*ミラーマッチ [#cb80c48a]
*ミラーマッチ [#top]
 同じコンセプトを持つ[[デッキ]]同士の[[デュエル]]の事。~
 似た構成であれば、純粋な引きとプレイングの勝負となる。~
 似た構成であれば、[[先攻]][[後攻]]の選択結果、および純粋な引きとプレイングの勝負となる。~

 [[自分]]の[[デッキ]]の最も強力な[[コンボ]]をさせないためのプレイングが必要となり、[[自分]]の[[デッキ]]を深く研究している事が勝利への鍵となる。~
 また[[相手]]の[[デッキ]]から新しい戦術を発見でき、勉強にもなるだろう。~
 その[[デッキ]]の最も強力な[[コンボ]]をさせないためのプレイングが必要となり、その[[デッキ]]を深く研究している事が勝利への鍵となる。~
 また[[相手]]のプレイングから新しい戦術を発見でき、勉強にもなるだろう。~

 [[フィールド魔法]]のような両[[プレイヤー]]に影響を与える[[カード]]を使う場合は特に注意を要する。~
 [[フィールド魔法]]のような両[[プレイヤー]]に影響を与える[[カード]]を使う場合は相手に恩恵を与えることになるため、使用タイミングを見計らう必要がある。~
 また、[[コントロール奪取]]などで[[相手]]の[[カード]]を利用し優位に立つことも戦術の一つ。~
 その裏を返せば、[[相手]]にも[[自分]]の[[カード]]を利用されやすいとも言える。~
 切り札を出したら[[相手]]に奪われて利用された、では笑えない。~

 特に難しい戦いとなるのが、[[【暗黒界】]]や[[【ネクロフェイス】]]同士のミラーマッチである。 ~
 前者の場合は[[《手札抹殺》]]や[[《メタモルポット》]]は、[[相手]]の[[手札]]がない時に[[発動]]したり、後者の場合はなるべく[[自分]]の[[ターン]]中に[[《ネクロフェイス》]]の[[効果]]を[[発動]]し[[相手]]の[[デッキを0枚>デッキ切れ]]にする等、深く考えたプレイングが必要となる。~
 また、[[【E・HERO】]]同士のミラーマッチも難しい戦いとなる。~
 [[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]や[[《フュージョン・ゲート》]]は相手にも利用される危険性があるので発動するタイミングに気をつけたい。~
 そして最も警戒が必要なのが[[《超融合》]]である。~
 自分の[[E・HERO]]同士で[[融合]]されれば、一気に戦況をひっくり返されてしまう。~
 [[【Sin】]]や[[【地縛神】]]もまた、難しいミラーマッチを強いられる。~
 お互いの主力[[モンスター]]が[[フィールド]]上に一体しか存在できないため、どちらが先に[[モンスター]]を展開するかどうかで戦況が大きく左右される。~
 裏を返せば、[[相手]]も[[自分]]の[[カード]]を利用しやすいため、[[コントロール奪取]]1枚で戦局を左右されやすい。~
 逆に、[[【フルバーン】]]を筆頭とする各種[[バーン]][[デッキ]]は、ミラーマッチであろうと殆どやることは変わらない。~

-[[環境]]がミラーマッチが多く予想されるようなものになった場合、[[種族]][[メタカード]]が多く使われる傾向にある。~
[[《方舟の選別》]]をはじめ、[[《No.46 神影龍ドラッグルーオン》]]といった扱いにくいような[[カード]]も搭載される事もある。~

-[[相手]]の[[同名カード]]を参照する[[《かなり魅湧な受注水産》]]・[[《ミラァと燐寸之仔》]]などミラーマッチを想定したデザインの[[カード]]が存在する。~
[[相手]]の[[属性]]・[[種族]]を参照する[[《No.29 マネキンキャット》]]・[[《機巧狐−宇迦之御魂稲荷》]]などは広義にミラーマッチ向けのデザインと言える。~

--[[《超融合》]]は登場時はミラーマッチでなければ[[相手]]の[[モンスター]]を利用することが難しかったが、[[融合素材]]の縛りの緩い[[融合モンスター]]が増加したことでミラーマッチでなくとも使用しやすくなった。~

-ミラーマッチになると特に苦戦するであろう[[デッキ]]はいくつか存在するが、大別すると以下のパターンに分類される。~

--''パターン1:[[キーカード]]が[[相手]]にも恩恵を与える・[[メタカード]]が[[自分]]にも[[刺さる]]''~

---[[【暗黒界】]]~
エンジンとなる[[《暗黒界の取引》]]・[[《手札抹殺》]]・[[《メタモルポット》]]が[[相手]]にも利用されるため[[発動]]しにくくなる。~

---[[【E・HERO】]]~
[[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]や[[《フュージョン・ゲート》]]は[[相手]]にも利用されることになり、[[《超融合》]]で[[自分]][[フィールド]]を一掃される危険性が常に付きまとう。~

---[[【サイバー・ドラゴン】]]~
[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]・[[《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》]]が[[お互い]]に[[刺さる]]ため、[[《サイバー・ドラゴン》]]や[[エクストラデッキ]]の[[モンスター]]を容易に展開できなくなる。~

---[[【閃刀姫】]]・[[【捕食植物】]]~
前者は[[お互い]]の[[《閃刀姫−レイ》]]を[[《閃刀機−ウィドウアンカー》]]や[[《死者蘇生》]]で奪い合い、後者は[[《捕食植物サンデウ・キンジー》]]・[[《プレデター・プライム・フュージョン》]]・[[《超融合》]]を[[発動]]し合う泥仕合と化す。~

---[[【ゴブリンライダー】]]~
[[お互い]]に[[相手]]の[[エクシーズ素材]]を奪い合う泥仕合になりやすく、かと言って[[エクシーズ召喚]]しなければ[[自分]]の展開も封じられるため、難しい試合運びとなる。~

---[[【ネクロフェイス】]]~
[[お互い]]の[[《ネクロフェイス》]]で[[お互い]]の[[デッキ]]が削られるため、通常より高速なゲーム展開になる。~
それに伴い、[[除外]]関連[[カード]]のプレイングパターンが増えるので、プレイングがより難しくなる。~

---[[【ラビュリンス】]]~
主力[[アタッカー]]かつ[[除去]]も困難な[[《迷宮城の白銀姫》]]の[[特殊召喚]]を[[お互い]]に手助けしてしまうため、膠着状態に陥りやすい。~

---[[【クシャトリラ】]]~
[[《クシャトリラ・シャングリラ》]]の[[効果]]を[[相手]]の[[スタンバイフェイズ]]に[[発動]]していた場合、[[相手]]は全ての[[クシャトリラ]][[モンスター]]で[[《クシャトリラ・アライズハート》]]の[[条件による特殊召喚]]が可能になる。~

--''パターン2:[[モンスター]]の召喚制限や[[キーカード]]の性質などから、先出しを許した側が大幅に不利となる''~

---[[【地縛神】]]・[[【Sin】]]~
お互いの主力[[モンスター]]が[[フィールド]]に一体しか存在できないため、どちらが先に[[モンスター]]を展開するかどうかで戦況が大きく左右される。~
[[【Sin】]]ミラーマッチの場合は[[《Sin Territory》]]で緩和できるが、それでも同名[[モンスター]]は[[フィールド]]に一体しか存在できない。~

---[[【壊獣】]]~
[[【地縛神】]]・[[【Sin】]]ほど一方的ではないが[[モンスター]]の存在に制限がかかる上、[[壊獣カウンター]]を奪い合うこととなる。~

---[[【アロマ】]]~
[[ライフ]]差で勝っているのが前提なため、[[先攻]]が大幅有利となる。~

---[[【終焉のカウントダウン】]]~
[[ビートダウン]]など他の勝ち筋に依存していない性質の[[デッキ]]である上、[[《終焉のカウントダウン》]]のカウントを止められる[[カード]]は現状存在しない。~
そのため、先に[[《終焉のカウントダウン》]]を[[発動]]した方が事実上勝利することになる。~

--''パターン3:他の[[デッキ]]に対して有効な[[キーカード]]が[[腐り>腐る]]、決定打を与えにくくなる''~

---[[【蟲惑魔】]]~
中核となる[[ホール]]・[[落とし穴]][[罠カード]]が[[お互い]]に効かず、逆に[[蟲惑魔]]以外の[[モンスター]]を展開するとこれらを[[発動]]される危険性が付きまとうため、通常以上に低速なゲーム展開と化す。~

---[[【ふわんだりぃず】]]~
[[特殊召喚]]や[[墓地]]利用を封じる妨害[[カード]]が軒並み[[腐って>腐る]]しまう上、[[《ふわんだりぃずと夢の町》]]の存在を[[お互い]]に警戒することとなる。~

---[[【御巫】]]~
お互いに[[反射ダメージ]]を与えられなくなり、汎用[[カード]]での戦いになってしまう。~

--''複合パターン''~

---[[【幻奏】]]~
[[耐性]]付与が得意なため、[[戦闘ダメージ]]を与えられなくなり泥仕合と化す。~
ただし、[[《アテナ》]]軸の場合は[[先攻]]が大幅有利。~

---[[【レプティレス】]]~
性質上、先に[[攻撃力]]0を生み出すと先に利用されるうえ、[[《レプティレス・ヴァースキ》]]も一体しか存在できないため、先に出されると戦況が大きく左右される。~

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」の「遊戯vsパンドラ」戦が該当する。~
原作・アニメDM「バトルシティ編」の「闇遊戯vsパンドラ」戦が初の該当例である。~
双方が[[《ブラック・マジシャン》]]使いであり、[[相手]]の[[カード]]を利用して勝負を決めると言うミラーマッチらしい展開であった。~
「ドーマ編」の「闇遊戯vs表遊戯(石の荒野の幻影)」ではミラーマッチを通り越し、途中まで[[お互い]]の[[手札]]が全く同じという展開であった。

--アニメGXの「十代vsエド・フェニックス」(2戦目)において[[【E・HERO】]]同士の[[デュエル]]として進行するかと思われたがそうはならなかった。~
「オブライエンvsミスターT(オブライエンの父に擬態)」は、共に[[【ヴォルカニック・バーン】]]を使用している。~
--アニメGXでは「オブライエンvsミスターT(オブライエンの父に擬態)」戦にて、[[【ヴォルカニック】]]のミラーマッチが展開された。~
また、「十代vsエド」(2戦目)の序盤は[[【E・HERO】]]同士の対決となった。~

--漫画GXの「十代vs響紅葉」戦において共に[[【E・HERO】]]を使用している。~
この時は[[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]の[[効果]]を[[お互い]]に利用したりするなどミラーマッチらしい展開が見られる。~
「響みどりvsレジー・マッケンジー」戦では、[[お互い]]に[[【天使族】]]だった為、[[《The splendid VENUS》]]の[[弱体化]][[効果]]が使えなかった。
--漫画GXの「十代vs紅葉」戦は完全な[[【E・HERO】]]のミラーマッチとなった。~
[[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]の[[効果]]を[[お互い]]に利用したりするなど、一進一退の消耗戦が繰り広げられるミラーマッチらしい展開となった。~
「響みどりvsマッケンジー」戦では、[[お互い]]に[[【天使族】]]だった為、[[《The splendid VENUS》]]の[[弱体化]][[効果]]が使えなかった。

--アニメ5D'sの「ジャックvs偽ジャック」(1戦目、2戦目)において、[[お互い]]に酷似した[[デッキ]]構成での[[デュエル]]が行われた。
--アニメ5D'sの「ジャックvs偽ジャック」(1戦目・2戦目)において、[[お互い]]に酷似した[[デッキ]]構成での[[デュエル]]が行われた。~
ジャックの[[デッキ]]を[[不正コピーしたカード>プロキシ]]をイリアステルが作成し、偽ジャックに使用させたため生じた結果である。~

--漫画5D'sの「遊星vsクロウ」戦は『シンクロ対決』と銘打たれ、[[《シンクロ・トランセンド》]]・[[《シンクロ・クリード》]]・《シンクロ・ミラージュ・アタック》といった三種の[[シンクロ]][[カード]]をお互いに使用した。~

--アニメZEXALシリーズでは、「キャッシーvsドッグちゃん」戦で両者共に[[【獣族】]][[デッキ]]を使用し、お互いに[[獣族]]の[[サポートカード]]を使用した。~
「凌牙vs璃緒」戦では[[【水属性】]]同士の[[デュエル]]となり、璃緒が[[発動]]した[[水属性]]サポートの[[フィールド魔法]]《&ruby(アイス・ファイヤー・ワールド){氷炎の世界};》の[[効果]]を凌牙も活用している。~
因みに、この[[デュエル]]は両者が[[エクシーズモンスター]]に[[レベル]]を付与して別の[[エクシーズ素材]]にするという動きを取っており、戦術面でも似通った面が見られた。~
「カイトvsミザエル」(3戦目)では[[ギャラクシー]]に関する[[カード]]を両者が使用しており、カイトは[[お互い]]の[[魔法・罠カード]]はほぼ同じだと予想していた。

--Dチーム・ゼアルの「遊馬vsマスター・イビル」戦では、アニメでは1枚ずつしか存在しない[[【希望皇ホープ】]]同士のミラーマッチという、漫画特有の珍しい対決がなされた。~
この[[デュエル]]では[[コントロール奪取]]からの[[エクシーズチェンジ>エクシーズ召喚#kasane]]といった、[[相手]]の[[カード]]を利用する攻防が繰り広げられた。~

--アニメARC-Vの「黒咲vsクロウ」戦ではお互いに[[闇属性]]・[[鳥獣族]]の使い手であったためほぼミラーマッチに近かった。

--アニメVRAINS2年目以降は[[サイバース族]]使いが飛躍的に増加したため、[[お互い]]が[[サイバース族]]の[[サポートカード]]を使用する[[デュエル]]が頻繁に見られた。~

--漫画OCGストラクチャーズの「ストロング十九vs恐竜司」戦では、十九は最新の[[【超越竜】]]、恐が従来型の[[【恐竜族】]]という新旧対決となっていた。

-コナミのゲーム作品において―~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2009>ゲーム付属カード#k2f9bcd5]]の世界大会ではミラーマッチが特に目立った。~
非常に多くの[[プレイヤー]]が[[【レスキューシンクロ】]]もしくは[[【ライトロード】]]を使用したためである。
--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2009>ゲーム付属カード#WCS2009]]の世界大会ではミラーマッチが特に目立った。~
非常に多くの[[プレイヤー]]が[[【レスキューシンクロ】]]もしくは[[【ライトロード】]]を使用したためである。~
--[[TAG FORCE6>ゲーム付属カード#TF6]]での遊星のシナリオでは&ruby(ゾーン){Z-ONE};がプレイヤーと遊星のタッグを相手に[[タッグデュエル]]する際に遊星の偽者をパートナーにしており、遊星の偽者は常にプレイヤーのパートナーである遊星とデッキ構成が同じになるように設定されているため変則的なミラーマッチとなっている。
--2023年の世界大会・マスターデュエルの部における決勝戦ラウンド2は[[【イシズティアラメンツ】>【ティアラメンツ】#Exchange]]同士のミラーマッチとなった。~
この試合では互いのイシズ[[モンスター]]がどちらの[[デッキ]]にも有利になることが指摘されたほか、[[《三戦の才》]]で[[《ティアラメンツ・キトカロス》]]を[[コントロール奪取]]された方の[[プレイヤー]]が[[《超融合》]]で素材として奪い返しつつ[[墓地]]の[[効果]]を[[発動]]するなど、ミラーマッチならではの熾烈な攻防が話題となった。~
さらにこの試合では、同一[[チェーン]]上で[[お互い]]が[[《ティアラメンツ・カレイドハート》]]を[[融合召喚]]しそして[[相手]]の[[《ティアラメンツ・カレイドハート》]]を[[バウンス]]し合う一幕があり、実況・解説役達からは「まさに鏡写し」「動きまでミラー」などと評された。~

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