* 紙 [#r91d41b4]
 使い道がほとんどない、あるいはまともに機能しない[[カード]]の俗称。~
 「カードではないただの紙」という蔑称である。~

 基本的に「明らかな[[上位互換]]が存在するような性能が低い[[カード]]」を指す。~
 使い道に乏しく[[デッキ]]構築の段階から採用しづらい[[カード]]である。~
 同じ意味で「ゴミカード」や「産廃」という俗称もあるが、より悪意のある蔑称である。~

 もしくは[[プレイ]]中に、[[召喚条件]]や[[発動条件]]を満たせていなかったり、[[カードの効果]]により[[召喚]]や[[発動]]を封じられている、いわゆる「死に札」となっている状態の[[カード]]のことも指す。~
 (有用な[[カード]]ではあるが、[[デュエル]]中の状況により一時的に使えない[[カード]]となっている)~

 「紙」の例には以下のようなものが挙げられる。~
-[[相手]]の行動または[[手札事故]]といった事により[[腐っている>腐る]][[カード]](例:前者なら[[《大天使クリスティア》]]が存在している時の[[特殊召喚モンスター]]、後者なら初手に来てしまった[[《RUM−七皇の剣》]]など)
-対応[[カード]]が[[禁止カード]]である[[カード]](例:唯一の対象である[[《サンダー・ボルト》]]が[[禁止カード]]の[[《避雷針》]]など)
-特定の[[カード]]がいないと使えず、[[効果]]も強力ともいえない[[カード]](例:[[《進化の繭》]]が必要な上に[[《進化の繭》]]より大幅に弱くなった上に[[通常モンスター]]以下の能力である[[《ラーバモス》]]など)
-全く使えない訳ではないが使う必要性が特にない[[カード]](例:次の[[ターン]]の[[相手]]の[[表示形式]]変更を封じるだけの[[《催眠術》]]など)
-完全[[下位互換]]である為に需要のない[[カード]](例:[[《昇天の角笛》]]という完全[[上位互換]]が存在する[[《ライト・バニッシュ》]]や、[[《八式対魔法多重結界》]]という完全[[上位互換]]が存在する[[《フォースフィールド》]]など)
-[[ステータス]]の低すぎる初期の[[通常モンスター]](例:[[レベル]]5で[[攻撃力]]1350の[[《レオ・ウィザード》]]や同じく[[レベル]]5で[[攻撃力]]1550の[[《モリンフェン》]]など)

-[[カード]]をあまり持たない初心者の[[プレイヤー]]が、[[デッキ]]枚数の下限である40枚を埋めるために仕方なくこのような[[カード]]を採用することはよくある光景である。~
その場合、まずは[[ストラクチャーデッキ]]等で[[汎用性]]の高い[[カード]]を揃えていきたい。~

-これも全くの初心者が構築した[[デッキ]]にありがちだが、コンセプトが明確に定まらず、まともに[[回らない>回転]][[デッキ]]を「紙束」と表現することがある。~
[[シナジー]]を全く考えずに[[カード]]を選んだ[[デッキ]]など、[[デッキ]]と呼ぶにはあまりにお粗末な場合に使用される。~
--初期の[[ストラクチャーデッキ]]は「キャラクターの使用した[[カード]]だけで商品を作らないといけない」都合上、個々の[[カード]]はともかく、[[デッキ]]としてはほとんど紙束状態となることを余儀なくされていた。~
流石に公式側もこの状況を憂慮したのか、第4期以降は[[デュエリストパック]]という新たな枠組みを作り、[[ストラクチャーデッキ]]は明確なコンセプトに従って構築するようになった。~

-普通の使い方をするのが困難で紙と評されることがある[[カード]]でも、正当な使い道以外を模索すれば利用価値を見出せることもある。~
具体的には、「[[《マシンナーズ・ギアフレーム》]]から呼べ、[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]にかからない[[《マシンナーズ・フォートレス》]]の[[手札コスト]]として役立っている[[《マシンナーズ・フォース》]]」など。~
--そのような使用法すら見当たらないような[[カード]]であっても、[[手札コスト]]に[[使用]]するなど、最低限の利用法が無い訳ではない。~
無論紙でない[[カード]]でも同じことはでき、[[魔轟神]]のようにより適したものが存在することも確かなので、ほとんどこじつけの範疇に入るが。~
無論紙でない[[カード]]でも同じことはでき、[[魔轟神]]のようにより適したものが存在することも確かではある。~
その一方で[[エクシーズ召喚]]等、従来にない新しい召喚方法の登場により[[《機皇神龍アステリスク》]]等のように正当な使い方以外の使われ方で活路を見出す[[カード]]も存在する。~
そうした[[カード]]との[[コンボ]]や[[シナジー]]を開拓し「様々な[[カード]]の活路を見出す」行為も遊戯王OCGの醍醐味といえる。~

-これから出てくる[[カード]]により、[[メタカード]]、ひいては[[環境]]に姿を現す[[カード]]に化ける可能性があるのは、[[ネタ]]と同様。~

-これらの[[カード]]が[[Super]]以上の[[レアリティ]]でパックに入っている場合、そのパックの[[地雷]]等と呼ばれる。~
[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]にて[[Ultra]]で登場した[[《寄生虫パラサイド》]]等がいい例である。~

-[[カード名]]に「神」と付いていながらも著しく扱いづらい場合、「神なのに紙だ」などと揶揄されることがある。~
[[《ラーの翼神竜》]]・[[《地縛神 Wiraqocha Rasca》]]・[[《機皇神龍アステリスク》]]など、当てはまる[[カード]]は多い。~
これらの[[カード]]のほとんどは原作で強力すぎる能力を持ち、[[OCG]]化に当たって[[弱体化]]され過ぎたのが原因となっている。~
これら程ではないが、[[セイヴァー]]や[[極神]]等に対しても「手間と見返りが釣り合っていない」としてこの手の大型[[モンスター]]の[[カテゴリ]]も同様に揶揄されるケースがある。~
しかし「紙」とは本来「出せず、使い道すら見出せない」レベルのものに対しての蔑称であり、出しにくい大型カードを馬鹿にする目的で使って良いものでもない。~
その一方で最近では [[《エルシャドール・ウェンディゴ》]] や[[《ティンクル・セイクリッド》]]、 [[《アポクリフォート・カーネル》]] 等が「既存のカードより[[性能>効果]]や[[汎用性]]が乏しい」という理由だけで上記同様揶揄されるケースも散見される。~

-原作・アニメにおいて―~
サテライトとシティという階層構造が物語の軸になっていた初期のアニメ5D'sでは、シティ側の人間がサテライトの住民を蔑むのと同様、サテライト出身者が用いる[[カード]]に関しても「ゴミ」だの「クズ」だのと蔑視する風潮があった。~
5D'sに限らず、原作やアニメでは低[[レアリティ]]の[[カード]]や低[[ステータス]]の[[カード]]を紙くず同然に扱う人物が特に敵サイドの人物が多く描かれている。~
//また、それらのキャラが捨てた、あるいは馬鹿にした[[カード]]を味方サイドの人物が活用して[[デュエル]]で打倒し、相手は改心、または没落するというのも恒例行事である。~
--また、[[《クリボー》]]をはじめとして、[[レベル]]や[[攻撃力]]が低い[[モンスター]]は強力な[[効果]]を持っていても「弱いカード」と思われる風潮がある。~

**関連リンク [#s947f02f]

-[[腐る]]

-[[ネタ]]

-[[用語集]]