*《テセウスの&ruby(ませいぶつ){魔棲物};/Sea Monster of Theseus》 [#top]
 融合・チューナーモンスター
 星5/水属性/アンデット族/攻2200/守1800
 チューナー×2

 [[EXTRA PACK 2017]]で登場した[[水属性]]・[[アンデット族]]の[[融合モンスター]]の[[チューナー]]。~

 [[チューナー]]2体を[[融合素材]]として要求しているため、[[シンクロ召喚]]主体の[[デッキ]]でなければ[[正規融合]]は難しい。~
 しかし、この[[モンスター]]は[[効果モンスター以外のモンスター]]の[[チューナー]]であり、[[チューナー]]2体と[[《融合》]]を消費して[[特殊召喚]]される[[モンスター]]としては心もとない。~

 この[[モンスター]]の最大の特徴は、[[《簡易融合》]]と[[《簡素融合》]]で[[特殊召喚]]可能な[[チューナー]]という点である。~
 この[[モンスター]]の最大の特徴は、[[《簡易融合》]]・[[《簡素融合》]]で[[特殊召喚]]可能な[[チューナー]]という点である。~
 [[手札]]や[[フィールド]]の状況によって非[[チューナー]]の[[融合モンスター]]と使い分ければ、柔軟な[[シンクロ召喚]]ができる。~
 [[水属性]]である事から[[《魔救の奇跡−ドラガイト》]]の(2)の[[発動条件]]を満たせる。~
 更に[[蘇生]]の手段が豊富な[[アンデット族]]であり、[[《馬頭鬼》]]などで繰り返し利用できる。~
 [[レベル]]5の[[水属性]]なので[[《ゲイザー・シャーク》]]にも対応し、[[《サルベージ・ウォリアー》]]で[[特殊召喚]]すれば、[[《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》]]等の[[エクシーズ召喚]]の他、[[《アルティマヤ・ツィオルキン》]]の[[特殊召喚]]も狙える。~
 [[《黄金狂エルドリッチ》]]の[[融合素材]]にも使えるため、[[【エルドリッチ】]]に[[《簡易融合》]]と共に採用するのも手。~

 [[《簡易融合》]]と[[《簡素融合》]]で[[特殊召喚]]できる[[チューナー]]には[[《無の畢竟 オールヴェイン》]]もいる。~
 あちらは[[レベル]]2で[[闇属性]][[天使族]]と対応する[[サポートカード]]が多い。~
 [[レベル]]の高さと[[水属性]][[アンデット族]]を活かせる所で差別化したい。~
 同じく[[《簡易融合》]]・[[《簡素融合》]]での[[特殊召喚]]に対応する[[チューナー]]には[[《無の畢竟 オールヴェイン》]]もいる。~
 あちらは[[レベル]]2・[[闇属性]]・[[天使族]]と対応する[[サポートカード]]が多い。~
 [[レベル]]・[[攻撃力]]の高さと、[[水属性]]・[[アンデット族]]を活かせる所で差別化したい。~

-[[融合モンスター]]の[[チューナー]]、[[融合素材]]に[[チューナー]]を要求する[[融合モンスター]]、[[エクストラデッキ]]に入る[[効果モンスター以外のモンスター]]の[[チューナー]]という3点で初の[[カード]]である。~
-「[[融合モンスター]]の[[チューナー]]」・「[[融合素材]]に[[チューナー]]を要求する[[融合モンスター]]」・「[[エクストラデッキ]]に入る[[効果モンスター以外のモンスター]]の[[チューナー]]」という3点で初の[[カード]]である。~
また、[[水属性]]・[[アンデット族]]は[[《氷結界の神精霊》]]に続く2体目である。~

-[[アンデット族]]の[[融合モンスター]]としては[[新たなる支配者]]で登場した[[《ナイトメアを駆る死霊》]]以来、実に15年ぶりの登場となる。~
ただし、[[TCG]]では[[《アンデット・ウォーリアー》]]の初収録が[[OTS Tournament Pack 1>OTS Tournament Pack#one]]だったため、[[アンデット族]]の[[融合モンスター]]が最後に登場してから1年も経過していない。~
いずれも[[《簡易融合》]]に対応するため、この[[カード]]を使いつつ[[アンデット族]]のギミックを組み込むのも良い。~

-[[テキスト]]が非常に短く文字数が7文字と[[《深海に潜むサメ》]]に次いで短い。~
英語版でも単語数が2単語しかない。~

--2017年初頭、英語版の公式ブログにおいて「2017年に発売される最強の[[カード]]の1つの[[テキスト]]」として、この[[カード]]の[[効果]][[テキスト]]が公開された。~
もっとも、この[[カード]]は[[カードの効果]]を1つも持たないため、公開された「[[テキスト]]」は全くの空欄であり、その謎掛けのような内容に多くの[[プレイヤー]]を困惑の渦に巻き込んだ。~

-英語版を除く[[TCG]]版のこの[[カード]]は、[[テキスト]]から「Fusion/Tuner」の部分が抜け落ちた[[エラーカード]]である事が発売前に明らかとなった。~
[[KONAMI]]の現地法人では、該当のこの[[カード]]を会社に郵送すると正しい[[テキスト]]のものと交換する対応を取ると発表した。~
またヨーロッパ圏で開催される大規模大会YCSでは本[[カード]]の交換コーナーを設けるとしている。~
//ソース:http://www.yugioh-card.com/uk/news/detail.php?id=2231
//Twitterに出ている実物画像を見るとFusion/Tunerが抜け落ちている物があるので

-船のようなデザインや[[カード名]]からして、元ネタは「Ship of Theseus(テセウスの船)」だろう。~
-船のようなデザインや[[カード名]]からして、元ネタは『Ship of Theseus(テセウスの船)』だろう。~
ギリシャ神話の英雄テセウスが[[ミノタウロス>《ミノタウルス》]]退治の折に乗った船は、後世までアテネに保存されていた。~
しかしその船は傷んだ部材を徐々に取り替えていくうち、やがてテセウスの時代の部品は1つもなくなってしまったという。~
「テセウスの船」はこれを元とした「ある物体の構成部品が全て置き換えられた時、それは同じ物体といえるか」という思考実験である。~
『テセウスの船』はこれを元とした「ある物体の構成部品が全て置き換えられた時、それは同じ物体といえるか」という思考実験である。~
類似した思考実験に[[スワンプマン>《鏡像のスワンプマン》]]がある。~

--この[[カード]]は「[[チューナー]]同士が[[融合素材]]となり」「[[チューナー]]という要素のみを残した[[全く別の存在>融合モンスター]]になる」という性質により、元ネタを再現しているものだと思われる。~

--この船は本来、クレタの支配下にあったアテナイから[[ミノタウロス>《ミノタウルス》]]への生け贄を運ぶためのものであり、哀悼の黒い帆を掲げていた。~
もしも生け贄が生きて帰ることができたなら、帆を白に架け替えて帰国する約束とされており、後に王子テセウスが生きて帰還を果たすこととなる。~
しかし、帰国途中に[[アリアドネ>《解放のアリアドネ》]]と別れて傷心のテセウスは、架け替え忘れたまま帰国してしまう。~
黒い帆を見た父王アイゲウスは、テセウスが死んだと勘違いし、絶望のあまり[[海に身を投げ自殺してしまった>《サブテラーマリス・エルガウスト》]]。

-元々は、[[TCG]]版[[Raging Tempest]]で追加された海外新規[[カード]]の内の1枚である。~

**関連カード [#card]
―《テセウスの魔棲物》の姿が見られる[[カード]]
-[[《リターン・オブ・アンデット》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[EXTRA PACK 2017]] EP17-JP048 &size(10){[[Super]]};

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