*【エンジェル・パーミッション】 [#de88b72a] #contents **[[デッキ]]の概要 [#s550ed11] [[カウンター罠]]と相性の良い[[天使族]][[モンスター]]を中心とした[[パーミッション]][[デッキ]]。~ [[【天使族】]]の一種であり、【カウンター天使】とも呼ばれることも多い。~ 従来の[[【パーミッション】]]と比較して[[《豊穣のアルテミス》]]の優先度が高く、[[効果]]により[[カウンター罠]]への依存度も高くなる。~ [[《デス・ラクーダ》]]や[[《ワーム・リンクス》]]よりも戦闘に強いため、より攻撃的に戦えたり、[[魔法・罠カード]]が少なくても維持しやすい利点もある。~ [[フィニッシャー]]には[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]を選択されることが多く、[[特殊召喚]]のために[[フィールド]]上に[[天使族]]と[[カウンター罠]]を効果的に揃えることを目指すのが戦術となる。~ 《裁きを下す者−ボルテニス/Voltanis the Adjudicator》 効果モンスター 星8/光属性/天使族/攻2800/守1400 自分のカウンター罠が発動に成功した場合、 自分フィールド上のモンスターを全て生け贄に捧げる事で特殊召喚する事ができる。 この方法で特殊召喚に成功した場合、生け贄に捧げた天使族モンスターの数まで 相手フィールド上のカードを破壊する事ができる。 《豊穣のアルテミス/Bountiful Artemis》 効果モンスター 星4/光属性/天使族/攻1600/守1700 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 カウンター罠が発動される度に自分のデッキからカードを1枚ドローする。 《解放のアリアドネ》 ペンデュラム・効果モンスター 星4/光属性/天使族/攻1700/守 800 【Pスケール:青3/赤3】 (1):このカードがPゾーンに存在する限り、以下の効果を適用する。 ●自分はカウンター罠カードを発動するために払うLPが必要なくなる。 ●自分はカウンター罠カードを発動するために捨てる手札が必要なくなる。 【モンスター効果】 (1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 デッキからカウンター罠カード3枚を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。 そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。 **[[デッキ]]構築に際して [#w21261dd] 後述の[[デッキの派生>#w21261dd]]にある通り、軸とする[[カード]]により組み方は変化する。~ ここでは、どのタイプにも採用しやすい[[カード]]をまとめる。~ この他には、[[《オネスト》]]や[[《マシュマロン》]]、[[《コーリング・ノヴァ》]]等の[[【天使族】]]における[[必須カード]]も採用できる。 ***[[モンスターカード]]について [#j9f64a67] -[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]~ [[カウンター罠]]を[[トリガー]]として[[特殊召喚]]できる[[最上級モンスター]]。~ 高い[[攻撃力]]と[[除去]][[効果]]を併せ持ち、攻め手に欠けるこの[[デッキ]]において恰好の[[フィニッシャー]]となる。~ [[《人造天使》]]とは特に相性が良く、これを採用するならばさらなる活躍を見込めるだろう。~ 奇襲的に[[特殊召喚]]できるため、この[[カード]]の存在が[[相手]]にとってプレッシャーとなる点も見逃せない。~ ただし、どのような構築であれ、[[積み>積む]]すぎると[[事故]]を起こすので注意したい。~ -[[《豊穣のアルテミス》]]~ [[コスト]]が付きまとう事の多い[[カウンター罠]]だが、この[[効果]]により[[手札]]消費を補える。~ [[デッキ]]全体の持久力を向上させるために重要な[[モンスター]]である。~ -[[《解放のアリアドネ》]]~ [[カウンター罠]]を[[発動]]する際の[[手札コスト]]・[[ライフコスト]]を無くす[[ペンデュラム効果]]と、[[破壊]]された場合に[[カウンター罠]]1枚を[[サーチ]]する[[効果]]を持つ。~ どちらの[[効果]]もこの[[デッキ]]では非常に役立つ[[効果]]であり、[[ペンデュラムスケール]]5以上と組み合わせれば[[同名カード]]や[[《豊穣のアルテミス》]]を[[ペンデュラム召喚]]することもできる。~ -[[《光神機−桜火》]]~ [[妥協召喚]]可能な上、[[カウンター罠]]の天敵である[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]への対策にもなる。~ -[[《天魔神 インヴィシル》]]~ [[魔法カード]]を封じられる。~ -[[宣告者]]~ [[手札誘発]][[効果]]であるため奇襲性があり、[[相手]]のラッシュも防げる。~ [[《豊穣のアルテミス》]]で[[ドロー]]し、そのまま[[効果]]を[[発動]]する事も可能。~ -[[《カードカー・D》]]~ 攻めに速度を求めないこの[[デッキ]]では[[デメリット]]もさほど痛くない。~ [[キーカード]]である[[《豊穣のアルテミス》]]を迅速に[[手札]]に加えるためにも採用しておきたい。~ ***[[魔法・罠カード]]について [#i2dba472] [[パーミッション]][[デッキ]]として、[[カウンター罠]]を中心に採用する。~ -[[《神の宣告》]]~ 言わずと知れた万能[[カウンター罠]]。~ -[[《神の警告》]]~ [[ライフコスト]]は少々重いが、[[特殊召喚]]を含むあらゆる[[召喚]]行為を封じる。~ -[[《神の通告》]]~ [[モンスター効果]]と[[特殊召喚]]を封じる非常に[[汎用性]]の高い[[効果]]を持つ。~ -[[《魔宮の賄賂》]]~ [[《神の宣告》]]と同じく非常に万能だが、同時に[[相手]]に[[マストカウンター]]を[[ドロー]]される危険もある。~ -[[《天罰》]]~ 他の[[カード]]で対処しづらい[[モンスター効果]]を[[カウンター]]できるが、[[《神の通告》]]と役割が被るため競合しがちになる。~ -[[《キックバック》]]・[[《攻撃の無力化》]]~ [[《豊穣のアルテミス》]]等の[[モンスター]]も守る手段となる。~ -[[《強烈なはたき落とし》]]~ 毎[[ターン]]の[[ドロー]]に対して[[発動]]できるため、安定して[[1:1交換]]を望める。~ -[[《神罰》]]~ [[《天空の聖域》]]が存在しなければ[[発動]]できないが、その[[効果]]は[[ノーコスト>コスト]]の[[《天罰》]]と[[《魔宮の賄賂》]]を[[内蔵]]している。~ **[[デッキ]]の派生 [#mbe7dbbb] ***[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]軸 [#q828b0b8] [[《裁きを下す者−ボルテニス》]]は、この[[デッキ]]の天敵である[[《王宮のお触れ》]]の[[発動]]後でも[[召喚]]でき、これを[[破壊]]できる。~ [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]と異なり、[[カウンター罠]]で「[[無効]]にする」必要がないため、採用できる[[カード]]は豊富。~ [[《神の宣告》]]や[[《天罰》]]、[[《マジック・ジャマー》]]等に加え、[[《キックバック》]]や[[《攻撃の無力化》]]も採用できる。~ [[リリース]]には[[カウンター罠]]で守った、[[《人造天使》]]や[[《豊穣のアルテミス》]]・[[《天空聖者メルティウス》]]等を使用しよう。~ 安定性を高めるために、[[妥協召喚]]できる[[《光神機−桜火》]]を採用しても良い。 [[《豊穣のアルテミス》]]による[[ドロー]]加速を最優先に考え、[[フィールド]]が整ったら[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]を切り込ませる。~ その後も[[カウンター罠]]の連打で護り抜き、ペースを掌握しよう。~ ***[[【天空の聖域】]]軸 [#hbdcc73f] [[【天空の聖域】]]と混合することで[[《天空聖者メルティウス》]]の[[破壊]][[効果]]を[[発動]]させ、[[カウンター>カウンター罠]]の[[コスト]]による[[ディスアドバンテージ]]を軽減すると共に、[[《神罰》]]を運用可能とする。~ [[《豊穣のアルテミス》]]と共に並べて[[《強烈なはたき落とし》]]を発動すれば、[[ドロー]]や[[サーチ]]を[[無効]]化した上に[[相手]]の[[カード]]を1枚[[破壊]]・[[回復]]・[[ドロー]]と莫大な[[アドバンテージ]]を叩き出すことが可能。~ [[《天空の聖域》]]を[[サーチ]]するために[[《天空の使者 ゼラディアス》]]は[[必須>必須カード]]。~ [[《ジェルエンデュオ》]]も[[アタッカー]]として使用できるため、[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]の[[リリース]]確保が容易となるメリットもある。~ [[《コーリング・ノヴァ》]]で[[ドローソース]]の一つとなる[[《天空騎士パーシアス》]]を[[リクルート]]する手もある。~ また、全体的に低めな打点をカバーするために[[Sin]]の投入も検討できる。 元より[[必須カード]]の多い[[【パーミッション】]]にさらに[[フィールド魔法]]と[[サポートカード]]を投入することになるため、構築難度は高い。~ 基本的には[[《天空聖者メルティウス》]]を中心として安定性を重視し、無駄は極力省いていきたい。 ***[[《救済のレイヤード》]]軸[[除外]]型 [#y65428fd] [[《救済のレイヤード》]]を採用した、[[除外]]型[[パーミッション]][[デッキ]]。~ まず、[[墓地]]に行く筈のカードを[[除外]]する[[天使族]][[モンスター]]、[[《閃光の追放者》]]と[[《光の追放者》]]を起用する。~ 更に、[[除外]]する手段として、発動タイミングを選ばない[[《マクロコスモス》]]を起用しておく。~ 併せて、[[全体除去]][[効果]]を持つ[[速攻魔法]]である[[《グランドクロス》]]の採用も悪くはない。~ [[天使族]]限定の[[帰還]]効果を持つ[[《奇跡の光臨》]]も有効活用したい。~ [[《死霊の巣》]]や[[《魂を喰らう者 バズー》]]等で任意の数を[[除外]]しても良い。~ [[アタッカー]]としては、[[妥協召喚]]ができる[[天使族]][[モンスター]]、[[《光神機−桜火》]]を採用したい。~ 再利用できる[[単体除去]]としても運用でき、[[ダイレクトアタック]]時には大きく[[ライフ]]を削ってくれる。~ 防御面を期待できないのが欠点ではあるが、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]対策としても機能する。~ 多くの[[カウンター罠]]を必要とし、肝とするため、可能な限り有効なものを選択したい。~ [[《サイバー・ドラゴン》]]・[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]・[[《裁きの龍》]]・[[シンクロモンスター]]対策に[[《昇天の黒角笛》]]、[[帝]]をはじめ、[[《E・HERO エアーマン》]]・[[《魔導戦士 ブレイカー》]]対策に[[《畳返し》]]も検討できる。~ ただし、[[《昇天の黒角笛》]]は[[《冥府の使者ゴーズ》]]のような「[[チェーンブロック]]を作る[[特殊召喚]]」には対応できない。~ これら「[[チェーンブロック]]を作る[[モンスター効果]]の[[特殊召喚]]」は[[《天罰》]]で対応していきたい。 ***[[《天魔神 インヴィシル》]]軸[[魔法カード]]封殺型 [#s6fb9123] [[光属性]]・[[天使族]]を[[リリース]]して[[召喚]]することで、[[《王宮の勅命》]]の[[効果]]を得る[[《天魔神 インヴィシル》]]を投入したタイプ。~ [[パーミッション]]と[[コントロール]]の2タイプを併せ持ち、その性質は[[【お触れホルス】]]に近いものがある。~ [[《天魔神 インヴィシル》]]の性質上、[[魔法カード]]はほとんど0の構築になる。~ 場合によっては[[《サイクロン》]]等の[[パワーカード]]も抜くことになるだろう。 [[人造天使トークン]]・[[《ジェルエンデュオ》]]・[[《マシュマロン》]]・[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]など、[[リリース]]要員候補は豊富に存在する。~ [[《天魔神 インヴィシル》]]は一切の[[特殊召喚]]が出来ないが、[[手札]]でだぶついた場合は[[《天罰》]]等の[[手札コスト]]にしてしまえばいい。~ [[《The splendid VENUS》]]を投入し、[[自分]]だけが一方的に[[魔法カード]]を使用するのも面白い。~ あるいは[[効果モンスター]]対策として[[《エンジェルO7》]]や[[《朱光の宣告者》]]を採用し、より広範囲の[[ロック]]を狙ってもよいだろう。~ [[最上級モンスター]]を投入する場合は、[[《ジェルエンデュオ》]]や[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]も多めに投入したい。~ [[《天魔神 インヴィシル》]]は[[上級モンスター]]の割には[[攻撃力]]が低いので[[戦闘破壊]]されやすい。~ [[《収縮》]]や[[《突進》]]などの[[魔法カード]]が使えず、[[《オネスト》]]等の[[光属性]]サポートも受けられないため、[[《鎖付き爆弾》]]などの[[戦闘]]補助や、[[《次元幽閉》]]などの[[除去]][[カード]]をフル活用する必要がある。~ [[魔法カード]]への[[カウンター]]要素を削れる分、[[《天罰》]]や[[《昇天の黒角笛》]]を多めにするのが無難か。~ ***[[【宣告者パーミッション】]]軸 [#tf92a7a9] [[下級モンスター]]は[[宣告者]]3種を中心に、[[《豊穣のアルテミス》]]・[[《ジェルエンデュオ》]]・[[《コーリング・ノヴァ》]]・[[《オネスト》]]・[[《ハネワタ》]]を採用していく。~ [[上級モンスター]]は[[《天魔神 インヴィシル》]]を1、2枚が基本。~ その他は、単体で強い[[帝]][[モンスター]]が採用圏内だろう。~ 動かし方は、単純にそれぞれの[[カード]]を使えるときに使っていくだけである。~ 打撃力が低く、巻き返しが厳しいという[[パーミッション]]の短所を極端にした[[デッキ]]であるので1〜3[[ターン]]目あたりの展開が最も重要。~ とにかく、[[相手]]に[[アドバンテージ]]をとらせないようにしたい。 -かつては、[[《王宮の弾圧》]]を採用した型が多かった。~ 現在は[[禁止カード]]になっているため、これを軸とした採用はできなくなっている。~ 逆に言えば、このために通常の【エンジェル・パーミッション】との差があまりなくなっている。~ ***[[【カオス】]]軸 [#j4c30835] [[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]・[[《ダーク・ボルテニス》]]など相性のいい[[闇属性]][[モンスター]]を採用することで、無理なく[[カオス]][[モンスター]]を組み込める。~ [[《豊穣のアルテミス》]]によって[[手札]]が減りにくくなることを活かして[[《トラゴエディア》]]を採用するのもいい。~ [[ライトロード]]や[[《カードガンナー》]]によって[[墓地]]肥やしを行い、墓地に落ちた[[罠カード]]を[[《闇の仮面》]]・[[《智天使ハーヴェスト》]]で回収するのも一つの手だろう。~ 上記の[[《救済のレイヤード》]]軸[[デッキ]]との組合せも可能である。~ その他、[[《魔導雑貨商人》]]などが採用できる。~ **この[[デッキ]]の弱点 [#ma263427] 他の[[【パーミッション】]]系の[[デッキ]]と同様、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]は天敵となる。~ 前者を[[戦闘破壊]]できる[[《光神機−桜火》]]や、後者を[[除去]]できる[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]は温存しておきたい。~ [[《オネスト》]]を採用するのも良いが、その場合は[[《閃光の追放者》]]と[[アンチシナジー>シナジー]]である事を覚えておきたい。~ [[効果モンスター]]に依存するタイプが多いため、[[《スキルドレイン》]]も高確率で[[刺さる]]。~ [[《天空聖者メルティウス》]]や[[《豊穣のアルテミス》]]が[[バニラ]]同然となり、[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]も[[特殊召喚]]こそ可能なものの、[[効果]]が[[発動]]できないためほとんどの場合で[[ディスアドバンテージ]]を被る。~ [[《サイクロン》]]の他、[[《紫光の宣告者》]]等で対応したい。~ また、[[《マシュマロン》]]や[[《魂を削る死霊》]]等、[[戦闘]]で[[破壊されない]][[モンスター]]に手も足も出ない事がある。~ [[《マシュマロン》]]ならば[[《天罰》]]で対処できるが、問題は[[《魂を削る死霊》]]である。~ [[《サンダー・ブレイク》]]等の[[除去]][[カード]]の他、[[《天空騎士パーシアス》]]等の[[攻撃]]的な[[効果]]を持つ[[天使族]]を採用しても良い。~ 余裕があれば[[サイドデッキ]]に[[《エネミーコントローラー》]]や[[《地砕き》]]など対処できるカードを用意しておこう。~ **代表的なカード [#m15590e4] -[[《裁きを下す者−ボルテニス》]] -[[《豊穣のアルテミス》]] -[[《解放のアリアドネ》]] -[[《天空聖者メルティウス》]] -[[《人造天使》]] -[[《救済のレイヤード》]] **関連リンク [#i56f1a27] -[[【天空の聖域】]] -[[【天使族】]] -[[【ヴァンダルギオン】]] -[[【宣告者パーミッション】]] -[[【ドローゴー】]] -[[デッキ集]]