*《デビルズ・サンクチュアリ/Fiend's Sanctuary》 [#top]
 通常魔法
 (1):自分フィールドに「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
 このトークンは攻撃できず、このトークンの戦闘で発生するコントローラーへの戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
 このトークンのコントローラーは自分スタンバイフェイズ毎に1000LPを払う。
 または、LPを払わずにこのトークンを破壊する。

 [[ザ・ヴァリュアブル・ブック5 付属カード>書籍付属カード#VB5]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[メタルデビル・トークン]]を1体[[特殊召喚]]する[[効果]]を持つ。~

 生成される[[メタルデビル・トークン]]は[[戦闘ダメージ]]反射[[効果]]を持つものの、[[攻撃]]できないので[[《アマゾネスの剣士》]]のように[[自爆特攻]]から大きな[[ダメージ]]を狙う事はできない。~
 また[[戦闘破壊]][[耐性]]などはないので、弱小[[モンスター]]の[[攻撃]]を受ければわずかな[[ダメージ]]で突破されてしまう。~
 [[戦闘破壊]][[耐性]]を付与し、[[《バトルマニア》]]を併用すれば大[[ダメージ]]が見込めるが、類似[[効果]]を持つ他の[[カード]]で行ったほうが楽である。~

 故にこの[[カード]]を採用するならば、[[リンク素材]]や[[シンクロ素材]]、[[リリース]]要員の供給目的が主になるだろう。~
 他の[[トークン]]生成魔法に見られる[[召喚]]や[[リリース]]に関する制約や、[[同名カード]]の使用回数に関する制約が一切なく、なおかつ[[ノーコスト]]の[[通常魔法]]であるため癖が無い。~
 中でも、[[【帝コントロール】]]等の高[[レベル]][[モンスター]]を主力とする[[デッキ]]とは相性が良い。~
 同様の役割をできる[[モンスター]]に[[《ジェスター・コンフィ》]]も存在しているので、うまく役割分担をしていきたい。~

 [[トークン]]の利用がコンセプトとなる[[【幻獣機】]]では[[特殊召喚]]に制限がかかる[[《スケープ・ゴート》]]・[[《終焉の焔》]]以上に役立つ局面も多い。~
 取り分け[[《幻獣機メガラプター》]]との相性は良く、2つの[[効果]]の[[発動条件]]を容易に満たすことができるのは魅力である。~

 なお、同じく「[[コスト]]や[[デメリット]]無しで[[トークン]]1体を生成する[[通常魔法]]」には、[[《ワンタイム・パスコード》]]と[[《騎甲虫隊降下作戦》]]が存在する。~
 それぞれ生成される[[トークン]]の[[ステータス]]が異なるため、用途に合わせて使い分けたい。~

-[[《強制転移》]]等で[[メタルデビル・トークン]]を[[相手]]に[[送りつけ]]た場合、「[[維持コスト]]は[[相手]]が(勿論、任意で)払う」「[[ダメージ]]は、[[自分]]([[相手]]の[[相手]])が受ける」となる。~
つまり、「どちらの手によって[[特殊召喚]]されたか」ではなく、「どちらの[[フィールド]]にあるか」だけが考慮される。~

--[[メタルデビル・トークン]]は[[通常モンスター]]だが《デビルズ・サンクチュアリ》の[[残存効果]]として[[維持コスト]]が発生する。~
また、[[維持コスト]]を払わなかった場合の[[自壊]]は[[効果破壊]]とは扱わない。~
他の[[カード]]では[[維持コスト]]と払わない場合の[[自壊]]は[[効果外テキスト]]で行われるが、この[[カード]]は唯一の例外となっている。~
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=5632

-[[英語名]]の《Fiend's Sanctuary》を直訳すると「魔の聖域」といった意味になる。~

-[[OCG]]には現在6種類の「サンクチュアリ/Sanctuary」を名に冠する[[カード]]が存在し、全てが[[魔法カード]]である。~
その中でも[[《ダーク・サンクチュアリ》]]・《デビルズ・サンクチュアリ》・[[《フォトン・サンクチュアリ》]]は、「[[守備力]]0かつ[[攻撃]]を行えない[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する」という、妙な共通[[効果]]を有する。~

--一方、[[《転生炎獣の聖域》]]・[[《デストーイ・サンクチュアリ》]]・[[《LL−バード・サンクチュアリ》]]には[[特殊召喚]]能力そのものがなく、「サンクチュアリ」シリーズとしての[[カード]]デザインというわけでは無いと思われる。~

-「サンクチュアリ/Sanctuary」は別称で「サンクチュアリー」「サンクチャリ」とも表記される。~
意味は「聖域」「聖人しか入れぬ絶対的領域」「不可侵領域」「聖地」「神域」のことである。~

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」の「闇遊戯vs闇マリク」戦にて闇遊戯が使用。~
元々は海馬が[[《ラーの翼神竜》]]攻略のために用意した[[カード]]で、対戦前に闇遊戯に託された。~
その[[カード]]の意味は「神を封じ、神を呼び込む魔の聖域」。~
闇マリクの[[通常罠]]《ゾンビの宝石》の[[効果]]によって[[ドロー]]され、([[エンドフェイズ]]だったが)[[セット]]された。~
返しの[[ターン]]の[[《ラーの翼神竜》]]の[[攻撃宣言]]時に[[発動]]し、(原作では[[バトルステップの巻き戻し]]が発生しないので)[[メタルデビル・トークン]]を[[戦闘破壊]]させて闇マリクの[[ライフポイント]]を0にする算段だったが、[[《融合解除》]]で[[攻撃]]を止められた事で失敗に終わる。~
しかし、次の闇遊戯の[[ターン]]に[[《増殖》]]で3体に分裂することで、[[《オベリスクの巨神兵》]][[召喚]]の[[生け贄]]となり、しっかりその役割を果たした。~

--原作のタイトルとアニメ版のサブタイトルでは「&ruby(デビルズ・サンクチュアリ){悪魔の聖域};」とルビ入りで表記された。~
なお劇中の台詞では一貫して「デビルズ・サンク''チャリ''」と発音されている。~
//明らかに「チュア」の発音ではない

--原作・アニメでは[[メタルデビル・トークン]]の[[攻撃力]]は、[[発動]]時の[[相手]]の[[ライフポイント]]と同じ数値だった。~
また、アニメではルールの辻褄合わせのため[[速攻魔法]]にされている。~

--闇遊戯はこの[[カード]]を[[ドロー]]した際に、[[カード]]を確認せずに[[セット]]して[[ターン]]エンドしている。~
闇遊戯曰く「海馬の魂を感じた」ためにわかったとのことだが、これはもちろんルール違反である。~
当然審判からは違反行為と見なされたが、海馬の主催者権限により[[デュエル]]は続行となった。~

--遊戯王Rでは、最終決戦の「闇遊戯vs天馬夜行」戦にて天馬夜行が使用。~
「武藤遊戯」の姿を写し取った[[メタルデビル・トークン]]を生成した。~
この時、[[イラスト]]が[[六芒星から三角形>《六芒星の呪縛》]]になっていた。~

--原作ではバトルシティ戦後に海馬に返却されたか否かが不明であるが、小説版『光のピラミッド』に掲載されたリストには遊戯の[[デッキ]]に投入されている。~

--アニメGXでは[[OCG]]準拠で登場し、[[生け贄]]確保用の[[魔法カード]]として度々使用される。~
「万丈目vs江戸川」戦では江戸川が使用。~
一気に2枚[[発動]]して[[《デビルゾア》]]の[[生け贄召喚]]へ繋げた。~
「万丈目vs[[首領・ザルーグ>《首領・ザルーグ》]]」戦では、万丈目が使用。~
[[メタルデビル・トークン]]を[[生け贄]]とし、[[《アームド・ドラゴン LV5》]]を1[[ターン]]目から[[生け贄召喚]]した。~
「ドクター・コレクターvsDD」戦ではDDが使用。~
2枚連続で[[発動]]し《天帝使−エニグマ》と併せて[[《D−HERO Bloo−D》]]の[[特殊召喚]]に繋げた。~
「エドvsDD」戦でもDDが使用し、[[通常魔法]]《ブラッド・ノート》で[[特殊召喚]]した2体の「ブラッド・トークン」と合わせて[[《D−HERO Bloo−D》]]の[[特殊召喚]]に繋げた。~
また、「十代vs[[カイバーマン>《正義の味方 カイバーマン》]]」戦においては、[[カイバーマン>《正義の味方 カイバーマン》]]の[[デッキ]]に確認できる。~

-コナミのゲーム作品において―~
デュエルリンクスでは、[[デュエル]]開始時にこの[[カード]]1枚を[[デッキ]]に[[加える]][[スキル>スピードデュエル]]「受け取れぇぇい遊戯!!」を闇遊戯が習得する。~
[[スキル>スピードデュエル]]名・効果共に上述の原作のシーンを再現したものとなっている。~

**関連カード [#card]
-[[メタルデビル・トークン]]
-[[《Token》(Metal Fiend)]]

―[[効果]]関連
-[[《騎甲虫隊降下作戦》]]
-[[《ワンタイム・パスコード》]]

-[[《ジェスター・コンフィ》]]

-[[《ユベル》]]


―[[カード名]]関連
-[[《フォトン・サンクチュアリ》]]

//―《デビルズ・サンクチュアリ》の姿が見られる[[カード]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【幻獣機】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[ザ・ヴァリュアブル・ブック5 付属カード>書籍付属カード#VB5]] VB5-001 &size(10){[[Ultra]]};
-[[デュエリストパック−王の記憶編−]] DP17-JP014 &size(10){[[Rare]]};
-[[PRISMATIC GOD BOX]] PGB1-JP034 &size(10){[[Millennium>Parallel#MR]]};
-[[遊戯王OCGデュエルモンスターズ 25th ANNIVERSARY ULTIMATE KAIBA SET]] KC01-JP047 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#faq]
Q:[[メタルデビル・トークン]]は、「[[攻撃]]できない、[[ダメージ]]は[[相手]]が受ける、[[ライフ]]を払わなければ[[破壊]]される」[[効果]]を持つ[[効果モンスター]]として扱われますか?~
A:いいえ、[[トークン]]は[[通常モンスター]]として扱います。~
  3つの[[効果]]はルール上の[[効果]]のようなものとして扱います。

Q:[[ライフコスト]]の支払いは任意ですか?~
A:任意です。(13/10/16)

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