*デッキ/Deck [#top]
 「デッキ」とは、[[自分]]が[[デュエル]]で使用する[[カード]]の束の事です。~
 40枚以上60枚以下の枚数で準備します。~

**デッキの作り方 [#deckmaking]
 デッキは以下のルールを守れば、[[自分]]の好みの[[カード]]を使って自由にデッキを作る事が可能です。~

-デッキの[[カード]]枚数は40枚以上60枚以下~
-[[同じ名前のカード>同名カード]]は3枚まで
-公式の大会で使用するデッキの場合、[[禁止・制限カード]]などの大会規定に沿って構築する。~

 <デッキを作る際のコツ>~
-できるだけ[[カード]]の枚数が40枚になるようにしてみよう~
枚数が多くなると狙いの[[カード]]が引きにくくなり、作戦が立てづらくなるためです。~
-オススメの割合は[[モンスター]]20枚、[[魔法>魔法カード]]10枚、[[罠>罠カード]]10枚~
最初は[[モンスター]]・[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]をバランスよく入れたデッキを作るのが勝利への近道です。~
-[[レベル]]5以上の[[モンスター]]の枚数に注意しよう~
[[レベル]]5以上の[[モンスター]]には強力な[[カード]]も多いですが、[[召喚]]が少し難しい[[カード]]も多くあります。~
切り札となる[[モンスター]]を決めて、[[レベル]]5以上の[[モンスター]]の枚数をなるべく少なくすると、より戦いやすくなります。~
(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)
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#contents
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**解説 [#abstract]
//山札としてのデッキを解説する項でありデッキタイプの話は場違い

-構築する段階での[[カード]]の束の事も、他のTCGにおける「山札」にあたるものも「デッキ」と呼称する。~
また、[[サイドデッキ]]や[[エクストラデッキ]]と明確に区別する必要がある時は、俗に「[[メインデッキ]]」と呼ぶ事もある。~

-[[テキスト]]上での「デッキ」は[[メインデッキ]]のことを指す。~
つまり、''「デッキの[[カード]]を○○する」と書いてあるときは、基本的に[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を選択することはできない。''~
--例:[[《おろかな埋葬》]]で[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を[[墓地へ送る]]ことはできない。~
//--例外:[[《連鎖破壊》]]・[[《連鎖除外》]]は[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を[[破壊]]できる。~

-[[カード]]を[[デッキに戻す]]場合、「[[デッキの一番上]]に[[置く]]」「[[デッキの一番下]]に[[戻す]]」等の例外を除き、デッキに戻した後[[シャッフル]]しなければならない。~
なお、「デッキの中から○○を探して[[デッキの一番上]]に[[置く]]」([[サーチ]]する)場合は過程でデッキ内を確認しているため、[[カード]]を抜き出した後にデッキを[[シャッフル]]し、その後[[カード]]を[[置く]]手順になる。~

-プレイ中に[[自分]]や[[相手]]の残りデッキ枚数を確認する事は可能だが、その際はデッキを置いたまま上から滑らせて確認する。~

--特定の[[カード]]の[[ドロー]]確率や[[デッキ切れ]]を案じる際などでは重要な数字なのだが、デッキ・[[エクストラデッキ]]・[[手札]]・[[モンスターゾーン]]・[[魔法&罠ゾーン]]([[ペンデュラムゾーン]])・[[フィールドゾーン]]・[[墓地]]・[[除外]]の8ヶ所の[[カード]]配置場所の中で、「デッキの[[カード]]数」を参照する[[カードの効果]]は、極端に数が少ない。~
[[《隣の芝刈り》]]が登場するまではそういった[[カード]]は皆無であり、[[相手]]にデッキの残り枚数を確認された場合、[[デッキ切れ]]を狙っている可能性が高いと見て間違いなかった。~

-[[ノーリミットデュエル>ショップデュエル#nolimit]]で海外版[[カード]]を使用する場合は、事前に「日本語版の[[テキスト]]が確認できるもの」を準備しなければならない。~
詳しくは[[公認大会規定]]を参照。~

-「[[メインデッキ]]の[[カード]]枚数はできるだけ40枚程度にしておく」というのは、遊戯王[[OCG]]のセオリーの1つである。~
[[確率]]の面からみるとこれは理に適っており、考え無しにデッキ枚数を増やすと勝率は落ちる。~
これはデッキとして狙う特定の動きが行える[[カード]]を、[[使用]]できない可能性が高くなるためである。~
アニメ5D's公式サイトのデュエルワンポイントレッスンTurn27を見ると解りやすい。~

--ただし、[[キーカード]]が[[手札]]で重複すると困る[[【除去ガジェット】]]や[[【水精鱗】]]では、それらを同時に引く可能性を減らすため、あえてデッキ枚数を増やす場合がある。~
また[[【マジカルエクスプロージョン1キル】]]のように、特殊なギミックのために[[カード]]枚数が非常に多くなるデッキもある。~
[[環境]]に入るようなデッキは[[サーチ]]手段や[[ドロー]]手段が多いためデッキ枚数を増やすデッキもあるが、逆に特定の[[カード]]があれば勝てるデッキもあり、2極化している。~
また第9期からは[[サーチ]][[カード]]及び[[サーチ]][[カード]]を[[サーチ]]できる[[カード]]が増加した事によって[[事故]]の可能性は格段に減っており、上記の同時に引く確率を下げることも考慮し、45枚前後が最も安定するというデッキも増加している。~

--デッキ枚数を減らす場合、単純にデッキ内の[[カード]]の枚数・種類が減るため「特定の状況に弱くなる(対抗できる[[カード]]をデッキに入れる余地がなくなる)」「[[デッキ破壊]]に弱くなる」といった[[デメリット]]も僅かながら存在する。~

-[[テキスト]]に「[[自分]]」「[[相手]]」「[[お互い]]」と明記されていない場合―~
「デッキから〜を[[手札]]に[[加える]]、[[特殊召喚]]する。」等と表記されている場合、そのデッキとは[[自分]]のデッキの事を指す。~
また、「[[デッキに戻す]]」と表記されている場合で、元々の[[持ち主]]が[[自分]]でない[[相手]]の[[カード]]を[[コントロール]]してその[[カード]]を[[デッキに戻す]]場合は、元々の[[持ち主]]である[[相手]]の[[デッキに戻す]]。~
[[サーチ]][[効果]]や[[リクルート]][[効果]]等で「[[自分]]のデッキから」と表記されるのが通例であったが、[[ORDER OF CHAOS]]から「デッキから」と省略されるようになった。~
これ以降に再録された[[カード]]も、この表記に倣って[[エラッタ]]されている。~

//-商品として売られているデュエルディスクも、多少仕様の違いはあれどデッキ枚数を40枚にすることが前提として作られている。

//-Vジャンプで[[公開]]された流星デッキは39枚であった。~
//デッキは40枚以上60枚以下である必要があり、これではルール違反である。

-[[公式で推奨・実施されている>http://www.yugioh-card.com/japan/howto/speedduel/]][[スピードデュエル]]ではデッキ枚数が20枚ちょうどに設定されているため、既存のいくつかの[[カード]]が非常に扱いにくくなっていたり、またその逆の例も存在する。~

-マスターガイド3では主要なデッキのタイプとして[[ビートダウン]]・[[バーン]]・[[ロック]]・[[デッキ破壊]]・[[特殊勝利]]の5つが挙げられている。

-現在のルールではデッキ枚数の上限は60枚とされているが、この規定ができたのは2008年の[[マスタールール]]からで、[[新エキスパートルール]]までは上限が存在しなかった。~

--歴史上存在できた最も枚数の多いデッキは8739枚。~
[[新エキスパートルール]]廃止時点で存在した、[[メインデッキ]]に入る[[無制限カード]]2888種、[[準制限カード]]12種、[[制限カード]]51種を全て限界まで搭載するとこの枚数になる。~
なお、[[禁止・制限カード]]を無視した場合のデッキ枚数は8937枚である。~

-原作・アニメにおいて―~
初めてデッキという言葉が使われたのは「DEATH-T編」の「遊戯vs海馬」戦。~
それ以前は「山」「山札」「[[手札]]」と呼んでいた。~
また、「[[手札]]」の呼称は「決闘者の王国編」でもたびたび使用されている。~

--多くのキャラクターは1種類のデッキをその都度構築し直しているが、原作・アニメDMのキースや、アニメGXの万丈目や三沢のように複数の種類のデッキを持つ者もいる。~
特に三沢は、([[神属性]]を除く)6[[属性]]それぞれのデッキと十代[[対策>メタ]]用のデッキの計7種類を所持していることを公言しており、うち3種を作中で使用している。~
アニメ5D'sに登場する多くのデュエリストは、ライディング用とスタンディング用の合計2つを所有している。~

--特定の[[カード]]には世界の創造に関わる、封印装置の鍵と言った設定があるようなものも多いが、デッキにもそういった設定がある事も多い。~
アニメGXの[[サイバー・ダーク]]はサイバー流道場に封印されているという設定があり、アニメ5D'sの[[時械神]]は選ばれた聖者のみが扱えるデッキらしい。~
また、アニメ5D'sのセキュリティは支給されたデッキを使用しているが、その中でも格上の特殊追跡部隊には[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]や[[《ゲート・ブロッカー》]]等が含まれたより強力なデッキが支給されている。~

--大幅な[[デッキ破壊]]が行なわれる回では登場人物のデッキ枚数を確認できるが、多くの場合は40枚丁度であることがわかる。~
アニメ5D'sでは、「アポリアvsZ-ONE」戦で遊星が使われた[[カード]]の枚数から残りのデッキ枚数を計算していたが、最初からアポリアのデッキが計40枚であることを前提にしており、デッキ枚数=40枚ということが相当メジャーなようだ。~
また、バトルシティなどの作中の大会ではデッキ枚数が40枚とルールで決められていることもある。~
ただし、[[デュエル]]前に[[カード]]を追加したり[[デュエル]]中に[[カード]]が増える事で、41枚以上になる事もある。~
デッキの枚数が重要になるケースは稀であるため、基本的に画面表示はされず、[[デッキ切れ]]寸前になった際にのみ「あと○枚」と口頭で確認されることが多い。~
例外的に、アニメGXの「十代vsエックス」戦では、途中から[[ライフポイント]]と同じデザインのウィンドウでデッキ枚数の表示が行われていたほか、アニメ5D'sの「チーム5D's vs チームユニコーン」戦ではピットクルーのノートPCに、アニメSEVENSの「ルークvs洗井」ではルークのデュエルディスクにデッキ枚数の表示が行われるシーンがある。~

---「バトルシティ編」のバトルロイヤルでは、[[ターン]]の順番を決める為に[[デュエル]]前に[[モンスターカード]]1枚を予め抜き出しており、39枚で[[デュエル]]を行っている。~

---劇場版『光のピラミッド』の「闇遊戯vs海馬⇒アヌビス」戦では、特にそれらしい理由もなく闇遊戯のデッキ枚数が41枚であった。~
40枚であった場合、海馬の[[デッキ破壊]]により闇遊戯は敗れていたのでその辻褄合わせだろう。~

---アニメDMのダーツは30枚以上の[[カード]]を使用した後にも多くの[[カード]]がデッキに残っていた。~
彼の切り札の[[《蛇神ゲー》]]は[[デッキトップ]]から10枚の[[カード]]を[[墓地へ送らな>墓地へ送る]]ければ[[攻撃]]できないので、設定上デッキ枚数を多くしていた可能性が高い。~
(因みに放送当時の[[OCG]]ルールではデッキ枚数の上限は無かったのでルール上は問題ない。)~

---遊戯王SEVENSにおいて、セルフ[[デッキデス]][[カード]]を多用するユウガが60枚[[デッキ]]を組んでいる事に周囲が驚く場面がある。~
アニメ作品で(ゲーム準拠の)枚数上限まで[[デッキ]]を嵩増ししているケースは初めてで、[[デッキ]]枚数を増やす[[デメリット]]も同じ場面で説明されており、[[ラッシュデュエル]]が題材となるSEVENSの世界でも他作品同様に40枚デッキが標準的であるようだ。~

--アニメARC-Vでは遊矢の中のユートの感情が強く表れるとデッキが入れ替わる現象が起きている。~
ただ、デッキの中には遊矢の[[カード]]も確認できるため、作中での「入れ替わる」という表現よりはデッキが混ざるといった方が正しい。~

--漫画ARC-Vの「零児vsアイザック」戦では、零児の[[罠カード]]《ゼロ・グラヴィテーション》の[[効果]]によって「[[お互い]]のデッキを一つとして扱う」状況が発生している。~
零児は混合デッキとなった中からアイザックの[[モンスター]]を[[リクルート]]する[[効果]]を活用し、逆転へとつなげた。

--アニメ5D'sでは、収容所送りにされるとデッキを没収されてしまう。~
一方、ARC-Vのシンクロ次元における収容所では、収監される際でもデッキは没収されない。

--劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、童実野町ではデッキを所持していなければ住民登録ができないという衝撃的な事実が藍神によって語られている。~
この件に関し、このような規則を作った海馬を藍神は「狂った独裁者」と評している。~

--アニメVRAINS第6話では、遊作が自分がPlaymakerであることを隠す為にダミーのデッキを持ち歩いており、デュエル部の人間に公開している。~
デッキの内容を見た島からは、「お粗末なデッキ」と嘲笑されている。~
なお、デュエル部の部長は「デッキはデュエリストの魂」と発言しており、遊作のデッキを馬鹿にした島を叱咤している。~
またアニメVRAINS第25話のSNSの画面では、「指名[[ゴーファ>《野望のゴーファー》]][[ハンデス]]」や「[[活路>《活路への希望》]][[ベンケイ>《重装武者−ベン・ケイ》]][[ビート>ビートダウン]]」などデッキの通名らしきハンドルネームが多数確認できる。~

--アニメSEVENSのゴーハ市の図書館では書籍と同様にデッキが貸し出されており、劇中でも貸出デッキを用いて[[デュエル]]するシーンがある。

-コナミのゲーム作品において―~
デッキ上限枚数のない[[新エキスパートルール]]準拠のゲームでも最大枚数の制限がされている。~
プレイヤーデータ容量の制限のためであろう。~
作品によって数は異なるが、晩期は「40枚以上80枚以下」の場合が多かった。~
古い作品では「40枚」固定のものもあった。~
ゲーム作品では支給デッキや[[ストラクチャーデッキ]]といった、特定のデッキで戦う必要があるイベントがある。~

--[[DUEL TERMINAL]]で遊ぶことができる[[スピードデュエル]]のルールはデッキ枚数が10枚に設定されているため上記の[[スピードデュエル]]よりさらに影響が強く、既存の[[デッキ破壊]]を行う[[カード]]等の殆どが収録されていない。~
また、どちらかが[[ドローフェイズ]]に[[ドロー]]できなくなった場合でも[[デッキ切れ]]での敗北は起こらず、その時点で[[ライフポイント]]が多い方が勝利となる。

**関連カード [#card]
-別のページに控えた[[カード]]~
--[[デッキからモンスターを特殊召喚するモンスター>リクルーター]]
--[[デッキからモンスターを特殊召喚する魔法・罠カード>リクルート]]
--[[デッキからカードを手札に加えるモンスター>サーチャー]]
--[[デッキからカードを手札に加える魔法・罠カード>サーチ]]
--[[デッキからカードを発動するカード>発動#card1]]
--[[デッキからカードを除外するカード>除外#card5]]
--[[自分のデッキからカードを墓地へ送るカード>墓地を肥やす]]
--[[相手のデッキからカードを墓地へ送る・破壊・除外するカード>デッキ破壊]]
--[[カードをデッキに戻すカード>デッキに戻す]]
--[[カードをデッキの一番上に戻すカード>デッキの一番上#card]]
--[[カードをデッキの一番下に戻すカード>デッキの一番下#card]]
--[[チェーンブロックを作らずに自身をデッキに戻す>自壊]]

***その他のデッキに関する[[効果]]を持つ[[カード]] [#other]
-[[《離世召人形》]]

-[[《天変地異》]]
-[[《隣の芝刈り》]]

-[[《現世と冥界の逆転》]]

**関連リンク [#link]
-[[メインデッキ]]
-[[サイドデッキ]]
-[[エクストラデッキ]]

-[[デッキの一番上]]([[デッキトップ]])
-[[デッキの一番下]]([[デッキボトム]])
-[[デッキアドバンテージ]]
-[[デッキゾーン]]
-[[デッキパワー]]
-[[デッキ圧縮]]
-[[デッキ切れ]]
-[[デッキ破壊]]([[デッキデス]])
-[[デッキ融合]]

-[[主流デッキ]]
-[[ガチデッキ]]
-[[メタデッキ]]
-[[テーマデッキ]]
-[[デザイナーズデッキ]]
-[[ファンデッキ]]
-[[ストラクチャーデッキ]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:https://www.yugioh-card.com/japan/howto/#rule_book]]