*《サイバーポッド/Cyber Jar》 [#top]
 効果モンスター(禁止カード)
 星3/闇属性/岩石族/攻 900/守 900
 リバース:フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
 その後、お互いにデッキの上からカードを5枚めくり、
 その中のレベル4以下のモンスターを全て表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
 それ以外のカードは全て手札に加える。

 [[Pharaoh's Servant −ファラオのしもべ−]]で登場した[[闇属性]]・[[岩石族]]の[[下級>下級モンスター]][[リバースモンスター]]。~
 [[リバースした]]場合に[[フィールド]]の[[モンスター]]を全て[[破壊]]し、[[お互い]]に5枚ずつ[[カードをめくって>カードをめくる]]、その中に[[レベル]]4以下の[[モンスター]]があれば全て[[特殊召喚]]し、それ以外の[[カード]]は全て[[手札]]に[[加える]][[誘発効果]]を持つ。~

 [[耐性]]を持たない[[モンスター]]を根こそぎ一掃する、強力な[[リセット]][[効果]]を持つ。~
 だが、この[[カード]]の真の脅威は「[[特殊召喚]]できなかった[[カード]]は[[手札]]に[[加える]]」[[効果]]にあり、[[1ターンキル]][[デッキ]]にて大量に[[手札]]を補充可能な[[カード]]として猛威を振るった。~
 特に、[[《浅すぎた墓穴》]]+[[《太陽の書》]]などでこの[[誘発効果]]を使い回し、徹底的に[[相手]]の[[手札]]を増やし[[《手札抹殺》]]でとどめを刺す[[【デッキ破壊1キル】]]の[[トリガー]]として活用された。~

 [[《メタモルポット》]]以上に[[相手]][[ターン]]での[[効果]][[発動]]は避けたい。~
 [[バトルフェイズ]]に[[発動]]した場合、最悪[[相手]]のラッシュ[[攻撃]]を喰らい、逆に[[1ターンキル]]されてしまう危険性もある。~
 また、[[《カオスポッド》]]との相性は最高で、被害拡大と[[《カオスポッド》]]の[[セット]]を同時に行う事ができる。~

-いくつか補足を列記する。~
--[[破壊]]されなかった[[モンスター]]がいたとしても、その後の処理を続行する。~
--[[デッキ]]枚数が残り5枚未満だった場合、即敗北にはならず、残りの[[デッキ]]を全て[[めくり>カードをめくる]]、その後の処理を続行する。
---もちろん、[[効果]]を[[発動]]した[[ターン]]内に決着をつけるか[[デッキ]]を[[回復]]させないと、次の[[ターン]]に[[デッキ切れ]]で敗北になる。~
--[[レベル]]4以下の「[[特殊召喚モンスター]]」「[[特殊召喚]]できない[[効果]]を持つ[[モンスター]]」は、[[手札]]に[[加える]]。~
--[[誓約効果]]などにより「本来[[特殊召喚]]されるべきだが、[[特殊召喚]]できなかった」[[モンスター]]は[[墓地]]に送られる。~

-第2期までは、[[特殊召喚]]する[[モンスター]]の[[表示形式]]について不明瞭で、さらに[[特殊召喚]]されなかった[[カード]]をどうするかの記述もなかった。~
後に[[エラッタ]]されるが、それが悲劇の始まりであった。~

-[[フィールド]]を徹底的に荒らす能力と上記の[[デッキ破壊]]能力を危険視され、[[00/11/01>禁止・制限カード/2000年11月1日]]と早くから[[制限カード]]に指定された。~
そして、[[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]に初代[[禁止カード]]の一員となる。~
[[04/09/01>禁止・制限カード/2004年9月1日]]に[[制限復帰]]するが、[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]に再び[[禁止カード]]に戻る事になった。~

--日本では長らく[[禁止カード]]の地位から動いていないが、海外では[[22/10/03>海外の禁止・制限カード/2022年10月3日]]に[[制限復帰]]されている。~

-[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]の[[コスト]]にもできた。~
[[《抹殺の使徒》]]に狙われた時などに、[[チェーン]]して[[コスト]]にするのは定番であった。~

-[[機械族]]を思わせる[[カード名]]や外見だが、[[種族]]は他の多くの[[ポット(ポッド)]]と同様に[[岩石族]]である。~
そのため、[[種族]]変更をしない限り[[サイバー]]の[[サポートカード]]の恩恵を受けることができない。~
一応[[サイバー]]は多数の[[下級モンスター]]を抱える[[カテゴリ]]であるため、[[シナジー]]自体は持っている。~

-間違えやすいが「ポッ''ト''」ではなく「ポッ''ド''」である。~

-原作・アニメにおいて―~
原作では登場しておらず、アニメ版でオリジナルエピソードの[[デュエル]]を中心に度々登場している。~
初登場は「遊戯vsキース」戦で、キースが使用。~
[[《エルフの剣士》]]の[[攻撃]]で[[リバース]]して[[《エルフの剣士》]]を[[破壊]]し、キースは[[《メカ・ハンター》]]と[[《陸戦型 バグロス》]]、遊戯は[[《シルバー・フォング》]]を[[特殊召喚]]した。~
[[【機械族】]]使いのキースの使用[[モンスター]]という事で、遊戯もこの[[カード]]を[[機械族]]として見ていたが、上記の通りこの[[カード]]は[[岩石族]]である。~
アニメ版の「海馬vsデュエルロボ」戦では、デュエルロボが使用。~
[[《ミノタウルス》]]の[[攻撃]]で[[リバース]]し、次の[[ターン]]に[[《青眼の白龍》]]を[[召喚]]する為の[[生け贄]]を[[フィールド]]に揃えた。~
しかし、海馬の[[フィールド]]にも[[下級モンスター]]が多数[[特殊召喚]]された事で、後に[[《オベリスクの巨神兵》]]の[[召喚]]を許す事になってしまう。~
「乃亜編」では「海馬vsビッグ5(大門)」戦で大門が使用。~
[[《スピア・ドラゴン》]]の[[攻撃]]で[[リバース]]して海馬の[[《ジャイアントウィルス》]]と[[《スピア・ドラゴン》]]を[[破壊]]し、大門は[[《お注射天使リリー》]]、海馬は[[《ブラッド・ヴォルス》]]と[[《ドル・ドラ》]]を[[特殊召喚]]した(ちなみに、これ以降の[[デュエル]]において[[カード]]の[[効果]]により[[守備表示]]で[[特殊召喚]]する場合、[[モンスター]]は[[表側守備表示]]になる)。~
この時、なぜか受けた[[貫通]][[ダメージ]]が100ポイント少なくなっている。~
その後の「闇遊戯vs乃亜」戦では、海馬の[[デッキ]]を合わせた遊戯が伏せ、[[《阿修羅》]]の[[攻撃]]で[[リバース]]され、乃亜のデッキマスター[[《天界王 シナト》]]を破壊しようとしたが、デッキマスター[[効果]]により失敗する。~
しかし[[手札]]を一気に補充し、[[《クリッター》]]と[[《磁石の戦士γ》]]を召喚して反撃の機会を造り上げた。~
さらに乃亜のデッキが[[スピリットモンスター>スピリット]]主体に変更されていたため、特殊召喚が不可能という点を突いて[[フィールド]]をがら空きにすることにも成功している。~
使用したのは遊戯だが、「海馬のこの[[カード]](=《サイバーポッド》)のおかげで勝てるかもしれない」という旨の台詞がある事から、海馬の[[デッキ]]に入っていたようである。~
--アニメにおいての[[破壊]][[効果]]の演出は以下のパターンが存在する~
---[[モンスター]]にノイズが走るパターン。~
「遊戯vsキース」戦が該当。~
---ビームを発射するパターン。~
「海馬vsデュエルロボ」戦が該当。~
---ハッチが開き[[モンスター]]を吸収するパターン。~
「海馬vsビッグ5(大門)」戦と「闇遊戯vs乃亜」戦が該当。~
--英語版アニメでは、85話で遊戯が[[デッキ]]調整のためにテーブルに置いてあった時と、乃亜編の海馬コーポレーションのカードデータリストでは何故か[[魔法カード]]になっていた。~

--アニメVRAINS第32話で島直樹が見ていたネットのハンドルネームの1つにこの[[カード]]の[[英語名]]である「サイバージャー」という名前が確認できる。~
他のハンドルネームが[[放送時の禁止カード>リミットレギュレーション/2017年10月1日]]の捩りであることを踏まえると、この[[カード]]が由来だろう。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM4では[[効果]]を持たない[[モンスター]]として登場。この[[カード]]の[[フレイバー・テキスト]]を読む事ができる。~
しかし、その内容は「スライムを入れると無限に増殖させる不思議なポッド」と、何故か[[《スライム増殖炉》]]のような設定になっている。~
後の作品では[[テキスト]]が変更されており、「未来の世界のポッド型ロボット。中には強力な爆弾が入っているらしい」という内容になっている。~

--DM5では、OCGより一足先に[[制限カード]]扱いになっている。~

**関連カード [#card]
-[[ポット(ポッド)]]

-[[《ブラック・ホール》]]

//―《サイバー・ポッド》の姿が見られる[[カード]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【デッキ破壊1キル】]]
--[[【三原式】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Pharaoh's Servant −ファラオのしもべ−]] PS-26
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-10
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-061 &size(10){[[Rare]]};
-[[公認大会賞品(2003年2月)>プロモカード#PC]] PC1-004 &size(10){([[N-Parallel]])};
-[[公認大会賞品(2003年2月)>プロモカード#PC]] PC1-004 &size(10){[[Normal]],[[N-Parallel]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP043 &size(10){[[Rare]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP038 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#faq]
Q:[[裏側表示]]の《サイバーポッド》が[[《異次元の戦士》]]の[[攻撃]]を受けた場合、両者は[[除外]]されますか?~
A:[[ターンプレイヤー]]の[[効果]]から[[チェーン]]に載せる都合上、まず《サイバーポッド》の[[効果]]から処理し両者共[[墓地へ送られる>墓地へ送る]]為、どちらも[[除外]]されません。

Q:[[戦闘破壊]]される数値の[[攻撃]]を受け[[リバース]]した場合、この[[カード]]は[[戦闘破壊]]される事になりますか?~
  それとも自身の[[効果]]で[[破壊]]される事になりますか?~
A:自身の[[効果]]により[[破壊]]されます。~
  その為、「[[戦闘破壊]]された[[モンスター]]」としては扱いません。

Q:[[特殊召喚]]は、どのような手順で行いますか?~
A:まずは[[ターンプレイヤー]]が、[[モンスター]]の[[表示形式]]を決定し[[特殊召喚]]します。~
  ただし、時間に若干のズレがあるものの、両者の[[特殊召喚]]は「同時に行われた」物として扱います。~
  「同時」扱いなので、[[ターンプレイヤー]]が[[結界像]]等を[[特殊召喚]]していても、[[相手]]の[[特殊召喚]]に制限は発生しません。

Q:[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]が[[フィールド]]に存在する時、《サイバーポッド》が[[リバース]]したらどうなりますか?~
A:[[効果]]が[[発動]]します。(10/08/06)

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//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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