている。~
その後、[[《伝説の騎士 クリティウス》]]の[[効果]]でこの[[カード]]が[[破壊]]された際に、ダーツの[[ライフ]]がこの[[カード]]の[[攻撃力]]である5900ポイント分下がっている。~
この時のダーツの[[ライフ]]は20000であり、もしこの[[カード]]の[[攻撃力]]を下げていなければ[[ライフ]]が10000を下回っていたので、[[《蛇神ゲー》]]の[[召喚条件]]を満たしていなかった。~
そもそも[[《蛇神ゲー》]]の存在を考慮しなくても、劇中の描写ではこの[[カード]]の[[攻撃力]]を[[ライフ]]を犠牲にして下げる[[メリット]]は無かったため、上記の結果と合わせて完全な悪手となっている。~

--背景の魔法陣は、アニメで「オレイカルコスの三重結界」と呼ばれていた[[フィールド魔法]]《オレイカルコス・トリトス》。~
[[《オレイカルコスの結界》]]の第二形態となる《オレイカルコス・デウテロス》を経て強化された結界の第三形態であり、完成形でもある。~
なお、この[[カード]]の額と両肩に浮かび上がっている紋章は、[[モンスター]]が[[《オレイカルコスの結界》]]の影響下にあることを示すものである。~

--[[《ガーディアン・エアトス》]]同様、アニメに登場したのは2003年であり、実に6年近い時を経ての[[OCG]]化となった。~
だが、あちらはアニメに近い[[効果]]で[[OCG]]化されたのに対し、こちらはどう考えてもそのまま[[OCG]]化するのは無理がある[[効果]]であったためか、全く異なる性能となってしまった。~
---因みに、[[OCG]]では[[通常モンスター]]と関係した[[効果]]を持たされたが、劇中でダーツが[[通常モンスター]]を使用したシーンは全くない。~
この[[カード]]の数か月前に発売された[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]]で[[デュアル]]が[[強化]]されたため、恐らくそちらとの関係性を意識されたのだと思われる。~

---更に7年後の2016年には[[《蛇神ゲー》]]が[[OCG]]化されたが、やはりこちらとは全く関係性が無い[[効果]]となっている。~
アニメでは破格の[[攻撃力]]で海馬を倒した準切り札とも呼べる性能だったのに対し、[[OCG]]では再現性・[[カード]]パワーの両面で不遇な扱いである。~

-コナミのゲーム作品において―~
ゲーム[[TAG FORCE6>ゲーム付属カード#TF6]]では、ブルーノの最高[[レベル]]の[[デッキ]]にフル投入されている。~
ただしこの[[カード]]の[[召喚]]を狙ったものではなく、[[《悪夢再び》]]で[[サルベージ]]できる[[《マシンナーズ・フォートレス》]]の[[特殊召喚]]に使える[[手札コスト]]要因としての採用である。~

**関連カード [#card]
-[[《オレイカルコスの結界》]]

-[[《邪神イレイザー》]]

-[[《アンデット・スカル・デーモン》]]
-[[《エナジー・ブレイブ》]]
-[[《桜姫タレイア》]]
-[[《巨星のミラ》]]

-[[《Sin トゥルース・ドラゴン》]]

―土偶のモンスター~
-[[《磨破羅魏》]]
-[[《どぐう》]]
-[[《先史遺産マッドゴーレム・シャコウキ》]]

//―《オレイカルコス・シュノロス》の姿が見られる[[カード]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等  [#pack]
-[[LIMITED EDITION 15>LIMITED EDITION#LE15]] LE15-JP001 &size(10){[[Ultra]]};
-[[決闘者の栄光−記憶の断片− side:闇遊戯]] 15AX-JPY19 &size(10){([[Millennium>N-Parallel#MR]])};

**FAQ [#faq]
Q:[[効果]]分類は何ですか?~
A:自身の[[特殊召喚]]は[[誘発効果]]、数値上昇と[[通常モンスター]]が[[破壊]]されなくなる[[効果]]は[[永続効果]]です。(09/08/03)

Q:[[フィールド]]から[[墓地]]・[[除外]]へ送られたこの[[カード]]を[[蘇生]]・[[帰還]]することは可能ですか?~
A:正しい手順で[[特殊召喚]]した後([[蘇生制限]]を満たした後)ならば、他の[[カード]]が持つ[[効果]]で[[特殊召喚]]できます。(09/08/03)

Q:この[[カード]]が存在している場合、[[《思い出のブランコ》]]によって[[特殊召喚]]された[[レベル]]4の[[通常モンスター]]は、その[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]に[[自壊]]を免れますか?~
A:[[フィールド]]に残ります。(09/08/03)

Q:[[レベル]]4[[通常モンスター]]とこの[[モンスター]]が同時に[[破壊]]される場合、[[レベル]]4[[通常モンスター]]は残りますか?~
A:残ります。(09/08/10)

Q:[[羊トークン]]等の[[モンスタートークン]]が[[戦闘]]によって[[破壊]]された場合、この[[カード]]を[[手札]]から[[特殊召喚]]する事はできますか?~
A:[[モンスタートークン]]が[[戦闘]]によって[[破壊]]された場合でも、[[手札]]から《オレイカルコス・シュノロス》を[[特殊召喚]]する事ができます。(09/08/04)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
----
&tag(《オレイカルコス・シュノロス》,モンスター,特殊召喚モンスター,効果モンスター,星10/闇属性/機械族/攻?/守0);