昆虫族(こんちゅうぞく)/Insect

 ハチ・カマキリ・アリ・チョウ・トンボ・テントウムシ・カブトムシ・クワガタ・ゴキブリといった様々な昆虫をモデルとしたモンスターが属する種族
 BLAZING VORTEXまでで218種類が登場している。
 属性別では闇属性36体、光属性20体、地属性119体、水属性2体、炎属性5体、風属性36体。
 初期の頃の昆虫族モンスターはその殆どが地属性風属性のものも散見される程度だったが、現在では甲虫装機の影響で闇属性もやや多くなっている。

 種族としての特徴は、リクルーターサーチャーの層の厚さだろう。
 《共鳴虫》をはじめ、《共振虫》《ゴキポール》サポートカードでは《大樹海》《孵化》など、デッキから手札フィールドにこの種族を呼び込むためのカードは非常に多い。
 初期は《人喰い虫》《ニードルワーム》らをはじめとする、リバース効果モンスターが多く存在する種族として知られていた。
 トリッキーな効果を持つモンスターも多く、様々な場で相手を妨害する「G」シリーズはその代表例である。
 他にも《寄生虫パラサイド》《スカラベの大群》などのサイクル・リバース、クセの強いサーチ墓地肥やしを両立する《魔導雑貨商人》公開する事でライフゲインを行う《黄金の天道虫》など、一風変わった効果を持つものがある。
 また、そのイメージとは裏腹にステータスの高い下級モンスターも多い。
 《電動刃虫》《地雷蜘蛛》《ナチュル・スパイダーファング》《アーマード・フライ》といった高攻撃力デメリットアタッカーを多く擁する他、通常モンスターも優秀なモンスターが揃っており、【デミスドーザー】はその層の厚さが利点となった例である。

 環境で活躍したモンスターとしては、一時代を築いた甲虫装機デッキを問わず高い採用率を誇る《増殖するG》が真っ先に挙げられる。
 しかしそれ以外では様々なデッキ落とし穴と共に出張されていた《トリオンの蟲惑魔》が存在する程度で、種族としては総数の割にマイナーな部類に入る。
 現在は禁止カードだが、過去には《レベル・スティーラー》【シンクロ召喚】系統のデッキで猛威を奮っていた。
 更に遡れば、【デッキ破壊】キーカードである《ニードルワーム》や、墓地を肥やす手段がまだ少なかった頃には《魔導雑貨商人》コンボパーツとして重宝されていた時代もある。

 種族サポートの発展は早く、《インセクト女王》《インセクト・プリンセス》を中心に様々なカードが古くから存在していた。
 しかし、この頃は全体的にカードパワーが低いため、この時期の【昆虫族】《DNA改造手術》《虫除けバリアー》《トゲトゲ神の殺虫剤》を用いる【種族操作】の要素が強かった。
 第4期になってアルティメット・インセクトシリーズや、軽い召喚条件と高い攻撃力を持つ《デビルドーザー》といった強力なモンスターが登場。
 古参の《ドラゴンフライ》に加え、《共鳴虫》《ゴキポン》《ダニポン》といった様々なサーチャーリクルーターも次々と登場し、種族統一に明確な意味が見出せるようになった。
 第6期では《大樹海》の登場により種族デッキとしての個性は着々と濃くなり、他種族より遅れながらも《インフェルニティ・ビートル》《地底のアラクネー》の登場により、シンクロ召喚を戦術として組み込めるようになる。
 ついに第7期では凶悪な種族統一テーマの【甲虫装機】が登場し、環境でも認知されるようになった。
 また、第6期の登場以来じわじわと数を増す「G」シリーズも上位デッキに常に潜んでおり、モチーフにふさわしい隠然たる存在感を環境で保っている。
 第10期には昆虫族通常モンスターに関するカードが複数登場した他、クローラーB・Fといった新カテゴリの登場によりエクストラデッキも幾分か充実するようになった。

 とはいえリクルーターサーチャーも多くが被破壊時に発動する効果であるため、アドバンテージ獲得能力とは裏腹に展開力は他種族と比較してもそこまで高くはない。
 単独で戦線を担えるような汎用性のある効果を持つモンスターも未だ少なく、課題も残っていると言える。

関連リンク

―現在禁止カードである昆虫族モンスター

―昆虫族に関連する効果を持つカード

―素材に昆虫族を指定するモンスター

―昆虫族トークン

―昆虫族罠モンスター

―昆虫族のチューナー

―昆虫族のペンデュラムモンスター

―昆虫族の融合モンスター

―昆虫族の儀式モンスター

―昆虫族のシンクロモンスター

―昆虫族のエクシーズモンスター

―昆虫族のリンクモンスター

―昆虫族のシリーズモンスター

―昆虫族メタ

―その他のリンク