*《&ruby(せいしんそうさ){精神操作};/Mind Control》 [#top]
 通常魔法
 (1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
 そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
 この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない。

 [[遊戯王デュエルモンスターズインターナショナル2 付属カード>ゲーム付属カード#DI2]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[対象]]の[[相手]][[モンスター]]1体の[[コントロール]]を[[エンドフェイズ]]まで得る[[効果]]を持つ。~

 [[《心変わり》]]の後継の一つで、基本的な使い方はあちらを参照。~
 この[[カード]]は[[ノーコスト]]や[[表示形式]]を問わない点が同じだが、[[攻撃宣言]]と[[リリース]]を制限される。~
 このため、[[アドバンス召喚]]や[[リリース]][[コスト]]を使う[[デッキ]]や、劣勢時に大型[[モンスター]]を奪って逆転するといった事には使えない。~
 ただ、それ以外の利用方法は制限されておらず、[[デメリット]]としては比較的緩め。~
 [[リリース]]を使用しない[[デッキ]]であれば4枚目以降の[[《心変わり》]]として十分使っていける。~

//-「[[攻撃宣言]]をする事ができず、[[リリース]]する事もできない」というのは、[[コントロール奪取]]している間のみ。~
//[[コントロール]]が[[相手]]の[[フィールド]]に戻った後は、[[攻撃]]も[[リリース]]も可能である。(08/06/22)~

-[[環境]]における評価の変化―~
--登場当初は[[相手]][[モンスター]]を一時的に[[除去]]する用途か、あるいは[[《生贄の祭壇》]]などと[[コンボ]]するなど、少々無理のある利用法しかなかった。~
[[エラッタ]]前の[[《洗脳−ブレインコントロール》]]の壁も高く、その後塵を拝するポジションに甘んじていた。~
[[《サイバー・ヴァリー》]]の登場後も実用度は限定的で、[[【剣闘獣】]]を使用した2008年度世界大会優勝者が[[ミラーマッチ]]対策として[[サイドデッキ]]に採用したことが話題を呼ぶ程度だった。~

--第6期に入り、[[シンクロ召喚]]の登場によって[[《心変わり》]]とほぼ同等の働きが可能になると一気に実用性が高まり、幅広く採用される汎用[[カード]]に地位を高めた。~
結果、[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]に[[制限カード]]に指定されるにまで至る。~
[[《レスキューキャット》]]などと同じく、[[シンクロ召喚]]によって大きく立場が変わってしまった[[カード]]の一つである。~

--第7期後半における[[エクシーズ召喚]]の登場後は、[[エクシーズモンスター]]の存在から[[汎用性]]が大きく損なわれ、[[エクシーズ召喚]]軸との相性も悪いため、採用率は大幅に低下した。~
[[《迅雷の騎士ガイアドラグーン》]]等の[[エクシーズモンスター]]を奪った際の活用方法も順次増えてはいたため、爆発力の点で言えば[[強化]]されているという見方もできたのだが、やはり[[汎用性]]が落ちたことは否めなかった。~
[[デッキ]]を選ぶ[[カード]]となってなお[[制限カード]]扱いは据え置かれたが、[[シンクロ召喚]]軸のテコ入れの一貫に含まれたか、[[15/10/01>リミットレギュレーション/2015年10月1日]]に至り[[準制限カード]]に緩和され、[[16/04/01>リミットレギュレーション/2016年4月1日]]に[[制限解除]]されている。~

--第10期に入り、[[リンク召喚]]の登場によりそれまで処理方法が限られていた[[エクシーズモンスター]]等も[[リンク素材]]として利用できるようになり、性能が再び向上。~
[[エクストラデッキ]]から[[特殊召喚]]された[[モンスター]]への一時[[除去]]の価値も高まり、新たに登場した[[《大捕り物》]]と並ぶ汎用[[コントロール奪取]][[カード]]の地位に復権した。~
かつての[[シンクロ召喚]]黎明時代以上の[[汎用性]]と言って過言ではないが、2019年世界大会における活躍後の[[20/01/01>リミットレギュレーション/2020年1月1日]]に[[準制限カード]]に指定されるまで規制には至らなかった。~
[[デュエル]]が高速化し、1体だけの[[コントロール奪取]]では劣勢からの打破には直接繋がりにくい点、[[相手]][[ターン]]の展開を妨害できない点、[[先攻]]1[[ターン]]目には[[腐る]]点などが原因だろう。~
//[[リンク素材]]の[[縛り]]に合う[[モンスター]]を相手が使用するとは限らないことが影響している。~
//縛りが緩いモンスターも増えたからこの点は解消されてると思う
[[後攻]]からの巻き返し札としては有用なため、[[環境]]では[[メインデッキ]]よりも[[サイドデッキ]]に投入される傾向にある。~

---[[【サラマングレイト】]]が過半数を占めた2019年度の世界大会では[[ミラーマッチ]]での有効札であったため採用率が高かった。~
特に一般の部の優勝者は[[メインデッキ]]からフル投入しており、決勝戦第1試合では往復5[[ターン]]([[自分]][[ターン]]3[[ターン]])で3枚全てを[[発動]]するなど、[[キーカード]]として活躍した。~

--第11期になるとルール変更による[[リンクモンスター]]の採用率が若干落ちた事を受けてか、[[21/10/01>リミットレギュレーション/2021年10月1日]]で[[制限解除]]された。~
また、同時期に[[コントロール奪取]]と相性の良い[[【ヴァンパイア】]]の強化が成されているので、そちらとの連動も兼ねた可能性もある。~

---2022年秋以降の[[環境]]では[[【クシャトリラティアラメンツ】>【ティアラメンツ】#Kashtira]]の流行により[[サイドデッキ]]の採用率が上昇。~
[[ミラーマッチ]]で奪った[[モンスター]]を[[融合素材]]として処理したり、[[《クシャトリラ・フェンリル》]]を奪い[[サーチ]][[効果]]を利用して[[アドバンテージ]]を得たりと、他の捲り札にはない使い方ができた。~
また、同時期に活躍した[[【クシャトリラ】]]に対する[[メタカード]]とも機能し、[[コントロール奪取]]した[[クシャトリラ]]に重ねて[[《クシャトリラ・アライズハート》]]を出すといった使用法も見られた。~

--第11期終盤に[[上位互換]]の[[《心変わり》]]が[[制限復帰]]し、第12期ではあちらが[[制限解除]]されたことで一般的な[[デッキ]]でこちらを採用する意義は薄れた。~
とは言え、上記の通り4枚目以降の選択肢では筆頭格であり、[[コントロール奪取]]を戦術の軸にする[[デッキ]]ならばこちらも採用されることは十分にあり得る。~

--[[TCG]]では[[OCG]]と同じ[[制限改訂]]だった頃から[[制限カード]]のままだったが、[[24/01/01>海外の禁止・制限カード/2024年1月1日]]に14年7ヶ月年ぶりに[[制限解除]]された。~

-[[シンクロ召喚]]によって一気に需要が高まったが、[[ゲーム付属カード]]だったため入手は困難だった。~
後に[[トーナメントパック2008 Vol.4]]に再録されたが、確実に封入されているわけでもなく、入手も難しいままだったことから中古価格は高騰する一方だった。~
その後[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]]、[[GOLD SERIES 2013]]に再録され、入手がかなり容易になっている。~

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」における「城之内vsエスパー絽場」戦にて絽場が使用。~
[[直接攻撃]]してきた城之内の[[《ランドスターの剣士》]]を[[奪う>コントロール奪取]]事で、敗北を回避した。~
なお、この場面では[[《ワイバーンの戦士》]]の[[直接攻撃]]時に[[発動]]し、同士討ちも可能だったことが言及されたが、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]を[[生け贄召喚]]するための[[モンスター]]確保が狙いだった。~

--原作では[[通常罠]]で、[[テキスト]]は「敵[[モンスター]]1体の[[コントロール]]を得る 2[[ターン]]後に[[破壊]]」となっていた。~
[[破壊]]されるのが奪った[[モンスター]]なのか、それともこの[[カード]]自身なのかは不明。~
//原作では永続表記がなくても場に残るカードはままある。

--Dチーム・ゼアルの「遊馬vsマスター・イビル」戦においてマスター・イビルが使用。~
[[《No.39 希望皇ホープ》]]の[[コントロール]]を得て、[[《CNo.39 希望皇ホープレイ》]]の[[カオスエクシーズ・チェンジ>エクシーズ召喚]]につなげた。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[NIGHTMARE TROUBADOUR>ゲーム付属カード#NT]]では、対戦[[相手]]のエスパー絽場が、この[[カード]]と[[《生贄の祭壇》]]の[[コンボ]]を使ってくる事がある。~
[[シンクロ召喚]]等がなかった当時、[[《生贄の祭壇》]]はこの[[カード]]で奪った[[モンスター]]を処理できる数少ない手段であった。~
AIはあまり使い方を理解していないのか、何故かこの[[カード]]を[[空撃ち]]してくることもある。~

**関連カード [#card]
-[[《心変わり》]]
-[[《精神汚染》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【シンクロ召喚】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[遊戯王デュエルモンスターズインターナショナル2 付属カード>ゲーム付属カード#DI2]] DI2-JP003 &size(10){[[Ultra]]};
-[[トーナメントパック2008 Vol.4]] TP08-JP010
-[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]] SD17-JP021
-[[GOLD SERIES 2013]] GS05-JP013 &size(10){[[Normal]],[[Gold]],[[G-Secret>Secret#GS]]};
-[[GOLD PACK 2016]] GP16-JP017 &size(10){[[Gold]],[[G-Secret>Secret#GS]]};
-[[ストラクチャーデッキ−サイバース・リンク−]] SD32-JP028
-[[20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION]] 20TH-JPC88 &size(10){[[Secret]],[[Super Parallel>Super]]};
-[[デュエリストパック−冥闇のデュエリスト編−]] DP24-JP044

**FAQ [#faq]
Q:[[攻撃]]・[[リリース]]ができないのはいつまでですか?~
A:[[効果]]が[[適用]]された[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]まで[[適用]]されます。~
 次の[[ターン]]以降は全ての制約が消滅します。(16/05/20)
//A:[[コントロール]]を得ている間です。~
//  次の[[ターン]]以降は全ての制約が消滅します。(09/02/02)

Q:[[《エクトプラズマー》]]の[[リリース]]には使えますか?~
A:いいえ、使えません。~
  [[《エクトプラズマー》]]に限らず、すべての[[リリース]]行為が禁止されます。

Q:[[裏側表示]]の[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]を[[コントロール奪取]]し、[[表側表示]]にした場合、[[攻撃宣言]]及び[[リリース]]する事は可能ですか?~
  また、[[エンドフェイズ]]に[[コントロール]]は戻りますか?~
A:[[表側表示]]にした時点で[[コントロール]]が戻ります。(09/08/21)

Q:[[コントロール奪取]]した[[モンスター]]を[[《強制転移》]]などで[[相手]]に戻した場合、[[リリース]]する事はできますか?~
  ([[コントロール]]を戻した時点で[[効果]]が打ち切られますか?)~
A:いいえ、その場合でもその[[ターン]]中に[[リリース]]する事はできません。(16/05/20)~
//A:[[コントロール]]が移ると自動的に《精神操作》の[[効果]]が無くなりますので制約も無くなります。~
//  よって[[リリース]]も可能です。(09/04/27)

Q:[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の[[効果]]で[[発動]]した場合、[[攻撃]]・[[リリース]]はできますか?~
A:いいえ、できません。(12/02/13)~

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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