*《&ruby(さまた){妨};げられた&ruby(かいじゅう){壊獣};の&ruby(ねむ){眠};り/Interrupted Kaiju Slumber》 [#top]
 通常魔法
 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
 (1):フィールドのモンスターを全て破壊する。
 その後、デッキからカード名が異なる「壊獣」モンスターを
 自分・相手のフィールドに1体ずつ攻撃表示で特殊召喚する。
 この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更できず、
 攻撃可能な場合は攻撃しなければならない。
 (2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
 デッキから「壊獣」モンスター1体を手札に加える。
 この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 [[EXTRA PACK 2016]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[全体除去]]と[[お互い]]の[[フィールド]]に[[壊獣]]を[[リクルート]]する[[効果]]、自身を[[コスト]]に[[壊獣]]を[[サーチ]]する[[効果]]を持つ。~
 [[フィールド]]の[[モンスター]]を全て[[破壊]]し、その後[[カード名]]の異なる[[壊獣]]を1体ずつ[[お互い]]の[[フィールド]]に[[リクルート]]する[[効果]]、自身を[[墓地コスト]]に[[壊獣]]を[[サーチ]]する[[効果]]を持つ。~

 (1)の[[効果]]は、[[《ブラック・ホール》]]と同様の[[全体除去]]と[[お互い]]の[[フィールド]]に[[壊獣]]を[[リクルート]]する[[効果]]。~
 [[カード名]]が異なる[[壊獣]]でなければならず強制[[攻撃]]や[[表示形式]]が変更できない[[デメリット]]もあるが、[[【壊獣】]]における理想的な状況を1枚で整えることができる。~
 [[カード名]]が異なる[[壊獣]]でなければならず強制[[攻撃]]や[[表示形式]]の変更を封じる[[デメリット]]もあるが、[[【壊獣】]]における理想的な状況を1枚で整えることができる。~
 [[《KYOUTOUウォーターフロント》]]があれば[[全体除去]]した数だけ[[壊獣カウンター]]が置かれるので、[[リクルート]]した[[壊獣]]の[[効果]]をすぐに使用できる。~
 [[相手]][[フィールド]]へ[[特殊召喚]]する[[壊獣]]は、[[攻撃力]]が3300未満で固有の[[効果]]が[[起動効果]]である[[《多次元壊獣ラディアン》]]か[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]が適しているだろう。~
 より[[攻撃力]]の低い[[壊獣]]もいるが、[[誘発効果]]や[[誘発即時効果]]を持っているので[[壊獣カウンター]]を[[相手]]に利用されてしまうリスクがある。~
 [[壊獣]]とこの[[カード]]のみを[[出張]]させる場合[[《海亀壊獣ガメシエル》]]を安全に[[送りつけ]]ることができる。~

 (2)の[[効果]]は、[[墓地]]に存在する自身を[[除外]]して[[壊獣]]を[[サーチ]]する[[効果]]。~
 [[墓地へ送られた]][[ターン]]には[[発動]]できない制約はあるものの、[[ノーコスト]]で[[壊獣]]を[[サーチ]]できる。~

 [[全体除去]]と[[モンスター]]の展開が1枚ででき、[[墓地]]では[[サーチ]][[効果]]も[[発動]]できるため、[[【壊獣】]]の[[必須カード]]となる。~
 [[壊獣]]と相性の良い[[デッキ]]にこの[[カード]]と数種類の[[壊獣]]を[[出張]]することも考えられる。~
 [[レベル]]7の[[壊獣]]で[[《No.11 ビッグ・アイ》]]を[[エクシーズ召喚]]すれば[[相手]][[フィールド]]の[[壊獣]]を[[コントロール奪取]]できる。~
 ただし、[[壊獣]]の共通[[効果]]によって2体目の[[壊獣]]を[[自分]][[フィールド]]に出すことはできないため、[[エクシーズ素材]]には別の[[モンスター]]を使う必要がある。~
 また、この[[カード]]の[[発動]]後に新たに[[モンスター]]を[[特殊召喚]]し、[[《地獄の暴走召喚》]]を使うこともできる。~
 [[相手]]の[[フィールド]]には[[自分]]が出した[[壊獣]]しか存在しないため、[[相手]]に[[モンスター]]を展開される恐れがなくなる。~

 [[相手]][[フィールド]]に出た[[壊獣]]も強制的に[[攻撃]]しなければならない。~
 この点を利用して[[《魔法の筒》]]などを[[セット]]しておけば大[[ダメージ]]を与えることも可能。~
 この利用法を狙うのなら[[自分]]の[[壊獣]]の[[攻撃]]が行われないように[[メインフェイズ2>メインフェイズ#M2]]で[[発動]]するのが良い。~

-本来この[[テキスト]]であれば、「[[壊獣]]」[[モンスター]]共通の「1体しか存在できない」という[[効果]]により、既に「[[壊獣]]」[[モンスター]]がいる場合そちらの[[フィールド]]に出せる「[[壊獣]]」[[モンスター]]が存在せず[[空撃ち]]になるため[[発動]]できないのだが、この[[カード]]は例外的に[[発動]]できる。~
//-[[全体除去]]と[[壊獣]]の[[特殊召喚]]は同時処理ではないので、既に[[フィールド]]に[[壊獣]]がいても「1体しか存在できない」という[[効果]]に関係なく[[発動]]できる。~
//↑一般的に同時処理じゃない場合も発動できない。
//そもそも、[壊獣]の「一体しか存在できない」はルールで決まってるわけではなくリクルート先にたまたま書いてあるだけなので、この[[カード]]の発動を抑制する力はない。
//問題になるのはリクルート先の壊獣のテキストではなくフィールドにいる壊獣の「1体しか存在できない」効果の方。その効果が適用されている中で壊獣を特殊召喚する効果をもつこのカードを発動出来るというのは特殊裁定であり例外。
なお、[[《青眼の精霊龍》]]や[[《虚無魔人》]]、[[《虚無空間》]]等が存在する場合の[[裁定]]は通常通りである。~
必ず2体[[特殊召喚]]する処理を含むため[[《青眼の精霊龍》]]や[[《虚無魔人》]]等が存在するとこの[[カード]]は[[カードの発動]]ができなくなってしまう。~
[[《虚無空間》]]の場合は、既に[[適用]]されていると[[カードの発動]]ができなくなり、[[チェーン]]して[[発動]]された場合は[[全体除去]]までが処理される。~
--なお、[[特殊召喚]]を行っている[[プレイヤー]]はあくまでもこの[[カード]]の[[コントローラー]]である。~
よって、[[相手]][[プレイヤー]]に[[《スケープ・ゴート》]]などの制約が課せられていても問題なく[[特殊召喚]]は行われる。
---この[[カード]]で[[《粘糸壊獣クモグス》]]を[[相手]]に[[送りつけ]]る場合、[[壊獣カウンター]]があるならば[[相手]]に即座に[[効果]]を[[発動]]されてしまう点には注意。(下記FAQ参照)~
--[[フィールド]]に[[モンスター]]がいない時にこの[[カード]]は[[発動]]できない。~
また、[[デッキ]]に2種類以上の[[壊獣]]がいない場合も[[発動]]できない。
--[[耐性]]によって生き残った[[モンスター]]がいても、[[モンスター]]が1体でも[[破壊]]されていれば[[特殊召喚]]は行える。~
ただし、1体も[[破壊]]できなかった場合[[特殊召喚]]は行われない。~
また、[[破壊]]できたとしても[[壊獣]]がどちらかの[[フィールド]]に生存した場合は(必ず2体の[[特殊召喚]]をしなければならないので)1体も[[特殊召喚]]は行われない。
--この[[カード]]に[[チェーン]]した[[カード]]で[[《青眼の精霊龍》]]が[[特殊召喚]]された場合。~
[[全体除去]]の時点で[[《青眼の精霊龍》]]が[[破壊]]されたのならば、2体の[[特殊召喚]]は通常通り行われる。~


-容易な[[全体除去]]に加え[[【壊獣】]]以外にも容易に採用できる[[出張]]性能の高さもあり、[[17/04/01>リミットレギュレーション/2017年4月1日]]に[[制限カード]]に指定された。~
その後、[[19/10/01>リミットレギュレーション/2019年10月1日]]にて[[制限緩和]]され、続く[[20/01/01>リミットレギュレーション/2020年1月1日]]に[[制限解除]]となった。~

--[[TCG]]では[[17/03/31>海外の禁止・制限カード/2017年3月31日]]に[[準制限カード]]に、[[17/09/18>海外の禁止・制限カード/2017年9月18日]]に[[制限カード]]となったが、[[19/01/28>海外の禁止・制限カード/2019年1月28日]]に[[制限解除]]された。~

--[[OCG]]ではこの[[カード]]よりも[[《ブラック・ホール》]]の方が[[制限解除]]が早かったのに対し、[[TCG]]ではこの[[カード]]の方が先に[[制限解除]]されていた。~
恐らく[[OCG]]では[[発動条件]]の有無よりも[[出張]]性能の高さや(2)による[[アドバンテージ]]の獲得を重く見て、[[TCG]]では[[デッキ]]に複数種類の[[壊獣]]が必要という[[発動条件]]を重く見たのだと思われる。~

-[[カード名]]は、[[デッキ]]の中に眠る[[壊獣]]の眠りを妨げて呼び出すという意味だろう。~
[[英語名]]からのほぼ直訳となっている。~

-怪獣映画全盛期に活躍した怪獣は、人類の生み出した核兵器の影響で太古の眠りから目覚めたものや突然変異を起こして誕生したものが数多く存在する。~
[[イラスト]]に登場している[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]の元ネタと思われるゴジラは水爆実験によって地上に現れ、[[《海亀壊獣ガメシエル》]]の元ネタと思われるガメラも昭和シリーズ第一作で原爆搭載機の墜落によって北極から現れている。~
[[お互い]]の[[フィールド]]への[[全体除去]]は大量破壊兵器の脅威、[[壊獣]]を[[リクルート]]する[[効果]]はそれによって目覚めた怪獣たちを表しているのだろう。~
また、怪獣映画は脅威となる怪獣が消え去っても「生き残りの存在が示唆される」「倒したと思っていた怪獣が実は生きていた」などの次なる戦いを予感させるエピローグが存在する事が多い。~
(2)の[[サーチ]][[効果]]は[[フィールド]]から[[壊獣]]がいなくなっても新たに[[壊獣]]が出現する可能性を示しているのかもしれない。~

-元々は、[[TCG]]版[[Breakers of Shadow]]で追加された10種の海外新規[[カード]]の内の1枚である。~

//-原作・アニメにおいて―~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[壊獣]]

-[[《ブラック・ホール》]]

-[[「攻撃可能なモンスターは攻撃しなければならない」カード>攻撃宣言#card17]]~

―[[イラスト]]関連
-[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]
-[[《海亀壊獣ガメシエル》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【壊獣】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[EXTRA PACK 2016]] EP16-JP030 &size(10){[[Rare]]};
-[[トーナメントパック2020 Vol.2]] 20TP-JP202 &size(10){[[Super]]};

**FAQ [#faq]
***(1)の効果について [#faq1]
Q:「[[モンスター]]を全て[[破壊]]する」ことに失敗し、いずれかの[[フィールド]]に[[モンスター]]が残っています。~
  この場合、後半の[[効果]]で[[壊獣]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、全て[[破壊]]されていなくても[[モンスター]]が1体でも[[破壊]]されている場合なら[[特殊召喚]]可能です。(16/09/15)~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=116&keyword=&tag=-1

Q:「[[モンスター]]を全て[[破壊]]する」ことに失敗し、[[相手]][[フィールド]]に[[壊獣]][[モンスター]]が残っています。~
  この場合、後半の[[効果]]で[[壊獣]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:いいえ、どちらの[[フィールド]]にも[[特殊召喚]]できません。~
  「[[壊獣]][[モンスター]]の存在しない側にのみ[[特殊召喚]]される」ということもありません。(16/09/15)~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=8000&keyword=&tag=-1

Q:[[《青眼の精霊龍》]]が存在する時に[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できません。(16/09/10)~
  なお《妨げられた壊獣の眠り》に[[チェーン]]して[[《青眼の精霊龍》]]が[[特殊召喚]]された場合は、まず[[《青眼の精霊龍》]]が[[破壊]]されますので、[[壊獣]]2体を[[特殊召喚]]する処理も行うことができます。(16/09/10)~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=19893&keyword=&tag=-1
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=19892&keyword=&tag=-1

Q:[[壊獣カウンター]]が2個以上溜まっている状態で、この[[カードの効果]]で[[自分]][[フィールド]]に[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]を、[[相手]][[フィールド]]に[[《粘糸壊獣クモグス》]]を同時に[[特殊召喚]]しました。~
  この時、[[相手]][[プレイヤー]]は[[《粘糸壊獣クモグス》]]の[[効果]]を[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]に対して[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。(16/09/10)~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=19911&keyword=&tag=-1

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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