【追い剥ぎハンデス】

デッキの概要・説明

 基本的かつ強力なハンデス永続罠《追い剥ぎゴブリン》相手手札を削っていくデッキ
 ハンデスモンスターを採用する【トマハン】【除去ハン】と違って採用モンスターの自由度が高いのが特徴。

《追い剥ぎゴブリン/Robbin' Goblin》
永続罠
自分フィールド上のモンスターが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、
相手はランダムに手札を1枚捨てる。

 《追い剥ぎゴブリン》を展開し、以下の方法で戦闘ダメージを与えつつハンデスを行う。

  1. アタッカー攻撃表示モンスター攻撃する。
  2. 貫通モンスター守備表示モンスター攻撃する。
  3. ダイレクトアタッカープレイヤー直接攻撃する。
  4. 守備力の高いブロッカー相手モンスター攻撃を受ける。
  5. 相手モンスターが存在しない時にプレイヤー直接攻撃する。

 このデッキの存在意義は、ビートダウンコントロールの両立である。
 ビートダウンフィールド上のカードに干渉するカードは多く投入されるが手札に干渉するカードは少ない。
 ゆえに、相手手札に握られているモンスター魔法カードで一気に逆転されることもある。
 手札誘発《冥府の使者ゴーズ》全体除去《ライトニング・ボルテックス》は非常に厄介。
 しかし、手札から逆転のカードを墓地に落としてしまえば、フィールド上をコントロールし続けることができる。
 このデッキモンスターの召喚カードの発動を行った後に対応するパーミッションとは違ったコントロールデッキなのである。

デッキ構築に関して

 戦闘ダメージを与えることが《追い剥ぎゴブリン》効果発動のトリガーなので、戦闘ダメージを与えることを重要視する。
 モンスター除去積む事で「除去して殴る」戦術をとるのも一つだが、【除去ハン】と内容が被るため割愛する。
 ステータスの高いモンスターを採用できるため、戦闘補助除去を頼らずとも戦闘ダメージを与えることができる。
 【除去ハン】が低ステータスモンスター軸のハンデスデッキに対し、【追い剥ぎハンデス】は高ステータスモンスター軸のハンデスデッキなのである。

モンスターカードについて

 採用候補の一つ目は攻撃力の高いモンスター
 相手攻撃表示モンスター攻撃し、戦闘破壊後に戦闘ダメージを与えるのが狙い。
 下級モンスターであるならば、アタッカーラインの攻撃力1700以上が好ましい。
 デメリットアタッカーである《電動刃虫》でさえドロー効果が相殺されるため、活躍が見込まれる。
 効果を優先するなら、魔法・罠除去効果を持ち攻撃を通しやすい《賢者ケイローン》も活躍できる。

 採用候補の二つ目は貫通効果モンスター
 相手の守備表示モンスターを攻撃し、戦闘破壊後に戦闘ダメージを与えるのが狙い。
 攻撃表示モンスター攻撃する場合も考えると攻撃力が高いモンスターが良い。
 下級モンスターであるならば《激昂のミノタウルス》《イグザリオン・ユニバース》が強力。
 《BF−黒槍のブラスト》も、後述する《BF−鉄鎖のフェーン》とシナジーするので採用候補か。

 採用候補の三つ目はダイレクトアタッカー
 相手フィールド上にモンスターが存在してもプレイヤー直接攻撃できる能力で戦闘ダメージを与えるのが狙い。
 《サブマリンロイド》《因幡之白兎》は攻撃後の相手モンスターからの戦闘破壊を回避できる。
 なお、《マジック・ストライカー》のように戦闘破壊耐性を持たなくとも、使い捨てと考えれば運用しやすい。
 《BF−鉄鎖のフェーン》なら、戦闘ダメージを与えつつ貫通効果モンスターの補助を行える。

 採用候補の四つ目は守備力の高いブロッカー
 裏側守備表示セットし、相手モンスターの攻撃時に反射ダメージを与えるのが狙い。
 下級モンスターであるならば、ブロッカーラインの守備力1700以上が望ましい。
 デメリットブロッカーである《D−HERO ディフェンドガイ》でさえドロー効果が相殺され、活躍が見込まれる。
 効果を優先するならば《機動砦のギア・ゴーレム》が強力。
 直接攻撃能力を持っているため、能動的に戦闘ダメージを叩き出せるからである。

 採用候補の五つ目は連続攻撃モンスター
 戦闘を行える回数が多いため、戦闘ダメージをちくちく与えるのが狙い。
 2回攻撃モンスター攻撃力が低いため、防御手段が欲しい所。
 ただし、1チャンスで奇襲を行えるのが強みなので使い捨てでも問題はない。
 《不意打ち又佐》もいいが、《ツイン・ブレイカー》もオススメ。貫通効果も持ち合わせているので、戦闘ダメージを与えやすい。
 ただし、ダイレクトアタック時には2回攻撃できないのが難点。

 採用候補の六つ目はモンスター除去効果を持つモンスター
 能動的にモンスター除去することで直接攻撃によって戦闘ダメージを与えるのが狙い。
 フィールド上に残って発動できる起動効果誘発効果、そしてリバース効果モンスターが望ましい。
 《サイバー・ジムナティクス》ブロッカーでもあるため、反射ダメージダメージを与える可能性もある。
 また、《深淵の暗殺者》《ペンギン・ソルジャー》等のリバース効果反転召喚後に直接攻撃すると良い。
 ただし、相手モンスターの攻撃を許すと単体では戦闘ダメージを与えられないため、防御手段も欲しい所。
 単体で「除去して殴る」のではなく、後続のモンスターに殴ってもらう用途でも使えるのは利点。
 また、《N・グラン・モール》も相手モンスターを手札に戻せるため、《追い剥ぎゴブリン》と相性がいい。

 採用候補の七つ目は【除去ハン】で採用されるモンスター。
 《追い剥ぎゴブリン》《首領・ザルーグ》等の効果が重複するため、一撃で大きなアドバンテージを得られる。
 ただし、ステータスで劣るため、除去等を積まなければダイレクトアタッカーと同じく使い捨てになりやすい。

 上級モンスター特殊召喚モンスターを採用する場合も、上記のタイプのカードならば《追い剥ぎゴブリン》と相性が良い。
 基本ステータスは下級モンスターよりも高いため、ほぼ全てが採用候補の一つ目を満たしてくれるのが心強い。
 後は二つ目以降の条件をどれだけ満たしてくれるかが、焦点となって来るだろう。
 貫通直接攻撃連続攻撃持ちの大型モンスターで一気にフィールドを制圧するのも良い。
 《天空騎士パーシアス》《地獄将軍・メフィスト》《E−HERO マリシャス・エッジ》は便利。

魔法・罠カードについて

 貫通直接攻撃連続攻撃効果は有利であるため、それらを付与するカードも相性が良い。
 下級メインであれば《ビッグバン・シュート》《メテオ・ストライク》《流星の弓−シール》《閃光の双剣−トライス》は採用を検討できる。

 ステータスの高いモンスターを採用し、下級モンスター戦に強い場合でも、多少の除去戦闘補助は採用すべき。
 特に、速攻魔法罠カード戦闘補助は、相手モンスターの攻撃時に戦闘ダメージを与えるのに使える。

 また、キーカード《追い剥ぎゴブリン》は3枚しか入らないことに注意が必要。
 ハンデス特化にするならば、《ダスト・シュート》《盗賊の極意》を投入することをお奨めする。
 《盗賊の極意》は使い捨て速攻型の《追い剥ぎゴブリン》であり、伏せカードに注意すればほぼ同じ運用ができる。

 純粋な《追い剥ぎゴブリン》ハンデスを求めるならばをサーチカードを採用すべき。
 《不幸を告げる黒猫》《封印の黄金櫃》《タイムカプセル》サーチして戦うということもできる。

戦術

 戦闘破壊によってボード・アドバンテージを稼ぎ、戦闘ダメージを与えたプラスアルファとしてハンド・アドバンテージを稼ぐのが基本戦術。
 ハンデス自体は勝利条件には直結しないので、《追い剥ぎゴブリン》は状況を有利に運ぶためのスパイスとして使用する。
 相手モンスター除去や強力モンスター発動召喚させる前に墓地に落としてしまうのが目的である。
 また、「除去して殴る」よりは戦闘でボード・アドバンテージを稼ぐことが重要。
 除去は召喚を許してしまった強力モンスターのために温存し、アドバンテージ差をつけた上で殴り倒すのが理想。

このデッキの弱点

 《追い剥ぎゴブリン》が存在しなければただのビートダウンデッキである。
 だが、これはこのデッキの構築法が多岐にわたるため相手に読まれにくいというメリットにもなる。
 しかし、【暗黒界】に対しては分が悪い。
 《閃光の追放者》《次元の裂け目》《エンド・オブ・アヌビス》で対策を練っていないとこちらが痛い目を見る。

 また、《王宮のお触れ》がアンチシナジーであることが地味に痛い。
 攻撃的なデッキであるため魔法・罠除去速攻魔法罠カード対策は必須である。
 

派生デッキ

【ビースト】

 貫通付加能力を持つ《激昂のミノタウルス》によりガンガン戦闘ダメージを与えられるため、《追い剥ぎゴブリン》との相性は抜群。

代表的なカード

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