ランク3は、エクシーズモンスターのランクの1つであり、レベル3のモンスターをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
このページでは、ランク3エクシーズモンスターを使用するデッキにおいて、有用なカードを幅広く紹介する。
そこそこの戦闘能力を持つ下級モンスターを素材とする事から、【ランク4】とは性質が似ている。
それぞれの差別化やこちらの利点は下記の戦術と弱点も参照の事。
エクシーズ召喚系デッキ全般の共通事項は【エクシーズ召喚】を参照。
―リンクモンスター
複数のエクシーズモンスターを並べるには半ば必須となる。
後述するがレベル3モンスターはリンク召喚とも相性が良いためリンク召喚を先に行った上でエクシーズ召喚を行うという動きも取りやすい。
その他、主な汎用リンクモンスターについては【エクシーズ召喚】内のリンクモンスターの項を参照。
【エクシーズ召喚】にもある通り、特別に必須カードと呼べるものは無い。
使用するカテゴリ等に見合ったものを採用しよう。
RUMを採用する場合はデッキトップにサーチできる《No.71 リバリアン・シャーク》と併用すると良いだろう。
《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》はランク3とは合わないものの、《ダウナード・マジシャン》や《ゴーストリックの駄天使》の存在から採用できなくもない。
ここではランク3を主力とするデッキのうち、メインデッキに特定のカテゴリを用いないものを紹介する。
エクストラデッキの構築を魔人中心とするデッキ。
メインデッキに該当するモンスターがいないため構築は自由である。
《鍵魔人ハミハミハミング》の蘇生効果によりリンク召喚や《FNo.0 未来皇ホープ》とも相性が良い。
多くのモンスターが、墓地から除外する事でアドバンテージを回復する効果を持つ粘り強いカテゴリ。
一応レベル2〜4まで存在するが、効果の有用性などの都合からレベル3統一デッキとなる事が多い。
《幻影騎士団ブレイクソード》の(2)の効果により、幻影騎士団のレベルを1つ上げた状態で蘇生してランク4も投入できる。
更に《RUM−幻影騎士団ラウンチ》を使用してランク5まで狙う事も可能。
こちらもほぼレベル3統一デッキであり、上記の【幻影騎士団】と混合される事もある。
墓地へ送られた場合に発動する効果を持ち、《彼岸の旅人 ダンテ》の墓地肥やし効果との相性が抜群に良い。
ただし彼岸以外のモンスターが存在すると自壊してしまうモンスターが多く、多彩なランク3を使い分けるような運用は難しい。
レベル3中心だが制約の関係上出せるランク3は昆虫族が中心となりがち。
どちらかと言えばランク3が中心というよりは特定のランク3からより上位のランクに繋げる動きが基本となる。
《甲虫装機 ダンセル》の効果でレベル3の甲虫装機をリクルートし、2体でエクシーズ召喚を行う。
展開を行いながら《甲虫装機 ホーネット》が除去を行い、アドバンテージを奪取できるのが特長。
レベル3と4の混合構築ではあるのだが、キーカードの《発条空母ゼンマイティ》の存在により汎用レベル3モンスターが複数採用されやすい。
特に全盛期の頃は《俊足のギラザウルス》等も採用して先攻1ターン目からの展開に特化していたほどである。
エクシーズ召喚デッキ共通の弱点は【エクシーズ召喚】の弱点の項を参照。
同様に下級モンスターを素材とする【ランク4】とは何かと比較される事が多い。
展開力の高い下級モンスターを中心とするため手札事故の危険性が少なく、安定してエクストラデッキから戦力を出せるという点も共通する。
レベル3とレベル4は対応するサポートカードが一部異なるが大きな違いはなく、展開力に関してはほぼ互角と言えよう。
ただし、ランク3とランク4は質・量の両面で格差があり、純粋にエクシーズモンスターの戦力で見た場合はあちらに軍配が上がる。
(下記の歴史でも述べるが、この「【ランク4】に比べ展開力に大きな違いが無いのに対応力で劣る」という点が【ランク3】の悩みの種でもあった。)
特に攻撃力に関してはランク3は3000打点が限界であり、それ以上のモンスターとなると戦闘での突破が非常に難しい。
高打点で効果耐性を持つモンスターや《スキルドレイン》を使われた場合は突破できなくなりそのまま負ける事も起こり得る。
また、制圧力も不足気味であり、縛りの無い2体素材で該当するのが第10期に登場した《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》程度である。
一方、【ランク4】に勝る明確な利点はリンクモンスター(リンク召喚)とのシナジーの高さである。
特に《彼岸の黒天使 ケルビーニ》はリンク素材の縛り・効果の両面でマッチするため無理せずデッキの動きに組み込める。
汎用性の塊である手札誘発チューナーたちがレベル3に多く存在するため《水晶機巧−ハリファイバー》を自然と投入できるのも利点。
総じて「リンク召喚でリンク先を増やしてからエクシーズモンスターを複数並べる」という動きのやりやすさは全ランク(レベル)の中でも最もやりやすいと言える。
単体での制圧力に欠ける低ランクにおいて複数のモンスターを並べられるか否かという点は死活問題なのでこの利点は大きい。
初期の頃からランク3エクシーズモンスターは出続けていたのだが、やはりランク4に比べると後塵を拝していたのは否めず環境での実績も少なかった。
というより、メインデッキで何かしらの差別化が無い限りは展開力に殆ど差が無く対応力で勝る【ランク4】に勝る固有の利点が少なかったと言えるだろう。
環境において最もレベル3に特化していたのは【ゼンマイ】だが、出すランク3の殆どは《発条空母ゼンマイティ》であったため層の薄さを補えていたというわけでもない。
比較的雑多なランク3を採用して環境で活躍したのは【甲虫装機】だが、こちらはランク3に特化していたわけではない。
単独での活躍という点では【インフェルニティ】や【マドルチェ】において《虚空海竜リヴァイエール》が展開要員として躍動してはいた。
【幻影騎士団】・【彼岸】といったランク3に特化したカテゴリが登場し環境で活躍。
同時に《幻影騎士団ブレイクソード》・《超量機獣グランパルス》・《彼岸の旅人 ダンテ》といった汎用ランク3が複数登場した事により、対応力が大きく増した。
レベル3モンスターに汎用性の高い手札誘発チューナーが複数登場した事により、防御用の魔法・罠カードを採用せずとも守れるようになったのも追い風であった。
現段階において環境にて最も純【ランク3】が活躍していたのはこの時期と言っても良いだろう。
ただし上記の【幻影騎士団】・【彼岸】が環境で活躍したのはメインデッキのアドバンテージ獲得力に由るところも大きい。
また、ライバルとも言える【ランク4】の発展も凄まじいものであり、【彼岸】が【EMEm】の後塵を拝していたのはメインデッキの質だけでなくランク3とランク4の質の違いも要因の1つではある。
依然として「メインデッキで差別化ができない限りは【ランク4】に勝る利点が薄い」という根本的な弱点は解決できなかったとも言える。
新マスタールール導入によりエクシーズ召喚(というよりリンク召喚以外のエクストラデッキからの展開そのもの)が弱体化。
リンクモンスターが増えるにつれ、【彼岸】等ではリンク召喚を優先する、あるいはそもそもエクシーズモンスターを殆ど採用しないというケースも見られるようになる。
レベル3中心でありながらエクシーズ召喚を行わない【グッドスタッフリンク】はこれを象徴するデッキとも言えよう。
一方、他のランクと比較するとリンク召喚と相性の良いレベル帯であったため、リンク召喚とエクシーズ召喚の混合のやりやすさという点では一歩抜きんでた。
この点において当初から常に比較されがちであった【ランク4】とは明確な差別化が可能となり、上記の根本的な弱点も漸く克服できたと言える。
(ただし今度はリンク召喚という新しい難敵としのぎを削るという別の問題も生じたが。)