*《マクロコスモス/Macro Cosmos》 [#ca737ee4]
 永続罠
 このカードの発動時に、手札・デッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚できる。
 また、このカードがフィールド上に存在する限り、
 墓地へ送られるカードは墓地へは行かずゲームから除外される。

 [[ENEMY OF JUSTICE]]で登場した[[永続罠]]。~
 [[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]と[[墓地]]へ送られる[[カード]]を無差別に[[除外]]する[[効果]]を持つ。~

 [[自分]]・[[相手]]を問わず、[[墓地]]へ送られる[[カード]]を全て[[除外]]するこの[[カード]]は、他の多くの[[カード]]に大きな影響を与える。~
 [[蘇生]][[カード]]はもちろんのこと、[[墓地]]の[[モンスター]]に依存する[[天魔神]]等は[[フィールド]]に展開することが不可能になる。~
 [[《キラー・トマト》]]等の、自身が[[墓地へ送られた]]時に[[発動]]する[[モンスター効果]]はもちろん、[[《ハイドロゲドン》]]等の[[相手]][[モンスター]]を[[墓地へ送る]]ことで[[発動]]する[[誘発効果]]も封殺することができる。~
 その他、[[《黄泉ガエル》]]や[[《貪欲な壺》]]等、影響を受ける[[カード]]は多く存在する。~

 注意すべき点として、''「[[墓地へ送る]][[コスト]]」・「[[墓地に捨てる]][[コスト]]」''を必要とする[[カード]]は、[[効果の発動]]自体ができなくなる。~
 [[《E・HERO プリズマー》]]等の色々な[[カード]]が該当するので注意が必要である。~
 当然、それらに対しても強力な[[メタカード]]として機能するため、運用の際にはぜひとも覚えておきたい。~
 勘違いしやすいが、''「[[手札]]を[[捨てる]]」''という行為を[[コスト]]とする[[カード]]は、[[墓地]]という指定がないため、問題なく[[効果]]を[[発動]]できる。~
 ただし、[[シンクロ召喚]]は例外的事例となる。~
 「[[シンクロ召喚]]を[[無効]]にされた場合、素材は失われる」と[[墓地]]送りは[[コスト]]に近いのだが、《マクロコスモス》[[適用]]中は[[除外]]に置換される。~

 この[[カード]]が登場した時から、あらゆる[[デッキ]]に大きな影響を与えた。~
 当時は[[【カオス】]]・[[【黄泉帝】]]等が特に打撃を受けた。~
 その後も[[【ライトロード】]]・[[【インフェルニティ】]]・[[【BF】]]等にも刺さり、現在でも[[【甲虫装機】]]・[[【暗黒界】]]・[[【水精鱗】]]・[[【シャドール】]]など[[ファンデッキ]]からトーナメントクラスの物まで、影響を受ける[[デッキ]]は数え切れない。~

 この様に影響の大きい[[カード]]でありながら[[墓地]]利用[[カード]]を使わない、又は、[[除外]]ゾーンへの影響力を持つ[[カード]]を中心に組むことで[[自分]]への影響を抑えることは可能である。~
 むしろ、[[帰還]][[カード]]で[[除外]]ゾーンを有効に利用すれば、[[相手]]の[[蘇生]][[カード]]を無力化し、[[自分]]の[[モンスター]]を[[帰還]]させることで[[アドバンテージ]]を得ることができる。~

 この[[カード]]と相性の良い[[カード]]は多く存在する。~
 [[《魂吸収》]]との[[コンボ]]を1[[ターン]]目から行えば、[[破壊]]されない限り、[[デュエル]]中はかなりの[[ライフ]]を[[回復]]可能である。~
 [[《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》]]の[[攻撃力]]は飛躍的に強化され、[[《D.D.ダイナマイト》]]も[[エンドカード]]になり得る。~
 [[帰還]][[カード]]とも相性が良い。~
 その為[[除外]]・[[帰還]]戦術を中心に据える[[【霊獣】]]では「こちらの[[コンボ]]を阻害せずに[[相手]]の戦術を[[妨害>メタを張る]]出来る[[カード]]」として重宝されている。~

 しかし、[[《異次元の偵察機》]]ら自己[[帰還]][[モンスター]]群はともかく、この[[カード]]自身を狙われると非常に脆い。~
 [[《サイクロン》]]等対策[[カード]]に[[破壊]]され、ギミックが停止してしまう可能性はいつでも付いて回ってくる。~

 弱点らしい弱点としては、補助的に[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]があるために、[[発動]]を[[《神の警告》]]で[[無効]]にされうること。~
 [[《次元の裂け目》]]に比べると[[《王宮のお触れ》]]で[[無効]]化されるのも[[永続罠]]としての弱点ではあるが、他方で[[魔法・罠カード]]まで[[除外]]し[[《グランドクロス》]]の[[発動]][[トリガー]]となる利点がある。~
 [[相手]]の[[《手札抹殺》]]や[[《おろかな埋葬》]]に[[チェーン]][[発動]]出来るのも[[罠カード]]ならではの利点である。~

-元々の用途であったヘリオスシリーズのサポートは、その[[効果]]のおかげで完全に裏目に出ている。~
[[戦闘破壊]]された[[モンスター]]も[[除外]]するので、[[《ヘリオス・デュオ・メギストス》]]&[[《ヘリオス・トリス・メギストス》]]の[[自己再生]]を阻害してしまう。~
もっとも、[[攻撃力]]が高ければ[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]されることは少ないので、影響は小さい。~

--実は[[《原始太陽ヘリオス》]]より早く登場しているため、この[[効果]]が使えない時期が1週間あった。

-上記の通りこの[[カード]]の[[発動]]は[[《神の警告》]]で[[無効]]にされるのだが、これを逆手に取ったプレイングが2012年の世界大会で見られたことがある。~
[[《活路への希望》]]を採用した[[【エクゾディア】]]と対戦したあるプレイヤーが、[[セット]]していたこの[[カード]]の[[発動]]に自分で[[《神の警告》]]を[[発動]]することで自らの[[ライフ]]を減らして[[《活路への希望》]]の[[ドロー]]枚数を減らそうとしていた。~
通常では絶対に行われない光景が見られたこともあってか、このプレイングの直後に会場からはどよめきの声が漏れ、大会を大きく盛り上げた。~

-[[《異次元からの埋葬》]]は、この[[カード]]の[[適用]]中でも[[使用]]できる。~
(「[[墓地へ送る]]」ではなく「[[墓地に戻す]]」であるため。)

-[[《王宮の鉄壁》]]が[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在する場合、この[[カード]]が[[表側表示]]で存在していても[[カード]]は[[除外]]されない。~
しかし、この[[カード]]の[[効果]]が[[無効]]になっている訳ではない。

-[[【雑貨貪欲ターボ】]]が現役の頃は、[[《魔導雑貨商人》]]に[[チェーン]]して[[発動]]する事でとんでもない[[攻撃力]]の[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する事ができた。~

-[[《墓守の使い魔》]]と共に使用すれば、[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]を[[ロック]]することができる。~

-[[ENEMY OF JUSTICE]]では、似た[[効果]]を持つ[[《閃光の追放者》]]・[[《次元の裂け目》]]等、[[除外]][[カード]]が大きなプッシュを受けている。~

-この[[カード]]が[[環境]]に与えた影響力は甚大であり、実績を評価されてか、再録時の[[EXPERT EDITION Volume.4]]では[[スーパーレア>Super]]に昇格し、~
その後[[GOLD SERIES 2013]]にも再録された。

-Vジャンプ2008年7月号の小冊子「遊☆戯☆王☆国」で、この[[カード]]が紹介された。~
ここでは収録パックがBE4となっているがこれは誤りであり、正しくは[[EE4>EXPERT EDITION Volume.4]]である。~
BEGINNER'S EDITION Volume.4は今のところ存在しない。

-「コスモス(cosmos)」は「秩序・調和」という意味。~
遊戯王でよく見かける「[[カオス]](chaos)」=「混沌」の対義語。~
秩序ある体系としての「宇宙」の意味もあり、膨大な大きさを表す「マクロ(macro)」と合わせて「大宇宙」を意味する。~
対する「ミクロコスモス」は「人間」の意。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおいて「十代vsアムナエル」戦でアムナエルが使用。~
アニメでは以下の[[効果]]となっている。
 自分の場の「錬金釜−カオス・ディスティル」をゲームから除外して発動する。
 デッキまたは手札から「原始太陽ヘリオス」を1体特殊召喚する。
 墓地に行く自分のカードは全てゲームから除外される。

--《錬金釜−カオス・ディスティル》は[[自分]]の[[カード]]を全体[[除外]]する[[永続魔法]]なので、アニメ版のこの[[カード]]の価値はヘリオスサポートと宇宙空間を映し出すという演出、そして[[コンボ]][[カード]]である[[速攻魔法]]《惑星直列》[[《グランドクロス》]]にあることになる。

--アニメZEXALでは、宝石店の警備装置である[[詰めデュエル]]に登場。~
[[相手]][[フィールド]]に3枚並んでいた。~
実際の[[デュエル]]では[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]でもしない限りは意味のない行動だが、ゲーム作品等の[[詰めデュエル]]ではゲームの難度を上げるためにしばしば見られる光景である。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[TAG FORCE>ゲーム付属カード#w02aab36]]では《錬金釜−カオス・ディスティル》が収録されているが、《マクロコスモス》が[[OCG]][[効果]]であり、アニメで大量に登場したその他の関連[[カード]]は一切収録されていない。~
存在価値は限りなく薄いが、[[自分]]にのみ[[適用]]される[[除外]]ギミックをつかいこなせばあるいはといったところか。~


--[[DUEL TERMINAL]]ではアムナエルが使用。~
この[[カード]]を[[発動]]すると、[[効果]]の説明はせず「今、我々のデュエルは人間の世界を飛び越え、宇宙へと転換した!!」と発言する。~
また、この[[カード]]と[[《黄金のホムンクルス》]]をスキャンすると隠し[[デッキ]]「賢者の錬金術書」が使用できる。

--また、アニメでは使用していないが、TAG FORCE SPではバクラが使用するとカットインが入る。~
[[発動]]時の「残念だがよぉ、カードを捨てようにも、捨てる墓地がねぇのよ」のセリフからすると、原作及びアニメで使用した[[永続魔法]]《呪いの双子人形》で自らの[[墓地]]を消滅させたことに由来すると思われる。~

**関連カード [#me743bcf]
-[[《原始太陽ヘリオス》]]

-[[《グランドクロス》]]

-[[《閃光の追放者》]]
-[[《光の追放者》]]

-[[《M・HERO ダーク・ロウ》]]

-[[《次元の裂け目》]]

**収録パック等 [#z732cb3b]
-[[ENEMY OF JUSTICE]] EOJ-JP057
-[[EXPERT EDITION Volume.4]] EE04-JP237 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP036
-[[DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]] DT12-JP046 &size(10){[[Rare]]};
-[[GOLD SERIES 2013]] GS05-JP018 &size(10){([[Gold]])};

**このカードを使用する代表的なデッキ [#h6c26df0]
-[[【次元ビートダウン】]]
-[[【次元帝】]]
-[[【除外ビートダウン】]]
-[[【ネクロフェイス】]]
-[[【霊獣】]]

**FAQ [#aa9dd9dc]
Q:この[[カードの効果]]適用中に[[《大嵐》]]の[[効果]]を[[発動]]した場合、この[[カード]]とこの[[カード]]以外の[[魔法・罠カード]]とをそれぞれゲームから[[除外]]しますか?~
A:いいえ。同時に[[破壊]]されているので、[[墓地]]に送ります。

Q:[[《王宮のお触れ》]]《マクロコスモス》[[適用]]中に[[《王宮のお触れ》]]を[[破壊]]した場合、どうなりますか?~
A:[[《王宮のお触れ》]]が[[破壊]]された時点で[[罠カード]][[無効]]は解除されるため、[[《王宮のお触れ》]]は[[除外]]されます。

Q:[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]できるのは、この[[カード]]が[[発動]]したときのみですか?~
A:はい、[[発動]]したタイミングのみです。

Q:[[《非常食》]]で[[適用]]中の《マクロコスモス》を[[墓地]]へ送れますか?~
A:いいえ、送れません。(08/09/24)

Q:《マクロコスモス》が[[自分]][[フィールド]]上に存在しているときに、[[《E・HERO ワイルドマン》]]が[[破壊された]]場合[[《E・HERO ワイルドマン》]]は[[除外]]されますか?~
A:はい、[[除外]]されます。

Q:この[[カードの発動]]を[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]にすることが出来ますか?~
A:はい、可能です。(08/03/17)~

Q:[[《宮廷のしきたり》]][[適用]]中に、この[[カードの発動]]を[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]にすることが出来ますか?~
A:[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]する効果は[[無効]]となりますが、[[《宮廷のしきたり》]]の効果によりこの[[カード]]は[[破壊]]されず、[[除外]]される[[永続効果]]はそのまま残ります。(10/06/30)~

Q:[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]や[[《虚無魔人》]]が存在する時にこの[[カード]]を[[発動]]できますか?~
A:[[カード]]を[[発動]]することはできますが[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]することはできません。(09/01/07)~

Q:《マクロコスモス》を[[墓地]]に送り[[《トラップ・イーター》]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:できません。(09/08/15)

Q:この[[カード]]が存在する時に[[エクシーズモンスター]]が[[フィールド]]を離れた場合、[[エクシーズ素材]]は[[除外]]されますか?~
A:はい、[[除外]]されます。(11/03/17)

Q:この[[カード]]を[[発動]]する時に、[[《原始太陽ヘリオス》]]を[[特殊召喚]]するかどうかを[[宣言]]する必要がありますか?~
A:いいえ、[[カードの発動]]時にそれを伝える必要はなく、[[効果解決時]]に[[特殊召喚]]するかを[[コントローラー]]が選び処理を行います。(13/03/01)