《サムライソード・バロン/Samurai Sword Baron》

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1600/守1200
1ターンに1度、相手フィールド上に守備表示で存在する
モンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターを表側攻撃表示にする。

 遊戯王5D's WORLD CHAMPIONSHIP 2010 - Reverse of Arcadia 付属カードで登場した地属性戦士族下級モンスター
 1ターンに1度相手守備表示モンスター1体を表側攻撃表示に変更する起動効果を持つ。

 《『守備』封じ》と同様の起動効果を持つモンスターであり、表示形式の変更から戦闘破壊までこのカード1枚を実行できるので、《『守備』封じ》よりメリットが大きい。
 《カラクリ参謀 弐四八》と異なり発動タイミングが限定されておらず、単体で攻撃までを行いやすい点が特徴。
 リクルータークラスは抑えられる攻撃力を持つので、効果を使用できる状態ならば、大抵のセットモンスターはそのまま戦闘破壊できる。

 しかし、効果の有効性自体そう高いものではなく、実際にはこの効果を使うまでもなく《フォトン・スラッシャー》等の高攻撃力アタッカーモンスター戦闘破壊できる事が多い。
 同攻撃力種族で、このカードよりの駆除に強い《ライトロード・モンク エイリン》《ブルブレーダー》といったモンスターも存在している。

 《マシュマロン》等の戦闘破壊耐性を持つものも含め、ライフ・アドバンテージを得やすいという利点はあるが、その場合は《ツイン・ブレイカー》等の貫通効果も考慮しなければならない。
 またセットされるモンスターのうち《スノーマンイーター》等の効果はしっかり発動されるので、偵察要員としても特別優れている訳ではない。
 相手守備表示モンスターを並べざるをえない状況にこそ働くカードであり、それ以外の状況では活躍できない。

 このように他の比較対対象、特に同じ戦士族モンスターとの競合で優先度の下がりがちなモンスターではあるが、このカードにしかない利点もある。
 効果発動タイミングを選ばないため、展開に融通を利かせられる点、そして攻撃を行うのが必ずしもこのカードである必要がない点である。
 この二点は、このカードエクシーズ素材として特殊召喚される《機甲忍者ブレード・ハート》《H−C エクスカリバー》の攻撃能力と高い親和性を発揮し、大きくライフ・アドバンテージを稼ぐ事ができる。
 特に《H−C エクスカリバー》《ヒロイック・チャンス》コンボを狙う場合、直接攻撃に代わる戦闘ダメージの獲得手段となるため有用。

 ただし、自身は特別特殊召喚に適したステータスでもないため、これらのモンスターを使用する際には、相方となる特殊召喚が容易な戦士族の存在が必要不可欠であり、同時にエクシーズ召喚時のディスアドバンテージにも注意を払う必要が生じる。
 後者に関しては相手ライフを0にすればまったく気にする事がないので、むしろ攻撃を通すまでを補助したほうが良いが、前者に関してはそれなりのフォローが必要である。
 《ゴブリンドバーグ》《簡易融合》《召喚僧サモンプリースト》《M.X−セイバー インヴォーカー》特殊召喚の経路はできるだけ確保しておきたい。
 一度墓地へ送る必要があるが、《H−C エクスカリバー》と相性の良い《ブラック・ガーデン》からの蘇生が狙いやすい点も覚えておいて損はないだろう。

関連カード

収録パック等