*《シュトロームベルクの&ruby(きん){金};の&ruby(しろ){城};/Golden Castle of Stromberg》 [#top]
 フィールド魔法
 このカードのコントローラーは自分スタンバイフェイズ毎に
 デッキの上からカード10枚を裏側表示で除外する。
 除外できない場合このカードを破壊する。
 このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):自分メインフェイズに発動できる。
 「シュトロームベルクの金の城」のカード名が記されたモンスター1体をデッキから特殊召喚する。
 この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない。
 (2):相手モンスターの攻撃宣言時に発動する。
 その攻撃モンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 [[COLLECTORS PACK 2018]]で登場した[[フィールド魔法]]。~
 [[維持コスト]]を要求する[[効果外テキスト]]、[[デッキ]]から特定の[[モンスター]]を[[リクルート]]する[[効果]]、[[攻撃宣言]]した[[相手]][[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]を持つ。~

 [[スタンバイフェイズ]]に10枚の[[カード]]を[[デッキ]]の上から[[裏側表示で除外]]する[[維持コスト]]が発生する。~
 (1)の[[効果]]や関連[[カード]]での[[リクルート]]先を[[除外]]してしまう可能性があり、無視できない大きな[[デメリット]]となる。~
 [[維持コスト]]が発生する前に、こちらから[[フィールド魔法]]の張り替えや[[バウンス]]などで[[フィールド]]から離してしまえば回避できるため、基本的にはそういった戦術を併用していきたい。~
 それらが[[使用]]できない状況下で[[相手]]の[[《一時休戦》]]などで1〜2巡の遅滞を仕掛けられ、結果的に[[デッキ切れ]]に陥るなどの危険性に留意したいところである。~

 (1)は、[[効果]][[テキスト]]に[[《シュトロームベルクの金の城》のカード名が記されたモンスター>#card]]を[[リクルート]]する[[効果]]。~
 [[効果]]を[[使用]]した[[ターン]]は[[通常召喚]]を封じられるが、ほとんどが[[アドバンテージ]]を稼ぎやすい[[効果]]を持っているので、大きな問題にはなりにくい。~
 この[[効果]]で[[《ヘクサ・トルーデ》]]を[[リクルート]]し、あちらの(2)の[[効果]]でこの[[カード]]を[[破壊]]すれば、[[《ヘクサ・トルーデ》]]による[[2回攻撃]]を可能にしつつこの[[カード]]の[[維持コスト]]を回避する事も可能。~
 [[《鉄のハンス》]]を[[リクルート]]し、その[[効果]]で[[《鉄の騎士》]]を展開すれば[[《聖騎士の追想 イゾルデ》]]にも繋げられる。~
 [[【極星】]]ではここから更に[[《極星霊ドヴェルグ》]]を[[リクルート]]して[[《極星天グルヴェイグ》]]を[[リンク召喚]]し、あちらの[[効果]]でこの[[カード]]を[[除外]]することで、[[維持コスト]]を回避しながら[[極星]][[モンスター]]を展開できる。~

 (2)は、[[相手]]の[[攻撃モンスター]]を[[破壊]]しつつ[[バーン]][[ダメージ]]を与える[[効果]]。~
 回数制限もないので、[[効果破壊]][[耐性]]を持った一部の[[モンスター]]を除き、ほとんどの[[攻撃]]をシャットアウトできる。~
 とはいえ、[[相手]]もこの[[効果]]を承知で[[攻撃]]してくる筈もないので、基本的に抑止力としての[[効果]]と言える。~
 [[《メタバース》]]で[[相手]][[バトルフェイズ]]の[[スタートステップ]]に不意打ち気味に[[発動]]すれば[[相手]]の計算を大きく狂わせられる。~
 [[攻撃]]を強制する[[カード]]と併用するのも手だろう。~

 一見、膨大な[[除外]][[コスト]]と[[《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》]]の相性が良いように思えるが、[[維持コスト]]発生のタイミングの関係上遅すぎるのが難点か。~
 [[《カボチャの馬車》]]で[[耐性]]を持たせられるとはいえあちらを先に[[除去]]されてしまう可能性も高いので、別の[[除外]]手段を取った方が良いだろう。~

-(1)の[[効果]]に[[チェーン]]して[[《サイクロン》]]や[[《灰流うらら》]]などを使われると[[通常召喚]]できない[[デメリット]]だけが[[適用]]されてしまう。~
[[《灰流うらら》]]のように[[無効]]にされるだけなら(2)の[[効果]]で[[相手]]の[[攻撃]]を防ぐことはできるものの、現[[環境]]において[[除去]]手段は豊富なため結果としてリスクが高いのは変わらない。~

-[[《No.89 電脳獣ディアブロシス》]]は天敵である。~
あちらの(3)の[[効果]]は[[攻撃]]を介する必要が無いため(2)で止められず、[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]が回ってくる前に処理できなかった場合、[[デッキ]]の大半が[[除外]]されてしまう。~

-『「○○の[[カード名が記されたカード]]」を指定するカード』は数多く見られるが、指定される側と指定する側が同一の[[カード]]であるのはこの[[カード]]が初である。~
--後に[[《赤き竜》]]が登場したことで唯一ではなくなった。~

-「シュトロームベルクの金の城」とは、グリム童話『大がらす』において大カラスに変わってしまった姫が幽閉された城である。~
ガラスの山の上に建っており、普通に登っても滑り落ちてしまうため、姫を助けに来た男は1年にも渡って姫の乗る馬車が毎日城の周りを回るのを眺める事しかできなかった。~
(1)の[[効果]]は毎日姫の乗った馬車が城の中から現れる場面、 (2)の[[効果]]はガラスの山を登ろうとして滑り落ちる場面を表しているのだろう。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナルKCグランプリ編における[[キーカード]]。~
「海馬vsジーク」戦で敗れた際にジークの手に握られているのが確認できるため、本来は彼の[[デッキ]]に投入されていたものと思われる。~
その後レオンに後述の事実を隠した上で譲渡し、「闇遊戯vsレオン」戦でレオンが使用。~
自身の[[効果]]でレオンの戦線を強化し、(レオンは望まなかったが)[[バーン]]と[[相手]]に押し付けた[[維持コスト]]により闇遊戯を[[ライフポイント]]と[[デッキ]]の両面から追い詰めた。~
更に[[破壊]][[耐性]]によりレオンの[[《サイクロン》]]、闇遊戯の[[《ロイヤル・ストレート・スラッシャー》]]の[[効果]]による[[除去]]にも耐え、[[フィールド]]を支配し続けた。~
最終的には闇遊戯が[[デッキ]]残り枚数を1枚とする事で「[[維持コスト]]が払えなくなる」という状況を作り出された事で[[自壊]]した。~

--アニメでの[[テキスト]]は以下の通り。~
 ●スタンバイフェイズにデッキの半分のカードを墓地に送る。
 送らなかった場合にこのカードを破壊する。
 ●自分のメインフェイズ1にデッキよりランダムに
 LV4以下のモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。
 ●このカードがある限り、モンスターの通常召喚は行えない。
 ●この効果によって特殊召喚されたモンスターと、
 相手フィールド上のモンスターはお互いのターンで戦闘を行わなければならない。
 ●攻撃してきた相手モンスターは、
 その攻撃力の半分のダメージを相手プレイヤーに与えて破壊される。
 ●このカードは魔法、罠、モンスターの効果によって破壊されない。
 ●このカードの維持コストは相手プレイヤーが払う。
//https://vignette.wikia.nocookie.net/yugioh/images/4/4a/GoldenCastleofStromberg-JP-Anime-DM.png
この内、[[破壊]][[耐性]]と[[維持コスト]]を[[相手]]が支払う後半の2文はジークの不正アクセスで加えられた[[効果]]である事が作中で言及されている。~
なお、[[維持コスト]]を[[相手]]に押し付ける行為はこの[[カード]]が[[OCG]]化された第10期時点の視点で見れば[[相手]]の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を手助けする行為にもなりかねないが、放送当時の[[環境]]では[[デッキ破壊]]の[[メリット]]の方が遥かに大きい。~

---なお、テキスト上は上記の通り[[通常召喚]]を封じる[[効果]]があるが、作中では遊戯・レオン共にこの[[カード]]の[[発動]]後も[[通常召喚]]を行っている。

---上記の通り元々は汎用的な[[効果]]を持った[[フィールド魔法]]であったが、[[OCG]]化にあたりレオンの使用[[カード]]と関連性を持たせた上で改竄前の方を再現することになった。~
だが、アニメDM放送当時より[[墓地アドバンテージ]]の重要性が大幅に増している[[環境]]で大量に[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を行えるのは流石にまずいと判断されたためか、再利用が難しい[[裏側表示での除外>裏側表示で除外]]に変更された。~
半分ではなく枚数指定になったのは、いちいち[[デッキ]]枚数を数えなければならない煩雑さを避けるためだろう。~
また、[[リクルート]]先は関連[[カード]]に限定されたが、代わりに任意で選べる様になった事と[[レベル]]8の[[《ヘクサ・トルーデ》]]も呼び出せる様になったため一概に[[弱体化]]とは言えない。~
奇しくも[[OCG]]化よって、同作『ドーマ編』における《フルアーマー・グラビテーション》とは[[コスト]]枚数が同じになった。~
//奇しくも[[OCG]]化よって、同作『ドーマ編』における《フルアーマー・グラビテーション》とは[[コスト]]枚数が同じになった。~
//さすがに関連が薄すぎる

--元々はペガサスが[[プロモカード]]として制作した、公式大会で使用できない世界に1枚しかない[[カード]]だった。~
双六とアーサーはこのカードを知っていたらしく、「[[プロモカード]]である上にかなりの[[維持コスト]]があったはず」と訝しんでいたが、ジークが大会のサーバーに不正アクセスし、上記の通り[[テキスト]]の一部改竄を行った上で使用可能にした経緯がある。~
更に、この[[カード]]が[[発動]]されると海馬コーポレーションのコンピュータにウイルスが発生するようにも仕込まれており、それこそがジークの真の狙いであった。~
[[フィールド]]に存在し続ける事で海馬コーポレーションに致命的な損害を与える事を目論んだのだが、[[自壊]]した事によりその動きも停止し、さらに海馬の処置の速さから大した損害も与えられず、計画は失敗に終わった。~

---セリフでは[[禁止カード]]と言われているが、当wikiの分類ではむしろ[[使用不可カード]]にあたる。~
アニメには他にも「世界で1枚しかない[[カード]]」が多く存在しており、[[プロモカード]]だからと言う理由でこのような縛りを受けるのは異例。
---なお、この[[カード]]がアニメで登場したのは2004年だが、同じ年の第二回世界大会から[[《Ulevo》]]らの[[使用不可カード]]が賞品として配布されるようになった。~
この[[カード]]の設定は、これを意識したものかもしれない。

//---卑劣な手段を用いた事や弟のレオンを騙して片棒を担がせた事に対して闇遊戯やギャラリーはジークを強く批判している。~

--レオンは[[禁止カード]]であることが分かると自ら[[《サイクロン》]]で[[破壊]]しようとしているが、改竄されたことは知らされておらず、無意味に終わっている。~

//--レオンは兄のデータ改竄という卑劣な手に強いショックを受けている描写がある。~
//戦意を喪失した事もあってか[[サレンダー]]を行う事も検討したが、その場合でもウイルスが止められない事と闇遊戯からの励ましもあって何とか[[デュエル]]を続行する事ができた

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]

-[[カード名が記されたカード]]

―《シュトロームベルクの金の城》の[[カード名]]が記された[[モンスター]]
-[[《怪鳥グライフ》]]
-[[《カボチャの馬車》]]
-[[《シンデレラ》]]
-[[《鉄の騎士》]]
-[[《鉄のハンス》]]

-[[《ヘクサ・トルーデ》]]

―《シュトロームベルクの金の城》に関する[[効果]]を持つ[[カード]]
-[[《鉄の檻》]]

//―《シュトロームベルクの金の城》が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【シュトロームベルクの金の城】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[COLLECTORS PACK 2018]] CP18-JP010 &size(10){[[Super]],[[Collectors]]};

**FAQ [#faq]
***(1)の効果について [#faq1]
Q:《シュトロームベルクの金の城》の(1)の[[効果]]で[[《ヘクサ・トルーデ》]]を[[特殊召喚]]し、あちらの(2)の[[効果]]を《シュトロームベルクの金の城》を[[対象]]に[[発動]]しました。~
  《シュトロームベルクの金の城》は[[破壊]]されましたが、その場合でも「この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない。」は[[適用]]されますか?~
A:(1)の[[効果]]を[[発動]]した《シュトロームベルクの金の城》が、[[フィールド]]を離れている状況であっても、この[[ターン]]、[[自分]]は[[通常召喚]]をする事ができません。(18/05/14)~


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//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」のいずれかを(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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