遊戯王カードWiki - 《裁きを下す者－ボルテニス》のバックアップ(No.54)

《裁(さば)きを下(くだ)す者(もの)－ボルテニス/Voltanis the Adjudicator》 †

効果モンスター
星８/光属性/天使族/攻2800/守1400
自分のカウンター罠が発動に成功した場合、
自分フィールド上のモンスターを全て生け贄に捧げる事で特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した場合、生け贄に捧げた天使族モンスターの数まで
相手フィールド上のカードを破壊する事ができる。

　ENEMY OF JUSTICEで登場した光属性・天使族の最上級モンスター。
　2800の攻撃力と自身を手札から特殊召喚する手札誘発の誘発効果、この特殊召喚成功時に相手フィールドを破壊する誘発効果をもつ。

　決して安くはない代償を支払う必要があるものの、いきなり攻撃力2800の怪物が出現して何枚もカードを破壊してくるのだから爆発力は凄まじい。
　しかし、生け贄を強要される段階で、効率面・安定性で《冥王竜ヴァンダルギオン》に劣る。

　特殊召喚時にフィールドのモンスター全てを生け贄に強要するが、後半の破壊効果に関係するのは天使族モンスターのみ。
　そのため、天使族モンスター以外がフィールドに存在する場合、間違いなくディスアドバンテージが生じる。
　更に、《豊穣のアルテミス》等とは異なり、カウンター罠を発動した所で１：１交換止まりであるのも評価を下げる。

　つまり、《天罰》や《マジック・ジャマー》のコストは消えず、カウンター罠から確実に召喚できる訳でもない。
　よって、このカードの召喚のためには《八式対魔法多重結界》《マジック・ドレイン》などノーコストのカウンター罠が優先される。

　だが、唯一つ無視できない点が存在する。
　このカードは《冥王竜ヴァンダルギオン》とは異なりカウンター罠を発動するだけで出せる。
　ゆえに、《王宮のお触れ》発動下でもこの効果で特殊召喚が可能になっている。
　これを利用した理想的な流れは天使族モンスター一枚と《キックバック》とのコンボでの召喚である。
　《王宮のお触れ》の効果により《キックバック》の効果が無効化されるため生け贄を確保した上で特殊召喚条件を満たすことができるのだ。
　《王宮のお触れ》の影響で相手もカウンター罠や《激流葬》が使えないため、相手がこのカードの登場を止めるのは困難である。
　(誘発効果すなわち｢チェーンブロックを作る特殊召喚｣であるため、《虚無魔人》系の他に《死霊騎士デスカリバー・ナイト》にも注意を要する)

　《人造人間－サイコ・ショッカー》がいる状況下では罠の発動すらできないことは注意。
　こちらは《光神機－桜火》に任せておこう。

　色々と優劣はあるものの、アドバンテージ面・奇襲性を考慮すると《冥王竜ヴァンダルギオン》の方がやや優秀。
　が、最悪の状態からの反撃を考えるのならば、こちらの方が圧倒的に強いといえる。
　マッチ戦においてメタられた時にこの差が大きく響くので良く考えて採用したい。

自らの手札誘発による特殊召喚成功時に発動する破壊効果は対象をとらない効果。
効果解決時に生け贄にした天使族の数まで相手フィールド上のカードを破壊する。

《人造天使》との相性は最高であり、場にあれば割と簡単に出せる。

一方で《天空聖者メルティウス》との相性はあまり良くない。
《天空聖者メルティウス》の効果がカウンター罠が発動されるたびに発動するのに比べ、このカードの効果が発動されるのは一度きり。
《天空聖者メルティウス》が複数並んだ状況においてはあちらの方がより多くのカードを破壊できる可能性が高いのだ。

上記の通り、《冥王竜ヴァンダルギオン》と比較してこちらの優位な点は「カウンター罠の発動に成功した時」となっている点。
つまり、魔法・罠・モンスター効果を無効化した時はもちろん、《キックバック》や《攻撃の無力化》《地獄の扉越し銃》でも特殊召喚が可能。
また、相手のフィールドをがら空きにすることで大きな突破口を開くことができるのも利点である。
ただし、モンスターを生け贄に捧げる効果の都合上多数のモンスターでラッシュを仕掛けるのには不向きである。

コナミのゲーム作品において―
遊戯王デュエルモンスターズ World(ワールド) Championship(チャンピオンシップ) 2008ではデュエルワールドに登場。
こちらがカードを盗んだと勘違いし、裁判にかけてくる。
罪状を否認すると、デュエルを挑んでくるのだが、勝敗は判決に影響を与えない。
たしかにデュエルと罪とは関係ないが、ならば何故デュエルを挑むのか。
ちなみに、このデュエルに勝った場合のみ、ワールドチャンピオンシップモードに彼と《天空騎士パーシアス》が出現する。
これが減刑の結果なのだろうか。