*《マタンゴ/Mushroom Man #2》 [#top]
 効果モンスター
 星3/地属性/戦士族/攻1250/守 800
 自分のスタンバイフェイズ毎に、コントローラーに300ポイントダメージを与える。
 自分のエンドフェイズに500ライフポイントを払えば、このカードのコントロールは相手に移る。

 [[Vol.7]]で登場した[[地属性]]・[[戦士族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]毎に[[自分]]へ[[ダメージ]]を与える[[強制発動]]の[[誘発効果]]、[[自分]]の[[エンドフェイズ]]に[[ライフコスト]]を払う事で自身の[[コントロール]]を[[相手]]に移す[[任意発動]]の[[誘発効果]]を持つ。~

 [[ライフコスト]]を払う事で[[相手]]に[[送りつけ]]、そのまま継続的に[[ダメージ]]を与える[[効果]]を持つ。~
 しかし、漫然と[[相手]]に[[送りつけ]]たところで、[[ダメージ]]は微弱な上にすぐに[[リリース]]や各種素材として利用されてしまうため、全く割に合わない。~
 [[《群雄割拠》]]などを併用して[[ロック]]を掛けておきたい。~
 [[ライフ]]を払って送り返されることもあり得るが、その場合は[[自分]]が素材に使う手もある。~
 なお、[[《反目の従者》]]を[[装備]]させれば1550の[[ダメージ]]となり、他の[[カード]]を使用せずとも単独で[[コンボ]]にはなるが、[[相手]]にも1550の[[ダメージ]]ソースを与えてしまうことになる。~

 [[【クシャトリラ】]]においては、[[ミラーマッチ]]対策として価値を見出せる。~
 [[通常召喚]]して[[相手]]に[[コントロール]]を移せば、[[相手]]は[[クシャトリラ]][[モンスター]]自身の[[効果]]による[[特殊召喚]]を行えなくなる。~
 さらに[[《クシャトリラ・ライズハート》]]と同じ[[戦士族]]であるため、こちらとしては[[《増援》]]で[[サーチ]]でき、[[送りつけ]]が有効でなくとも[[《崔嵬の地霊使いアウス》]]から[[相手]]の[[《クシャトリラ・フェンリル》]]を[[蘇生]]できる。~
 しかし、[[相手]]からすると[[《クシャトリラ・ライズハート》]]とで[[《空牙団の懐剣 ドナ》]]を[[リンク召喚]]して無理やり[[フィールド]]を空けることもできず、[[《夢幻崩界イヴリース》]]とともに採用される[[《転生炎獣アルミラージ》]]をはじめとした[[リンク]]1にも[[リンク素材]]が合わない。~
 [[相手]][[スタンバイフェイズ]]に[[効果の発動]]を行うため、[[自分]]の[[クシャトリラ]][[モンスター]]の[[効果の発動]]を行うことも可能である。~
 [[送りつけ]]可能な[[戦士族]]には[[《異次元への案内人》]]もいるが、あちらは[[《クシャトリラ・ライズハート》]]と同じ[[レベル]]4であるため、[[ランク]]4を[[エクシーズ召喚]]される恐れがあり、[[相手]][[ターン]]中の[[効果の発動]]も[[エンドフェイズ]]と遅い。~
 何より、あちらは即座に強制的に[[送りつけ]]られてしまうため、[[送りつけ]]る意味がない局面でも最低限の[[汎用性]]を発揮できるこちらに軍配があがる。~
 弱点として、[[《崔嵬の地霊使いアウス》]]が[[リンク召喚]]できるため、[[蘇生]]から[[《空牙団の懐剣 ドナ》]]を[[リンク召喚]]されると[[フィールド]]を空けられてしまうことが挙げられる。~
 使用する場合は[[《クシャトリラ・ユニコーン》]]や[[《No.89 電脳獣ディアブロシス》]]で[[相手]]の[[エクストラデッキ]]を[[確認]]し、[[《崔嵬の地霊使いアウス》]]や[[《空牙団の懐剣 ドナ》]]を[[除外]]、または投入されていないことを[[確認]]して対策したい。~

-[[コントロール]]を移された後、[[自分]]の[[エンドフェイズ]]に[[効果]]を[[発動]]すれば、送り返すことも可能である。~

-かつては[[《洗脳解除》]]を使えば何度でも[[送りつけ]]て[[ライフ]]を500以下にできたのだが、16/08/08時点の[[裁定]]で、この使用法は不可能になっている。~
これは特定フェイズに[[発動]]する[[誘発効果]]は特に記述がなくとも[[1ターンに1度]]しか[[発動]]しないというのが現行の共通の[[裁定]]であるためである。~

-登場して20年以上が経ち、[[【クシャトリラ】]]が[[環境]]で活躍を見せた事により突如として注目を浴びる事となった。~
元々[[【クシャトリラ】]]対策として[[送りつけ]]が有効な事は知られていたが、[[環境]]では他の[[デッキ]]にも[[刺さる]][[《夢幻崩界イヴリース》]]等が使用された。~
これに対し[[【クシャトリラ】]]では、[[送りつけ]]られた[[《夢幻崩界イヴリース》]]を[[リンク召喚]]で処理するために[[リンク]]1や[[《空牙団の懐剣 ドナ》]]が採用されるようになる。~
更にその対策として《マタンゴ》の[[メインデッキ]]採用例が現れてしまったという経緯である。~

--なお、実際にはごく一部の[[プレイヤー]]が採用しただけで、この[[カード]]が[[メタカード]]として[[環境]]で流行したり、全国大会等で結果を残した訳ではない。~
この[[カード]]は、対[[【クシャトリラ】]]に特化し、それ以外の[[環境]][[デッキ]]にはほぼ何の役割もないという、極めてピンポイントな[[メタ]]だったためである。~
しかし、特に活用方法もなかった昔の[[カード]]が突如注目されたため、[[プレイヤー]]の間では大きく話題となった。~
//「現れてしまった」などの編集者の謎の感情が混じってしまっているため修正
//↑「◯◯してしまった」という言い方は、完了の意味でも使われる日本語なので問題ありません。また消すにしても該当部分の言い方だけ修正すればいいはずなので戻します。

-[[テキスト]]は「[[ライフポイントを払う]]事で」ではなく、「[[ライフポイント]]を払えば」という最初期の[[カード]]ならではの表現がされている。~
第2期・第3期で2回再録されており、第3期にもなると「払えば」という表現はかなり珍しいものとなっていたが、なぜか[[テキスト]]は修正されなかった。~

-元ネタは、東宝が製作して1963年に公開された怪奇特撮映画『マタンゴ』に登場するキノコのような生命体「マタンゴ」だろう。~
マタンゴは食べた者をマタンゴ化させる性質を持ち、変身途中の人間は理性を失った「マタンゴ怪人」となる。~
大西洋の無人島に漂着した7人が、極限状態の中でマタンゴを見つけてしまったことで始まる狂気を描いており、カルト映画の名作として評価されている。~
--転じて、現在では様々な作品において「キノコのモンスター」を指す名前として定着している。
---ただしこのモンスターのデザインは上記の映画のマタンゴよりドラゴンクエストシリーズに登場する同名モンスターに似ており、そちらも参考にしている可能性がある。
---ただし、このモンスターのデザインは上記の映画のマタンゴよりゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの同名モンスターに似ており、そちらも参考にしている可能性がある。
--[[戦士族]]に分類されているのは、元ネタの映画におけるマタンゴが元人間であることを反映した結果なのだろう。~
後に上記の通り、[[戦士族]]に分類された意義が生まれた。~

//-原作・アニメにおいて―~

-コナミのゲーム作品において―~
GBのDMシリーズでは[[効果]]を持たず、「[[きのこマン>《きのこマン》]]の成長した姿 [[攻撃力]]はかなり上がっている」という[[テキスト>フレイバー・テキスト]]を持つ。~
[[色違い]][[モンスター]]でもある[[《きのこマン》]]の成長した姿らしいが、何故[[戦士族]]に変更されたのかは不明。~
一応DM4の[[レベル]]4以下の[[戦士族]][[モンスター]]では、高い[[攻撃力]]を誇る。~

--TAG FORCEシリーズでは一つの伝統として、モブデュエリストの佐藤謙羊(4以降はKENYoU)がこの[[カード]]を始めとしたキノコ型[[モンスター]]と[[《アメーバ》]]をメインとし、[[コントロール]]転移を軸とする[[ネタデッキ>ネタ]]を使用している。~

**関連カード [#card]
-[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]

-[[《異次元への案内人》]]

-[[《薔薇の刻印》]]

―[[色違い]][[モンスター]]
-[[《きのこマン》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Vol.7]]
-[[鋼鉄の襲撃者−METAL RAIDERS−]] ME-54
-[[DUELIST LEGACY Volume.4]] DL4-045

**FAQ [#faq]
Q:[[《洗脳解除》]]が存在する状態でこの[[カード]]の[[自分]]の[[エンドフェイズ]]に[[コントロール]]を[[相手]]に移す[[効果]]を[[発動]]し、[[相手]]に[[コントロール]]を移した後に[[《洗脳解除》]]の[[効果]]で[[コントロール]]が戻ってきた場合、再度この[[カード]]の[[自分]]の[[エンドフェイズ]]に[[コントロール]]を[[相手]]に移す[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:いいえ、[[発動]]できません。(16/08/08)

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