ブラフ/Bluff

 英単語の「Bluff」が由来で、「虚勢、はったり、こけおどし」のこと。
 ゲームにおいては「相手の動揺を誘うために行うフェイント」を指す言葉として用いられる。

 デュエルでは、自分手札セットされたカード等の非公開情報カードに何らかのアクションや言葉を加えて行われる。
 特定のカードの存在を匂わせることで心理的にプレッシャーをかけ、相手のプレイングを抑制、あるいは誘導を狙うテクニックである。

  1. モンスターを展開しないことで、《トラゴエディア》《SRメンコート》といった手札誘発を警戒させる。
  2. フィールドカードを出さないことで、手札《冥府の使者ゴーズ》があるように推測させる。
  3. 腐った通常魔法をとりあえずセットしておくことで、厄介な罠カードに誤認させる。
  4. 一度に大量の伏せカードセットすることで《スターライト・ロード》アーティファクトを警戒させ、全体除去を躊躇させる。
  5. 相手の行動時、すぐに効果処理に移らず手札を見ながら思案するそぶりを見せることで、《エフェクト・ヴェーラー》《幽鬼うさぎ》《オネスト》等の手札誘発を推測させる。
  6. 唐突にメインフェイズ優先権を放棄しバトルフェイズでの効果の発動を匂わせることで、《PSYフレームロード・Ω》《エフェクト・ヴェーラー》のようなメインフェイズにのみ発動できるカードを使うべきか考えさせる。
  7. (特にカジュアルプレイで)《破壊輪》《地獄の扉越し銃》のようなチェーンで妨害できるコンボを匂わせ無駄にフリーチェーン効果を使わせるため、前者の発動優先権を真剣に確認する。
  1. 攻撃力の低い光属性モンスター攻撃表示フィールドに残しておくことで、《オネスト》を警戒させる。
  2. 【鳥獣族】で弱小モンスターと一緒に伏せカードを残すことで、《ゴッドバードアタック》を警戒させる。
  3. 《E・HERO シャドー・ミスト》伏せカードフィールドに出すことで伏せカードチェンジであるように推測させる。
  4. 【アーティファクト】【魔界劇団】で、伏せカードが「相手によって破壊された場合」を発動条件として強力な効果発動するカードであるように推測させる。
  5. 《爆導索》を見せることで相手のプレイングを拘束する。
  6. 上記のような、ふつう特定のコンボデッキでしか使わないハイリスクハイリターンなカードを関係ないデッキピン挿しし、デッキを誤認させつつプレイングを拘束する。

 遊戯王OCGには特定の召喚条件発動条件を満たせばノーコストプレイできるカードが豊富に存在するため、それらの条件に基づくブラフの「セオリー」とでも言うべき状態が多発しやすい。
 特に「重いまたは妨害が容易だが通れば強い」カードコンボは多く、そういったカードを見せるだけでも相手にプレッシャーをかけることができる。
 カードの知識がある者ほど影響力の高いカードの存在を想定してプレイングすることが多く、ブラフにかかりやすい。
 (もちろん、知識のない初心者は何の警戒もせずに行動して自ら墓穴を掘ることも多いが)
 上級者は多くの情報を考慮した上で最善と思われるプレイングをし、相手が仕掛けてきたブラフを無意味なものにさせることもしばしばである。

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