*《&ruby(つき){月};の&ruby(しょ){書};/Book of Moon》 [#y1fc4b64]
 速攻魔法(制限カード)
 フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。

 [[Pharaonic Guardian −王家の守護者−]]で登場した[[速攻魔法]]。~
 [[表側表示]][[モンスター]]1体を[[裏側守備表示]]にする。~
 その名の通り、[[《太陽の書》]]と対を成す[[効果]]である。

 [[速攻魔法]]であり、その利点を最大限に活かす事ができる。~
 加えて、[[自分]]の[[モンスター]]か[[相手]]の[[モンスター]]かを問わないため、利用法がとても多い。

+[[自分]]の[[表側表示]][[モンスター]]を[[効果]]対象から外す
+[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]の[[無効]]化
+[[相手]][[モンスター]]を[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]するための補助
+[[リバース効果]]の再[[発動]]
+[[永続効果]]の遮断
+[[ステータス]]変化等、[[メリット]]、[[デメリット]][[効果]]の[[リセット]]
+[[誓約効果]]の[[リセット]]
+[[シンクロ召喚]]、[[エクシーズ召喚]]の妨害
+[[《スキルドレイン》]]対策

 大半の[[効果モンスター]]に有効であり、[[シンクロ召喚]]を未然に防ぐことができるのも評価が高い。~
 相手の[[攻撃宣言]]時に[[発動]]し、[[攻撃]]と[[モンスター効果]]を止めつつ戦闘補助を行うと、一石三鳥である。~
 しかし戦闘補助としては確実に[[戦闘破壊]]できる訳では無いため、[[《収縮》]]などの戦闘補助専門の[[カード]]には劣る。~

 [[《スキルドレイン》]]は「[[効果解決時]]に[[表側表示]]で存在する[[効果モンスター]]」の[[効果]]しか[[無効]]にできない。~
 よって[[《スキルドレイン》]]のもとで[[《邪帝ガイウス》]]等の効果を使いたい場合、[[チェーン]]して《月の書》を使用することで[[無効]]にされずに[[効果]]を適用できるのである。~
 [[《ゾンビ・マスター》]]等この方法が使えないモンスターも多いが、戦術の一つとして覚えておいて損はないだろう。

 このように[[汎用性]]が高いものの、「[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]」であり「[[速攻魔法]]」である。~
 つまり、そのどちらかまたは両方に[[耐性]]を持つ[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]・[[《サイバー・フェニックス》]]等には無力。~
 [[《光と闇の竜》]]については、「その[[チェーン]]に[[《光と闇の竜》]]が[[効果]]を[[発動]]していない+[[攻撃力]]を下げられる」状況ならば[[無効]]となるが、それ以外ならば有効となる。~

 このカードの弱点としては、完全な[[除去]]ではないため相手に再利用を許すこと。~
 単純に使っては1枚の[[ディスアドバンテージ]]となり、その場しのぎにもなりかねないので、相手モンスターを封じた後は返しのターンできっちりと処理しておく必要がある。

//-「テキストが短い[[カード]]は強い」という法則を体現している[[カード]]の一枚。~

-登場した時期は早いのだが、当時は[[《サンダー・ボルト》]]・[[《ブラック・ホール》]]・[[《激流葬》]]等の規制が緩かった。~
また、[[《ハーピィの羽根帚》]]や[[《サイクロン》]]の規制も緩く、このカード自体があっさりと[[除去]]されることも頻繁にあった。~
初めから強かったわけではなかったが、それらの[[カード]]が規制され[[効果モンスター]]が強力化する[[環境]]となった今だからこそ強いのであり、相対的にこの[[カード]]の価値が上昇したのである。~
[[環境]]の変化によって強力な[[カード]]となった[[カード]]はほかに、[[《異次元からの埋葬》]]・[[《大寒波》]]・[[《レスキューキャット》]]等がある。~

-[[永続効果]]はその特性上断ち切る事が可能。~
だが、[[誘発効果]]や[[起動効果]]を使用した[[モンスター]]に対してこのカードを[[チェーン]]して[[発動]]したとしても、[[無効]]にすることができない。~
一度[[発動]]してしまった[[効果]]は、[[カウンター罠]]などで[[発動]]や[[効果]]を[[無効]]にする必要があるのである。~
--例:[[《雷帝ザボルグ》]]の[[効果]]に[[チェーン]]してこのカードを[[発動]]。~
しかし、[[《雷帝ザボルグ》]]を[[裏側守備表示]]にしたとしても[[《雷帝ザボルグ》]]の[[効果]]はそのまま処理される。~

-間違えがちだが、このカードと[[リバース効果モンスター]]だけでは[[リバース効果]]を1[[ターン]]に2度使う事はできない。~
仮に一度目を[[反転召喚]]で[[発動]]し、このカードで[[裏側守備表示]]にしても2度目の[[反転召喚]]の権利がもうないからである。~
だが、さらに[[《砂漠の光》]]等の[[リバース]]を強制するカードとの組み合わせることでは可能である。

-[[相手]]の[[攻撃宣言]]時に、[[攻撃対象]]にされた[[自分]]の[[リバース効果]][[モンスター]]などに《月の書》を[[発動]]し[[裏側守備表示]]になっても[[戦闘は巻き戻さない>バトルステップの巻き戻し]]。~
[[《執念深き老魔術師》]]や[[《メタモルポット》]]などの[[リバース効果]]で[[相手]]の戦術を狂わせる他、[[表側攻撃表示]]にされた[[《アステカの石像》]]・[[《ビッグ・シールド・ガードナー》]]を[[守備表示]]にして反射ダメージを狙うのも良い。~

-登場当初はさほど注目されていなかった[[カード]]であったが、時の流れと共にその強さが認識され、複数枚採用する[[デッキ]]が目立つ様になった。~
そして[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]の[[制限改訂]]において、その強さを公式に認められた形で[[制限カード]]入りを果たすこととなる。~
その後、約2年半の月日を経て[[08/03/01>禁止・制限カード/2008年3月1日]]の[[制限改訂]]において[[準制限カード]]に緩和され、後の[[シンクロ召喚]]の抑制のためか[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]で[[制限解除]]された。~
しかし、[[シンクロ召喚]]に対する抑止力としてほとんどの[[デッキ]]に3枚投入されるようになり、さらに[[優先権]]のルール変更により[[起動効果]]までも封じる事が可能になる。~
結果、[[11/03/01>禁止・制限カード/2011年3月1日]]の[[制限改訂]]で先んじて[[制限カード]]へと戻された。

-このように使いやすいカードではあるが、[[BEGINNER'S EDITION 2]]にしか収録されておらず、入手が難しかった。~
後に[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]]や[[GOLD SERIES 2010]]で再録されたが、[[レアリティ]]や[[絶版]]になった関係もあり集めづらい。~
海外では[[Structure Deck:Spellcaster's Command]]、[[Structure Deck:Marik]]に収録されているので、簡単に入手したい場合はこちらを購入するのも一考に値するだろう。~

--日本語版では[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]]に[[レア>Rare]]で再録されるまで[[レアリティ]]が[[ノーマル>Normal]]のものしか存在しなかった。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXでは橘一角の[[デッキ]]に入っているのが確認できる。~
《一撃必殺!居合いドロー》により[[デッキ]]から[[墓地]]に送られた。~
「十代vsオージーン王子」戦ではオージーンが使用。~
[[《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》]]を[[裏側守備表示]]に変更し、[[貫通]]能力を持つ《サテライト・レーザー X−06S バルサム》で[[攻撃]]した。~
「異世界編」では[[《岩の精霊 タイタン》]]が使用し、[[《八つ手サソリ》]]との[[コンボ]]を披露した。~

--アニメZEXALでは「遊馬vs徳之助」戦で、徳之助がこの[[カード]]と似た[[効果]]を持つ《ウラの書》を使用した。~
あちらは[[リバース効果モンスター]]しか[[裏側守備表示]]にできない上、[[通常魔法]]であり、この[[カード]]のほぼ[[下位互換]]である。

**関連カード [#f848a692]
-[[《太陽の書》]]
-[[《皆既日蝕の書》]]

-[[《エネミーコントローラー》]] 

-[[《月読命》]]
-[[《インフェルノ・ハンマー》]]

-[[《闇の護封剣》]]
-[[《『攻撃』封じ》]]

-[[《迎撃準備》]]
-[[《闇の訪れ》]]

-[[《ワーム・ホール》]]
-[[《亜空間物質転送装置》]]

-[[《発条機甲ゼンマイスター》]]

―書物関連
//関連に記述してあるもの、ページそのもののカードはコメントアウト
//イラストが酷似しているもの限定
//-[[《月の書》]]
//-[[《太陽の書》]]
//-[[《皆既日蝕の書》]]
-[[《生者の書−禁断の呪術−》]]

**収録パック等 [#ua6f84ac]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP232
-[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]] BE02-JPXXX
-[[DUELIST LEGACY Volume.5]] DL5-119
-[[Pharaonic Guardian −王家の守護者−]] PH-34
-[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]]DT06-JP043 &size(10){[[Rare]]};
-[[GOLD SERIES 2010]] GS02-JP011 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#rea98500]
Q:この[[効果]]で[[裏側守備表示]]にした[[モンスター]]をそのターン内に[[反転召喚]]することはできますか?~
A:その[[モンスター]]がその[[ターン]]に[[召喚行為>モンスターの召喚]]・[[表示形式]]の変更・[[攻撃宣言]]のいずれもしていなければ可能です。~

Q:[[トークン]]に対して使った場合、その[[トークン]]は[[破壊]]されるのでしょうか?~
A:[[トークン]]には[[裏側表示]]がないため、「[[裏側表示]]にする[[効果]]」の対象にできません。~

Q:[[《薔薇の刻印》]]で[[コントロール奪取]]した[[モンスター]]にこのカードを使用した場合、その[[モンスター]]はどうなりますか?~
A:その[[モンスター]]の[[コントロール]]は、こちらが得たままになります。(08/10/08)~

Q:[[《洗脳−ブレインコントロール》]]・[[《エネミーコントローラー》]]で[[コントロール奪取]]した[[モンスター]]にこのカードを使用した場合、どうなりますか?~
A:その[[モンスター]]の[[コントロール]]は、[[エンドフェイズ]]に[[持ち主]]へと戻ります。~
//上記と矛盾していそうですが、[[通常魔法]]と[[装備魔法]]の差です。

Q:[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在する[[エクシーズモンスター]]をこの[[カード]]で[[裏側表示]]にした場合、[[エクシーズ素材]]はどうなりますか?~
A:この場合、[[エクシーズ素材]]は[[フィールド]]上に残り続けます。~
  なお、[[エクシーズ素材]]が[[裏側表示]]になる事はありません。(11/03/17) 


//質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//質問だけの投稿はお止めください。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。~