*《マクロコスモス/Macro Cosmos》 [#ca737ee4]
*《マクロコスモス/Macro Cosmos》 [#top]
 永続罠
 自分の手札またはデッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚する事ができる。
 また、このカードがフィールド上に存在する限り、
 墓地へ送られるカードは墓地へは行かずゲームから除外される。
 (1):このカードの発動時の効果処理として、
 手札・デッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚できる。
 (2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。

 [[ENEMY OF JUSTICE]]で登場した[[永続罠]]。~
 [[墓地]]へ送られるカードを全て除外し[[自分]]、[[相手]]を問わず、[[墓地]]にカードを溜め込ませない。~
 [[墓地]]に影響を受けるカードをことごとく無力化する、全体[[除外]][[カード]]。~
 一時的な[[永続効果]]による封印と異なり、このカードが[[破壊]]されても[[除外]]されたカードはそのままである事が最大の強み。~
 [[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]できる[[効果]]、[[お互い]]の[[墓地]]へ送られる[[カード]]を全て[[除外]]する[[効果]]を持つ。~

+[[墓地アドバンテージ]]を増やさず、再利用を封じる。
+[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]を[[無効]]にする。
+[[墓地に送る]]事が[[発動条件]]の[[効果]]を[[無効]]にする。
+「[[墓地に送る]]」、「[[墓地に捨てる]]」[[コスト]]を持つカードは[[発動]]出来なくなる。
 (1)は、[[カードの発動]]時に[[手札]]または[[デッキ]]から[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]できる[[効果]]。~
 [[《原始太陽ヘリオス》]]は各種素材として利用できるが、単体では[[攻撃力]]の低い[[モンスター]]でしかないので[[手札事故]]要因になる可能性が高い。~
 [[任意効果]]なので(2)の[[効果]]のみが目当てならば、無理に[[《原始太陽ヘリオス》]]を入れる必要はなく、この[[効果]]は無視して良い。~

 以上4つの意味を持ち、[[墓地]]依存[[デッキ]]に対する最高の[[メタカード]]として働く。~
 [[ENEMY OF JUSTICE]]では、似た[[効果]]を持つ[[《閃光の追放者》]]、[[《次元の裂け目》]]等[[除外]]カードが大きなプッシュを受けている。~
 (2)は、[[お互い]]の[[墓地]]へ送られる[[カード]]を全て[[除外]]する[[効果]]。~
 この[[カード]]のメインとなる[[効果]]であり、[[墓地]]を利用する多くの[[カード]]への[[メタ]]となる。~
 直接的な影響としては、[[墓地へ送られた]]時・場合に[[発動]]する[[効果]]は[[発動]]できなくなる点が挙げられる。~
 [[シャドール]]や各種[[リクルーター]]など、自身が[[墓地へ送られる>墓地へ送られた]]事を[[発動条件]]とする[[カード]]はもちろん、[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]等の[[相手]][[モンスター]]を[[墓地へ送った]]際に[[発動]]する[[効果]]も封殺できる。~
 ''「[[墓地へ送る]][[コスト]]」・「[[墓地へ捨てる]][[コスト]]」''を必要とする[[カード]]は、[[発動]]自体できなくなる。~
 また、[[ペンデュラムモンスター]]も[[エクストラデッキ]]に加わる事なく[[除外]]され、[[ペンデュラム召喚]]による再利用ができなくなる。~
 間接的な影響として、[[墓地]]の[[カード]]が増えないことで、[[蘇生]]・[[サルベージ]][[カード]]を[[腐り>腐る]]やすくできる。~
 [[墓地]]の[[モンスター]]を[[除外]]する必要のある[[カオス]]や、[[デッキに戻す]][[《貪欲な壺》]]なども[[召喚条件]]や[[発動条件]]を満たしにくくなる。~
 [[自己再生]][[モンスター]]も、そのほとんどは[[除外]]されれば役に立たない。~

 このカードで影響を受けるカードは余りにも多い。~
 [[蘇生]]カードや[[《貪欲な壺》]]は言うに及ばず、[[墓地]]にカードが全く貯まらないので、[[天魔神]]や[[《裁きの龍》]]でさえ全く役に立たなくなる。~
 [[《クリッター》]]、[[《キラー・トマト》]]はもちろん、厄介な[[《黄泉ガエル》]]も封殺でき、仮令このカードが[[除去]]されても戻ってこない。~
 意外な所で「[[墓地]]に送れない」為、[[《ハイドロゲドン》]]等も[[効果]]を[[発動]]出来ない。~
 更に、''「[[墓地に送る]]」「[[墓地に捨てる]]」[[コスト]]を持つカードは[[発動]]自体が出来なくなってしまう。''~
[[シンクロ召喚]]は例外的事例なので注意が必要。~
「[[《神の宣告》]]で[[無効]]にされた場合、素材は失われる」と[[墓地]]送りは[[コスト]]に近いのだが、《マクロコスモス》[[発動]]中は[[除外]]に置換される。~
これは、「そういうルールだから」と納得するしかない。
 [[コスト]]で無く[[効果]]の場合は全て[[墓地]]へ行く代わりに[[除外]]される。
 [[墓地]]を利用する[[デッキ]]全般、ならびに[[【ペンデュラム召喚】]]全般に対する[[メタカード]]となり、それらは[[環境]]によく出てくるため[[サイドデッキ]]での需要は高い。~
 ただし[[お互い]]の[[カード]]を全て[[除外]]する都合上、[[自分]]への影響も大きく、[[墓地]]への依存度が高い[[デッキ]]では採用できない。~
 [[墓地]]をあまり利用しない[[デッキ]]が、[[墓地]]を利用する[[デッキ]]に[[メタを張る]]ために採用するのが基本的な使い方である。~

 登場時から、当時の[[デッキ]]の過半数が大きな影響を受けた。~
 特に致命的だったのが[[【カオス】]]、[[【黄泉帝】]]、[[【雑貨貪欲ターボ】]]。~
 [[【カオス】]]は完全に切り札を封じられ、[[【黄泉帝】]]系列は[[生け贄]]を確保出来なくなる。~
 [[【雑貨貪欲ターボ】]]に至ってはただの【雑貨】に成り果てる、といった具合である。
 もちろん、[[除外]]と相性の良い[[カード]]を採用し、[[除外]]をより積極的に活用してもよい。~
 この[[カード]]がある限り[[《異次元の生還者》]]や[[《異次元の偵察機》]]は何度でも[[自己再生]]する。~
 [[《魂吸収》]]は大幅な[[ライフゲイン]]が可能になり、[[《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》]]は飛躍的に[[強化]]され、[[《D.D.ダイナマイト》]]も[[エンドカード]]になり得る。~
 [[《背護衛》]]や[[《ネメシス・キーストーン》]]は毎[[ターン]][[サルベージ]]でき[[エラッタ]]前の[[《キラー・スネーク》]]のような運用も可能になる。~
 [[《D・D・R》]]など[[帰還]][[カード]]とも相性が良い他、この[[カード]]自身の[[サポートカード]]として[[《グランドクロス》]]もある。~

 この様に影響の大きいカードでありながら、[[墓地]]利用カードを使わない。~
 又は、[[除外]]ゾーンへの影響力を持つカードを中心に組むことで[[自分]]への影響はかなり抑えることが可能。~
 むしろ[[除外]]ゾーンを有効に利用すれば、逆に[[自分]]にとってかなり有利に働く。~
 [[《奇跡の光臨》]]、[[《化石岩の解放》]]、[[《闇次元の解放》]]を使えば、[[相手]]の[[蘇生]]カードを[[腐らせ>腐る]]ながら[[自分]]だけ[[帰還]]し放題。~
 また、[[《魂吸収》]]との[[コンボ]]を1[[ターン]]目から行えば、[[破壊]]されない限り、[[デュエル]]中はかなりのライフを[[回復]]可能である。~
 [[《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》]]の[[攻撃力]]は飛躍的に強化され、[[《D.D.ダイナマイト》]]も[[エンドカード]]になり得る。~
 [[《異次元からの帰還》]]での複数[[召喚]]も強力。~
 [[《異次元の偵察機》]]、[[《異次元の生還者》]]を無限[[コスト]]兼[[アタッカー]]とする[[【次元ビートダウン】]]、[[【次元帝】]]も存在する。~
 この様に、[[除外]]ギミックを必要とする専用[[デッキ]]では大活躍する。~
 弱点としては、[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する(1)の[[効果]]があるために、[[カードの発動]]を[[《神の警告》]]等で[[無効]]にされる点が挙げられる。~
 この[[カード]]自身は[[《サイクロン》]]一発で対処されてしまうため、この[[カード]]を軸とした[[デッキ]]はあまり安定しない。~
 [[《王宮の鉄壁》]]や[[《アーティファクト−ロンギヌス》]]によって[[除外]]行為そのものを封じられる場合は自身が機能不全に陥るので天敵といえる。~

 しかし、自動[[帰還]][[モンスター]]群はともかく、このカード自身を狙われると非常に脆い。~
 [[《サイクロン》]]、[[《砂塵の大竜巻》]]、[[《氷帝メビウス》]]とありとあらゆる対策カードに割られ、停止してしまう可能性はいつでも付いて回ってくる。~
 [[【除外ビートダウン】]]のようにこの[[カード]]を無理なく採用出来る[[デッキ]]では積極的に採用したいが、それ以外の[[デッキ]]では[[メタ]]を読みつつ、[[メインデッキ]]との[[相性>シナジー]]も考慮した上で[[サイドデッキ]]から投入するか否かを検討する必要がある。~
//くらいの方が活躍が見込める[[カード]]である。~

 [[《次元の裂け目》]]に比べ[[《王宮のお触れ》]]で[[無効]]化されるものの、[[魔法>魔法カード]]、[[罠>罠カード]]まで[[除外]]し[[《グランドクロス》]]の[[発動]]トリガーとなる利点がある。~
 [[《手札抹殺》]]や[[《おろかな埋葬》]]に[[チェーン]][[発動]]するのもあり。~

 勘違いし易いが[[コスト]]として「[[手札]]を[[捨てる]]」が[[発動条件]]の[[カード]]の[[効果]]は[[適用]]される。~
 結果として「[[手札]]を[[捨てる]]」=「[[墓地]]に[[捨てる]]」では無いので素直にテキストを理解しよう。
-[[発動]]できなくなる[[カード]]について。~

-元々の用途であったヘリオスシリーズのサポートは、その[[効果]]のおかげで完全に裏目に出ている。~
[[戦闘破壊]]された[[モンスター]]も[[除外]]するので、[[《ヘリオス・デュオ・メギストス》]]&[[《ヘリオス・トリス・メギストス》]]の[[自己再生]]を阻害してしまう。~
尤も、[[攻撃力]]が高ければ[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]されることは少ないので、影響は小さい。~
--''「[[墓地へ送る]][[コスト]]」・「[[墓地へ捨てる]][[コスト]]」''を必要とする[[カード]]は、[[カードの発動]]・[[効果の発動]]ができなくなる。~

-[[《異次元からの埋葬》]]は、このカードの存在中でも使用出来る。~
(「[[墓地に送る]]」ではなく「[[墓地]]に[[戻す]]」である為。)
--勘違いしやすいが、''「[[手札]]を[[捨てる]]」''という行為を[[コスト]]とする[[カード]]は、[[墓地]]という指定がないため、問題なく[[効果]]を[[発動]]できる。~

-[[【雑貨貪欲ターボ】]]の現役時代は、[[《魔導雑貨商人》]]に[[チェーン]]して[[発動]]。~
更にとんでもない[[攻撃力]]の[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]、等という事が出来た。~
---[[《墓守の使い魔》]]とこの[[カード]]が[[フィールド]]に存在する場合、[[相手]]は[[攻撃宣言]]ができなくなる。~
[[《墓守の使い魔》]]により[[相手]]は「[[デッキトップ]]を[[墓地へ送る]]」という[[コスト]]を払わなければ[[攻撃宣言]]できないが、この[[カード]]により[[カード]]を[[墓地へ送る]]事ができないためである。~

-その[[環境]]に与えた影響力の甚大さは、[[EXPERT EDITION Volume.4]]で一気に[[スーパーレア>Super]]に昇格した事からも伺える。
--[[《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》]]や[[《神炎皇ウリア》]]などの、[[モンスター]]を[[特殊召喚]]するために[[カード]]を[[墓地へ送る]]行為もできなくなる。~
ただし、類似した処理を行う[[シンクロ召喚]]・[[リンク召喚]]は通常通り行える。~

-Vジャンプ2008年7月号に遊☆戯☆王☆国という小冊子があり、その中にこのカードが紹介されている。~
ここでは収録パックがBE4となっているがこれは誤りであり、正しくはEE4([[EXPERT EDITION Volume.4]])である。~
もちろんBEGINNER'S EDITION Volume.4というものは存在しないので誤解無き様。
--[[《融合》]]や[[《No.50 ブラック・コーン号》]]などの[[墓地へ送る]]''[[効果]]''は[[発動]]および[[効果]]の[[適用]]が可能。~
この場合も[[モンスター]]は[[墓地]]へは送られず、[[除外]]される。~

-[[《王宮の鉄壁》]]が[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在する場合、このカードが[[表側表示]]で存在していてもカードは[[除外]]されない。~
しかし、このカードの[[効果]]が[[無効]]になっている訳ではないので勘違いしない様に。
-[[モンスターカード]]以外も[[除外]]する点が[[《次元の裂け目》]]との大きな違いである。~
したがって、[[モンスターカード]]として扱われない[[エクシーズ素材]]となった[[モンスター]]も[[除外]]できる。~
[[相手]]の[[《手札抹殺》]]や[[《おろかな埋葬》]]に[[チェーン]][[発動]]できるのも[[罠カード]]ならではの利点である。~

-cosmos(コスモス)は秩序や調和を意味する言葉。~
遊戯王ではよく見かけるchaos(カオス)=混沌の対義語に当たる。~
秩序ある体系としての「宇宙」の意味もあり、膨大な大きさを表すmacro(マクロ)と合わせて大宇宙を意味する。~
対する「ミクロコスモス」は「人間」の意。
-[[《異次元からの埋葬》]]は、この[[カード]]の[[適用]]中でも[[使用]]できる。~
(「[[墓地へ送る]]」ではなく「[[墓地に戻す]]」であるため。)

//-[[《王宮の鉄壁》]]が[[フィールド]]に[[表側表示]]で存在する場合、この[[カード]]が[[表側表示]]で存在していても[[カード]]は[[除外]]されない。~
//しかし、この[[カードの効果]]が[[無効]]になっている訳ではない。

-[[メタカード]]としての範囲の広さから、そちらの用途がメインとなってしまい、本来の用途であったヘリオスシリーズの[[サポートカード]]として使用される事はほとんどない。~
上記の通り、[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]の存在が[[《神の警告》]]を食らう[[デメリット]]扱いされる始末である。~
とは言え、おまけ同然に[[モンスター]]1体を[[特殊召喚]]できると考えれば[[汎用性]]のある[[効果]]ではあるので、初めからこの[[カード]]ありきで構築される[[【次元帝】]]などでは[[リリース]]要員目当てで[[《原始太陽ヘリオス》]]が採用されることもある。~

--[[サポートカード]]として見ても、この[[カード]]が存在すると[[《ヘリオス・デュオ・メギストス》]]・[[《ヘリオス・トリス・メギストス》]]の[[自己再生]]を阻害してしまうという噛み合っていない部分がある。~

--実は[[《原始太陽ヘリオス》]]より早く登場しているため、この[[効果]]が使えない時期が1週間あった。~

--2012年の世界大会では、[[《活路への希望》]]を採用した[[【エクゾディア】]]と対戦した[[プレイヤー]]が、[[セット]]していたこの[[カードの発動]]に[[自分]]で[[《神の警告》]]を[[発動]]する事で自らの[[ライフ]]を減らすと言うプレイングを見せた。~
「この[[カードの発動]]を[[《神の警告》]]で[[無効]]にできる」と言う弱点を逆手に取ったもので、このプレイングの直後には会場からどよめきの声が漏れるなど、大会を大きく盛り上げた。~

//-[[【雑貨貪欲ターボ】]]が現役の頃は、[[《魔導雑貨商人》]]に[[チェーン]]して[[発動]]する事でとんでもない[[攻撃力]]の[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する事ができた。~

-この[[カード]]が登場した時から、あらゆる[[デッキ]]に大きな影響を与えた。~
[[初収録>ENEMY OF JUSTICE]]当時は[[【カオス】]]・[[【黄泉帝】]]等が特に打撃を受けた。~
その後も[[【ライトロード】]]・[[【インフェルニティ】]]・[[【BF】]]等の[[ファンデッキ]]からトーナメントクラスの物まで、影響を受ける[[デッキ]]は数え切れない。~
[[マスタールール3]]導入後は[[ペンデュラム召喚]][[メタ]]としての役割も獲得し、需要はますます高まっている。~
--[[《スキルドレイン》]]同様[[自分]]にも多大な影響を及ぼすため、この[[カード]]を自然に投入できる[[デッキ]]はそう多くない。~
それでも[[デッキ]]によってはこれ1枚で詰みかねない程の圧倒的な[[メタ]]性能故か、海外では類似[[効果]]を持つ[[《次元の裂け目》]]共々[[13/09/01>海外の禁止・制限カード/2013年9月1日]]に[[制限カード]]に指定されていた。~
長らくその地位から動かなかったが、[[22/12/01>海外の禁止・制限カード/2022年12月1日]]にてあちら共々[[制限解除]]されている。~
[[環境]]で[[墓地リソース]]を重視する[[デッキ]]が増えており、[[墓地]][[メタ]]としての役割を期待されての緩和なのだろう。~

-[[ENEMY OF JUSTICE]]では、似た[[効果]]を持つ[[《閃光の追放者》]]・[[《次元の裂け目》]]等、[[除外]][[カード]]が大きなプッシュを受けている。~

-この[[カード]]が[[環境]]に与えた影響力は甚大であり、実績を評価されてか、再録時の[[EXPERT EDITION Volume.4]]では[[スーパーレア>Super]]に昇格し、その後[[GOLD SERIES 2013]]にも再録された。

-Vジャンプ2008年7月号の小冊子「遊☆戯☆王☆国」では、この[[カード]]の収録パックがBE4となっているが、正しくは[[EE4>EXPERT EDITION Volume.4]]である。~
BEGINNER'S EDITION Volume.4は今のところ存在しない。

-「コスモス(cosmos)」は「秩序・調和」という意味。~
遊戯王でよく見かける「[[カオス]](chaos)」=「混沌」の対義語。~
秩序ある体系としての「宇宙」の意味もあり、膨大な大きさを表す「マクロ(macro)」と合わせて「大宇宙」を意味する。~
マクロコスモス(大宇宙)に対する概念として「ミクロコスモス(小宇宙)」があり、ミクロコスモスは「人間」のことを指す。~
//対する「ミクロコスモス」は「人間」の意。~

--錬金術においては「ミクロコスモスとマクロコスモスは対応しており、ミクロコスモスの研究はマクロコスモス(宇宙)の理解を進めてくれる」と考えられていた。~
錬金術師にとってのミクロコスモスとは、錬金術が行われる坩堝やフラスコの中身のことも意味しており、錬金術を極め[[賢者の石>《賢者の石−サバティエル》]]を作ることは宇宙の神秘を極めることと同意であった。~
アニメGXにおいて錬金術師であるアムナエルが「これが私の行き着いた究極錬金術」と述べた上でこの[[カード]]を[[発動]]したのはこの解釈を基にしているのだろう。~


-原作・アニメにおいて―~
GXにおいて「十代vsアムナエル」でアムナエルが使用。~
アニメでは以下の[[効果]]となっている。
 《マクロコスモス》
 永続罠
アニメGXの「十代vsアムナエル」戦でアムナエルが使用。~
[[永続魔法]]《錬金釜−カオス・ディスティル》を[[コスト]]に[[発動]]し、[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[リクルート]]した。~

--アニメ版の[[効果]]は以下の通り。~
 自分の場の「錬金釜−カオス・ディスティル」をゲームから除外して発動する。
 デッキまたは手札から「原始太陽ヘリオス」を1体特殊召喚する。
 墓地に行く自分のカードは全てゲームから除外される。
場の《錬金釜−カオス・ディスティル》なるカードを[[除外]]しなければ[[発動]]出来無い。~
[[効果]]も[[除外]]されるカードが[[自分]]のカードのみと現物のものよりも影響力が低い。~
[[OCG]]では[[コスト]]が必要なくなった上に[[除外]]される[[カード]]が[[相手]]にも及んだことで大幅に[[強化]]されている。~
そのために[[《原始太陽ヘリオス》]]関連の[[カード]]と関係ない使い方が主流となってしまっている。~
---ちなみに[[コスト]]に指定されている《錬金釜−カオス・ディスティル》には既に後半の[[除外]][[効果]]がある。~
アニメ版のこの[[カード]]の価値はヘリオスサポートと[[コンボ]][[カード]]の[[《グランドクロス》]]・[[速攻魔法]]《惑星直列》にある事になる。~

--アニメZEXAL第21話では、宝石店の警備装置である[[詰めデュエル]]において、[[相手]][[フィールド]]に3枚並んでいた。~
//実際の[[デュエル]]では[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]でもしない限りは意味のない行動だが、ゲーム作品等の[[詰めデュエル]]ではゲームの難度を上げるためにしばしば見られる光景である。~

-コナミのゲーム作品において―~
PSP版ゲーム「タッグフォース」では上記の《錬金釜−カオス・ディスティル》を含めた数多くのオリジナル[[カード]]がアニメ[[効果]]で収録されているが、《マクロコスモス》は当然OCG[[効果]]で収録されている。~
そのため、《錬金釜−カオス・ディスティル》の存在価値があまりない。
[[TAG FORCE>ゲーム付属カード#TF1]]シリーズでは上記の《錬金釜−カオス・ディスティル》が収録されているが、《マクロコスモス》が[[OCG]][[効果]]であり、アニメで大量に登場したその他の関連[[カード]]は一切収録されていない。~
存在価値は限りなく薄いが、[[自分]]にのみ[[適用]]される[[除外]]ギミックを使いこなせばあるいはといった所か。~

**関連カード [#me743bcf]
--TAG FORCE 3ではアムナエルの低レベル[[デッキ]]に《錬金釜−カオス・ディスティル》を軸としたものが存在する。~
[[自分]]の[[除外]]のみ換算する[[《黄金のホムンクルス》]]の[[リクルート]]に、[[相手]]を[[除外]]しない必要のある[[《カオスエンドマスター》]]を利用するという構築になっている。

--[[DUEL TERMINAL]]ではアムナエルが使用。~
この[[カード]]を[[発動]]すると、[[効果]]の説明はせず「今、我々のデュエルは人間の世界を飛び越え、宇宙へと転換した!!」と発言する。~
また、この[[カード]]と[[《黄金のホムンクルス》]]をスキャンすると隠し[[デッキ]]「賢者の錬金術書」が使用できる。

--また、アニメでは使用していないが、TAG FORCE SPではバクラが使用するとカットインが入る。~
[[発動]]時の「残念だがよぉ、カードを捨てようにも、捨てる墓地がねぇのよ」のセリフからすると、原作及びアニメで使用した[[魔法カード]]《呪いの双子人形》(アニメでは[[永続魔法]])で自らの[[墓地]]を消滅させた事に由来すると思われる。~
//---スマホアプリ「デュエルリンクス」でも同様に闇バクラに専用セリフが用意されている。~

**関連カード [#card]
-[[《原始太陽ヘリオス》]]

-[[墓地へ送られるカードを除外するカード>除外#card17]]

―[[サポートカード]]~
-[[《グランドクロス》]]

-[[《光の追放者》]]
-[[《閃光の追放者》]]
**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【次元ビートダウン】]]
-[[【次元帝】]]
-[[【除外ビートダウン】]]
-[[【ネクロフェイス】]]
-[[【霊獣】]]

-[[《次元の裂け目》]]

**収録パック等 [#z732cb3b]
**収録パック等 [#pack]
-[[ENEMY OF JUSTICE]] EOJ-JP057
-[[EXPERT EDITION Volume.4]] EE04-JP237 &size(10){[[Super]]};
-[[ENEMY OF JUSTICE]] EOJ-JP057
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP036
-[[DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]] DT12-JP046 &size(10){[[Rare]]};
-[[GOLD SERIES 2013]] GS05-JP018 &size(10){[[Normal]],[[Gold]],[[G-Secret>Secret#GS]]};
-[[RARITY COLLECTION −20th ANNIVERSARY EDITION−]] RC02-JP049 &size(10){[[Super]],[[Secret]],[[Collectors]]};

**FAQ [#aa9dd9dc]
Q:この[[カードの効果]]適用中に[[《大嵐》]]の[[効果]]を[[発動]]した場合、このカードとこのカード以外の魔法・罠とをそれぞれゲームから[[除外]]しますか?~
A:いいえ。同時に[[破壊]]されているので、[[墓地]]に送ります。
**FAQ [#faq]
Q:この[[カードの効果]][[適用]]中に[[《大嵐》]]の[[効果]]を[[発動]]した場合、この[[カード]]とこの[[カード]]以外の[[魔法・罠カード]]を[[除外]]しますか?~
A:いいえ、同時に[[破壊]]されているので[[墓地]]に送ります。

Q:[[《王宮のお触れ》]]《マクロコスモス》[[発動]]中に[[《王宮のお触れ》]]を[[破壊]]した場合、どうなりますか?~
Q:[[《王宮のお触れ》]]と《マクロコスモス》[[適用]]中に[[《王宮のお触れ》]]を[[破壊]]した場合、どうなりますか?~
A:[[《王宮のお触れ》]]が[[破壊]]された時点で[[罠カード]][[無効]]は解除されるため、[[《王宮のお触れ》]]は[[除外]]されます。

Q:[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]できるのは、このカードが[[発動]]したときのみですか?~
Q:[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]できるのは、この[[カード]]が[[発動]]したときのみですか?~
A:はい、[[発動]]したタイミングのみです。

Q:[[《非常食》]]で[[発動]]中の《マクロコスモス》を[[墓地]]へ送れますか?~
Q:[[《非常食》]]で[[適用]]中の《マクロコスモス》を[[墓地]]へ送れますか?~
A:いいえ、送れません。(08/09/24)

//Q:では、《マクロコスモス》が[[自分]][[フィールド]]上に2枚以上存在している場合は、[[《非常食》]]で[[墓地]]へ送れますか?~
//A:はい。全ての《マクロコスモス》を[[墓地]]へ送るのならば、同時に[[墓地]]へ送る扱いなので可能です。
//上記質問にて調整中行きになったためコメントアウト
Q:《マクロコスモス》が[[自分]][[フィールド]]に存在しているときに[[《E・HERO ワイルドマン》]]が[[破壊された]]場合、[[《E・HERO ワイルドマン》]]は[[除外]]されますか?~
A:はい、[[除外]]されます。

//Q:この[[カードの効果]]適用中にこのカードを含むカードを[[墓地]]へ送ることで[[《神炎皇ウリア》]][[《オオアリクイクイアリ》]]を[[特殊召喚]]することはできますか?~
//A:はい、《マクロコスモス》を[[コスト]]とするのならば[[特殊召喚]]できます。~
//  《マクロコスモス》を[[コスト]]としないのならば、[[コスト]]を[[墓地]]に送れないため[[特殊召喚]]できません。(08/06/07)
Q:この[[カードの発動]]を[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]にすることができますか?~
A:はい、できます。(08/03/17)~

Q:《マクロコスモス》が[[自分]][[フィールド]]上に存在しているときに、[[《E・HERO ワイルドマン》]]が[[破壊された]]場合[[《E・HERO ワイルドマン》]]は[[除外]]されますか?~
A:はい、[[除外]]されます。
Q:[[《宮廷のしきたり》]][[適用]]中に、この[[カードの発動]]を[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]にすることができますか?~
A:[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]は[[無効]]となりますが、[[《宮廷のしきたり》]]の[[効果]]によりこの[[カード]]は[[破壊]]されず、[[除外]]される[[永続効果]]はそのまま残ります。(10/06/30)~

Q:何故、この[[カードの効果]]が適用されている時に[[シンクロ召喚]]が可能なのですか?~
A:「[[シンクロ召喚]]は、そういうルールだから」です。
Q:[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]や[[《虚無魔人》]]が存在する時にこの[[カード]]を[[発動]]できますか?~
A:[[カード]]を[[発動]]することはできますが[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]することはできません。(09/01/07)~

Q:この[[カードの発動]]を[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]にすることが出来ますか?~
A:はい、可能です。(08/03/17)~
Q:《マクロコスモス》を[[墓地]]へ送り[[《トラップ・イーター》]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:できません。(09/08/15)

Q:この[[カード]]が存在する時に[[エクシーズモンスター]]が[[フィールド]]を離れた場合、[[エクシーズ素材]]は[[除外]]されますか?~
A:はい、[[除外]]されます。(11/03/17)

Q:この[[カード]]を[[発動]]する時に、[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]するかどうかを[[宣言]]する必要がありますか?~
A:いいえ、[[カードの発動]]時にそれを伝える必要はなく、[[効果処理時]]に[[特殊召喚]]するかを[[コントローラー]]が選び処理を行います。(13/03/01)
----
&tag(《マクロコスモス》,罠,永続罠,);