#contents

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*チェーン(公式用語)/Chain [#le54f9e6]

***チェーンとは? [#f8f1ac3b]
 「チェーン」とは、魔法や[[罠カード]]などの応酬をスムーズに解決するためのシステムで、1枚の[[カードの発動]]に対応して別のカードを[[発動]]させる行為のことをいいます。~
 カードが[[効果]]を[[発動]]した時、[[相手]][[プレイヤー]]はそれに対して、必ずチェーンするチャンスを与えられます。~
 ここで[[相手]]がチェーンするかどうかを確認せずに、処理を進めてしまわないように注意してください。~
 [[相手]]がチェーンをした場合、今度は[[自分]]がチェーンをすることが可能になります。~
 [[相手]]がチェーンしなかった場合は、[[自分]]のカードを[[自分]]自身でチェーンすることも可能です。~
 こうしてチェーンは可能な限り積み重ねることができ、おたがいにチェーンをしなくなった時、最後にチェーン[[発動]]されたカードから順に処理していきます。~

***チェーンのしくみ [#a7466d00]
 最初に[[発動]]したカードを「チェーン1」とし、チェーン[[発動]]するごとにチェーン2、チェーン3…と積み上げられていきます。~
 チェーン[[発動]]が終了すると[[効果]]の処理に入り、最後に[[発動]]したチェーンから順に処理を行っていきます。~

***チェーンの例 [#n6d9df3d]
-[例][[プレイヤー]]Aが[[《大嵐》]]を使用したのに対応し、[[プレイヤー]]Bが[[《マジック・ジャマー》]]を[[発動]]。~
さらに[[プレイヤー]]Aが対応し、[[《盗賊の七つ道具》]]を[[発動]]しました。~
―この場合チェーンは以下のように積まれます。―~
--チェーン3…[[《盗賊の七つ道具》]]([[スペルスピード]]3)
[[《マジック・ジャマー》]]の[[効果]]を[[無効]]にする。~
--チェーン2…[[《マジック・ジャマー》]]([[スペルスピード]]3)
[[《大嵐》]]の[[効果]]を[[無効]]にする。~
--チェーン1…[[《大嵐》]]([[スペルスピード]]1)
[[フィールド]]上の[[魔法・罠>魔法・罠カード]]を全て[[破壊]]する。~

 まず、チェーン3の[[《盗賊の七つ道具》]]を最初に処理し、[[《マジック・ジャマー》]]の[[発動]]が[[無効]]になります。~
 次にチェーン2の[[《マジック・ジャマー》]]の処理ですが、先の[[《盗賊の七つ道具》]]の[[効果]]で[[不発]]に終わりました。~
 したがって[[《マジック・ジャマー》]]の[[効果]]で[[無効]]にされるはずだった、チェーン1の[[《大嵐》]]の[[効果]]は無事処理され、最初の目的通り、[[フィールド]]上の[[魔法・罠>魔法・罠カード]]はすべて[[破壊]]されました。~

***チェーンできない行動 [#c598b31e]
 チェーンは[[カード>カードの発動]][[(効果)の発動>効果の発動]]に対して行う行動です。~
 「[[モンスターの各種召喚>モンスターの召喚]]」「[[リリース]]」「[[コスト]]」は[[カード>カードの発動]][[(効果)の発動>効果の発動]]ではないので、これに対してチェーンをすることはできません。

 (以上、公式ルールブック Version 3.0 より引用)

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-[[優先権]]も合わせて参照。~

-ひとたびチェーンが積み終わり逆順処理に入ったならば、その一連の処理が全て終了するまで他の[[カード]]を割り込ませ[[発動]]することはできない。

-[[モンスターの召喚]]に対しての[[《神の宣告》]]等は、チェーンではなく「そのタイミングでの[[発動]]」でしかない。~

-この「チェーンに乗らない([[チェーンブロック]]を作らない)[[効果]]」の区別が曖昧であり、似た[[効果]]にもかかわらずチェーンに乗るカードと乗らないカードがあったりする。~
チェーンに乗る乗らないでルール論争を巻き起こすこともあり、[[《光と闇の竜》]]など複雑な[[効果]]を持つカードを使用する際は、事前にチェーンに乗るかどうかを調べておいたほうがよい。

--たとえば、[[《神の恵み》]]と[[《魂吸収》]]。~
[[テキスト]]は似ているが、前者は[[ドロー]]した瞬間にチェーンを作らず即座にライフを500[[回復]]するが、後者は[[除外]]を含む全ての処理が終了した後にチェーンが発生しライフを500[[回復]]する。

-[[CYBERDARK IMPACT]]以降ではチェーン数が[[効果]]に関係するカードが収録されている。~
→「[[チェーンカード]]」参照~

-[[チェーンを積む]]には、幾つか存在するルールに従わなければならない。~
[[「する」と「できる」]]・[[誘発効果]]・[[スペルスピード]]なども参照。

**チェーン処理後の墓地送りについて [#b4255b59]
 [[通常魔法]]、[[速攻魔法]]、[[通常罠]]などは基本的に[[発動]]→処理終了後、ルールによって[[墓地送り>墓地に送る]]になる。~
 [[チェーン]]処理が起きたときには、その一連のチェーンが全て終了した時点で全て同時にルールによって[[墓地に送られる>墓地に送る]]。~
 [[チェーン]]処理時には[[魔法&罠カードゾーン]]にこれらのカードも存在することになり、破壊対象に選ぶことは可能である。~
 他方で、チェーン処理途中で「[[《サイクロン》]]などで[[破壊]][[対象]]にされた」場合、結果「[[《サイクロン》]]などで破壊される」ので終了時点では[[フィールド]]に既に無いことになる。~

-[[通常魔法]]において例外は[[《光の護封剣》]]などである。~
また、[[通常罠]]の例外は[[《鎖付き爆弾》]]などである。~
いずれも効果処理後も[[フィールド]]に残り続ける[[効果]]を有するためである。

-効果処理後[[墓地]]送りが確定している[[魔法カード]]・[[罠カード]]は[[手札]]・[[デッキ]]に戻る事が出来ない。

-「チェーン処理が終わってから、カードは[[墓地]]に送られる」~
この部分を間違えると、[[《仕込みマシンガン》]]や[[《スタンピング・クラッシュ》]]などの処理で損をすることもあるので覚えておこう。~
もちろん、チェーン処理の途中で別のカードにより[[フィールド]]を離れている場合([[《非常食》]]の[[コスト]]やチェーン処理中[[《サイクロン》]]による[[破壊]]など)を除く。~

**チェーンを組む順番 [#v6269318]
***[[優先権]]とチェーンの組み方 [#o18e1479]
 [[優先権]]が移らない行動([[優先権]]を参照)直後に[[ターンプレイヤー]]は[[優先権]]を行使して「[[クイックエフェクト]]または[[モンスター]]の[[起動効果]]」を発動することができる。~

 [[カード]]・[[効果]]の[[発動]]、あるいは[[優先権]]を放棄した後は、[[優先権]]は[[相手]]に移り、[[相手]]が[[クイックエフェクト]]を[[発動]]するかどうか選択することができる。~
 [[相手]][[プレイヤー]]が何か[[発動]]、あるいは[[優先権]]の放棄をした後、改めて[[ターンプレイヤー]]は[[クイックエフェクト]]を[[発動]]することができる。~
 [[お互い]]が[[優先権]]を放棄した場合、チェーンが組まれていればチェーン処理、なければ、[[ターンプレイヤー]]が[[フェイズ]]の移動などをすることができる。~
 [[相手]]に[[確認]]せずに[[クイックエフェクト]]を連続で[[発動]]した場合、[[巻き戻し]]をしなければならないことがある。~

 いずれにしても、第2ブロック以降で[[効果]]を発動した場合、一つ目に[[発動]]した[[効果]]は第1チェーンとして扱い、以下[[優先権]]を交互に移しながら[[クイックエフェクト]]のチェーンを組み、効果処理時に逆順で処理する。~
 第2チェーンを組まない限り、一つめの[[発動]]は第1チェーンとして扱わず、「チェーンが発生した」事にも為らない。

 もちろん、[[スペルスピード]]の速いものの[[発動]]後に遅いものは[[発動]]できない。~

***複数の[[誘発効果]]のチェーンの組み方([[同時に複数のカードが発動した場合]]) [#z947ec4e]
 複数の[[誘発効果]]、[[リバース効果]]が同時に発動した場合、[[チェーンブロック]]を組んで処理することになる。~
 一時的に[[スペルスピード]]は無視される。

 その際、チェーンブロックを組む優先順位が存在し、

+[[ターンプレイヤー]]の[[発動]]する[[強制>強制効果]]の[[誘発効果]]及び[[リバース効果]]
+非[[ターンプレイヤー]]の[[発動]]する[[強制>強制効果]]の[[誘発効果]]及び[[リバース効果]]
+[[ターンプレイヤー]]の[[発動]]できる[[任意>任意効果]]の[[誘発効果]]
+非[[ターンプレイヤー]]の[[発動]]できる[[任意>任意効果]]の[[誘発効果]]

 の順序で組む。~
 更に同じタイミングの[[誘発効果]]が複数あった場合、任意の順番でチェーンを組むことができる。~

-[[墓地]]で[[強制発動]]する[[誘発効果]]のある[[暗黒界]]を[[自分]]がABC3枚、[[相手]]がDEF3枚と[[お互い]]が持っていた場合に[[《手札抹殺》]]を[[発動]]する。~
この場合、[[効果]]のチェーンは、[[自分]]がABCの順番を決定してから、[[相手]]がDEFの順番を決める。~
例えばABCDEF、あるいはBCAEDFのような順にチェーンが組まれ逆順に処理されていく。~

-[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]の[[強制>強制効果]]の[[誘発即時効果]]はチェーンを組み終わった直後にしか[[発動]]せず、直前以外を[[無効]]化できない。~
一番最後が[[モンスター効果]]でなかったときについては[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]のFAQ参照。

-かつて「[[墓地]]誘発は別に更に前に[[チェーン]]を組む」という裁定があったのだが、現在ではその裁定が存在しない様子である。~
つまり、[[《クリッター》]]をリリースし[[《雷帝ザボルグ》]]を[[召喚]]した場合、かつては、[[《クリッター》]]→[[《雷帝ザボルグ》]]の順にしかチェーンが組めなかったが、現在では逆順でも可能ということになる。~

-これらの[[チェーンブロック]]を組むことが終了した直後は、その他の[[強制効果]]がある場合にこれをチェーンした後、[[発動]]できる[[クイックエフェクト]]を[[優先権]]に従って組んでいくことになる。~

--最後の[[効果]]を[[発動]]させた[[プレイヤー]]から[[優先権]]が移動してその[[相手]]に[[優先権]]がある。~

**備考 [#xad67686]

-「[[チェーンブロック]]を作る[[効果]](例:[[誘発効果]])」と「[[チェーンブロック]]を作らない効果(例:[[永続効果]])」の両方が処理される場合について。~
この場合、まず「[[チェーンブロック]]を作らない[[効果]]」を処理してから「[[チェーンブロック]]を作る[[効果]](例:[[誘発効果]])」の[[チェーンブロック]]を作り、それ処理する。

--例:[[《つまずき》]]と[[《レベル制限A地区》]][[発動]]中に[[レベル]]3以下の[[モンスター]]を[[召喚]]。~
この時、まず「《レベル制限A地区》(チェーンに乗らない)」の[[効果]]を適用する。~
そしてその後で「[[《つまずき》]](チェーンに乗る)」の[[効果]]が[[チェーンブロック]]を作るので、それを処理する。~
再び[[《レベル制限A地区》]]が適用され、[[攻撃表示]]になる。

>[[攻撃力]]上昇系[[フィールド魔法]]と[[《王虎ワンフー》]]の関係は、上記と少し違うので注意。~
[[フィールド]]に出た時点で[[攻撃力]]が上昇しているとして考えるので、もしその上昇後の[[攻撃力]]が1400を超過していたならば、[[《王虎ワンフー》]]の[[誘発効果]]は「[[発動]]すらしない」。~
([[攻撃力]]が1400より高い[[モンスター]]を[[召喚]]した、と考える)~
また、[[《DNA改造手術》]]で[[機械族]]を指定していた場合、それ以外の[[種族]]の[[モンスター]]を[[特殊召喚]]しても「[[機械族]]を[[特殊召喚]]した」ということになる。~
([[《サイバー・サモン・ブラスター》]]等に関係)~
このように、[[種族]]・[[属性]]・[[レベル]]等「[[モンスター]]自身の情報」に関する場合は注意を要する。

-チェーン処理の途中(つまり最後以外)で条件を満たしたカードの処理について。~
[[強制効果]]は、一連のチェーン処理を終えてから新たに[[チェーンブロック]]を発生させる。~
[[任意効果]]は[[タイミングを逃す]]。~

-[[強制発動]]の[[誘発即時効果]]について。~
これが[[発動]]する場合、[[誘発効果]]のチェーンが組み終わった後、「優先的にこれが[[チェーン]]に積まれてから」他の[[カード]]は[[チェーン]]可能になる。
--[[《光と闇の竜》]]存在中に[[魔法カード]]を[[発動]]したとする。~
この場合まず「[[チェーン]]1:[[魔法カード]]」「[[チェーン]]2:[[《光と闇の竜》]]」と必ず積まれ、他の[[カード]]はそれ以降に[[チェーン]]することとなる。~
つまり、[[チェーン]]1の[[魔法カード]]に対し[[《神の宣告》]]は[[発動]]することすらできない。~

-コナミのゲーム作品においてー~
ゲームでは[[誘発効果]]のチェーンの優先順位があらかじめ決められており、プレイヤーが順番を選ぶことはできない。

**関連リンク [#t0646b88]
-[[優先権]]
-[[チェーンブロック]]
-[[フリーチェーン]]
-[[チェーンカード]]

-[[タイミングを逃す]]([[チェーン]]の組み方の説明もある)
-[[同時に複数のカードが発動した場合]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック>http://www.yugioh-card.com/japan/howto/index.html]]

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*チェーン(カードの名前)/Iron Chain [#xab44668]
 [[CROSSROADS OF CHAOS]]で登場した「[[&ruby(チェーン){C};>C]]」と名のついた[[モンスター]]群。~
 [[デッキ破壊]][[効果]]または[[バーン]][[効果]]を持つ[[モンスター]]が多い。~
 [[ビートダウン]]、[[デッキ破壊]]、[[バーン]]と三つの戦術が混在してるが、とにかく属する[[モンスター]]の数が少ないため、扱いは難しい。~

-[[英語名]]は、「鉄の鎖」の意味。~
ただ単に「Chain」にしたのでは、幾つか無関係なカードがカテゴリー入りしてしまうのでこうなったと思われる。~
ちなみに[[イラスト]]では体の一部が鎖になっているか、鎖を身に付けているのがほとんどである。~
([[《C・コイル》]]は「コイル」を「チェーン」と解釈するなら含まれる)~

-名前に「[[C]]」に「チェーン」とルビが付いている[[モンスター]]が対象である。~
[[コクーン]]やカタカナで「チェーン」、「[[C]]」以外の文字に「チェーン」とルビが付いているカードは対象にならない。

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sにおいて収容所の所長・鷹栖が使用する[[モンスター]]群。~
ゲストキャラ同然のキャラの使用した[[カード]]群が全てOCG化されることは、アニメGXの頃から考えると非常に稀である。~
詳細は、各ページを参照のこと。~

**関連リンク [#zfb4ea64]
―「&ruby(チェーン){C};」と名のついた[[モンスター]]
-[[《C・コイル》]]
-[[《C・シューター》]]
-[[《C・スネーク》]]
-[[《C・リペアラー》]]

-[[《C・ドラゴン》]]

―「&ruby(チェーン){C};」に関する[[効果]]を持つ[[カード]]
-[[《ポイズン・チェーン》]]

―その他のリンク
-[[《パラライズ・チェーン》]]

-[[カードの名前]]