第10期に追加された25番目の種族・サイバース族を用いたデッキ。
同時に登場した召喚法であるリンク召喚を種族全体で得意とする。
現状ではまだサイバース族を指定するサポートカードが少ないので、種族を統一する必要性は必ずしもない。
《エンコード・トーカー》のような素材にサイバース族を指定するリンクモンスターにしても、非サイバース族→《プロキシー・ドラゴン》リンク召喚→それを素材に《エンコード・トーカー》リンク召喚と繋げればサイバース族以外のモンスターからリンク召喚できる。
―サイバース族
上から《ドットスケーパー》までは概ね必須カード(通常モンスターはどちらか一方で可)。
これらは効果がサイバース族を指定していないものも多く、サイバース族以外のモンスターと混ぜても使いやすい。
それ以降はプレイヤーの好みに合わせて採用すべきカード。
サイバース族と密な関係を持つ効果が多く、混成型では使いづらくなる。
―サイバース族以外のモンスター
モンスターを複数特殊召喚するカードを搭載すれば、よりリンク召喚を円滑に行うことができる。
半面、種族デッキとしての統一性は失われるので、《スタック・リバイバー》等の運用は難しくなる。
現状ではまだサイバース族のサポートカードは少ない。
汎用性のある魔法・罠カードを中心に採用することになるだろう。
―サイバース族関連
―その他
展開の基本は《ドラコネット》と《サイバース・ガジェット》で、この2枚を軸にモンスターを場に並べてリンク召喚につなげていく。
メインデッキのモンスターはリンク素材としての採用が主になり、戦闘・除去・防御はほぼリンクモンスターに頼ることになる。
リンクモンスターが主役となる上、リンク先や相互リンクと密接な関係を持つカードが多い。
「どこのモンスターゾーンを空け、どこのモンスターゾーンにどのカードを配置すれば、望ましい相互リンク数を確保できるか」といった、マスタールール3以前とは全く異なる思考が要求される。
ベテランのプレイヤーでも、使いこなすには相当の慣れが必要だろう。
通常モンスターのチューナーを採用すれば《ドラコネット》でシンクロ召喚できる。
《サイバース・ガジェット》もチューナーの釣り上げでシンクロ召喚に容易につながる。
得意とする大量展開もシンクロ素材の確保に使いやすい。
レベル5までしか狙えないが、《アクセル・シンクロン》や《源竜星−ボウテンコウ》を経由することでさらに高レベルのモンスターを出せる。
前者ならシンクロン、後者なら幻竜族を併用することでアドバンテージを稼ぐことも可能。
展開の基本に繋げる過程で蘇生やリクルート、大量展開を主軸にした構成にする必要があるため、弱点が明確であり以下のメタカードがほぼ全て刺さる。
そのため、それらメタカードが対抗手段が無いまま先攻で出されると最悪詰みかねない。
なので如何にバランスを崩さずに打開策をサイドデッキから投入出来るかが鍵となる。
環境次第では《タイフーン》や《幽鬼うさぎ》等除去カードの採用も検討したい。
墓地のサイバース族を利用出来ず、《ダイガスタ・エメラル》や《貪欲な壺》等による回収すら出来なくするにする《王家の眠る谷−ネクロバレー》や《マクロコスモス》等は厄介。
《サイバース・ガジェット》や《ドットスケーパー》を用いてリンクモンスターに繋ぐプレイングを行う場合、《王家の眠る谷−ネクロバレー》や《王宮の牢獄》等の蘇生メタカードがあると、身動きが取れなくなる。
大量展開や《ドラコネット》等によるリクルートを主軸にした構成にする以上、《虚無魔人》や《虚無空間》などの特殊召喚メタカードは厄介。
アタッカーやフィニッシャーをリンクモンスターに頼らざるを得ない程、エクストラデッキへの依存度が高いデッキなので、《浮幽さくら》を始めとするエクストラデッキメタカードの相手も厄介。
したがって《真帝王領域》や《轟雷帝ザボルグ》を有する【帝王】等は天敵といえる。
モンスター効果を永続的に無効化する《スキルドレイン》は非常に厄介なカード。
メインデッキのモンスターはリンク素材としての採用が主であり全体的なステータスが低いため、先に発動された場合戦闘ではまず勝てず、弱小モンスターの集まりとなりやすい。
展開の基本に繋げる上で手札消費の激しいデッキなのだが手札から展開する効果が多い割に手札を補充する手段が乏しい。
このためあっという間に手札を使い果たしてしまい、そのままリカバリーが効かずにジリ貧に陥りがちである。
また主力展開手段の《ドラコネット》・《サイバース・ガジェット》が、どちらも召喚時限定で特殊召喚からでは発動できないため、ここを狙われると脆い。