*《&ruby(せいきし){聖騎士};の&ruby(ついそう){追想}; イゾルデ/Isolde, Two Tales of the Noble Knights》 [#top]
 リンク・効果モンスター
 リンク2/光属性/戦士族/攻1600
 【リンクマーカー:左下/右下】
 戦士族モンスター2体
 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
 デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。
 このターン自分は、この効果で手札に加えたモンスター及びその同名モンスターを通常召喚・特殊召喚できず、
 そのモンスター効果も発動できない。
 (2):デッキから装備魔法カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる(同名カードは1枚まで)。
 墓地へ送ったカードの数と同じレベルの戦士族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

 [[LINK VRAINS PACK]]で登場した[[光属性]]・[[戦士族]]の[[リンクモンスター]]。~
 [[リンク召喚に成功した]]場合に[[戦士族]]を[[サーチ]]できる[[誘発効果]]、[[デッキ]]の[[装備魔法]]を[[墓地へ送り>墓地へ送る]]その数と同じ[[レベル]]の[[戦士族]]を[[リクルート]]する[[起動効果]]を持つ。~

 [[聖騎士]]に属する[[モンスター]]であるが、[[リンク素材]]も[[効果]]を受ける[[カード]]も[[聖騎士]]や[[聖剣]]に限定されていない。~
 よって[[【聖騎士】]]だけでなく[[【戦士族】]]全般で採用できる[[汎用性]]の高い[[リンクモンスター]]である。~

 (1)は[[リンク召喚]]時に[[発動]]できる[[戦士族]]の[[サーチ]][[効果]]。~
 [[戦士族]]以外の制限はないが、[[《融合徴兵》]]と同様に[[サーチ]]した[[カード]]の利用が大きく制限される。~
 すぐに活用する手段は乏しいので、基本的には次[[ターン]]以降に使いたい[[カード]]を[[サーチ]]してくるのが妥当である。~
 その場合、[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]や[[《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》]]ならこの[[カード]]や[[装備魔法]]を利用して[[特殊召喚]]できるので有力な候補となる。~
 [[手札]]に[[加えた>加える]][[モンスター]]をその[[ターン]]に利用する手段としては、[[融合素材]]や[[儀式召喚]]の[[リリース]]、[[《トレード・イン》]]等の[[コスト]]等が考えられる。~
 [[《たつのこ》]]などで[[手札]]から[[シンクロ素材]]にするのも良い。~
 [[ペンデュラム効果]]は使用できるので[[ペンデュラムモンスター]]を[[サーチ]]するのも有効。~
 [[発動]]制限がかかってしまうのがやや痛いものの、[[《E・HERO オネスティ・ネオス》]]のような[[手札誘発]]を[[サーチ]]することで牽制するのも手か。~

 (2)は[[コスト]]として[[装備魔法]]を[[デッキ]]から[[墓地へ送り>墓地へ送る]]、[[墓地へ送った]][[装備魔法]]の数と同じ[[レベル]]の[[戦士族]]を[[リクルート]]する[[効果]]。~
 普通の[[デッキ]]では[[レベル]]1〜4程度が限度であり、[[上級>上級モンスター]]・[[最上級モンスター]]を[[リクルート]]するならば特化[[デッキ]]が不可欠となる。~
 [[レベル]]1では[[コスト]]にした[[装備魔法]]を即座に[[サルベージ]]できる[[《焔聖騎士−リナルド》]]との[[シナジー]]が強い。~
 [[レベル]]2では[[リクルート]]時に[[同名カード]]を2枚まで[[リクルート]]できる[[《ヒーロー・キッズ》]]との相性が良い。~

// [[コスト]]としては、[[墓地]]の[[戦士族]]を[[除外]]することで自己[[サルベージ]]できる[[効果]]を持つ[[《神剣−フェニックスブレード》]]が筆頭候補。~
// [[墓地]]に落ちたこの[[カード]]や[[リンク素材]]となった[[戦士族]]を[[除外]]して[[サルベージ]]でき、[[手札コスト]]等に利用できる。~

 [[コスト]]としては、[[効果]]の[[汎用性]]が比較的高く[[デッキ]]に組み込みやすい[[《リビング・フォッシル》]]・[[《月鏡の盾》]]などが候補となる。~
 後者は[[手札]]に来ても[[リンク素材]]に[[装備]]する事で自力で[[デッキに戻す]]事ができる点でも相性が良い。~
 [[墓地へ送られた]]場合に[[サーチ]][[効果]]を持つ[[《妖刀竹光》]]を使ってもいい。~
 上記の[[《焔聖騎士−リナルド》]]ならばその[[《妖刀竹光》]]を即座に[[サルベージ]]して、[[サーチ]]した[[《黄金色の竹光》]]で2枚[[ドロー]]できる。~
 [[《『焔聖剣−デュランダル』》]]も上記の[[《焔聖騎士−リナルド》]]で[[サルベージ]]し、即座に[[サーチ]]に利用できるために相性が良く、自身の(1)と合わせて2枚の[[サーチ]]となる。~

 [[コスト]]として[[墓地へ送った]][[装備魔法]]をまとめて[[デッキ]]に戻しつつ、[[アドバンテージ]]が得られる[[《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》]]や[[《ヴァイロン・マター》]]と組み合わせるのも手か。~

 複数種類の[[装備魔法]]を[[デッキ]]に無理なく採用できる[[【聖騎士】]]ならば、[[聖剣]]を間接的に[[サーチ]]しつつ[[モンスター]]を展開できる。~
 また、[[レベル]]1[[チューナー]]を[[リクルート]]すれば[[《魔聖騎士皇ランスロット》]]の[[シンクロ召喚]]を容易に狙える。~
 さらに、[[聖剣]]を[[墓地]]に置き[[レベル]]4の[[聖騎士]]を出せば、[[《聖騎士王アルトリウス》]]の[[エクシーズ召喚]]と、その[[効果]]を最大限活用する状況を作れる。~
 ただし、この[[コンボ]]を狙うにはこの[[カード]]の[[リンク召喚]]をしつつ[[聖騎士]]も並べる、つまりは[[戦士族]]2体と[[聖騎士]]1体をこの[[カード]]の[[効果]]以外で並べる必要がある。~
 [[【聖騎士】]]は展開に[[手札]]を消費するものが多い上に[[アドバンテージ]]を回復する手段が少ないため、実行するのであればできるだけ少ない[[手札]]消費で並べられる手段を狙いたい。~
 [[聖騎士]]関連の[[カード]]のみで行う場合、[[《聖騎士モルドレッド》]]で[[《聖騎士イヴァン》]]を[[リクルート]]する方法が、[[手札]]2枚の少ない消費で抑えられる。~

-登場以降は[[【戦士族】]]系列の[[デッキ]]ではほぼ[[必須カード]]と呼べる採用率の高さを誇り、展開に大きく貢献している。~
中でも[[リンク素材]]にできた[[《M.X−セイバー インヴォーカー》]]、[[墓地]][[効果]]を持つ[[《神剣−フェニックスブレード》]]との相性の良さは屈指のものであり、結果としてあちらの[[禁止カード]]の原因にもなってしまった。~

--[[戦士族]]はカードプールの増加ペースが大きい事もあり、時が進む毎にこの[[カード]]のパワーも速いペースで増している。~
このため[[TCG]]では[[24/01/01>海外の禁止・制限カード/2024年1月1日]]に一気に[[禁止カード]]に指定されている。~

-「イゾルデ(Isolde)」とは、「[[アーサー王物語>聖騎士]]」の一節『[[トリスタン>《聖騎士トリスタン》]]とイゾルデ』の登場人物である。~
この物語では「金髪」と「白い手」の2人の「イゾルデ」が存在する。~
[[イラスト]]には2人の女性が描かれており、その特徴から右側が「金髪のイゾルデ」、左側が「白い手のイゾルデ」だろう。

--「金髪のイゾルデ」はアイルランドの王女。~
トリスタンがアイルランドの暴竜を退治した事から、彼の叔父であるコーンウォールのマルク王と政略結婚をした。~
しかし、トリスタンと不義の愛を抱いてしまった事から、マルク王とトリスタンの良好な関係に亀裂を生じさせてしまう。~

--「白い手のイゾルデ」はブルターニュ公の娘であり、トリスタンの親友カエルダン卿の妹。~
のちにトリスタンと結婚するが、彼は「金髪のイゾルデ」しか愛しておらず、彼女を妻として迎えたのは「名前が同じイゾルデだから。友人の妹だから」といった理由から。~
このことで「白い手のイゾルデ」は嫉妬するようになり、『トリスタンとイゾルデ』の結末ではこの嫉妬がトリスタンの最期の引き金となっている。~

--(1)の[[効果]]は、「トリスタンと金髪のイゾルデが互いに会う事ができなかった結末」に基づいたものだろう。~
[[《聖騎士トリスタン》]]を[[手札]]に[[加えた>サーチ]]場合、[[フィールド]]と[[手札]]というあと少しのところでトリスタンとイゾルデがその[[ターン]]中に揃わない形になる。~
一方、(2)の[[効果]]はトリスタンとイゾルデが無事に出会えた場合の[[効果]]になっており、[[《聖騎士トリスタン》]]の(1)の[[効果]]によって2人のイゾルデが[[守られる>効果の対象]]事になる。~

---背景には船の帆が描かれており、帆の色は右と左で白と黒の2色となっている。~
これは、瀕死のトリスタンの元へ金髪のイゾルデが船で向かう際、「イゾルデが乗っているなら白い帆を、乗っていないならば黒い帆を掲げる」という約束をしていたことに由来するのだろう。

--[[英語名]]は肩書が「[[聖騎士]]の2つの物語」となっており、モチーフがわかりやすくなっている。~

-原作・アニメにおいて―~
漫画OCGストラクチャーズの尚磨が使用。~
「vsサイキック天道」(1戦目)では[[リンク召喚]]を目論んでいたが、[[《増殖するG》]]の[[効果]]を[[発動]]された事から断念したため、未使用に終わった。~
「vsライト月子」戦では2体使用され、1体目は[[《超量士レッドレイヤー》]]と[[《焔聖騎士−ローラン》]]を[[リンク素材]]に[[リンク召喚]]し、(1)で[[《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》]]を[[サーチ]]し、(2)で[[《リビング・フォッシル》]]を[[墓地へ送る]]事で[[《焔聖騎士−リナルド》]]を[[リクルート]]している。~
2体目は[[《エヴォルテクター エヴェック》]]と[[《エヴォルテクター シュバリエ》]]を[[リンク素材]]に[[リンク召喚]]し、(1)で[[《昇華騎士−エクスパラディン》]]を[[サーチ]]し、(2)で[[《ラプテノスの超魔剣》]]を[[墓地へ送る]]事で[[《焔聖騎士−ローラン》]]を[[リクルート]]した。~
最終的に[[《星杯の神子イヴ》]]・[[《リンクリボー》]]と共に[[《双穹の騎士アストラム》]]の[[リンク素材]]となった。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[聖騎士]]

-[[《冥界の麗人イゾルデ》]]

//―《聖騎士の追想 イゾルデ》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//―[[イラスト]]関連

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【戦士族】]]
--[[【聖騎士】]]
--[[【剛鬼】]]
//--[[【E・HERO】]]
//--[[【E・HEROビート】]]
--[[【D−HERO】]]
--[[【六武衆】]]
-[[【シュトロームベルクの金の城】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[LINK VRAINS PACK]] LVP1-JP051 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};
-[[ANIMATION CHRONICLE 2021]] AC01-JP047 &size(10){([[N-Parallel]])};
-[[ANIMATION CHRONICLE 2021]] AC01-JP047 &size(10){[[Normal]],[[N-Parallel]]};

//**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
//Q:~
//A:

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」のいずれかを(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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