*《&ruby(はや){早};すぎた&ruby(まいそう){埋葬};/Premature Burial》 [#top]
 装備魔法(禁止カード)
 (1):800LPを払い、自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
 そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
 このカードが破壊された時にそのモンスターは破壊される。

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[装備魔法]]。~
 [[ライフコスト]]を払い、[[自分]]の[[モンスター]]を[[攻撃表示]]で[[蘇生]]してこの[[カード]]を[[装備]]する[[効果]]と、自身が[[破壊された]]時に[[装備モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]を持つ。~

 [[《死者蘇生》]]と比べると[[ライフコスト]]があり、[[相手]]の[[墓地]]の[[モンスター]]は選べず、[[攻撃表示]]でしか出せず、[[破壊]]されると[[自壊]]する[[デメリット]]もついてくる。~
 しかし、[[装備魔法]]故に[[フィールド]]に残り、「[[破壊]]しなければ」[[自壊]]が発生しないため、[[《霞の谷のファルコン》]]等での[[バウンス]]による再利用が狙える。~
 [[《光帝クライス》]]を[[蘇生]]し、自身とこの[[カード]]を[[破壊]][[対象]]にして[[ドロー]]するなど[[コンボ]]の拡張性にも優れている。~
 加えて[[《アームズ・ホール》]]で手軽に[[サーチ]]・[[サルベージ]]できる点が大きく、これ1枚を最大4回使用することも可能。~
 [[《ドラグニティナイト−ヴァジュランダ》]]との相性も良く、これを[[蘇生]]し[[装備カード]]となったところで、[[効果]]で[[墓地へ送れ>墓地へ送る]]ば、[[エンドフェイズ]]時まで[[攻撃力]]を倍にできる。~

-[[墓地]]の[[モンスター]]を[[対象]]に選択して[[カードの発動]]を行う。([[対象をとる(指定する)効果]])~
[[効果発動時]]の時点では、この[[カード]]は[[対象]]の[[モンスター]]にまだ[[装備]]されていない。~
[[効果処理時]]に[[モンスター]]を[[蘇生]]させ、この[[カード]]を[[装備]]する。~
--[[《虚無空間》]]等を[[チェーン]]され[[蘇生]][[効果]]が[[無効]]化された場合、この[[カード]]を[[装備]]させる処理も行えなくなるため、《早すぎた埋葬》は[[墓地]]へ送られる。~
[[《サイクロン》]]等を[[チェーン]]され《早すぎた埋葬》を[[破壊]]された場合、一般的な[[永続カード]]と同じくこの[[カード]]の[[効果]]は[[不発]]となる。~
--「装備させる」行為はルールを述べたものであり、「[[特殊召喚に成功した]]時」の[[任意効果]]は[[タイミングを逃す]]事なく[[発動]]できる。

-例えば[[相手]]の[[《大嵐》]]等で[[破壊]]され、こちらの[[モンスター]]が[[自壊]]する場合は''「[[自分]]の[[カード]]によって[[破壊]]された扱い」''である。~
[[モンスター]]を[[破壊]]しているのは''[[自分]]の《早すぎた埋葬》''のため、「[[相手]]の[[カード]]によって[[破壊]]された」事を[[トリガー]]とする[[効果]]は誘発しない。~
逆に[[自分]]・[[相手]]を問わず、「[[カード]]の[[効果]]によって[[破壊]]された」[[トリガー]]とする[[効果]]誘発に使える。~

-第2期で収録された時の[[テキスト]]は、「[[攻撃表示]]で[[フィールド]]上に出し〜」と、「[[特殊召喚]]」の用語が使われていなかった。~
一見すると初期の[[カード]]故の[[テキスト]]不備に見えるのだが、[[同パック>Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で収録された[[《リビングデッドの呼び声》]]にはしっかりと「[[特殊召喚]]」の用語が使われている。~

-[[無制限カード]]時代は当時[[環境]]に存在した[[《苦渋の選択》]]や[[《天使の施し》]]を用いて[[最上級モンスター]]を[[墓地]]へ送り、この[[カード]]で[[蘇生]]させ一気に畳み掛ける[[デッキ]]や、[[《生還の宝札》]]と組み合わせて[[ドロー]]加速を行う[[デッキ]]で重宝されていた。~
これらの[[デッキ]]では[[完全蘇生]]やこの[[カード]]の再利用を目的とし[[《ハリケーン》]]も度々用いられていた。~
初めて[[制限カード]]に指定されたのは、[[《リビングデッドの呼び声》]]の[[制限カード]]化から1年以上遅れた[[02/05/01>禁止・制限カード/2002年5月1日]]の[[制限改訂]]である。~
その後は、長い間[[《リビングデッドの呼び声》]]と一長一短の関係で、共に[[必須カード]]として投入されていた。~
後に、[[《アームズ・ホール》]]での[[サーチ]]・[[サルベージ]]や、[[エラッタ]]前の[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]による[[バウンス]]での使いまわしが大流行し、[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]]の[[制限改訂]]により[[禁止カード]]となった。~

--[[禁止カード]]となった後も、[[《霞の谷のファルコン》]]や[[《宇宙砦ゴルガー》]]等といった[[バウンス]][[効果]]を持つ[[カード]]が多数登場した。~
また[[サーチ]]についても、[[《パワー・ツール・ドラゴン》]]や[[《ヴァイロン・デルタ》]]、[[《ヴァイロン・キューブ》]]等が登場し、現役時代よりも強力な[[コンボ]]が狙える[[環境]]となっている。~
そのためか、[[《死者蘇生》]]や[[《リビングデッドの呼び声》]]と異なり1度も[[制限復帰]]していない。
//そのため、この[[カード]]の[[制限復帰]]はかなり難しくなっている。~

-[[イラスト]]は、[[OCG]]では赤い十字マークの下から埋められた人が顔と手を出しているものになっているが、[[TCG]]では十字が赤い○マークになっている。~
十字架は[[六芒星>《六芒星の呪縛》]]とならび[[TCG]]において規制されやすいマークだが、このような修正はかなり珍しい。

//--[[イラスト]]に描かれた人物は、原作に登場した海馬がモデルであることがイラストレーターから明かされている。
//ソース:https://twitter.com/air_dotter/status/1545038311756111877
//信憑性がまったく無いとは言わないが、一度コメントアウト
//ツイートが削除されてる

-過去には検死技術の不完全さから、実際に「早すぎた埋葬」が行われる事があったとされる。~
埋葬された者が棺の中で目を覚まして脱出した、といった噂がしばしば流れており、これが死者復活(→[[吸血鬼やゾンビ・グールなど>アンデット族]])の伝承となったと言われている。~
アメリカの小説家エドガー・アラン・ポーの作品『早すぎた埋葬(早まった埋葬)(The Premature Burial)』は、その出来事を題材とした作品である。~

-同パックで登場した[[《浅すぎた墓穴》]]と[[カード名]]が似ている。~
[[《浅すぎた墓穴》]]とこの[[カード]]はパック内での[[カードナンバー]]が連番になっているため、意図的に似せたのだろう。
[[《浅すぎた墓穴》]]とこの[[カード]]はパック内での[[カードナンバー]]が連番になっているため、意図的に似せたのだろう。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナル「バトルシティ編」「闇バクラvsゴースト骨塚」戦において骨塚が使用。~
[[《メデューサの亡霊》]]を[[蘇生]]し、[[《金色の魔象》]]の[[融合召喚]]に繋げた。~
以後、闇遊戯や城之内など、様々なデュエリストが使用している。~
城之内は、[[《ハリケーン》]]を用いることで二度使う[[コンボ]]を使用している。~
城之内は「vsマスク・ザ・ロック」戦において、[[《ハリケーン》]]を用いることで二度使う[[コンボ]]を使用している。~
初期[[ライフ]]が4000の中、決して低くない[[コスト]]でありながら使用率が高いことから、[[蘇生]][[カード]]がいかに強いかはあちらでもわかっているようである。~
特に、アニメでは[[上級モンスター]]が[[フィールド]]に残ることの重要性はこちらの世界よりも重いので、[[上級モンスター]]すらも容易に[[蘇生]]できる[[カード]]の重要性はこちらよりも高いのだろう。~

--アニメGXにおいても万丈目、五階堂、クロノス、影丸、空野(ミスターT)などが使用している。~
[[装備カード]]を主軸とする五階堂や、[[《古代の機械巨人》]]の[[生け贄]]が必要なクロノスにとっては重要な[[カード]]なのだろう。~
漫画GXでは、「十代vs万丈目」(1戦目)において十代が使用し、[[《E・HERO エアーマン》]]を[[蘇生]]している。~
また、同作の「十代vs橘一角」戦にて、十代が使用した[[カウンター罠]]《緊急回避》の[[イラスト]]に描かれている。~
//http://yugioh.wikia.com/wiki/Emergency_Evasion

--アニメ5D'sの「カーリーvsディヴァイン」(2戦目)においてディヴァインが使用。~
[[墓地]]より、[[《マジカル・アンドロイド》]]を[[蘇生]]した。~
[[ライフ]]に関係する[[効果]]を多く持つ[[【サイキック族】]]のイメージに合う[[カード]]である。~
この放送当時はこの[[カード]]は既に[[禁止カード]]になっていた。~

--アニメZEXALの「遊馬vsカイト」(2戦目)では、[[ライフコスト]]が無い代わりに[[蘇生]][[対象]]が[[エクシーズモンスター]]限定である[[装備魔法]]《エクシーズ・リバイバル》が登場している。~

--アニメVRAINS第32話で島直樹が見ていたネットのハンドルネームの1つに「早すぎたmy soul」という名前が確認できる。~
他のハンドルネームが[[放送時の禁止カード>リミットレギュレーション/2017年10月1日]]の捩りであることを踏まえると、この[[カード名]]を捩ったものだろう。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[DM6 エキスパート2>ゲーム付属カード#DM6]]ではこのカードで[[《クリッター》]]や[[《黒き森のウィッチ》]]を[[蘇生]]して[[モンスター]]側が先に[[破壊]]されると[[サーチ]][[効果]]を2回使えるバグがあった。~
[[SPIRIT SUMMONER>ゲーム付属カード#SS]]では、[[《ラーの翼神竜》]]を[[蘇生]]させると、なぜか[[タイミングを逃した>タイミングを逃す]]扱いになり[[効果]]を使用できない。~
恐らく、「装備させる」処理が挟まることが原因なのだろうが、上記の通りこれは[[タイミングを逃す]]原因にはならないはずである。~
他の[[モンスター]]は正しく実装されているだけに不思議な光景である。~

**関連カード [#card]
//―類似効果
-[[《オルターガイスト・マテリアリゼーション》]]
-[[《リビングデッドの呼び声》]]
-[[《正統なる血統》]]
-[[《蘇りし魂》]]
-[[《化石発掘》]]

―派生・パロディ[[カード]]
-[[《早すぎた帰還》]]
-[[《早すぎた復活》]]

-[[《やりすぎた埋葬》]]
-[[《遅すぎたオーク》]]
-[[《巻きすぎた発条》]]

―類似[[カード名]]
-[[《浅すぎた墓穴》]]
-[[《深すぎた墓穴》]]

//―《早すぎた埋葬》が見られる[[カード]]

***[[カードの発動]]時に[[特殊召喚]]を行う[[装備魔法]] [#list]
―[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]
-[[カードの発動時に蘇生する装備魔法>蘇生#EquipSpell1]]

-[[帰還]]
--[[《D・D・R》]]

―[[対象をとらない効果]]
-[[手札]]から
--[[《歌氷麗月》]]

-[[手札]]・[[墓地]]から
--[[《金科玉条》]] 
--[[《御巫の火叢舞》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-38 &size(10){[[Rare]]}; 
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-30
-[[STRUCTURE DECK−海馬編−]] KA-19
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-126 &size(10){[[Super]]};
-[[STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2]] SJ2-027
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP091 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−ドラゴンの力−]] SD1-JP013
-[[ストラクチャーデッキ−灼熱の大地−]] SD3-JP018
-[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]] SD4-JP017
-[[ストラクチャーデッキ−魔法使いの裁き−]] SD6-JP020
-[[ストラクチャーデッキ−守護神の砦−]] SD7-JP018
-[[STARTER DECK(2006)]] YSD-JP023
-[[ストラクチャーデッキ−閃光の波動−]] SD11-JP021
-[[STARTER DECK(2007)]] YSD2-JP025
-[[ストラクチャーデッキ−巨竜の復活−]] SD13-JP021
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP083 &size(10){[[Rare]]};
-[[デュエルロワイヤル デッキセットEX]] DR01-JPA30
-[[デュエルロワイヤル デッキセットEX]] DR01-JPB25
-[[デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2]] DR02-JPB22
-[[デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2]] DR02-JPC25
-[[デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2]] DR02-JPD25

**FAQ [#faq]
Q:[[《ザ・キックマン》]]等、[[特殊召喚]]成功時の[[任意効果]]は[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。

Q:[[《激流葬》]][[《地獄の暴走召喚》]]等、[[特殊召喚成功>特殊召喚に成功した]]時に他の[[カードの効果]]は[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。

Q:[[自分]]の[[フィールド]]に[[《リビングデッドの呼び声》]]が[[セット]]してある状態で《早すぎた埋葬》を[[発動]]し、[[墓地]]の[[《クリッター》]]を選択しました。~
  [[相手]]はそれに[[チェーン]]し、[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[対象]]に[[《サイクロン》]]を[[発動]]しました。~
  さらに[[自分]]はそれに[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[チェーン]]し、[[墓地]]の[[《クリッター》]]を選択しました。~
  この結果、《早すぎた埋葬》で選択した[[《クリッター》]]は[[対象]]になった後一度[[フィールド]]に出て改めて[[墓地]]へ置かれる事になります。~
  《早すぎた埋葬》での[[蘇生]]は通常通り処理されるのでしょうか?~
A:[[《クリッター》]]は一度[[墓地]]を離れていますので、《早すぎた埋葬》は[[不発]]になります。(07/12/09)

Q:[[フィールド]]に《早すぎた埋葬》を装備した[[モンスター]]が居ます。~
  別の[[モンスター]]に対し[[《力の集約》]]を[[発動]]した場合、どうなりますか?~
A:《早すぎた埋葬》は[[対象]]不適切となり[[破壊]]されます。~
  [[装備モンスター]]もその時に[[破壊]]されます。

Q:《早すぎた埋葬》に[[チェーン]]して[[《力の集約》]]を[[発動]]した場合、[[対象]]とした[[モンスター]]は[[蘇生]]されて[[破壊]]されますか?~
  それとも、そもそも[[特殊召喚]]されませんか?~
A:[[モンスター]]が[[蘇生]]されるのは、[[効果処理時]]です。~
  この場合は逆順処理で《早すぎた埋葬》の[[効果処理時]]に来る前に[[破壊]]されるため、[[モンスター]]は[[特殊召喚]]されません。

Q:[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]を[[蘇生]]した場合、[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]はこの[[カード]]が[[破壊]]されたときどうなりますか?~
A:「[[魔法カード]]の[[効果を受けない]]」ので、[[破壊]]されません。

Q:[[装備モンスター]]が[[《明鏡止水の心》]]・[[《サイバー・フェニックス》]]の[[効果]]を受けていた場合、どうなりますか?~
A:その場合、それらの[[カード]]が持つ[[効果]]により[[装備モンスター]]は《早すぎた埋葬》の[[効果]]を受けず、[[破壊]]されません。

Q:[[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]が[[フィールド]]にいても、この[[カード]]で[[墓地]]の[[ドラゴン族]]を[[対象]]に選択でき、[[蘇生]]できますか。~
A:はい、可能です。~

Q:[[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]が居るときに[[ドラゴン族]]を[[蘇生]]した場合、どうなりますか?~
A:[[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]は「対象にされない」[[効果]]です。~
  「既に対象にされている」場合はその[[効果]]を打ち消すことができないため、《早すぎた埋葬》が[[破壊]]されたとき[[ドラゴン族]]も[[破壊]]されます。

Q:[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]をこの[[カード]]で[[蘇生]]しました。~
  そして[[発動]]する[[誘発効果]]に[[チェーン]]して[[《非常食》]]で《早すぎた埋葬》を処理した場合、[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]は[[完全蘇生]]になりますか?~
A:はい、[[完全蘇生]]になります。

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
----
&tag(《早すぎた埋葬》,魔法,装備魔法,);