遊戯王カードWiki - 《ガスタの神裔ピリカ》のバックアップ(No.21)

《ガスタの神裔(しんえい) ピリカ》 †

効果モンスター
星３/風属性/サイキック族/攻1000/守1500
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地から風属性のチューナー１体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
この効果を発動したターン、自分は風属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
「ガスタの神裔 ピリカ」の効果は１ターンに１度しか使用できない。

　PRIMAL ORIGINで登場した風属性・サイキック族の下級モンスター。
　ガスタの名を持ち、召喚・特殊召喚に成功した時に墓地から風属性のチューナーを対象に取り蘇生する誘発効果を持つ。

　発動条件が緩く、その効果によりすぐにシンクロ召喚に使用することができる。
　蘇生するモンスターはガスタでなくても良いため、【ガスタ】だけでなく、他の【風属性】のデッキにも採用することができる。
　特殊召喚でも良いためガスタの豊富な特殊召喚手段や《緊急テレポート》も利用可能。
　後者は【ガスタ】以外に組み込む場合でも有効だが、共有できる風属性チューナーが存在しない点は念頭に置いておこう。

　ガスタの名を持つ数少ないレベル３のモンスターであり、《ガスタ・ガルド》等が墓地にあればこのカード１枚から《ダイガスタ・スフィアード》をシンクロ召喚できる。
　あちらの効果でこのカードをサルベージすれば、再度召喚してシンクロ召喚が狙えるため、実質的に無消費。
　ただ、【ガスタ】は墓地のガスタをデッキに戻して発動する効果が多いため、このカードを採用する場合、デッキに戻すガスタには注意を払う必要がある。
　また、ガスタのシンクロモンスターはチューナーを指定しないため、《ダイガスタ・スフィアード》に限らず他デッキでもガスタシンクロモンスター全般が扱える。
　ただし《ダイガスタ・スフィアード》以外は蘇生対象や、それを扱えるデッキとの相性が良くないものも多い。
　あくまで選択肢の一つと考えておくほうが良いだろう。

　自分のターンに蘇生を行うと、シンクロ召喚する先も含め、風属性以外を一切特殊召喚できなくなるため、シンクロモンスターの選択肢が制限される。
　ガスタのシンクロモンスター以外では、《スターダスト・ドラゴン》等が有力な候補となるだろう。
　《弦魔人ムズムズリズム》などのランク３エクシーズモンスターを利用する事も考えられるが、あまり風属性をエクストラデッキに詰め込むと、他の展開手段に影響が出てくる点は注意したい。

　チューナーの効果は無効になるが、一部が持つ効果外テキストは無効にできない点も注意。
　《クイック・シンクロン》の場合は、《フルール・ド・シュヴァリエ》のみが直接シンクロ召喚可能であり、《ターボ・ウォリアー》・《ジャンク・バーサーカー》はレベルを下げるか別の非チューナーと組み合わせる必要がある。
　《デブリ・ドラゴン》・《幻獣機ブルーインパラス》の２種とは直接の展開先が存在しない。
　残る１種である《エキセントリック・ボーイ》の場合は、手札の《ガスタ・グリフ》とコンボできるので、メリットにもデメリットにもなると言える。

「神裔」とは「神の子孫」や「皇族（またはその血筋）」を意味する。
また「ピリカ」とはアイヌ語で「美しい、良い」という意味の形容詞。
上述の二つ名や、後述の《ガスタの希望カムイ》との関連性を考慮するならば、「善き神」を意味する「ピリカ・カムイ」に由来するものと考えるのが妥当か。
- イラストは《ガスタの疾風リーズ》・《ガスタの希望カムイ》と同じ特徴を持っている。
  また、手にしている杖は《ガスタの希望カムイ》の物と同じデザインであり、《ガスタ・ファルコ》と思われる木彫りがのっている。
  特に後者とは名前がアイヌ語を語源としている点や子供という点でも共通しており、アイヌの文化ではプロポーズの際に男性が女性に木彫りの像を贈るといったものがある。
  髪留めとして使われている巻貝は、《リチュア・ノエリア》・《リチュア・エミリア》・《リチュア・ナタリア》といったリチュアの女性陣が身に着けているものと同じ形である。
  もしかしたらこの世界を最後まで生き残った彼女らの形見を身に付けた子孫なのかもしれない。