ダメージステップ/Damage Step †
ダメージ計算を行い、戦闘結果を導き出すステップです。
ダメージステップが終了すると再びバトルステップに戻ります。
(公式ルールブック バージョン 1.0 より引用)
ダメージステップでは、基本的にモンスターの攻撃力・守備力を増減させる効果を持つカードと、カウンター罠以外は発動することができません。
またこれらのカードが発動できるのは、ダメージステップが始まり、ダメージ計算が始まるまでの間のみです。
裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、ダメージステップでそのモンスターをリバースし表側守備表示にします。
その後、そのモンスターの守備力を確認しダメージ計算に移ります。
攻撃された裏側守備表示のモンスターが『このカードがリバースした場合』に発動できる効果を持つ場合、その効果の初動と処理はダメージ計算を行った後になります。
この時、フィールドのモンスターを対象として発動する効果だった場合には、ダメージ計算によって破壊が確定したモンスターを対象とする事はできません。
(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)
ダメージステップ内の5つのタイミング †
ダメージステップは、以下の5つの段階を経て進行する。
それぞれのタイミングの詳細は各リンク先を参照。
- ダメージステップ開始時
- 「ダメージステップ時」および「ダメージ計算を行わず」と記されているカードの効果、モンスターの攻撃力・守備力を変化させる効果の発動が可能。
- ダメージ計算前
- 裏側守備表示モンスターをリバース。
「ダメージステップ時」および「ダメージ計算前」と記されたカードの効果、モンスターの攻撃力・守備力を変化させる効果の発動が可能。
- ダメージ計算時
- 「ダメージ計算時に」と記されたカードの効果の発動が可能。
- ダメージ計算後
- 「ダメージを受けた時」「戦闘を行った時」などと記されたカードの効果およびリバース効果の発動が可能。
- ダメージステップ終了時
- 戦闘破壊されたモンスターを墓地へ送る。
「戦闘で破壊された時」などの効果を発動が可能。
- これら5つのタイミングの内ダメージ計算前以外のタイミングでは、原則として1度しかチェーンを組む事ができない。
ただし、これらのタイミングで効果が発動した場合、そのチェーン処理後に「(直前の処理の)処理後」というタイミングが追加で発生する。
これは上記5つのどのタイミングとも扱われず、基本的に直前の処理に誘発する誘発効果やカウンター罠以外は発動出来ない。
この「処理後」タイミングの優先権を双方放棄しない限り、タイミングが勝手に次へ進む事はない。(ダメージ計算時除く)
- 改めて記述すれば、ダメージステップで発動できるカードは以下の通りである。
(当然、テキストでダメージステップ中のみに発動タイミングが限定されたカードは、下記の条件に関係無く発動可能である。)
各々の一覧は、各該当ページ参照。
なお「発動」ではなく「適用」である永続効果・ルール効果はいずれも有効である。
- ダメージステップの処理の途中でモンスターが場を離れた場合、戦闘はそこで終了である。
マスタールール3導入前のダメージステップの処理を以下に記す。
- ダメージステップ開始時(リバース前)
この段階ではまだ攻撃対象となった裏側表示モンスターはリバースしない。
《一撃必殺侍》、《忍者マスター SASUKE》、《N・グラン・モール》、《ミスティック・ソードマン LV2》、《ナノブレイカー》等リバース前の誘発効果の発動タイミング。
「攻守増減のクイックエフェクト」の発動タイミングが発生する。
何らかの効果処理直後にクイックエフェクト発動のタイミングはある。
- ダメージ計算前(リバース後)
この段階で攻撃対象となった裏側表示モンスターがリバースする。
(リバース効果等は、この時点ではまだ処理しない。)
次に様々なカードの永続効果(《軍神ガープ》、《レベル制限B地区》、《最終突撃命令》、《レベル制限A地区》による表示形式の変更を含む。)、ルール効果が適用される。
《スフィア・ボム 球体時限爆弾》、《ドリルロイド》、《魔鏡導士リフレクト・バウンダー》等のダメージ計算前に発動する誘発効果の発動タイミング。
この時、《収縮》等の「攻守の増減のクイックエフェクト」の発動タイミングが再発生する。
何らかの効果処理直後にクイックエフェクト発動のタイミングがある。
《収縮》等「攻守の増減のクイックエフェクト」にあたる各種効果が発動できるのはここまで。
- ダメージ計算時
《ガード・ブロック》、《サイファー・スカウター》、《クリボー》など「ダメージ計算時」と明言されているカードの効果の発動タイミング。
《オネスト》、《サイコ・コマンダー》等、ダメージステップ中のみ発動可能な効果はこのタイミングまで発動できる。
(ダメージステップ以外にも発動可能な増減効果、例えばフリーチェーンの《収縮》《突進》などの発動は不可)
このタイミングの効果処理直後にはあらゆるクイックエフェクトは発動できない。
一度しかタイミングがない為、複数発動する場合はチェーンする形でしか不可能である。
- 攻撃力・守備力の確定
攻守変動のチェーン処理を行う前からダメージ計算時の永続効果の効果の適用が開始される。
《摩天楼 −スカイスクレイパー−》などは、ダメージ計算開始時に条件を満たしていなくても、チェーン処理中に条件を満たした時点で効果の適用が行われる。
《邪神アバター》・《邪神ドレッド・ルート》などは、チェーン処理によって攻守が変動すると、それに連動してこれらの永続効果によって攻守を再計算する。
(複数の永続効果が同時に適用されている際に計算を行う場合、どの効果から先に処理するかは各カードのページを参照)
そして確定した攻守でダメージ計算を行う。
- ダメージ数値確定
貫通効果や戦闘で破壊されない効果(戦闘ダメージ0)の効果の適用。
- 戦闘ダメージの発生
ライフから戦闘ダメージの数値を減算する。
- 戦闘破壊確定(永続効果の効果の適用)
戦闘によるモンスターの破壊が確定。
破壊が確定したモンスターの永続効果は適用されなくなる。
また戦闘破壊を条件にした永続効果(《混沌の黒魔術師》、《冥界の魔王 ハ・デス》等)の効果の適用が確定する。
戦闘中に「対象をとる効果」を受けた《魂を削る死霊》やリバースした《雷電娘々》《G・コザッキー》などはこの時期を待って自壊することになる。
- ダメージ計算後
《天空騎士パーシアス》、《冥府の使者ゴーズ》、《門前払い》等の戦闘ダメージを与えた(受けた)事による誘発効果が(チェーンを組んで)発動する。
また、《マシュマロン》、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》等の誘発効果の発動タイミングでもある。
「2.」のタイミングで《魔鏡導士リフレクト・バウンダー》が相手にダメージを与えている場合、このタイミングで自壊の誘発効果が発動する。
- 戦闘結果・リバース効果、リバースした際の誘発効果の発動
リバース効果、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》等のリバースした際の誘発効果、《異次元の女戦士》等の戦闘を行った際の誘発効果が発動する。
ここまではフィールド上でモンスター効果が発動された扱いになり、《D−HERO Bloo−D》、《レインボー・ヴェール》、《スキルドレイン》等の無効化範囲に入る。
- ダメージステップ終了時(戦闘破壊確定モンスターがフィールドを離れる・離れたタイミング)
この段階で戦闘破壊されたモンスターはフィールドから離れる。
(《究極封印神エクゾディオス》、《混沌の黒魔術師》の場合、自身のルール効果によってゲームから除外される。)
この際に《閃光の追放者》、《光の追放者》、《次元の裂け目》、《マクロコスモス》の効果が処理される。
その後、《ジュラック・グアイバ》、《幻獣の角》、各種リクルーター、《棺桶売り》等の戦闘破壊した(された)事による誘発効果が発動する。
また、《龍骨鬼》、《古代の機械掌》等の「ダメージステップ終了時」誘発効果の発動のタイミングでもある。
フィールド外で発動されたモンスター効果は《D−HERO Bloo−D》、《レインボー・ヴェール》、《スキルドレイン》等で無効化されない。
《サクリファイス》等の戦闘破壊身代わりは、ここで身代わりを処理する。
なお「ダメージステップ終了時」の時点では、まだダメージステップ中であると扱う。(09/08/01)
各タイミングで同時に複数のカードが発動した場合、優先順位に従った順序でチェーンを組む事になる。
補足 †
関連カード †
ダメージステップ開始時を参照。
ダメージ計算前を参照。
ダメージ計算時を参照
ダメージ計算後を参照。
ただしリバースモンスターおよびリバースした時に発動する効果は、それぞれのページを参照。
戦闘ダメージ関連のカードは戦闘ダメージ・戦闘ダメージを与えた・戦闘ダメージを与えるを参照。
ダメージステップ終了時を参照。
ただし以下の効果はそれぞれのページを参照。
ダメージステップ中のみ発動可能なカード †
―ステータスの増減を含むカード
※テキスト上では「ダメージステップ時」と記されているが、ダメージステップ開始時およびダメージ計算前でしか発動できない。
ダメージステップ中にも発動可能なカード †
―ステータスの増減を含むカード
※ダメージステップ開始時およびダメージ計算前でのみ発動可能。
―その他ダメージステップ中にも発動可能なカード
――効果モンスターの誘発即時効果
――通常罠
――カウンター罠
関連リンク †
FAQ †
Q:《BF−蒼炎のシュラ》でセット状態の《メタモルポット》を攻撃しました。
《メタモルポット》の効果で《暗黒界の龍神 グラファ》を捨てた場合、どのように効果処理を行いますか?
A:《メタモルポット》のリバース効果の効果処理後、別チェーンブロックで《暗黒界の龍神 グラファ》の効果が発動します。
その後、戦闘破壊された《メタモルポット》が墓地へ送られた時に《BF−蒼炎のシュラ》の効果が発動します。(12/11/16)
Q:《ネオス・ワイズマン》が《キラー・トマト》を戦闘破壊しました。
2体とも効果を使う場合、この2つの効果はチェーンを組んで処理されますか?
A:チェーンを組んで処理をします。(12/08/01)
Q:カウンターのない《巨大戦艦 クリスタル・コア》が《キラー・トマト》と戦闘を行った場合、それぞれの効果はどのように処理されますか?
A:2つのチェーンブロックでチェーンを組み処理します。
強制効果である《巨大戦艦 クリスタル・コア》の誘発効果がチェーン1、任意効果である《キラー・トマト》の誘発効果がチェーン2となります。(09/08/01)
Q:《キラー・トマト》の効果で《終末の騎士》を特殊召喚し、効果を発動した場合、ダメージステップ中に発動したとして扱われますか?
A:はい、ダメージステップ中に発動した扱いとなります。(12/08/01)
Q:ダメージステップ終了後、直接エンドステップへ移行することはできますか?
A:できません。バトルステップへ移行します。(11/01/09)
Q:「ダメージステップ開始時」「ダメージ計算前」「ダメージ計算時」「ダメージ計算後」「ダメージステップ終了時」のうち、チェーンブロックを1度しか作ることができないタイミングはどれですか?
A:「ダメージ計算前」以外のステップは、全て1度しかチェーンブロックを作る事はできません。(14/03/26)
Q:《スターダスト・ドラゴン》・《シューティング・クェーサー・ドラゴン》・《神光の宣告者》等の「発動」を無効にする誘発即時効果をダメージステップ中に発動できますか?
A:はい、発動でき、ダメージ計算時でも発動できます。(14/03/26)
Q:《シューティング・スター・ドラゴン》・《フォトン・ストリーク・バウンサー》・《武神器−ヘツカ》等の「効果」を無効にする誘発即時効果をダメージステップ中に発動できますか?
A:いいえ、発動できません。(14/03/26)