*《ドン・サウザンドの&ruby(けいやく){契約};/Contract with Don Thousand》 [#top]
 永続魔法
 「ドン・サウザンドの契約」は1ターンに1枚しか発動できない。
 (1):このカードの発動時の効果処理として、
 お互いのプレイヤーは1000LPを失い、それぞれデッキから1枚ドローする。
 (2):お互いのプレイヤーは、このカードが魔法&罠ゾーンに存在する間にドローしたカード及び、
 このカードの(1)の効果でドローしたカードを公開し続ける。
 (3):このカードの効果で手札の魔法カードを公開しているプレイヤーは、
 モンスターを通常召喚できない。
 (3):このカードの効果で手札の魔法カードを公開しているプレイヤーは、モンスターを通常召喚できない。

 [[20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE]]で登場した[[永続魔法]]。~
 [[カードの発動]]時に[[お互い]]に1000[[ライフを失って>ライフポイントを失う]][[ドロー]]する[[効果]]、[[ドロー]]した[[カード]]を[[公開]]する[[効果]]、その[[効果]]で[[魔法カード]]を[[公開]]する[[プレイヤー]]の[[通常召喚]]を封じる[[効果]]を持つ。~

 (1)の[[効果]]は[[お互い]]が1000の[[ライフロス]]と[[ドロー]]を行う[[効果]]。~
 [[ライフロス]]が気にならない[[特殊勝利]]等の[[デッキ]]ならば、[[《成金ゴブリン》]]等と同じく[[ドローソース]]として採用できる。~
 また、[[【フルバーン】]]では[[火力]]と[[ドロー]]を兼ねた[[カード]]となる。~
 [[永続魔法]]での[[ドロー]][[効果]]としては[[発動条件]]が緩いので、[[バウンス]]による再利用も狙いやすい。~
 [[《便乗》]]を利用する[[デッキ]]に採用するのも良く、あちらの[[カードの発動]]及び[[効果の適用]]のどちらの[[トリガー]]にもなる。~

 (2)の[[効果]]は[[ドロー]]した[[カード]]の[[公開]]。~
 [[ドロー]]した[[カード]]のみだが、[[手札]]が[[公開]]され[[情報アドバンテージ]]を得る事ができる。~
 [[【指名ハンデス】]]では[[情報アドバンテージ]]を得つつ、こちらの[[手札]]は減らないので[[ハンデス]][[カード]]との併用もやりやすい。~
 [[手札]]の[[魔法カード]]が減るので[[《マジック・ドレイン》]]や[[《闇霊術−「欲」》]]なども活かしやすくなる。~

 (3)の[[効果]]は(2)の[[効果]]に連動した[[通常召喚]]制限。~
 実質、[[発動]]後に[[ドロー]]した[[カード]]の中に[[魔法カード]]があれば[[通常召喚]]ができなくなる。~
 ただ、その[[魔法カード]]を使うか[[セット]]するだけで縛りが解除されるため、[[ロック]]を強固にするなら[[《魔封じの芳香》]]・[[《ダーク・シムルグ》]]の[[コンボ]]と併用したい。~
 何らかの理由で[[公開]]されている[[魔法カード]]がある場合、[[《禁止令》]]でも[[セット]]が行えず[[ロック]]がかかる。~
 もしくは、[[セット]][[カード]]を[[破壊]]する手段を多く採用したり、[[《ナチュル・ビースト》]]を併用して[[除去]]を狙ってもいい。~
 しかし近年は[[特殊召喚]]が中心であり[[通常召喚]]ができなくても展開できるという[[デッキ]]も少なくないため、手間の割に単体では[[効果]]が薄い。~

 3つの[[効果]]は全て[[自分]]にもかかるため、[[魔法カード]]を使う場合は注意したい。~
 [[発動条件]]や[[デメリット]]のある[[魔法カード]]を[[公開]]した場合は[[セット]]での[[ロック]]解除を狙う事になりやすいので、[[全体除去]]への警戒も必要。~
 [[発動]][[ターン]]に関しては[[通常召喚]]した後にこの[[カード]]を[[発動]]する事で縛りの影響を受けないで済む。~
 元より(3)の影響を受けにくい[[デッキ]]で採用し、(1)(2)の[[効果]]による恩恵を中心に考えるのが最も無難であろう。~

 [[【トリックスター】]]とは特に相性が良く、(1)の[[ライフロス]]で勝利に近づき、[[《トリックスター・リンカーネイション》]]で[[相手]]の[[手札]]を全て[[公開]]させられ、伏せた[[魔法・罠カード]]が確認できるので[[《トリックスター・ライトステージ》]]で安全に[[除去]]が行える。~

 [[【ジェネレイド】]]とも相性が良い。~
 [[《王の舞台》]]による[[最上級モンスター]]の[[特殊召喚]]が主軸なので(3)の[[通常召喚]]封じの影響を受けにくく、更に(1)の[[ドロー]][[効果]]で能動的に[[《王の舞台》]]の[[リクルート]][[効果の発動]]を狙える。~

-[[効果]]について~
--''[[お互い]]の[[デッキ]]が1枚以上で[[ドロー]]できる状態でなければ[[発動]]する事はできない。''~
''一方、[[お互い]]の[[ライフポイント]]の数値は[[発動条件]]に問われず、この[[効果]]で[[お互い]]に同時に[[ライフポイント]]が0になれば[[引き分け]]となる。''
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=13005
---以前は[[お互い]]の[[ライフポイント]]が1000以上でなければ[[発動]]できなかったのだが、2023年春に[[裁定変更]]された。~
これにより、[[相手]][[ライフポイント]]のみが1000以下の状況で[[発動]]すれば[[エンドカード]]にもできるようになった。~

--[[カード]]を[[公開]]した後にこの[[カードの効果]]が[[無効]]化された場合、その[[カード]]は再び[[非公開>非公開情報]]の状態に戻る。~
その後この[[カードの効果]]が再び[[適用]]されてもその[[カード]]は[[非公開>非公開情報]]のままである。~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=20607&keyword=&tag=-1

--[[カード]]を[[公開]]している[[プレイヤー]]は[[デュアルモンスター>デュアル]]の[[再度召喚]]も封じられる。~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=20606&keyword=&tag=-1

--[[コアキメイル]]の[[維持コスト]]に関することなど、[[公開]]に関する[[裁定]]については[[公開]]のページを参照。~

-[[お互い]]の[[ライフポイントを失わせる>ライフポイントを失う]]ことのできる初めての[[カード]]である。~
//当然、「[[ダメージを受ける]]」場合に[[適用]]できる[[カード]]の[[適用]]外である上、一部の[[裁定]]が[[自分]]の[[ライフポイントを失う]]場合とは異なることに注意が必要である。~
//例えば、この[[カード]]では上記の通り、[[自分]]または[[相手]]の[[ライフポイント]]が1000未満では[[発動]]できないが、[[《時空の落とし穴》]]などは[[自分]]の現在の[[ライフポイント]]以上の[[ライフポイントを失う]]場合も発動できる。~
//裁定変更

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};の「ナッシュvsベクター」戦でベクターが使用。~
[[先攻]]1[[ターン]]目に[[ドロー]]した直後に[[発動]]され、ナッシュの[[ライフ]]をいきなり2000削る。~
その後も[[フィールド]]に存在したが、次の[[ターン]]にベクターの[[通常魔法]]《カオス狂宴》の[[発動]][[コスト]]として[[墓地へ送られた]]。~
ちなみに、この[[カード]]が存在する間に[[ドロー]]された[[カード]]は、[[発動]]時にベクターが[[ドロー]]した[[効果モンスター]]《アンブラル・ゴーレム》を除いて全て[[魔法カード]]だった。~

--アニメでの[[テキスト]]は以下の通り。~
 このカードは相手が2000ライフポイントを払う事で発動できる。 
 払わなかった場合、このカードを破壊する。 
 このカードの発動時、お互いのプレイヤーはカードを1枚ドローする。 
 お互いのプレイヤーはカードをドローする毎にドローしたカードを相手に見せ、 
 魔法カードだった場合、そのプレイヤーはこのターン、モンスターを通常召喚できない。

--ベクター曰く、[[発動]]時の[[ライフコスト]]は「場所代」とのこと。~
また、[[発動]]の成功を「契約成立」と[[カード名]]に例えた表現をしている。~

--[[テキスト]]に従えば、この[[カード]]の[[発動]]に対して[[相手]]は[[ライフコスト]]を払う事を拒否する事も可能だが、ベクターがナッシュを挑発し、ナッシュもそれに乗る形でこの[[カード]]の[[コスト]]を払っている。~
また、ナッシュからすれば[[ドロー]]で[[手札]]が増え、減った[[ライフ]]も[[《CNo.101 S・H・Dark Knight》]]で[[回復]]できるため戦術的な面を考えて払った可能性もある。~

--上記の《カオス狂宴》は[[発動]]時に[[フィールド]]のこの[[カード]]を[[墓地へ送る]]事が指定されている[[カード]]である。~

--この[[カード]]が[[発動]]された返しの[[ターン]]に、ナッシュは[[《RUM−七皇の剣》]]で[[《CNo.101 S・H・Dark Knight》]]を呼び出し、[[除去]]後に[[直接攻撃]]を与えている。~
この時、[[直接攻撃]]によって2000以上の[[戦闘ダメージ]]を受けた事でベクターは[[通常罠]]《カオス・ライジング》を[[発動]]でき、続く《カオス狂宴》で[[CNo.]]の大量展開に繋げている。~
この攻防前後のベクターの言動を見る限り、この[[カード]]の[[発動]]自体がナッシュに上記の行動を取らせるための誘導だった可能性が高い。~
(ナッシュは[[《RUM−七皇の剣》]]を「[[バリアンズ・カオス・ドロー>《バリアンズ・カオス・ドロー》]]」で任意のタイミングで引いてこられる上に、[[通常召喚]]を封じて他の[[モンスター]]の展開を封じる事でベクターは[[ライフ]]を残すことができる。)~

--[[カード名]]のドン・サウザンドについては[[《ドン・サウザンドの玉座》]]を参照。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[《ドン・サウザンドの玉座》]]

-[[《氷結界の輸送部隊》]]
-[[《一時休戦》]]
-[[《ダメージ・ポラリライザー》]]

─ドン・サウザンド関連の[[カード]]については[[ボスデュエル]]参照~

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【フルバーン】]]
-[[【トリックスター】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE]] 20AP-JP058 &size(10){[[Super]]-[[Parallel]]};

**FAQ [#faq]
***(1)の効果について [#faq1]
Q:[[お互い]]の[[ライフポイント]]が1000以下の場合に[[発動]]できますか?~
A:その状況でも[[発動]]でき、その場合は両者の[[ライフポイント]]が同時に0となり[[引き分け]]になります。(23/07/08)~

Q:[[自分]]の[[ライフポイント]]が1000で、[[相手]]の[[ライフポイント]]が1001以上あります。~
  この[[カード]]の[[発動]]時の[[効果]]処理による[[ドロー]]で[[《封印されしエクゾディア》]]の[[特殊勝利]]の条件を満たすと同時に[[自分]]の[[ライフポイント]]が0になりました。~
  この場合[[デュエル]]の勝敗はどうなりますか?~
A:ご質問の状況であっても、[[ライフポイント]]が0になった[[自分]]が[[デュエル]]に敗北します。(22/01/14)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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