*ブラフ/Bluff [#top] 英単語の「Bluff」が由来で、「虚勢、はったり、こけおどし」のこと。~ ゲームにおいては「相手の動揺を誘うために行うフェイント」を指す言葉として用いられる。~ [[デュエル]]では、[[自分]]の[[手札]]や[[セット]]された[[カード]]等の非[[公開]]の[[カード]]に何らかのアクションや言葉を加えて行われる。~ 特定の[[カード]]の存在を匂わせることで心理的にプレッシャーをかけ、[[相手]]のプレイングを抑制、あるいは誘導を狙うテクニックである。~ -ブラフの例 +[[モンスター]]を[[召喚]]しないことで、[[手札]]に[[《トラゴエディア》]]、[[《サイバー・ドラゴン》]]があるように推測させる。~ //+[[魔法&罠カードゾーン]]に多くの[[カード]]を出さないことで[[手札]]に[[《大嵐》]]があるように推測させる。~ +[[フィールド]]上に[[カード]]を出さないことで、[[手札]]に[[《冥府の使者ゴーズ》]]があるように推測させる。~ +[[魔法&罠カードゾーン]]に[[カード]]を[[セット]]する事で、[[《激流葬》]]や[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]、[[《神の宣告》]]等の厄介な[[罠カード]]を推測させる。~ +1[[ターン]]目に[[魔法&罠カードゾーン]]に大量の[[カード]]を[[セット]]する事で、[[《スターライト・ロード》]]や[[アーティファクト]]を警戒させ、[[全体除去]]を躊躇させる。~ +[[相手]]の行動時、(すぐに[[効果]]処理に移らず)[[手札]]を見ながら思案するそぶりを見せることで、[[《エフェクト・ヴェーラー》]]・[[《冥府の使者ゴーズ》]]・[[《オネスト》]]等の[[手札誘発]]を推測させる。~ +唐突に[[メインフェイズ]]の[[優先権]]を放棄し[[バトルフェイズ]]での[[効果の発動]]を匂わせることで、[[《PSYフレームロード・Ω》]]や[[《エフェクト・ヴェーラー》]]のような[[メインフェイズ]]にのみ[[発動]]できる[[カード]]を使うべきか[[相手]]に考えさせる。~ -限定的なブラフの例 +[[光属性]][[モンスター]]を[[攻撃表示]]で[[フィールド]]に出す事で、[[手札]]に[[《オネスト》]]があるかのように推測させる。~ +[[自分]]が[[鳥獣族]][[デッキ]]の場合、[[相手]]に[[伏せカード]]を[[《ゴッドバードアタック》]]であるように推測させる。~ +[[《E・HERO シャドー・ミスト》]]と[[伏せカード]]を[[フィールド]]に出すことで[[伏せカード]]が[[チェンジ]]であるかのように推測させる。~ +[[【アーティファクト】]]や[[【魔界劇団】]]で、ただの[[魔法・罠カード]]を[[相手]]によって[[破壊された]]場合に強力な[[効果]]を[[発動]]する[[カード]]と推測させる。~ +[[《爆導索》]]を見せることで[[相手]]のプレイングを拘束する。~ 遊戯王[[OCG]]にはノー[[コスト]]かつ特定の条件をみたすことで[[召喚]]・[[発動]]できる[[カード]]が豊富に存在するため、ブラフの「セオリー」とでも言うべき状態が多発しやすい。~ [[カード]]の知識がある者ほど影響力の高い[[カード]]の存在を想定してプレイングすることが多く、ブラフにかかりやすい。~ (もちろん、知識のない初心者は何の警戒もせずに行動して自ら墓穴を掘ることも多いが)~ 上級者は多くの情報を考慮した上で最善と思われるプレイングをし、相手が仕掛けてきたブラフを無意味なものにさせることもしばしばである。~ -ブラフを成功させるには、それまでの試合展開もさることながら、表情や仕草などの心理戦や言葉による誘導が必要不可欠。~ これが[[TCG]]の醍醐味でもあり、[[CGI>デュエルCGI]]や[[ゲーム作品>ゲーム付属カード]]では味わえない駆け引きである。~ ただし、これらはあくまでも心理戦の範疇でなければならないので、行き過ぎないように注意が必要である。~ 例えば、意図的にルールを間違えたり、[[相手]]をせかしたり、[[公開情報]]について嘘を付いたりするのは反則行為に当たる。~ (詳しくは[[大会罰則規定]]及び[[禁止事項と大会中のマナー>公認大会規定#d6fdb5de]]を参照。)~ -1回の[[攻撃]]で[[ライフ]]を0にするタイプの[[1ターンキル]]を狙う[[【未来オーバー】]]等の[[デッキ]]には特に有効に働く。~ [[1ターンキル]]に失敗すると、その[[モンスター]]を奪われ逆転されるなどのリスクが大きいため、[[相手]]の[[伏せカード]]を徹底的に[[除去]]する必要が出てくるためである。~ 一方で[[下級モンスター]]を主力とする[[【E・HEROビート】]]等の[[デッキ]]に対しては、そのリスクが少ないため抑止力は高くない。~ こちらに対しては、逆に[[フィールド]]に[[カード]]を1枚も出さず、[[《冥府の使者ゴーズ》]]を警戒させた方が効果的。~ -原作・アニメにおいて―~ ブラフを最も使いこなしたデュエリストと言えば、やはり闇遊戯であろう。~ ゲームの達人である闇遊戯にとって、心理戦は最も得意とするところである。~ 「決闘者王国編」では、闇のプレイヤーキラー、舞にブラフを行っている。~ 前者では[[《カードを狩る死神》]](原作仕様)に対し[[罠カード]]を[[セット]]、後者では舞の[[攻撃]]を躊躇させるために[[《モンスター回収》]]を[[セット]]してやり過ごしている。~ その後も闇遊戯は「バトルシティ編」やアニメオリジナルでも度々ブラフを仕掛け、高い成功率を誇った。~ --アニメGXでは「クロノスvsカミューラ」戦で、カミューラが《不死のワーウルフ》を囮とした。~ 「ヨハンvsギース」戦においては、ギースが[[《貪欲な壺》]]を[[セット]]するという典型的なブラフを行ったが、ヨハンの目は欺けなかった。~ --アニメ5D'sの「遊星vsボマー」戦においては[[《ジャイアント・ボマー・エアレイド》]]の[[破壊]][[効果]]を巡って熾烈な読み合いが繰り広げられた。~ 「クロウvsボマー」戦においてクロウがわざと[[伏せカード]]の[[効果]]を宣言していたのも一種のブラフである。~ そして宣言通りの[[カード]]であった際にボマーが「ブラフ」という単語を使用している。~ ちなみに同[[デュエル]]では、クロウがマニュアルモード(第1コーナーを先に通過した[[プレイヤー]]が先攻になるライディング・デュエルの方式)を利用したドライビングテクニックとしてのブラフを仕掛けている。~ --アニメZEXALの「アストラルvsカイト」戦では、カイトがブラフとして[[通常魔法]]《フォトン・ハリケーン》を[[セット]]し、アストラルの[[エクシーズ召喚]]を躊躇わせることに成功した。~ 「遊馬vs鉄男」戦(想像内)では鉄男が[[装備魔法]]を[[セット]]している。~ アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};の「遊馬vsアストラル」戦では、[[攻撃]]が通れば敗北する状況で遊馬がわざと[[《ガガガガンマン》]]で[[《No.39 希望皇ホープ》]]に[[自爆特攻]]を行い、アストラルに[[《No.39 希望皇ホープ》]]の[[効果]]を使わせる事に成功している。~ このプレイングを、アストラルは「勝敗さえブラフに使った」と評している。~ --アニメARC-Vの「遊矢&黒咲vsグロリア&グレース」戦では遊矢が1[[ターン]]目に[[《死者蘇生》]]をブラフで[[セット]]したが特に役に立たなかった。~ だが、この[[タッグデュエル]]は味方との[[フィールド]]も共有してるのでブラフではなく、黒咲に使用させる意図で伏せた可能性も考えられる。~ --遊戯王Rでの「海馬vs天馬夜行」戦では、海馬が夜行の[[伏せカード]]をブラフと推測した。~ --漫画GXでは「三沢vsマッケンジー」戦で、三沢はマッケンジーが[[セット]]しながら発動しなかった[[カード]]をブラフと誤認することになった。~ (実際は[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]で、レジーはあえて勝利を捨てたためにわざと[[発動]]しなかった)~ 「響みどりvsマッケンジー」戦では、マッケンジーがみどりの[[攻撃]]を防ぐために[[カード名]]を宣言しながら[[セット]]している(実際にはルール違反である)。~ 「十代vsマッケンジー」戦では、マッケンジーは十代が[[セット]]した[[罠カード]]《ディフェンド・ヒーロー》をブラフと判断して放置したが、これが敗因の一つとなった。~ --漫画ARC-Vの「遊矢vs素良」戦では、素良が「病気の妹を零児に人質に取られている」と嘘をついて遊矢に[[罠カード]]の[[発動]]を躊躇わせている。~ 偽の写真まで用意する手の込みようであり、変則的とも言えるブラフであったが、ユーリにはあっさり見破られている。~ **関連リンク [#link] -[[公開情報]] -[[情報アドバンテージ]] -[[用語集]]