遊戯王カードWiki - 《復活の聖刻印》のバックアップ(No.12)

《復活(ふっかつ)の聖刻印(せいこくいん)/Hieratic Seal From the Ashes》 †

永続罠
相手のターンに１度、デッキから
「聖刻」と名のついたモンスター１体を墓地へ送る事ができる。
また、自分のターンに１度、ゲームから除外されている
自分の「聖刻」と名のついたモンスター１体を選択して墓地に戻す事ができる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、
自分の墓地の「聖刻」と名のついたモンスター１体を選択して特殊召喚する。

　EXTRA PACK －SWORD OF KNIGHTS－で登場した永続罠。
　３つのタイミングで、デッキ・除外からの墓地肥やしと蘇生の３種類の効果が使用できる。

　１つ目の効果は相手のターンにデッキから聖刻を墓地へ送るもの。
　しかし、リクルートを主とする【聖刻】においてデッキより墓地に置きたいものと言えばドラゴン族デュアルくらいであり、あまり意義が無い。
　《神龍の聖刻印》をドローしたくない場合には機能しうるが、手札からのリリースや《トレード・イン》など完全な死に札になることは少ない。
　《聖刻龍－セテクドラゴン》・《聖刻龍－ウシルドラゴン》の準備くらいだろうか。
　限定的ではあるが、相手ターンなのでデッキに干渉するカードの妨害も可能。

　２つ目の効果は自分のターンに除外された聖刻を墓地に戻すもの。
　しかし一般的な【聖刻】はあまりモンスターの除外を行わず、相手による除外のリカバリーもそこまで優先順位は高くない。
　通常では運用し難かった《聖刻龍－セテクドラゴン》・《聖刻龍－ウシルドラゴン》のコストを補えるため、これらを使う上では悪くないサポートになるだろう。

　３つ目はこのカードが墓地へ送られた時に聖刻１体を完全蘇生する効果。
　表側表示で墓地へ送られるだけなので、相手の除去や自分の《ダブル・サイクロン》にチェーンして発動するだけでも条件を満たせる。
　しかし、《ダブル・サイクロン》などを用いなければ蘇生まで遅く、損失無く使うには受身になりがちである。
　幸い、聖刻では《甲虫装機エクサビートル》をエクシーズ召喚することもできるため、そこからある程度安定して能動的に使うことはできる。

　前半２つの効果が墓地の聖刻を増やすものであるため、ともに３つ目の効果へ繋がり、その点では扱いやすい。
　しかし、完全蘇生を除いて単体では機能しないコンボ補助であるため、肥やした墓地の聖刻をどう運用するかが重要となる。
　《聖刻龍－ドラゴンヌート》と《竜魂の城》のコンボは毎ターン使うとコストが足りなくなるので、このカードで補給するのも手だろう。
　どちらも放っておけないにも関わらず、除去してしまうと効果が発動するので中々に嫌らしいコンボと言える。

聖刻のデュアルとしては１枚だけ、同時に海外新規で《龍王の聖刻印》が登場しており、このカードで墓地に送りたい筆頭となる。

今までも《黄金の邪神像》や《荒野の大竜巻》など、破壊された時に効果を発動するカードは何枚か登場しているが、そういったカードの多くは、相手にバレてしまうと放置され、自分から能動的に破壊してもアドバンテージにつながらないという弱点がある物が多い。
しかし、このカードには、地味ながらも堅実な効果を毎ターン発動できるため、相手に放置されてもデッキ圧縮ができる。