*《&ruby(はや){早};すぎた&ruby(まいそう){埋葬};/Premature Burial》 [#q5828613]
 装備魔法(禁止カード)
 800ライフポイントを払う。
 自分の墓地からモンスターカードを1体選択して攻撃表示で
 フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
 このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[装備魔法]]。~
 [[ライフコスト]]を伴う[[蘇生]][[効果]]を持つ。~
 [[自分]]の[[墓地]]から[[フィールド]]上に[[表側攻撃表示]]で[[モンスター]]を[[特殊召喚]]し[[装備モンスター]]とする。~
 また、自身が[[破壊された]]時、[[装備モンスター]]を[[破壊]]してしまう。~

 現役時代は[[《リビングデッドの呼び声》]]と共に、汎用的な[[蘇生]]カードとして大半の[[ビートダウン]]における[[必須カード]]として投入されていた。~
 上位[[カード]]である[[《死者蘇生》]]が[[制限復帰]]した後も[[《リビングデッドの呼び声》]]の[[禁止カード]]化とは裏腹に[[制限カード]]にとどまり、[[装備魔法]]であることを利点として猛威をふるっていた。

 [[《死者蘇生》]]と比べると[[ライフコスト]]があり、[[相手]]の[[墓地]]の[[モンスター]]は選べず、[[攻撃表示]]でしか出せず、[[完全蘇生]]もできない。~
 しかし、[[バウンス]]で再利用、[[《アームズ・ホール》]]で[[サーチ]]・[[サルベージ]]、[[《光帝クライス》]]を[[蘇生]]して擬似[[《強欲な壺》]]、など[[装備魔法]]ならではの使用法もある。~
 そのほか、[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]との凶悪な[[コンボ]]も存在する。(詳細は[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]を参照。)~

 [[装備魔法]]故に[[《アームズ・ホール》]]で手軽に[[サーチ]]・[[サルベージ]]できる点が大きい。~
 これらにより、[[《死者蘇生》]]にない[[メリット]]が多く存在すると言える。~

 なお、この[[カード]]を利用する[[完全蘇生]]法は以下の通り。~
+[[《ハリケーン》]]で《早すぎた埋葬》を回収。~
《早すぎた埋葬》を[[《非常食》]]・[[《オオアリクイクイアリ》]]の[[コスト]]にする。~
[[《アビス・ソルジャー》]]・[[《黒蠍−逃げ足のチック》]]でこのカードを[[バウンス]]する。~
=「[[破壊]]」されない限り[[モンスター]]は[[墓地]]に送られず、[[フィールド]]に留まる。~
+[[《マジック・キャンセラー》]]や[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]等を[[蘇生]]=自身の[[効果]]により《早すぎた埋葬》の[[効果]]を[[無効]]にする。~
「[[《リビングデッドの呼び声》]]+[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]」と同じ原理。~
+[[装備モンスター]]を[[裏側表示]]にする。~
[[《守護者スフィンクス》]]等の[[サイクル・リバース]][[モンスター]]を対象に選択し、[[効果]]を[[発動]]する。~
=[[裏側守備表示]]になることで《早すぎた埋葬》が外れ、[[完全蘇生]]される。~
+[[《ワーム・ホール》]]や[[《亜空間物質転送装置》]]で一時的に[[除外]]する。

 [[発動]]時に[[墓地]]から[[モンスター]]を選択するが、この時点ではまだその[[モンスター]]に装備されない。~
 [[効果解決時]]に[[モンスター]]を[[蘇生]]させ、このカードを装備させる事になる。~
 つまり、[[チェーン]]:[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[《マジック・キャンセラー》]]を[[蘇生]]された場合、[[効果]][[無効]]となり対象とした[[モンスター]]は[[蘇生]]されない。~
 この場合、装備[[対象]]不在という扱いとなり《早すぎた埋葬》は[[墓地]]に送られる。~
 同様に、[[チェーン]]:[[《サイクロン》]]で《早すぎた埋葬》を[[破壊]]された場合も既に[[フィールド]]にない《早すぎた埋葬》を装備することは出来ないので[[不発]]となる。~
 いずれの場合も[[モンスター]]は「[[フィールド]]に出ていない」扱いとなる。~
 [[フィールド]]に出ていないので、[[《クリッター》]]などの[[効果]]は発揮されない。

-《早すぎた埋葬》が[[相手]]の[[《大嵐》]]などで[[破壊]]されてこちらの[[モンスター]]が[[自壊]]する場合は''「[[自分]]の[[カード]]によって[[破壊]]された扱い」''である。~
[[モンスター]]を[[破壊]]しているのは''[[自分]]の《早すぎた埋葬》''のため「[[相手]]の[[カード]]によって[[破壊]]された扱い」を[[トリガー]]とする[[効果]]は誘発しない。~

-「装備させる」行為はルールを述べたものであるので、[[タイミングを逃す]]事なく[[特殊召喚]]成功時に[[任意効果]]や[[優先権]]を行使した[[起動効果]]を[[発動]]できる。

-第2期で収録されたときのテキストは、「[[攻撃表示]]で[[フィールド]]上に出し〜」と、「[[特殊召喚]]」の用語が使われていなかった。~
一見すると初期のカード故のテキスト不備に見えるのだが、[[同パック>Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で収録された[[《リビングデッドの呼び声》]]にはしっかりと「[[特殊召喚]]」の用語が使われている。~

-その[[汎用性]]の高さから[[02/05/01>禁止・制限カード/2002年5月1日]]の[[制限改訂]]において[[制限カード]]に指定された。~
単体では[[《死者蘇生》]]より明らかに弱い[[カード]]であり、過去にはこの[[カード]]の実戦的な[[コンボ]]もせいぜい[[《ハリケーン》]]を用いた[[完全蘇生]]と再利用ぐらいであったが、それでも長い間[[必須カード]]として投入されていた。~
その後、[[《アームズ・ホール》]]の登場により[[必須カード]]であったこの[[カード]]が使いまわせるようになって大幅に強化された。~
その為、[[08/03/01>禁止・制限カード/2008年3月1日]]の[[制限改訂]]の内容が発表される前は、この[[カード]]が[[禁止カード]]になり、代わりに[[《死者蘇生》]]が[[制限復帰]]すると予想する声もあった。~
ところが、予想通り[[《死者蘇生》]]は[[制限復帰]]したものの、[[禁止カード]]になったのはこの[[カード]]ではなく、[[装備魔法]]ではない[[《リビングデッドの呼び声》]]であった。~
そして最終的には[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]で何度も使いまわすというゲームバランスを崩壊させる戦術が選考会等の各大会で流行し、ついに[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]]の[[制限改訂]]により[[禁止カード]]となった。~
ちなみにこの改訂で[[《リビングデッドの呼び声》]]は[[制限復帰]]しておらず、[[制限カード]]として残ったのは[[《死者蘇生》]]だけとなった。~
--また、このカードが[[禁止カード]]となった後、[[《A・O・J サイクロン・クリエイター》]]・[[《氷結界の虎王ドゥローレン》]]・[[《宇宙砦ゴルガー》]]等といった[[バウンス]][[効果]]を持ったカードが多数登場した。~
そのため、この[[カード]]の[[制限復帰]]はかなり難しくなっている。~

-元ネタは、アメリカの小説家、エドガー・アラン・ポーの作品「早すぎた埋葬」だろうか?

-理由は不明だが、海外版の[[イラスト]]は何故か×印の所から光が出ている。

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナル「闇バクラvs骨塚」戦において骨塚が使用。~
以後、闇遊戯や城之内など様々なデュエリストが使用している。~
初期[[ライフ]]が4000の中、決して低くない[[コスト]]でありながら使用率が高いことから、[[蘇生]][[カード]]がいかに強いかはあちらでも分かっているようである。~
特にアニメでは[[上級モンスター]]が場に残ることの重要性はこちらの世界よりも重いので、それが容易にできる[[カード]]の重要性はこちらよりも高いのだろう。~
なお、城之内は[[《ハリケーン》]]との[[コンボ]]も決めた事がある。
//[[デュエル]]の展開が練りこんである「KCグランプリ編」とはいえ、城之内が[[完全蘇生]]の概念を知っていたことに感心した人はいるかもしれない。~
//一応城之内の手札には、《運命の宝札》による過剰なほどの[[ドロー]]によって[[《ワイバーンの戦士》]]が加わっていたため、その概念を知らずとも勝てていたのは御愛嬌。~

--アニメGXにおいても万丈目、五階堂、クロノス、影丸、空野(ミスターT)などが使用している。~
[[装備カード]]を主軸とする五階堂や[[《古代の機械巨人》]]の[[生け贄]]が必要なクロノスにとっては重要な[[カード]]なのだろう。~
漫画GXでは十代が使用し、[[《E・HERO エアーマン》]]を[[蘇生]]している。~

--アニメ5D'sの「カーリーvsディヴァイン」(2戦目)においてディヴァインが使用。~
[[墓地]]より、[[《マジカル・アンドロイド》]]を[[蘇生]]した。~
[[ライフ]]に関係する[[効果]]を多く持つ[[【サイキック族】]]のイメージに合う[[カード]]である。~
//しかしこれが登場した時、現実では《早すぎた埋葬》は[[禁止カード]]である。
//--[[特殊召喚]]を行う手ごろなカードとして採用されたのかもしれないが、それならば、カーリーの[[墓地]]に[[モンスター]]は存在していなかったため[[《死者蘇生》]]でも構わない。~
//↑ライフの辻褄を合わせたかったのかもしれない。確かに「手ごろ」という意味では間違ってない。

-コナミのゲーム作品において―~
DSソフト「SPIRIT SUMMONER」では、[[《ラーの翼神竜》]]を[[蘇生]]させると、なぜか[[タイミングを逃した>タイミングを逃す]]扱いになり[[効果]]を使用できない。~
恐らく、「装備させる」処理が挟まることが原因なのだろうが、上記の通りこれは[[タイミングを逃す]]原因にはならないはずである。~
他の[[モンスター]]は正しく実装されているだけに不思議な光景である。

**関連カード [#ja98a9b5]
-[[《自律行動ユニット》]]
-[[《再融合》]]
-[[《契約の履行》]]
-[[《継承の印》]]
-[[《戦線復活の代償》]]
-[[《D・D・R》]]

-[[《リビングデッドの呼び声》]]
-[[《正統なる血統》]]
-[[《蘇りし魂》]]
-[[《化石発掘》]]

**収録パック等 [#u0640139]
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP091 &size(10){[[Super]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-126 &size(10){[[Super]]};
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-38 &size(10){[[Rare]]};
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-30
-[[STRUCTURE DECK−海馬編−]] KA-19
-[[STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2]] SJ2-027
-[[ストラクチャーデッキ−ドラゴンの力−]] SD1-JP013
-[[ストラクチャーデッキ−灼熱の大地−]] SD3-JP018
-[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]] SD4-JP017
-[[ストラクチャーデッキ−魔法使いの裁き−]] SD6-JP020
-[[ストラクチャーデッキ−守護神の砦−]] SD7-JP018
-[[ストラクチャーデッキ−閃光の波動−]] SD11-JP021
-[[ストラクチャーデッキ−巨竜の復活−]] SD13-JP021
-[[STARTER DECK(2006)]] YSD-JP023
-[[STARTER DECK(2007)]] YSD2-JP025

**FAQ [#zb076aa3]
Q:[[《ザ・キックマン》]]等、[[特殊召喚]]成功時の[[任意効果]]は[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。

Q:[[《激流葬》]][[《地獄の暴走召喚》]]等、[[特殊召喚]]成功時に他の[[カードの効果]]は[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。

Q:[[自分]]の[[フィールド]]に[[《リビングデッドの呼び声》]]が伏せてある状態で《早すぎた埋葬》を[[発動]]し、[[墓地]]の[[《クリッター》]]を選択しました。~
  [[相手]]はそれに[[チェーン]]し、[[《リビングデッドの呼び声》]]を対象に[[《サイクロン》]]を[[発動]]しました。~
  [[自分]]はそれにさらに[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[チェーン]]し、[[墓地]]の[[《クリッター》]]を選択しました。~
  この結果、《早すぎた埋葬》で選択した[[《クリッター》]]は対象になった後一度[[フィールド]]に出て改めて[[墓地]]へ置かれる事になります。~
  《早すぎた埋葬》での[[蘇生]]は通常通り処理されるのでしょうか?~
A:[[《クリッター》]]は一度[[墓地]]を離れていますので、[[《早すぎた埋葬》]]は[[不発]]になります。(07/12/09)

Q:[[フィールド]]に《早すぎた埋葬》を装備した[[モンスター]]が居ます。~
  別の[[モンスター]]に対し[[《力の集約》]]を[[発動]]した場合、どうなりますか?~
A:《早すぎた埋葬》は対象不適切となり[[破壊]]されます。~
  [[装備モンスター]]もその時に[[破壊]]されます。

Q:《早すぎた埋葬》に[[チェーン]]して[[《力の集約》]]を[[発動]]した場合、対象とした[[モンスター]]は[[蘇生]]されて[[破壊]]されますか?~
  それとも、そもそも[[特殊召喚]]されませんか?~
A:[[モンスター]]が[[蘇生]]されるのは、[[効果解決時]]です。~
  この場合は逆順処理で《早すぎた埋葬》の[[効果解決時]]に来る前に[[破壊]]されるため、[[モンスター]]は[[特殊召喚]]されません。

Q:[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]を[[蘇生]]した場合、[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]はこのカードが[[破壊]]されたときどうなりますか?~
A:「[[魔法カード]]の[[効果を受けない]]」ので、[[破壊]]されません。

Q:[[装備モンスター]]が[[《明鏡止水の心》]]・[[《サイバー・フェニックス》]]の[[効果]]を受けていた場合、どうなりますか?~
A:その場合、それらのカードが持つ[[効果]]により[[装備モンスター]]は《早すぎた埋葬》の[[効果]]を受けず、[[破壊]]されません。

Q:[[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]が[[フィールド]]にいても、このカードで[[墓地]]の[[ドラゴン族]]を対象に選択でき、[[蘇生]]できますか。~
A:はい、可能です。~

Q:[[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]が居るときに[[ドラゴン族]]を[[蘇生]]した場合、どうなりますか?~
A:[[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]は「対象にされない」[[効果]]です。~
  「既に対象にされている」場合はその[[効果]]を打ち消すことができないため、《早すぎた埋葬》が[[破壊]]されたとき[[ドラゴン族]]も[[破壊]]されます。

Q:[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]をこのカードで[[蘇生]]しました。~
  そして[[発動]]する[[誘発効果]]に[[チェーン]]して[[《非常食》]]で《早すぎた埋葬》を処理した場合、[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]は[[完全蘇生]]になりますか?~
A:はい、[[完全蘇生]]になります。